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ブログがジャーナリズムを変える 単行本(ソフトカバー) – 2006/6/24
湯川 鶴章
(著)
▼ブログの激増と、有力者の書き込みに対する膨大なコメント&トラックバックのリンケージは、「個人参加型」とでも呼ぶべきジャーナリズムの状況を作り出しました。まさに「Web2.0」を象徴する一側面と言えます。▼しかし既存のマスコミからは責任や信憑性をめぐって個人参加型ジャーナリズムに対する非難も上がっています。個人参加型のどこに問題があり、どこが優れているのか。一方、既存マスコミの何が問題なのか…。そして参加型ジャーナリズムの出現を受け、彼らはどう変わるべきなのか……。▼参加型ジャーナリズムの最新動向を取り上げた前著『ネットは新聞を殺すのか』の刊行後に著者のブログで繰り広げられたブロガーたちとの議論を取り入れながら、インターネットという暗闇に入ったジャーナリズムが「参加型」という出口から脱出する可能性を示唆します
- 本の長さ296ページ
- 言語日本語
- 出版社NTT出版
- 発売日2006/6/24
- ISBN-104757101945
- ISBN-13978-4757101944
商品の説明
著者について
湯川鶴章 著
時事通信社編集委員。先端技術分野を専門領域とする。1958年和歌山県生まれ。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。
通算20年間の米国生活を終え、2000年5月に帰国、現職。国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)フェローを兼任。著書に『ネットは新聞を殺すのか-変貌するマスメディア』(共著,NTT出版,2003年)、『情報セキュリティで企業は守れるのか-企業危機管理マニュアル』(共著,NTT出版,2005年)がある。
登録情報
- 出版社 : NTT出版 (2006/6/24)
- 発売日 : 2006/6/24
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 296ページ
- ISBN-10 : 4757101945
- ISBN-13 : 978-4757101944
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
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2007年10月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書においては,一般市民がブログを通じてジャーナリズムに参加できるようになったいまジャーナリズムがどうなり,また将来どうあるべきかという点を論じている.著者のジャーナリストとしてのこれまでの経験,ジャーナリズムがこれからどうなっていくのか,プロのジャーナリストや新聞社はどうするべきなのか,などなど,さまざまな問題があつかわれている.しかし,よみおわってみて,雑然とした印象しかのこらない.前著「ネットは新聞を殺すのか」を出版したあと,著者は「不完全燃焼のような思いを抱いていた」とあとがきに書いているが,本書においてもまた不完全燃焼におわっているようにみえる.むずかしい問題が山積しているので,不完全燃焼するのはやむをえないのだろうが,もうすこし明確な主張をもりこんでほしかった.
2006年6月29日に日本でレビュー済み
インターネットとジャーナリズムの現状を分析し、一般人の情報発信がどのようにジャーナリズムを変えていくかということを考察した一書です。
著者は前著『ネットは新聞を殺すのか』で、新聞業界がインターネットという先の見えない世界に突入したことを示しました。
その暗闇の先を何とか見通せないか、という思いに駆られ、何らかの糸口をつかもうとして2004年に始めたのが「ネットは新聞を殺すのかblog」。
ブログ上で集まった情報や知見をまとめたのが本書です。
タイトルに「ジャーナリズム」という言葉が使われていますが、実は、著者はこの言葉が嫌いです。
それは、ジャーナリストの多くが自身の職業に誇りを持つ反面、部外者に対して排他的な体質を持っているからです。
新聞業界人は特にこの傾向が顕著で、アメリカや韓国で起きている新しい潮流――市民記者が書いたニュースがネット上で重要な位置を占めるようになってきたこと――を評価しようとしません。
しかし、次々と既存のビジネスを根底からくつがえすビジネスモデルを提示してくるインターネットの力は想像を絶するものがあります。新聞業界も例外ではなく、安閑としていられないはずです。
ちょうどリナックスがウィンドウズの牙城の一角を崩そうとしているように、計画経済の非効率が市場メカニズムに敗れたように、既存メディアが情報の流通を寡占していた時代は終わろうとしている。
放っておけば、ジャーナルズムを実践できなくなる、という危機感から、著者は新聞業界の若手有志が主催する勉強会に参加して意見を交換したりもしています。
マイクロソフトが約10年間にわたって産業界に大きな影響力を保持したように、今後10年くらいは、グーグルの時代になる、と著者は予想します。
その先に来るのは、人々の口コミを中心に情報が流通する時代、さらにその先の世の中は……。
著者は前著『ネットは新聞を殺すのか』で、新聞業界がインターネットという先の見えない世界に突入したことを示しました。
その暗闇の先を何とか見通せないか、という思いに駆られ、何らかの糸口をつかもうとして2004年に始めたのが「ネットは新聞を殺すのかblog」。
ブログ上で集まった情報や知見をまとめたのが本書です。
タイトルに「ジャーナリズム」という言葉が使われていますが、実は、著者はこの言葉が嫌いです。
それは、ジャーナリストの多くが自身の職業に誇りを持つ反面、部外者に対して排他的な体質を持っているからです。
新聞業界人は特にこの傾向が顕著で、アメリカや韓国で起きている新しい潮流――市民記者が書いたニュースがネット上で重要な位置を占めるようになってきたこと――を評価しようとしません。
しかし、次々と既存のビジネスを根底からくつがえすビジネスモデルを提示してくるインターネットの力は想像を絶するものがあります。新聞業界も例外ではなく、安閑としていられないはずです。
ちょうどリナックスがウィンドウズの牙城の一角を崩そうとしているように、計画経済の非効率が市場メカニズムに敗れたように、既存メディアが情報の流通を寡占していた時代は終わろうとしている。
放っておけば、ジャーナルズムを実践できなくなる、という危機感から、著者は新聞業界の若手有志が主催する勉強会に参加して意見を交換したりもしています。
マイクロソフトが約10年間にわたって産業界に大きな影響力を保持したように、今後10年くらいは、グーグルの時代になる、と著者は予想します。
その先に来るのは、人々の口コミを中心に情報が流通する時代、さらにその先の世の中は……。