個人的には素直に素晴らしい本だった。過去20年来、断片的には理解していた諸々の事項が統合的に理解できるフレームワークを与えていただいた気がする。
IT礼賛論でも、その反対のIT批判論でもなく、心理学、哲学、情報工学の諸分野を横断して、個人を内包する社会組織にもオートポイエーシス的性質を与えたHACS(Hierachical Autonomous Communication System:階層的自律コミュニケーション・システム)という独自のモデルを提唱し、一人称/三人称、個人/組織、心身問題や、ゲーデル問題などの伝統的な二元論を乗り越える。
コンピュータの類型を、3区分して、まだ実現されてはいない第三類型の方向性を萌芽的に示している。
対数軸で時間と出現メディアの関係、影響を与えうる人間集団の規模など、随所に刺激的な内容に満ちた本だった。
20世紀末から続く方向感の無さで混乱の続く世界の中で、はっきりと道筋をつけてくれる好著といえるだろう。
Web社会に絡んで巷に溢れている凡百の類書を読むなら、この一冊を薦めたいが、ある程度の予備知識は必須で、読者を選ぶかもしれない。
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続 基礎情報学―「生命的組織」のために 単行本 – 2008/12/19
西垣 通
(著)
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情報とは、コンピュータ・メモリに蓄えられたデータや断片的知識のようなものばかりではない。その本質は生命による「意味作用」であり、意味を表す記号同士の論理的関係や、メディアによる伝達作用はむしろ派生物にすぎない。言葉の意味はいかにして私の心から他者の心へ伝えられるのであろうか。意味内容が他者間をそっくり移動するなど本当に可能なのか。社会的コミュニケーションはいったいなぜ可能なのか。従来のシャノン・ウィーバーの単純化された情報モデルではもはやこの問いには答えることはできない。本書では、階層的自律コミュニケーションシステム(HACS)にもとづいて、「情報」そのものを根底から問い直すことから出発する。生命が、閉鎖的かつ自律的な「システム」であるとしてとらえ、その上で生命の「意味作用」を「情報」であると再認識した上で、生命/心/社会をめぐる情報現象を、統一的なシステム・モデルによって論ずるのである。
以上のような「情報からの思索」は、著者がコンピュータ研究やメディア評論を通じ、30余年にわたって考え続けたことを踏まえている。いわば著者の集大成といってもよい壮大な理論構築の試みである。
以上のような「情報からの思索」は、著者がコンピュータ研究やメディア評論を通じ、30余年にわたって考え続けたことを踏まえている。いわば著者の集大成といってもよい壮大な理論構築の試みである。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社NTT出版
- 発売日2008/12/19
- ISBN-104757102488
- ISBN-13978-4757102484
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商品の説明
著者について
西垣 通(にしがき・とおる)
東京大学大学院情報学環教授。専攻は情報学、メディア論。
著書に『情報学的転回』(春秋社)、『ウェブ社会をどう生きるか』(岩波新書)、『基礎情報学』(NTT出版)など多数あり。
東京大学大学院情報学環教授。専攻は情報学、メディア論。
著書に『情報学的転回』(春秋社)、『ウェブ社会をどう生きるか』(岩波新書)、『基礎情報学』(NTT出版)など多数あり。
登録情報
- 出版社 : NTT出版 (2008/12/19)
- 発売日 : 2008/12/19
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 240ページ
- ISBN-10 : 4757102488
- ISBN-13 : 978-4757102484
- Amazon 売れ筋ランキング: - 50,116位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 74位情報社会
- カスタマーレビュー:
著者について
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2015年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
情報化時代と言われているが情報という言葉をここまで掘り下げている本はなかなかないと思う。一度は読んでおくべき本と言える。
2012年3月20日に日本でレビュー済み
世界を情報という観点から眺め、統一的な解釈を施そうとする意欲的な書籍です
前提となる知識は様々な分野から引用されており、本著を読みこなそうと思えば大変でしょう
ただし同時に継ぎはぎだらけになっている感も否めません
あくまでエッセイなのでしょうか、論考が決定的に浅いです。
ただし世界を眺める仮説のイメージとしては刺激的であり、それを得るだけでも読む価値はあるでしょう
前提となる知識は様々な分野から引用されており、本著を読みこなそうと思えば大変でしょう
ただし同時に継ぎはぎだらけになっている感も否めません
あくまでエッセイなのでしょうか、論考が決定的に浅いです。
ただし世界を眺める仮説のイメージとしては刺激的であり、それを得るだけでも読む価値はあるでしょう