無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
カルチュラル・コンピューティング―文化・無意識・ソフトウェアの創造力 単行本(ソフトカバー) – 2009/8/27
心・感情・記憶・ストーリー――工学と文化を結ぶコンピューティング。その全貌を明かす、「文化としてのコンピュータ」の必読書。
- ISBN-104757102615
- ISBN-13978-4757102613
- 出版社NTT出版
- 発売日2009/8/27
- 言語日本語
- 本の長さ245ページ
商品の説明
著者について
メディアアーティスト、研究者、京都大学学術情報メディアセンター教授、シンガポール国立大学客員教授、工学博士(東京大学)。
感情、記憶、意識の情報を扱ったコミュニケーションの可視化表現を研究する。フィルム、ビデオアート、CGを経てメディアアートからカルチュラル・コンピューティングの領域を開拓、システム構築を行なう。SIGGRAPH、ARS ELECTRONICAといった代表的な文化とテクノロジーの国際会議にて、講演や作品を発表。NY近代美術館、メトロポリタン美術館等の企画展に招待展示。作品はアメリカンフィルムアソシエイション、国立国際美術館、富山県立近代美術館、名古屋県立美術館、高松市立美術館などで収蔵されている。芸術科学会設立メンバー、現在副会長。ATR知能通信研究所主任研究員、科学技術振興機構「相互作用と賢さ」領域研究に従事。マサチューセッツ工科大学建築学部Center for Advanced Visual Studiesフェローアーティストを経て現職。
HP=http://www.tosa.media.kyoto-u.ac.jp/
登録情報
- 出版社 : NTT出版 (2009/8/27)
- 発売日 : 2009/8/27
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 245ページ
- ISBN-10 : 4757102615
- ISBN-13 : 978-4757102613
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,099,328位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 19,714位電気・通信 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
アーティスト、研究者、京都大学大学院総合生存学館アートイノベーション産学共同講座特定教授、京都大学情報環境機構教授(2017年まで)、シンガポール国立大学客員教授(2016年まで)、東京大学大学院工学系研究科にて芸術とテクノロジー研究で工学の博士号を取得。感情・意識・物語・民族性といった人間が歴史の中で行為や文法などの形で蓄えてきた文化をモデル化し、ITを用いてインタラクティブな文化体験を表現し、心で感じるインターフェースを「カルチュラル・コンピューティング」と提唱し、研究を行う。
「 ACM SIGGRAPH, ARS ELECTRONICAといった代表的な芸術とテクノロジーの国際会議にて、講演と共に作品発表。ニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館等の企画展に招待展示。ビデオアート作品はアメリカンフィルムアソシエイション、国立国際美術館、O美術館、富山県立近代美術館、名古屋県立美術館、高松市立美術館で収蔵されている。
作品は、感情を読んで対話するコンピュータ「ニューロベイビー」、物語るコンピュータ「インタラクティブポエム」「インタラクティブ漫才」「インタラクティブシアター:ロメオ&ジュリエット」、無意識のコミュニケーションを可視化した「無意識の流れ」、コンピュータによる山水禅「ZEN Computer」、場の空気を読むコンピュータ「i.plot」、本のテキストを拾って俳句を作るコンピュータ「Hitch Haiku」がある。
1996年IEEEマルチメディア国際会議'96最優秀論文賞。1997年芸術と科学を融合した研究に贈られ る ロレアル賞大賞受賞。1999年度文化庁芸術家在外派遣特別研修員フェローシップ。2000年、アルスエレクトロニカインタラクティブアート部門にて受賞。2004年ユネスコ主催デジタル文化遺産コンペで2位受賞。
1989年〜1994年 武蔵野美術大学 講師。1995年〜2001年ATR知能映像通信研究所主任研究員。 1997年〜2001年 神戸大学客員助教授。2002〜2003年九州大学芸術工学部客員教授。2001〜2004年JSTさきがけ「相互作用と賢さ」領域研究に従事。2002年〜 2004年 マサチューセッツ工科大学建築学部Center for Advanced Visual Studies フェローアーティストを経て、現職。
企業との受託研究はフランステレコムR&D、タイトー株式会社、 NICT、ニコン株式会社などがある。学会活動は、2001年芸術科学会設立メンバー、副会長就任,関西支部長。2006年から IFIP TC16 Entertaimment Computing Art & Entertainment Chiar。
カスタマーレビュー
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
しかし,AI じたいがまだ多様な側面をもった人間というものを十分にとらえているとはいえない. そういうなかでは,著者のそれぞれのこころみも一面的だという感じがぬぐえない. すぐれた芸術作品には多面性・多層性がある. 「カルチュラル・コンピューティング」 には従来のアートにはなかった人間とのインタラクションがある,とはいうものの,ふかみのある芸術に到達できるのはいつの日か,あるいはそもそも可能なのか? とおもってしまう.
文化をコンピュータで扱おうとする試みが工学系の研究になかったわけではない。しかしその大半は、絵画・彫刻・文化遺産などをディジタル化してコンピュータに記憶させるというレベルにとどまっていた。文化の構造に切り込もうとするのは、文化人類学等に代表される文系の研究の独壇場であると考えられてきた。それをコンピュータを使って
行おうという提案が、工学系の研究者でも文系の研究者でもなくアーティストによって行われているというのはいかにも痛快である。
コンピュータを使って文化の構造に切り込む研究というと、何か大上段に振りかぶった難しい内容の本のように聞こえるが、読んでみると肩肘をはらず実に気楽に読める本である。それは著者が自分のアーティストとしての経験や考え方の道のりに沿って本を記述しているからである。
著者は、コンピュータを使ってアートを作るメディアアーティストの先駆者であり、技術を扱う必要性からアートの環境から工学の環境へと働く場所も変えてきている。道なき道を切り開いてきたのであるから、いろいろと苦労をしていると考えられるが、本の記述はあくまでも軽快であり、そこがまた爽快な感覚を与えてくれる。
文系の著者の本によくあるような思弁的な内容に片寄っているわけではなく、また工学系の著者の本によくあるような技術の説明に終始しているわけでもない。文化とは何かそしてそれがいかなる構造を持っているかという哲学的な考え方と、著者が作り出したシステムの説明が交互に現れ、何とも言えないハーモーニーを醸し出している。
理系、文系、アート系を問わず情報処理を超えてコンピュータに何が出来るかに興味のある人、そして同じような道を進むことを考えている読者にお薦めしたい。また、この本は自分の考え方、生き方を中心にすえ、それに基づいて研究とアート制作を進めてきた著者の体験談でもあり、人生論として広く一般の読者にとっても興味深い本であることは間違いない。