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比較制度分析に向けて 新装版 (叢書≪制度を考える≫) 単行本 – 2003/9/17 [アダルト]
ゲーム理論、歴史学、制度分析等の最新成果を総合した比較制度分析の創始者が完成させた主著。制度分析に欠かせない分析手法が体系的にまとめられているのみならず、最新研究のフロンティアまでも展望する。ヨゼフ・シュンペーター賞受賞。
- ISBN-104757121199
- ISBN-13978-4757121195
- 出版社エヌティティ出版
- 発売日2003/9/17
- 言語日本語
- 本の長さ485ページ
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商品の説明
出版社からのコメント
経済システムを切り口に展開される「組織論」の新しい地平 本書が書かれるに至った理由を訳者はあとがきのなかで以下のように紹介している。
市場メカニズムの働きに焦点を当てた一般均衡分析が主流であった経済学研究が「1970年代からゲーム理論の急速な発展を受けて、それまでどちらかといえば周辺的なトピックとみなされていた組織や契約といった経済現象の分析が経済学の研究課題として定着し、かなりの成果が蓄積され」、さらには「1980年代には一般的だった『米国経済の凋落と日本経済の勃興』という図式」が90年代に逆転し、「その背景にはアメリカ経済と日本経済の制度の相違がある」ことが意識された結果、「複雑な経済制度をいかに変革していったらよいのかという問題を浮かび上がらせるに至った」というのである。
しかし、そのスタート地点からA5判500ページ近い大著を物するためには膨大な知識の集積と圧倒的な教養に基づく分析が必要だった。同あとがきでも触れられているとおり、引用文献(これを「参考文献」としないところに著者の見識をみる)として挙げられた書籍の幅と奥行きには驚嘆させられる。理論経済学、開発経済学、経済史学、経済学史、政治学、法学、社会学、心理学、生物学……。それも最新のドクター論文レベルまで目が行き届いている。
青木先生は本書のなかで「制度を共有予想の自己維持的システムとして、あくまでゲームの均衡として捉える立場」をとり、「経済組織をインセンティブ理論のみから見るのではなく、情報システムとしての性格づけをも重視」している。さらに「制度配置の多様性とダイナミックスを把握するうえで、制度的補完性のみならず、概念的にそれと並ぶものとしてゲームの『連結』」挙げる。 本書がアプローチした制度論が応用されうる分野は広範囲に渡るだろう。かつて森有正が「体験」と「経験」を峻別したように、「知識」は思考と分析を経て「普遍」に近づくのだと言いたい。 80年代から連綿と「比較制度分析」の研究を重ねてきた碩学の、現時点における集大成という訳者の評に全面的な賛意を表したい。
市場メカニズムの働きに焦点を当てた一般均衡分析が主流であった経済学研究が「1970年代からゲーム理論の急速な発展を受けて、それまでどちらかといえば周辺的なトピックとみなされていた組織や契約といった経済現象の分析が経済学の研究課題として定着し、かなりの成果が蓄積され」、さらには「1980年代には一般的だった『米国経済の凋落と日本経済の勃興』という図式」が90年代に逆転し、「その背景にはアメリカ経済と日本経済の制度の相違がある」ことが意識された結果、「複雑な経済制度をいかに変革していったらよいのかという問題を浮かび上がらせるに至った」というのである。
しかし、そのスタート地点からA5判500ページ近い大著を物するためには膨大な知識の集積と圧倒的な教養に基づく分析が必要だった。同あとがきでも触れられているとおり、引用文献(これを「参考文献」としないところに著者の見識をみる)として挙げられた書籍の幅と奥行きには驚嘆させられる。理論経済学、開発経済学、経済史学、経済学史、政治学、法学、社会学、心理学、生物学……。それも最新のドクター論文レベルまで目が行き届いている。
青木先生は本書のなかで「制度を共有予想の自己維持的システムとして、あくまでゲームの均衡として捉える立場」をとり、「経済組織をインセンティブ理論のみから見るのではなく、情報システムとしての性格づけをも重視」している。さらに「制度配置の多様性とダイナミックスを把握するうえで、制度的補完性のみならず、概念的にそれと並ぶものとしてゲームの『連結』」挙げる。 本書がアプローチした制度論が応用されうる分野は広範囲に渡るだろう。かつて森有正が「体験」と「経験」を峻別したように、「知識」は思考と分析を経て「普遍」に近づくのだと言いたい。 80年代から連綿と「比較制度分析」の研究を重ねてきた碩学の、現時点における集大成という訳者の評に全面的な賛意を表したい。
内容(「MARC」データベースより)
ゲーム理論の枠組みの拡充と豊富な比較・歴史情報の結合によって、経済学、組織科学、政治学、法学、社会学、認知科学における制度論的アプローチを統合する。2001年刊の新装版。
著者について
青木 昌彦
スタンフォード大学経済学部教授。独立行政法人経済産業研究所長。1938年生れ。受賞その他、日本経済図書文化賞(1971年)。エコノメトリック・ソサエティー・フェロー(1981年)。サントリー学芸賞(1985年)。日本学士院賞(1990年)。米国出版会連合有沢広巳記念賞(1990年)。国際シュンペーター学会シュンペーター賞(1998年)
滝沢 弘和
独立行政法人経済産業研究所フェロー。1960年生れ。専攻、ゲーム理論、ミクロ経済学
谷口 和弘
慶応義塾大学商学部助教授、中国・南開大学現代管理研究所訪問研究員。1969年生れ。専攻、制度と企業組織の理論、企業形態論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
スタンフォード大学経済学部教授。独立行政法人経済産業研究所長。1938年生れ。受賞その他、日本経済図書文化賞(1971年)。エコノメトリック・ソサエティー・フェロー(1981年)。サントリー学芸賞(1985年)。日本学士院賞(1990年)。米国出版会連合有沢広巳記念賞(1990年)。国際シュンペーター学会シュンペーター賞(1998年)
滝沢 弘和
独立行政法人経済産業研究所フェロー。1960年生れ。専攻、ゲーム理論、ミクロ経済学
谷口 和弘
慶応義塾大学商学部助教授、中国・南開大学現代管理研究所訪問研究員。1969年生れ。専攻、制度と企業組織の理論、企業形態論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : エヌティティ出版 (2003/9/17)
- 発売日 : 2003/9/17
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 485ページ
- ISBN-10 : 4757121199
- ISBN-13 : 978-4757121195
- Amazon 売れ筋ランキング: - 91,778位アダルト本
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年8月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これは名著中の名著以外にはないでしょう。明晰さと分析力および統合力が光りすぎています。
2014年11月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
パワーフルの理論と繊細な分析の結合です。すごく勉強になりました。
ちょっと翻訳がわからないところがあるが、全体的に良い翻訳だと思います。
ちょっと翻訳がわからないところがあるが、全体的に良い翻訳だと思います。
2018年7月24日に日本でレビュー済み
昔、青木さんの授業を受けた。サムエルソンの経済学は、全部読んだ人でないと、受けては、駄目と言われたが、最初の授業だけは、無理無理、受けた。黒板にワルラスの均衡論を書いていて、ここより入った。各産業と需要者との均衡式の綜合が均衡していくという説明だった。
青木さんは、マルクス経済学より近代経済学に移っていたと、言っていたが、ワルラスを社会主義経済学者として、説明したことが、印象的であった。
青木さんは、マルクス経済学より近代経済学に移っていたと、言っていたが、ワルラスを社会主義経済学者として、説明したことが、印象的であった。
2010年9月10日に日本でレビュー済み
制度研究のフロンティアとも言うべき人の本だけあって、知的刺激は大きい。
制度は変化していくものであると同時に、変化を受け入れ難い側面を持つ、という現象を研究してきた著者の思索が伺える。
ゲーム理論、進化ゲームの考え方に馴染みが無ければ本書は相当難しく感じるであろうが、その場合は同著者の「比較制度分析序説」を読んでみるだけでも、面白いと思う。
しかし、とにかく読みにくいテキスト。
青木昌彦さんの原著を読んだことはないが、それでもおそらく英語で読んだほうが分かりやすいと思うくらいに翻訳が下手である。
制度は変化していくものであると同時に、変化を受け入れ難い側面を持つ、という現象を研究してきた著者の思索が伺える。
ゲーム理論、進化ゲームの考え方に馴染みが無ければ本書は相当難しく感じるであろうが、その場合は同著者の「比較制度分析序説」を読んでみるだけでも、面白いと思う。
しかし、とにかく読みにくいテキスト。
青木昌彦さんの原著を読んだことはないが、それでもおそらく英語で読んだほうが分かりやすいと思うくらいに翻訳が下手である。
2008年9月12日に日本でレビュー済み
国家や市場、会社など色々な制度に囲まれて人間は生活している。制度のルールが人の相互作用を通じて生まれ、維持されるという過程を示している。制度のありようは多様なので複数の均衡を比べる必要があり(「日本型」とか「アメリカ型」とか巷で言われたりするし)、ゲーム理論という道具が高い分析力を発揮している。著者は分析の単位を共用資源・取引・組織・組織の場・政治・社会的交換という6つの「ドメイン」とし、その内部・外部で経済主体がどう均衡を生むかを見ていく。第一部では各ドメインにおける多様な制度(灌漑、雇用、商人法など)がどう成り立つかを見る。第二部では事例を用いてゲーム理論的に制度という分析の枠組みを作る。第三部ではコーポレート・ガバナンスを例にとり複数のドメイン間・通時的な制度の相互作用を見ていく。
豊富なサーベイとなっていて読みごたえがある。一部を除いて数学もシンプルなのがよい。固定的なものとして定義する制度が「変化する」という矛盾じみた過程を示そうという努力は制度論者に共通の悩みのようです。
豊富なサーベイとなっていて読みごたえがある。一部を除いて数学もシンプルなのがよい。固定的なものとして定義する制度が「変化する」という矛盾じみた過程を示そうという努力は制度論者に共通の悩みのようです。
2002年1月29日に日本でレビュー済み
日本でノーベル経済学賞に一番近い人。 経済学に慣れ親しんでいないとかなり読み難いと思いますが、挑戦してみては如何でしょうか! 奮闘努力して読みましょう。読めば読むほど手応えがあって明晰ですよ! 企業を通して見る世界がコペルニクス的に変わりますよ。