政治についても多々書かれていたので、少し思い描いていた内容と離れていた。
ページ数の割に文章自体が短いような気がした。読み終わった時、「もう終わり?」というような印象・・・
そのような事からも、お値段が割高な感じがした。
まぁ・・・ ・・・ 気が向いた時にペラペラめくるれるよう近くに置いておくと思います。
この本の私のコピーは「不景気の原因」。
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大停滞 単行本 – 2011/9/22
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世界同時不況はなぜ起きたのか? 私たちの未来に、この「大停滞」を克服する処方箋はあるのか? インターネットなどのイノベーション(技術革新)は、新たな経済成長をもたらすことができるのか?
2011年1月にアメリカで刊行されるや否や、政策形成関係者や経済論壇でさまざまな議論を巻き起こし、論争の焦点を変えた話題の書。
「本書のおもしろさと革新性は、経済危機以降の経済論争の焦点を変えた点にある。刺激的な本書が思索の種となることを期待してやまない」(若田部昌澄)。
「2011年の最も話題の経済書」(「ビジネスウィーク」誌)。
2011年1月にアメリカで刊行されるや否や、政策形成関係者や経済論壇でさまざまな議論を巻き起こし、論争の焦点を変えた話題の書。
「本書のおもしろさと革新性は、経済危機以降の経済論争の焦点を変えた点にある。刺激的な本書が思索の種となることを期待してやまない」(若田部昌澄)。
「2011年の最も話題の経済書」(「ビジネスウィーク」誌)。
- 本の長さ166ページ
- 言語日本語
- 出版社NTT出版
- 発売日2011/9/22
- ISBN-104757122802
- ISBN-13978-4757122802
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商品の説明
著者について
著者:タイラー・コーエン
1962年生まれの経済学者。ジョージ・メイソン大学(アメリカ)経済学部教授。
著書に『インセンティブ』『フレーミング』(以上、日経BP社)、『創造的破壊』(作品社)がある。
2011年2月に「エコノミスト」誌で「世界に最も影響力をもつ経済学者の一人」に選ばれる。
解説者:若田部昌澄(わかたべ・まさずみ)
早稲田大学政治経済学術院教授。
2010年に『危機の経済政策』(日本評論社)で石橋湛山賞受賞。
訳者:池村千秋(いけむら・ちあき)
翻訳家。訳書に『マネジャーの実像』(日経BP社)などがある。
1962年生まれの経済学者。ジョージ・メイソン大学(アメリカ)経済学部教授。
著書に『インセンティブ』『フレーミング』(以上、日経BP社)、『創造的破壊』(作品社)がある。
2011年2月に「エコノミスト」誌で「世界に最も影響力をもつ経済学者の一人」に選ばれる。
解説者:若田部昌澄(わかたべ・まさずみ)
早稲田大学政治経済学術院教授。
2010年に『危機の経済政策』(日本評論社)で石橋湛山賞受賞。
訳者:池村千秋(いけむら・ちあき)
翻訳家。訳書に『マネジャーの実像』(日経BP社)などがある。
登録情報
- 出版社 : NTT出版 (2011/9/22)
- 発売日 : 2011/9/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 166ページ
- ISBN-10 : 4757122802
- ISBN-13 : 978-4757122802
- Amazon 売れ筋ランキング: - 463,529位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,326位経済学・経済事情
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年2月16日に日本でレビュー済み
本書は、知人のFacebookのコメントで知った。原書のAmazon書評に内容をよくまとめたのがある。http://www.amazon.com/review/R1SZVL7EYD5V3T/ref=cm_cr_dp_title?ie=UTF8&ASIN=0525952713&nodeID=283155&store=books その概要を拝借すると、
I. The low-hanging fruit we ate
..A. Examples in the United States
....1. Free land (Homestead Act, etc.)
....2. Technological breakthroughs (electricity, automobiles, telephone, computers etc.)
....3. Smart, uneducated kids (productive through excellent public education).
....4. This is a partial list; clearly other candidates can be proposed..
..B. Examples in other countries ("catch-up growth")
..C. MEDIAN income growth in the U.S. has slowed notably since 1973.
..D. Rate of technical innovation has declined notably since 1873 and even more since 1955
..E. Recent and current innovation is more geared to PRIVATE goods than to PUBLIC goods.
II. Our New (not so productive) Economy
..A. Most recent productivity gains in the private sector have been achieved by cutting out dead wood ("discovering who isn't doing much and firing them").
..B. GDP statistics are flawed because they value expenditure at cost; actual value of the expenditure is unknown in sectors where market forces do not operate.
..C. Underperforming sectors where valuation at cost is a big problem: Government, Health care, Education
III. Does the Internet Change Everything?
..A. Similar to early years of industrial revolution (advances made by amateurs)
..B. Hard to measure its productivity because its value lies largely in the mental dimension; most stuff on the internet is free.
..C. As an innovation, the internet has generated few jobs and revenue, compared to earlier innovations. (Example: Google employs 20,000, Twitter 300)
..D. Internet has also destroyed jobs in the music industry, book stores, and other forms of entertainment.
..E. So we're getting away from materialism, but it really hurts and people are yelping about it.
IV. The Government of Low-hanging Fruit
..A. Days of government largess are past; we can't slop the public trough like we used to.
..B. We won't be getting real income growth of 2% to 3%. We'll be lucky with 1%.
..C. Tax cuts without spending cuts (right wing approach) are untenable in the long term.
..D. Taking from the rich is also untenable in the long term; top 5% already pays for 43% of the federal government; top 1% for 27%.
..E. As real growth stagnates, demands from interest groups (corporations for tax breaks, K-12 teachers for job security, medical device makers for Medicare payments, public employees for pensions) will grow more strident. Expect more vociferous arguments about how to divide up the stagnant pie.
..F. Because government cannot continue to grow under current conditions, Liberals have become the new conservatives, supporting the status quo of handouts, bribes, and squandering.
V. Why did we have such a big financial crisis?
..A. Eight words: "WE THOUGHT WE WERE RICHER THAN WE WERE".
..B. Markets and government failed miserably in estimating risk.
..C. Government encouraged risk by taking by overlooking accounting scandals (Freddie and Fannie) and promoting home ownership for everybody.
..D. Short-term response to stagnant incomes was to borrow against appreciated assets (home equity loans, mortgage refis), foolishly expecting continued asset appreciation. From 1993 through 2005, homeowners extracted equity equal to 11.5% of GDP.
..E. Fiscal stimulus in 2009 was inadequate, but a larger stimulus would not have helped. Problem is not lack of aggregate demand, but lack of revenue-generating innovation.
..F. Replacing private debt with public debt solves nothing. Sooner or later you have to pay the piper.
..G. The internet, by giving people much to do for free, may be exacerbating the current stagnation.
VI. Can we fix things?
..A. Promote favorable trends
....1. India and China
....2. Internet may do more for revenue generation in the future
......a. Promotes scientific learning and makes science more of a meritocracy; ideas rapidly shared and improved. (Archaic intellectual property laws will need to change if we are to take advantage of this)
......b. Promotes self-education; a lot better than watching TV.
......c. These should all yield productivity gains.
....3. Improvements in K-12 education
....4. Raise the social status of scientists
......a. Science is what fuels economic growth, yet we reward law, medicine, and finance.
......c. Culture of science is what drove the industrial revolution.
......d. We should not trust individual scientists uncritically, but we should respect science at the higher level (a lot more than law or finance)
..B. Avoid unfavorable trends
....1. Cool the rhetoric, avoid useless strife.
....2. Stick to facts. Educate yourself. Don't demonize those you disagree with.
....3. A prolonged period of slow growth need not be bad -- Japan has tolerated it very well.
..C. Final Word
....1. The next low-hanging fruit may pose dangers. Be vigilant and quick to respond.
....2. Axis and Communist powers turned new technologies to destructive and oppressive ends.
....3. Balance of power can be upset.
原書でも触れられているが、訳書にある日本語版への序文で、日本が「大停滞」のお手本という書き方があるので、日本の書評はこの点に触れているのが多い。元が電子書籍で、その後、Hardcover版が出ているというのは、関係ない話だろうが、Internetについての記述と並べると面白い。
議論の一つは、イノベーションが本当に止まったのかどうかで、Tylerは、Jonathan Huebnerの結果(A possible declining trend for worldwide innovation, Technological Forecasting & Social Change, 2005)から、人口当たりのイノベーション件数が1903年ころから一貫して下がっているという結果を持ちだしている。
経済成長という観点が妥当かどうかは別にして、経済成長とは、土地、技術、優秀な人によって達成されるものだという筆者の主張の妥当性そのものについての議論は意外と乏しい。みんな同意しているのかなあ。
時期的には、2009年から始まった「シェールガス革命」をTylerは知っているのだから、エネルギー源の話が出てきてもおかしくはないのだが、どうなのだろうか。
本書には、「科学者の社会的地位を高めよ」というまっとうな提言がある(それなのに、書評でこれに触れているのはほとんどないのはどうしてなのか?)ので、前提の一つであるイノベーションを否定したくはないのだが、議論のあり方としては、当然疑うべきだろうと思う。
私個人は、日本経済を見ていると、気分的、精神的なものが結構多いのではないかと思うし、Tylerが論じている賃金の中央値がそうであるように、需要の問題でもあるだろう。イノベーションは、供給側の問題であると同時に、新たな需要を創出するという需要側のドライバーでもあるが、その場合に、その鍵が科学技術だけではないということも当然ながら入ってくる。
書評では無視されているが、米国政治を論じた第4章も面白かった。民主党などの左派が現状維持という保守派であり、右派が変革という意味では革新という逆転現象は、日本も含めて、現在よく見られる現象だが、中央政府が技術に支えられており、それが、ファシズムを可能にしたという指摘も味わい直す価値がある。インターネットが、これだけ生活を変えながら、経済指標に貢献しないという当たりも同じく、政治、経済、技術などを見なおす良い契機になると思った。
知人は、米国労働市場の激変に関連して本書を引用し、悲観的な雇用情勢を、本書の知見に対応させていた。この辺りは、Stagnationで何を表すかでもある。米国の精神基盤は、Challengeであり、「成長」であったから、それが原理的に不可能であり、より堅実に、現状でいいことにしようというのが、本書「大停滞」のメッセージであるなら、米国人にとっては問題だろう。日本人としては、むしろ、当たり前のことではないか。しかし、最後に、自分は、新たな「容易に収穫できる果実」があるはずだとCowenさんに断言されると、本当かねと懐疑的になってしまう。一方で、たとえごくわずかの可能性でも、そういう可能性を信じるのもいいなあと思う。投資ではないから、ポートフォリオ管理というわけにも行かないが、そういう揺れがあってもいいのではないかと、私の年齢相応に考えている。
本質的な処方箋がないという意見も書評で散見したが、科学者の社会的地位向上もそうだし、政府支出が活性化につながっていないというところなど、私には、効果が即出るかどうかはとにかく、試す価値はある提言だと思うし、教育の問題も、優秀だが学校に行けなかった人たちが居たから、というのはすごく分かる。今は、逆のことが問題になっているのだもの。もっとも、ここでも「何のための、誰のための」教育かということが出てくるので、そもそも、GDPを増やすためなのか、それでいいのかという本質的な問題が出てくる。私の不満は、その本質的な部分に触れていないことにある。それは、あるいは、経済学そのものに対する不満なのかもしれない。
I. The low-hanging fruit we ate
..A. Examples in the United States
....1. Free land (Homestead Act, etc.)
....2. Technological breakthroughs (electricity, automobiles, telephone, computers etc.)
....3. Smart, uneducated kids (productive through excellent public education).
....4. This is a partial list; clearly other candidates can be proposed..
..B. Examples in other countries ("catch-up growth")
..C. MEDIAN income growth in the U.S. has slowed notably since 1973.
..D. Rate of technical innovation has declined notably since 1873 and even more since 1955
..E. Recent and current innovation is more geared to PRIVATE goods than to PUBLIC goods.
II. Our New (not so productive) Economy
..A. Most recent productivity gains in the private sector have been achieved by cutting out dead wood ("discovering who isn't doing much and firing them").
..B. GDP statistics are flawed because they value expenditure at cost; actual value of the expenditure is unknown in sectors where market forces do not operate.
..C. Underperforming sectors where valuation at cost is a big problem: Government, Health care, Education
III. Does the Internet Change Everything?
..A. Similar to early years of industrial revolution (advances made by amateurs)
..B. Hard to measure its productivity because its value lies largely in the mental dimension; most stuff on the internet is free.
..C. As an innovation, the internet has generated few jobs and revenue, compared to earlier innovations. (Example: Google employs 20,000, Twitter 300)
..D. Internet has also destroyed jobs in the music industry, book stores, and other forms of entertainment.
..E. So we're getting away from materialism, but it really hurts and people are yelping about it.
IV. The Government of Low-hanging Fruit
..A. Days of government largess are past; we can't slop the public trough like we used to.
..B. We won't be getting real income growth of 2% to 3%. We'll be lucky with 1%.
..C. Tax cuts without spending cuts (right wing approach) are untenable in the long term.
..D. Taking from the rich is also untenable in the long term; top 5% already pays for 43% of the federal government; top 1% for 27%.
..E. As real growth stagnates, demands from interest groups (corporations for tax breaks, K-12 teachers for job security, medical device makers for Medicare payments, public employees for pensions) will grow more strident. Expect more vociferous arguments about how to divide up the stagnant pie.
..F. Because government cannot continue to grow under current conditions, Liberals have become the new conservatives, supporting the status quo of handouts, bribes, and squandering.
V. Why did we have such a big financial crisis?
..A. Eight words: "WE THOUGHT WE WERE RICHER THAN WE WERE".
..B. Markets and government failed miserably in estimating risk.
..C. Government encouraged risk by taking by overlooking accounting scandals (Freddie and Fannie) and promoting home ownership for everybody.
..D. Short-term response to stagnant incomes was to borrow against appreciated assets (home equity loans, mortgage refis), foolishly expecting continued asset appreciation. From 1993 through 2005, homeowners extracted equity equal to 11.5% of GDP.
..E. Fiscal stimulus in 2009 was inadequate, but a larger stimulus would not have helped. Problem is not lack of aggregate demand, but lack of revenue-generating innovation.
..F. Replacing private debt with public debt solves nothing. Sooner or later you have to pay the piper.
..G. The internet, by giving people much to do for free, may be exacerbating the current stagnation.
VI. Can we fix things?
..A. Promote favorable trends
....1. India and China
....2. Internet may do more for revenue generation in the future
......a. Promotes scientific learning and makes science more of a meritocracy; ideas rapidly shared and improved. (Archaic intellectual property laws will need to change if we are to take advantage of this)
......b. Promotes self-education; a lot better than watching TV.
......c. These should all yield productivity gains.
....3. Improvements in K-12 education
....4. Raise the social status of scientists
......a. Science is what fuels economic growth, yet we reward law, medicine, and finance.
......c. Culture of science is what drove the industrial revolution.
......d. We should not trust individual scientists uncritically, but we should respect science at the higher level (a lot more than law or finance)
..B. Avoid unfavorable trends
....1. Cool the rhetoric, avoid useless strife.
....2. Stick to facts. Educate yourself. Don't demonize those you disagree with.
....3. A prolonged period of slow growth need not be bad -- Japan has tolerated it very well.
..C. Final Word
....1. The next low-hanging fruit may pose dangers. Be vigilant and quick to respond.
....2. Axis and Communist powers turned new technologies to destructive and oppressive ends.
....3. Balance of power can be upset.
原書でも触れられているが、訳書にある日本語版への序文で、日本が「大停滞」のお手本という書き方があるので、日本の書評はこの点に触れているのが多い。元が電子書籍で、その後、Hardcover版が出ているというのは、関係ない話だろうが、Internetについての記述と並べると面白い。
議論の一つは、イノベーションが本当に止まったのかどうかで、Tylerは、Jonathan Huebnerの結果(A possible declining trend for worldwide innovation, Technological Forecasting & Social Change, 2005)から、人口当たりのイノベーション件数が1903年ころから一貫して下がっているという結果を持ちだしている。
経済成長という観点が妥当かどうかは別にして、経済成長とは、土地、技術、優秀な人によって達成されるものだという筆者の主張の妥当性そのものについての議論は意外と乏しい。みんな同意しているのかなあ。
時期的には、2009年から始まった「シェールガス革命」をTylerは知っているのだから、エネルギー源の話が出てきてもおかしくはないのだが、どうなのだろうか。
本書には、「科学者の社会的地位を高めよ」というまっとうな提言がある(それなのに、書評でこれに触れているのはほとんどないのはどうしてなのか?)ので、前提の一つであるイノベーションを否定したくはないのだが、議論のあり方としては、当然疑うべきだろうと思う。
私個人は、日本経済を見ていると、気分的、精神的なものが結構多いのではないかと思うし、Tylerが論じている賃金の中央値がそうであるように、需要の問題でもあるだろう。イノベーションは、供給側の問題であると同時に、新たな需要を創出するという需要側のドライバーでもあるが、その場合に、その鍵が科学技術だけではないということも当然ながら入ってくる。
書評では無視されているが、米国政治を論じた第4章も面白かった。民主党などの左派が現状維持という保守派であり、右派が変革という意味では革新という逆転現象は、日本も含めて、現在よく見られる現象だが、中央政府が技術に支えられており、それが、ファシズムを可能にしたという指摘も味わい直す価値がある。インターネットが、これだけ生活を変えながら、経済指標に貢献しないという当たりも同じく、政治、経済、技術などを見なおす良い契機になると思った。
知人は、米国労働市場の激変に関連して本書を引用し、悲観的な雇用情勢を、本書の知見に対応させていた。この辺りは、Stagnationで何を表すかでもある。米国の精神基盤は、Challengeであり、「成長」であったから、それが原理的に不可能であり、より堅実に、現状でいいことにしようというのが、本書「大停滞」のメッセージであるなら、米国人にとっては問題だろう。日本人としては、むしろ、当たり前のことではないか。しかし、最後に、自分は、新たな「容易に収穫できる果実」があるはずだとCowenさんに断言されると、本当かねと懐疑的になってしまう。一方で、たとえごくわずかの可能性でも、そういう可能性を信じるのもいいなあと思う。投資ではないから、ポートフォリオ管理というわけにも行かないが、そういう揺れがあってもいいのではないかと、私の年齢相応に考えている。
本質的な処方箋がないという意見も書評で散見したが、科学者の社会的地位向上もそうだし、政府支出が活性化につながっていないというところなど、私には、効果が即出るかどうかはとにかく、試す価値はある提言だと思うし、教育の問題も、優秀だが学校に行けなかった人たちが居たから、というのはすごく分かる。今は、逆のことが問題になっているのだもの。もっとも、ここでも「何のための、誰のための」教育かということが出てくるので、そもそも、GDPを増やすためなのか、それでいいのかという本質的な問題が出てくる。私の不満は、その本質的な部分に触れていないことにある。それは、あるいは、経済学そのものに対する不満なのかもしれない。
2020年1月11日に日本でレビュー済み
欧米の経済関連の書籍は上下2冊に分冊されるなど分量が巨大であることが多いが、本書はわずか150頁と非常にコンパクトであり、かつ読みやすいのがありがたい。
本書の主張は1970年以降はイノベーションが停滞しており、そのためそれ以前の世代のように全員に成長の果実を分配するのは難しくなっている。それにも拘わらず政治はそれができると約束して、再分配や減税政策を取っているが、成長が止まっている中でそのような政策を取っても、最終的に景気に更に悪影響を及ぼすことになる、というものだ。
2011年というリーマンショックからさほど時間が経過されていないタイミングの著作だが、その後の米国を見ると景気拡大が続き、最近でも株価は最高値を更新しているので、著者の予想は当たっていないように思えるが、その一方で政府や民間の債務が過去10年で急増している点に警鐘を鳴らす意見も強まっている。
著者の主張が正しければ、現在の好景気は無理に無理を重ねている結果ということになるので、今後非常に大きい反動が出る可能性があるのではと、改めて考えさせられた。
本書の主張は1970年以降はイノベーションが停滞しており、そのためそれ以前の世代のように全員に成長の果実を分配するのは難しくなっている。それにも拘わらず政治はそれができると約束して、再分配や減税政策を取っているが、成長が止まっている中でそのような政策を取っても、最終的に景気に更に悪影響を及ぼすことになる、というものだ。
2011年というリーマンショックからさほど時間が経過されていないタイミングの著作だが、その後の米国を見ると景気拡大が続き、最近でも株価は最高値を更新しているので、著者の予想は当たっていないように思えるが、その一方で政府や民間の債務が過去10年で急増している点に警鐘を鳴らす意見も強まっている。
著者の主張が正しければ、現在の好景気は無理に無理を重ねている結果ということになるので、今後非常に大きい反動が出る可能性があるのではと、改めて考えさせられた。
2011年10月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「米国の政策形成関係者や経済論壇で様々な議論を巻き起こした問題作」とのうたい文句につられて読みましたが。...
非常に簡単に言ってしまうと、金融工学や様々な経済政策で価値を創造することはできない。これから価値を創造できるのは、科学技術だ!ということになるのかな?
結論はOKです。同意できます。その通りです。しかし、今更本にするほどの内容なんだろうか???
理系人間の私にとっては、ずっと自明のことで、ずっと理系の人間が主張してきたことでは無いですか!優秀な理系の人間が金融などの分野に逃げ出していたころもあったけれど、それに対する警鐘はずっと鳴らされていた。
経済学者は今になってそれに気がついたという事ね。それは、驚きの本です!確かに!
非常に簡単に言ってしまうと、金融工学や様々な経済政策で価値を創造することはできない。これから価値を創造できるのは、科学技術だ!ということになるのかな?
結論はOKです。同意できます。その通りです。しかし、今更本にするほどの内容なんだろうか???
理系人間の私にとっては、ずっと自明のことで、ずっと理系の人間が主張してきたことでは無いですか!優秀な理系の人間が金融などの分野に逃げ出していたころもあったけれど、それに対する警鐘はずっと鳴らされていた。
経済学者は今になってそれに気がついたという事ね。それは、驚きの本です!確かに!
2011年12月14日に日本でレビュー済み
タイラー・コーエンの『大停滞』は、非情に分かりやすく重要な論点を述べています。現代経済学における良書と言えると思います。
要旨は明確で、第1章の題名である「容易に収穫できる果実は食べつくされた」ということです。その果実とは、(1)無償の土地、(2)イノベーション、(3)未教育の賢い子どもたち、の三つです。なかなか説得力があります。
素晴らしいところとして、論旨が絞られていて明確化されている点です。そのため、賛成できる理由も、反対できる箇所も簡単に指摘できるからです。例えば、p.56に〈既得権やコネや汚職やインチキによって、輸出の数字を高めることはできない〉という箇所は、些細な点ですが間違いだと指摘できます。正確には、「できない」のではなく「難しい」です。短期的には、それら不正な手段を政府が行うことで輸出を高めるたり、減り幅を抑制したりすることができます。もちろん、お勧めはしませんが。
p.132には、〈さしあたりは、私たちが過去に経験したことがないくらい、景気後退長引くことを覚悟する必要がある〉とあります。私も、残念ながら、これは当たる可能性が高いと思います。そこで、さらなるイノベーションも重要なのですが、循環型社会における経済を模索すべきだと私は思います。
要旨は明確で、第1章の題名である「容易に収穫できる果実は食べつくされた」ということです。その果実とは、(1)無償の土地、(2)イノベーション、(3)未教育の賢い子どもたち、の三つです。なかなか説得力があります。
素晴らしいところとして、論旨が絞られていて明確化されている点です。そのため、賛成できる理由も、反対できる箇所も簡単に指摘できるからです。例えば、p.56に〈既得権やコネや汚職やインチキによって、輸出の数字を高めることはできない〉という箇所は、些細な点ですが間違いだと指摘できます。正確には、「できない」のではなく「難しい」です。短期的には、それら不正な手段を政府が行うことで輸出を高めるたり、減り幅を抑制したりすることができます。もちろん、お勧めはしませんが。
p.132には、〈さしあたりは、私たちが過去に経験したことがないくらい、景気後退長引くことを覚悟する必要がある〉とあります。私も、残念ながら、これは当たる可能性が高いと思います。そこで、さらなるイノベーションも重要なのですが、循環型社会における経済を模索すべきだと私は思います。
2017年2月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2017年になってやっと読む機会が得られました。2011年の発刊から6年が経っていますが、十分説得力があると思います。他のレビュワーの方も書かれていますが、本書のメッセージは大きく2つあると思います。
1.「容易に収穫できる果実」が少なくなってきた
2.近年のイノベーションの多くが「公共財」ではなく「私的財」の性格を帯びている
全体的な説得力はありますが細かい点は違和感を感じました。1点目については、容易に収穫できる果実として「無償の土地」「イノベーション」「未教育の賢い子供たち」です。イノベーションについては違和感を感じました。著者が言いたいことは、近年のイノベーションは漸進的でインパクトが小さいこと、また2点目に関係しますが、特定の人だけが恩恵を受けるものが多い、ということだと思いますが、そもそもインパクトが大きいイノベーションなんていうものは今も昔も「容易に収穫できない果実」であって、イノベーションの大半は漸進的なものです。ですからイノベーションに関しては1970年以降になって「容易に収穫できる果実」がなくなってきた、という著者の主張は間違っていて、現代社会は「容易に収穫できる漸進的なイノベーションだけ」を享受していて、社会に巨大なインパクトを与えるイノベーションは見られない、というのが正確な記述でしょう。
2点目の主張は説得力がありました。例えば10億ドルの価値を生み出すイノベーションであっても、それが10人かける1億ドルの価値を生み出すよりも、1億人かける10ドルで価値を生み出す方がよりマクロの経済成長に寄与するということでしょう。これは新しい視点を提供してくれました。
この手の書籍ですとMITのブリニョルフソン、マカフィーなどの本が代表的ですが、彼らはMITにいることもあって基本的にポジティブなことばかり書きます(彼らのレゾンデートルにも関わるからです)。その点コーエン氏はテクノロジーに対して中立的に書かれているので好感が持てました。本書、短時間で読めますし一度は目を通しておくべき本だと感じました。
1.「容易に収穫できる果実」が少なくなってきた
2.近年のイノベーションの多くが「公共財」ではなく「私的財」の性格を帯びている
全体的な説得力はありますが細かい点は違和感を感じました。1点目については、容易に収穫できる果実として「無償の土地」「イノベーション」「未教育の賢い子供たち」です。イノベーションについては違和感を感じました。著者が言いたいことは、近年のイノベーションは漸進的でインパクトが小さいこと、また2点目に関係しますが、特定の人だけが恩恵を受けるものが多い、ということだと思いますが、そもそもインパクトが大きいイノベーションなんていうものは今も昔も「容易に収穫できない果実」であって、イノベーションの大半は漸進的なものです。ですからイノベーションに関しては1970年以降になって「容易に収穫できる果実」がなくなってきた、という著者の主張は間違っていて、現代社会は「容易に収穫できる漸進的なイノベーションだけ」を享受していて、社会に巨大なインパクトを与えるイノベーションは見られない、というのが正確な記述でしょう。
2点目の主張は説得力がありました。例えば10億ドルの価値を生み出すイノベーションであっても、それが10人かける1億ドルの価値を生み出すよりも、1億人かける10ドルで価値を生み出す方がよりマクロの経済成長に寄与するということでしょう。これは新しい視点を提供してくれました。
この手の書籍ですとMITのブリニョルフソン、マカフィーなどの本が代表的ですが、彼らはMITにいることもあって基本的にポジティブなことばかり書きます(彼らのレゾンデートルにも関わるからです)。その点コーエン氏はテクノロジーに対して中立的に書かれているので好感が持てました。本書、短時間で読めますし一度は目を通しておくべき本だと感じました。
2020年1月14日に日本でレビュー済み
日本を大停滞の先輩としてうまく対応していることに注目しているという視点は面白いなと思いました。高齢化社会の先輩でもあり、後追いで来た日本が色々な面(それもあまりよくない面)で最先端になってマネができなくなって政治が混乱していますが、それでも破綻していないというのはすごいことなのかなと思いました。
過去の産業革命等と異なり、インターネット等によるイノベーションが雇用創出効果が小さいという話は、この本以降の本でもよく出てくる話で、この本が参考文献になっていることも多く、重要な考え方が示されているなと思いました。
過去の産業革命等と異なり、インターネット等によるイノベーションが雇用創出効果が小さいという話は、この本以降の本でもよく出てくる話で、この本が参考文献になっていることも多く、重要な考え方が示されているなと思いました。
2012年1月30日に日本でレビュー済み
アメリカの論壇で話題になった本ということで読んでみました。アメリカの成長は「容易に収穫できる果実」に支えられてきたが、それが消滅しつつある。そしてこれがアメリカの停滞を招いているというのが著者の主張。著者は日本は経済成長から、低成長への転換が上手くいっていると日本経済停滞を悲観的に捉えていないのが興味深い。とはいえ、特に斬新な意見があるというわけでもないし、内容も薄い。1600円も出して読む本かと聞かれると首肯し難い。