オビにある福岡伸一氏の推薦文「現在、もっとも求められるべき自省と自制の科学を論じた好著」に、この本の魅力は集約されていると思います。
著者は米国のジャーナリストで、原題は「We have met the enemy」つまり、「僕たちは敵に出会った──その敵は自分自身だったんだよ」という意味だろうか。要するに敵は我に在りということで、なぜ人間は自分の欲望や周囲の誘惑に負けてしまうのか、ということを古代ギリシャの英雄オデュッセウスから現代の金融危機にいたるまで、さまざまなテーマ・事例を取り上げながら、ユーモアたっぷりに論じていき、ついついその文章のおもしろさに読みふけってしまいます。
現代ほど誘惑に満ちた時代はなかったと著者がいうように、過剰な刺激に満ち満ちたいまこそ、「自己コントロール」というのは、もっとも切実なテーマといえるのでしょう。科学、生物学、心理学、社会学を架橋する刺激的な読み物としても楽しめると思います。
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なぜ意志の力はあてにならないのか―自己コントロールの文化史 単行本 – 2011/8/9
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購入オプションとあわせ買い
インターネット、テレビ、ゲーム、アルコール……。金融危機も、肥満や浪費、先延ばしのクセも、すべては意志の弱さが原因だ。
本書は自らの欲望と闘い続けてきた人類の姿をユーモアたっぷりに描き出すとともに、なぜ私たちはいとも簡単に誘惑に負けてしまうのか、それに打ち勝つ方法はあるのか、その謎に迫る。
福岡伸一氏推薦。
本書は自らの欲望と闘い続けてきた人類の姿をユーモアたっぷりに描き出すとともに、なぜ私たちはいとも簡単に誘惑に負けてしまうのか、それに打ち勝つ方法はあるのか、その謎に迫る。
福岡伸一氏推薦。
- 本の長さ398ページ
- 言語日本語
- 出版社NTT出版
- 発売日2011/8/9
- ISBN-104757142641
- ISBN-13978-4757142640
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商品の説明
著者について
著者:ダニエル・アクスト
ジャーナリスト・作家。
「ニューヨークタイムズ」「ウォールストリート・ジャーナル」などに寄稿している。
訳者:吉田利子(よしだ・としこ)
翻訳家。
訳書に『引き寄せの法則』シリーズ(Softbankクリエイティブ)、『神との対話』シリーズ(サンマーク出版)、『日はまた昇る』(草思社)などがある。
ジャーナリスト・作家。
「ニューヨークタイムズ」「ウォールストリート・ジャーナル」などに寄稿している。
訳者:吉田利子(よしだ・としこ)
翻訳家。
訳書に『引き寄せの法則』シリーズ(Softbankクリエイティブ)、『神との対話』シリーズ(サンマーク出版)、『日はまた昇る』(草思社)などがある。
登録情報
- 出版社 : NTT出版 (2011/8/9)
- 発売日 : 2011/8/9
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 398ページ
- ISBN-10 : 4757142641
- ISBN-13 : 978-4757142640
- Amazon 売れ筋ランキング: - 550,674位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 21,509位心理学 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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上位レビュー、対象国: 日本
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2012年12月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者は「はじめに」で、優柔不断や先送りと品行方正の問題に触れてはいるが、本論では主として自己の制御や抑制がいかに困難で、節制しなければならないと知りつつも、人はなぜ、ゆきすぎや過剰にとめどなくのめり込んでしまうのか、という問題意識で書いた著書である。
現代人は、自分では処理できないほどの多くの誘惑に毎日さらされ続けている。大量消費の武器−マクドナルド、クレジットカード、インターネット−はどこにでもある(p.16)。人類の自由が猛烈に拡大した結果、誘惑の民主化という文明の成果を得た。しかし、その代償として自制心、すなわち「自己コントロール」のプレッシャーを抱えるに至った、それは行き過ぎと過剰を防ぐのが難しくなったからである(p.17)。
そこで話題の切り口として多彩な誘惑が登場するのだが、たとえば、楽しみを先延ばしにできる子はIQよりも学業成績との相関が高い(p.156)、十代では前頭葉が未発達のため抑制性シナプスが少なく自制的な作業が不得意(p.196)、窃盗犯は事故にあいやすい(p.248)などである。続けて、同じものでも近くで見れば大きく遠くから見れば小さいのではないかと問うソクラテスの例示があり(p31)、ページは飛んで、ジョージ・エインズリー『誘惑される意思』で述べた双曲割引に誘惑の優先度を説明し、環境との関係を説明する(p.243)。
終盤にかけて徐々に、自己コントロールの問題とその解決に向けた考察に進むのだが、これに関連して意志決定と決断を取り上げている。仮説ではあるが、意志の力が弱ると自己コントロール力が低くなり、誘惑に弱くなる。自己規制と意志決定は同じエネルギーソースを使っているために、現代社会のような様々な選択肢に直面していると、いつも自己コントロール力が消耗している状態にある(p.346)。これらの状況を解決するには、意志力を筋力のように鍛える、社会情報システムとしてのコミュニティや環境を利用して疎外を減らす、未来の主導権は自分で持っていた方がよいという考えを持ち備えよ、などを提起している。
索引は章節。索引あり。参考文献あり。しおり紐あり。文字ポイント大きく適切な余白と共に大変読みやすい本。
現代人は、自分では処理できないほどの多くの誘惑に毎日さらされ続けている。大量消費の武器−マクドナルド、クレジットカード、インターネット−はどこにでもある(p.16)。人類の自由が猛烈に拡大した結果、誘惑の民主化という文明の成果を得た。しかし、その代償として自制心、すなわち「自己コントロール」のプレッシャーを抱えるに至った、それは行き過ぎと過剰を防ぐのが難しくなったからである(p.17)。
そこで話題の切り口として多彩な誘惑が登場するのだが、たとえば、楽しみを先延ばしにできる子はIQよりも学業成績との相関が高い(p.156)、十代では前頭葉が未発達のため抑制性シナプスが少なく自制的な作業が不得意(p.196)、窃盗犯は事故にあいやすい(p.248)などである。続けて、同じものでも近くで見れば大きく遠くから見れば小さいのではないかと問うソクラテスの例示があり(p31)、ページは飛んで、ジョージ・エインズリー『誘惑される意思』で述べた双曲割引に誘惑の優先度を説明し、環境との関係を説明する(p.243)。
終盤にかけて徐々に、自己コントロールの問題とその解決に向けた考察に進むのだが、これに関連して意志決定と決断を取り上げている。仮説ではあるが、意志の力が弱ると自己コントロール力が低くなり、誘惑に弱くなる。自己規制と意志決定は同じエネルギーソースを使っているために、現代社会のような様々な選択肢に直面していると、いつも自己コントロール力が消耗している状態にある(p.346)。これらの状況を解決するには、意志力を筋力のように鍛える、社会情報システムとしてのコミュニティや環境を利用して疎外を減らす、未来の主導権は自分で持っていた方がよいという考えを持ち備えよ、などを提起している。
索引は章節。索引あり。参考文献あり。しおり紐あり。文字ポイント大きく適切な余白と共に大変読みやすい本。
2011年11月23日に日本でレビュー済み
セルフコントロールという題材で社会学、経済学、心理学、脳科学、政治学、ギリシャ哲学などを手広く渉猟するという贅沢なノンフィクション。著者はまず現代の(主としてアメリカの)資本主義社会がいかに自己コントロールが難しい社会となってしまったのかを示している。生活習慣病。薬物中毒。自己破産。離婚。技術の進歩と社会の変化がこれらを急増させてきた。食べ物はよりカロリーの吸収効率が高くなるよう精製され、高度な金融システムは借金を一層容易にし、プロテスタント的な伝統からの解放は節制や貞操の価値を下げ、テレビとインターネットは怠惰な享楽に私たちを誘惑し続けている。
一方で、私たちの身体と行動は、過酷な自然環境で生き延びられるよう、長い進化を経て近視眼的にできている。文明によってその厳しさがいくらか緩和されてからも、封建的・父権的な伝統がそれを補い、良くも悪くも長らく人間を縛りつけてきた。そして現代人はいよいよ、そうした自然と伝統の呪縛をほぼ克服するに至り、丸裸の自己と対峙せざるを得ないところに来てしまっている。欲求にかまけるのは危険だし、伝統に縛られるのも野暮ったい。本物の自我を手にできる環境条件は整ったが、人々はその方策を見いだせずにいる。それどころか心理学と脳科学では自由意志の存在を否定する材料となる発見が相次いでいる。
著者が示す処方箋は、環境を利用すること、習慣を利用すること、プリコミットメントを利用することだ。自己を変えるには、自己に影響を与えるものとその影響のされ方を知ることが必要である。本書にはそのための手引となる歴史的・科学的知識が実に豊富だ。自己に影響を与えるもののうち、遺伝子も社会も変えるのは難しい。しかし身の回りの生活環境を変えることはできる。その助けになる教養と仲間を得ること。意志を過信しないこと。それが本当の自由と自我を得るための道筋となる。
一方で、私たちの身体と行動は、過酷な自然環境で生き延びられるよう、長い進化を経て近視眼的にできている。文明によってその厳しさがいくらか緩和されてからも、封建的・父権的な伝統がそれを補い、良くも悪くも長らく人間を縛りつけてきた。そして現代人はいよいよ、そうした自然と伝統の呪縛をほぼ克服するに至り、丸裸の自己と対峙せざるを得ないところに来てしまっている。欲求にかまけるのは危険だし、伝統に縛られるのも野暮ったい。本物の自我を手にできる環境条件は整ったが、人々はその方策を見いだせずにいる。それどころか心理学と脳科学では自由意志の存在を否定する材料となる発見が相次いでいる。
著者が示す処方箋は、環境を利用すること、習慣を利用すること、プリコミットメントを利用することだ。自己を変えるには、自己に影響を与えるものとその影響のされ方を知ることが必要である。本書にはそのための手引となる歴史的・科学的知識が実に豊富だ。自己に影響を与えるもののうち、遺伝子も社会も変えるのは難しい。しかし身の回りの生活環境を変えることはできる。その助けになる教養と仲間を得ること。意志を過信しないこと。それが本当の自由と自我を得るための道筋となる。
2012年11月19日に日本でレビュー済み
自己コントロールに関して、ジャーナリストである筆者が古今東西の神話や哲学、宗教、心理学、経済学と幅広い話題を題材にして論じている。
ただし、専門家ではないので特定の結論を導いているわけでは無く、これを読めば自己コントロール強化や意志薄弱の克服方法が判るなどと期待してはいけない。
その代わり、本書を読むことで自己コントロールの全体像が判った気にはなると思う・・・。
面白かったのは、現代の豊かさや技術の進歩が自己コントロールを過大に要求する状態を作っており、引いては自己コントロールの疲弊に繋がっているとの見方である。
確かに、大昔の人類は日々を生きることで精一杯であり、自然を筆頭とした環境からの制約が大きすぎて自己でコントロールできる範囲は非常に限られていたと想像される。
そういう意味では、自己コントロールという問題は、字のごとく自己でコントロール可能な状況に対して問題となるわけで、現代のように豊かで、選択肢が増え、自己裁量が重視されている時代だからこそ余計にクローズアップされる、いわば”贅沢な”問題なのではあるまいか・・・などという感傷さえ感じてしまった。
多方面から自己コントロールの全容を見つめなおすには良い本である。
ただし、専門家ではないので特定の結論を導いているわけでは無く、これを読めば自己コントロール強化や意志薄弱の克服方法が判るなどと期待してはいけない。
その代わり、本書を読むことで自己コントロールの全体像が判った気にはなると思う・・・。
面白かったのは、現代の豊かさや技術の進歩が自己コントロールを過大に要求する状態を作っており、引いては自己コントロールの疲弊に繋がっているとの見方である。
確かに、大昔の人類は日々を生きることで精一杯であり、自然を筆頭とした環境からの制約が大きすぎて自己でコントロールできる範囲は非常に限られていたと想像される。
そういう意味では、自己コントロールという問題は、字のごとく自己でコントロール可能な状況に対して問題となるわけで、現代のように豊かで、選択肢が増え、自己裁量が重視されている時代だからこそ余計にクローズアップされる、いわば”贅沢な”問題なのではあるまいか・・・などという感傷さえ感じてしまった。
多方面から自己コントロールの全容を見つめなおすには良い本である。
2011年10月12日に日本でレビュー済み
著者はジャーナリスト・エッセイスト。読みやすい。
とにかく読みやすい。読みやすいのはさまざまな引用、実例が
はさまれているから。
焦点がどこにもあっていないと感じたが
読み物としてはサクサク進んで退屈しない。
同じ版元のエインズリーの「誘惑される意志」の飲み込みにくさに比べると
天と地の違い。
しかし特別新しいことは書いてないのだ。
自己コントロールを身につける実用書ではない。
最後にヒントは出ている。第三者を利用することなど。
三つ子の魂百までも、な研究結果ばっかり出てくる。
報酬を得るのを後に回せるかなどがかなりの部分が遺伝してるなら、
例えば依存症者を責めたって仕方無いんじゃないのという気になる。
意志が弱いからだ、と斬って捨てておしまいにしても何も解決しないとわかる。
面白いと思ったのは先延ばしも自己コントロールの失敗とする話。
この本ではないが、精神科の中井久夫が精神科の薬の飲み較べをしていて
ある薬で後回しにしていた
手紙の返事を次々書けてしまったというエピソードがあり、
その薬を処方してもらえばぐずぐずも治るかも!
が、自己破壊傾性の高い人が飲んだらそのまま突っ走るだろう、なのだった。
いいことばかりでは済まないのだな。
とにかく読みやすい。読みやすいのはさまざまな引用、実例が
はさまれているから。
焦点がどこにもあっていないと感じたが
読み物としてはサクサク進んで退屈しない。
同じ版元のエインズリーの「誘惑される意志」の飲み込みにくさに比べると
天と地の違い。
しかし特別新しいことは書いてないのだ。
自己コントロールを身につける実用書ではない。
最後にヒントは出ている。第三者を利用することなど。
三つ子の魂百までも、な研究結果ばっかり出てくる。
報酬を得るのを後に回せるかなどがかなりの部分が遺伝してるなら、
例えば依存症者を責めたって仕方無いんじゃないのという気になる。
意志が弱いからだ、と斬って捨てておしまいにしても何も解決しないとわかる。
面白いと思ったのは先延ばしも自己コントロールの失敗とする話。
この本ではないが、精神科の中井久夫が精神科の薬の飲み較べをしていて
ある薬で後回しにしていた
手紙の返事を次々書けてしまったというエピソードがあり、
その薬を処方してもらえばぐずぐずも治るかも!
が、自己破壊傾性の高い人が飲んだらそのまま突っ走るだろう、なのだった。
いいことばかりでは済まないのだな。