タイトルに「裏モノ」とありますが著者の他の本と比べて、そういったテイストはむしろ薄いくらいだと思います。
過去の文献や、知識からの引用に達者さを見せる著者の、素の部分が感じられて面白いです。
勿論人に見られる前提の日記ではあるので、作っている部分もあると思いますが、普段の著作ではある程度自分のキャラを設定しているように見受けるので、それと比べるとかなり本性を垣間見たような気がします。
日記のタイトルに変な凝り性を発揮し出すんですけど、途中から。
それはいらない、と思いました。
で、この本の一番のウリは、イッセー尾形との若き日の確執の下り。
本人が自分のイッセーへの落胆を、エヴァとファンの関係との類似性を述べていますが、それは同じじゃないと思うし蛇足な部分だと思いました。
しかし、内容はなかなか興味深い話で、読んでいて興奮したのは間違いないです。
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