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このつまらない仕事を辞めたら、僕の人生は変わるのだろうか? 単行本 – 2004/6/1
- 本の長さ495ページ
- 言語日本語
- 出版社アスペクト
- 発売日2004/6/1
- ISBN-104757210477
- ISBN-13978-4757210479
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商品の説明
著者からのコメント
--------------[本書「はじめに――人生で何をすべきか」より]
出版社からのコメント
たとえば、兄の自殺を契機に大学のエリート教授への道を外れ料理人となった男。息子との心の交流を望み、弁護士から長距離トラックの運転手になった父親。流行を追い求め様々な業界で転職をくり返したあげく、9.11テロで多くの同僚を失った証券会社の建て直しに奔走するキャリア・ウーマン。ネットバブルで財を成した後、神父となった元起業家。家業の大手自動車部品メーカーを継がずに、ロス市警でマフィア専門の取締官となった若者……。
金、やりがい、夢と理想、家庭、人間関係、生活環境など、本書に登場する人々が何を優先し何を掴みたいと思ったかはそれぞれだが、彼らの悩みや迷いは、誰にでも必ずや思い当たる部分があるはず。読者は、それぞれの生き方を参考にし、また共感しながら、1つ1つの物語を読み進めることになるだろう。また、著者のポー・ブロンソンは、自らのアイデンティティーと格闘する人々の姿を、単なる「リポーター」ではなく、彼らの生き方に深くコミットしながら、繊細でウイットに富んだ文体で描いていく。自らの人生を考え直すきっかけとなる、感動のノンフィクションである!
内容(「MARC」データベースより)
抜粋
わたしが本プロジェクトに取りかかったのは、自分自身、そういう地点にさしかかったからだ。まず、脚本を書いていたテレビ番組が放送中止になった。長年の担当編集者が、映画の世界に入りたいと退職した。手すきになったわたしは、もっと精を出すべきなのに、それが正しいのか確信がもてなかった。今まで書いてきたたぐいの作品は、もう通用しないような気がしていた。自分が見てきた人生の奥深さとドラマ性を、もはや描き出せなくなっていた。
いつしかわたしは、真実の呼び声を聞いた、あるいは聞こうと努める人々に興味を覚えていた。金銭や刺激、目新しいものの魔力と闘い、誘惑を乗り越えた人々。合唱団からひとり離れて、自身の声の響きを知ろうとした人々。おのれの運命と向き合いつつ、別の人間になってしまえとそそのかす声を締め出す、これほど勇敢な行為はないように思われた。
あの問いに対峙した人々から、わたしたちは何を学べるだろう?
わたしは、なるべく単純なアプローチを心がけた。耳を貸してくれる人がいれば誰であれ、何かの糸口になればと好奇心の対象を伝え、全国各地を旅して、興味深い物語を聞かせてくれそうな相手を探し求めた。まさか、この単純な手法にこだわったせいで、初めての場所を次から次へと訪れ、作家として初めてというほど深く他人の人生に踏み込む日々が待ち受けていようとは、見当もつかなかった。
わたしの前に現われたのは、むき出しの感情の泉だった。赤の他人が、それぞれの生活や家庭をわたしにさらけ出し、いちばんの親友にすら明かさなかった気持ちや出来事を、わたしに打ち明けてくれた。現代は、企業のリーダーへの敬意が失われ、新型テクノロジーによって生活が良くなるという信仰も消え、自由がおびやかされることで、生の尊さと重さが実感される時代だ。人々は、自分が大切にしていたもの、信じていたものを見つめ直している。
わたしは、およそ九百人分の物語に触れ、文通や電話に気が遠くなるほどの時間を費やし、およそ七十人を近しく知るようになった。そのひとりひとりとじかに会い、ともに過ごすという過程は、必要不可欠だった(うち五十人が本書に掲載されている)。“インタビュー”という言葉では、たびたび経験した感情のやりとりを説明しきれない。作業を開始したころ、彼らの誰とも友人ではなかったのに、終えるころには大多数と友人になっていた。それは、さながらレンジで三分といったような……怒涛のような告白と意気投合によって形作られる友情だった。新入生の寮であっという間に芽生え、何年も先まで続く縁と同じたぐいのものだ。ときには、涙にむせぶ彼らを抱きしめもした。彼らのソファで眠りもした。彼らのかび臭い屋根裏部屋で、古いアルバムに目を通した。一緒にジョギングをした。秘密を教え合いもした。彼らの両親に会い、子どもを抱きもした。彼らのひとりの結婚式に出席もした。わたしは、彼らの転機のシンボルと化していった。わたしに話を聞かせたことが、大いに役立ったという声は多い。語り尽くしたおかげで、自分に何が起きたか、それがなぜかを、よ〓り深く理解できたというのだ。
著者について
登録情報
- 出版社 : アスペクト (2004/6/1)
- 発売日 : 2004/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 495ページ
- ISBN-10 : 4757210477
- ISBN-13 : 978-4757210479
- Amazon 売れ筋ランキング: - 592,035位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,746位倫理学入門
- - 31,908位歴史・地理 (本)
- - 54,525位ビジネス・経済 (本)
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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職種に就いていた人ばかりが取り上げられており、いわゆる下層・中層レベルの職業の人はごく一部しか取り上げられていません。私自身、「今の仕事のままでいいの
だろうか?」と悩むことがある一方、残念ながら、私はエリートとされる身分・コミュニティには属しておらず、本書からは「自身のキャリア」については、あまり参考になる
ことはありませんでした。現在、そういった身分にある方や外資系企業に属している方であれば参考になることがあるかもしれません。なお、本書で著者が触れているように
一つの組織にずっと留まる者は極めて例外的というアメリカ社会をベースに話が進められているという前提を忘れてはならないと思います。日本社会では終身雇用が崩壊したとはいえ、
アメリカを始めとする海外と比べると、転職が一般的になったとはいえず、本書に出てくる登場人物たちのように全く違う職種をいくつも渡り歩くということは、日本では実現が極めて難
しいのですから。自分とは関係のない社会におけるノンフィクションとして読めば楽しめると思いますが、自らをその環境に置いて想像力を働かせてしまうと、人によっては苦しさだけが
募るでしょう。
今までこのようなタイプの本を読んだことがなかったので
勉強になりました。
勉強になったというのは、ずばり色々な仕事に対する価値観があり
人それぞれである、という当たり前のことを、すごく実感出来たからである。
日本では特に仕事をしない人はダメ人間であり、一度レールから外れた物は
這い上がることは出来ない、そんな閉塞感があると思います。
本書はそんな固定観念を払しょくしてくれる可能性があります。
詰まるところ、仕事なんて人それぞれであり、なにが正解か?なんてことは
その人しか決めることが出来ない、ということです。
これは仕事だけではないですが、人はとにかく「無いものねだり」をする生き物だと
激務で高給な人は、こんな人生は嫌だ。もっと人間らしい生活をしたい。
低給だが緩い仕事の人は、もっと人生を捧げられる仕事をしたい!こんな生活いやだ!
とはいえ、転職によって素晴らしい人生を手に入れた人も多くいます。
人生の転機にじっくりと読んでみたい本であります。
善くも悪くも、筆者の主観や感性が反映された文章です。
私は途中で読む意欲を失ってしまいました。
「誰しもが一度は抱く想いからスタートした、インタビュー・ツアー。数奇な人生を歩む人々からヒントを得る」
【サノーさんおすすめ度★★★★☆】
・ウノーさん一言コメント
「正直とは、どういうことかを学ぶ一冊です。自分を偽ることに上手になっていませんか?」
【ウノーさんおすすめ度★★★★☆】
・サノーさん、ウノーさん読書会
サノーさん(以下サ):脚本家って、憧れの職業だと思ったが、実際には「しがらみ」と「理不尽」でもがくサラリーマンと変わらないんだな。
ウノーさん(以下ウ):もちろん、全員ではありませんが、圧倒的多数の人は「創造的クリエイター」だけど「組織や集団のルールに従わなければならない」状態であることは間違いないですね。むしろ、サラリーマンより縦社会かもしれません。
サ:著者も、脚本を書いていた番組が打ち切りとなり、人生の分岐点に立ったわけだ。
ウ:お子様も生まれるタイミングで、こういった「転機」は「きつい」です。
サ:そこで、著者がとった行動は意外だった。
ウ:「自らの人生を語ってくれる人々を探して全米を回る」というのは、クリエイティブですが、いろんな意味でもっともリスキーな選択でした。
サ:自分を変える、自分が変わる、その潮目に立った時、試されるのは「勇気」だ。それも、無謀なものではなく、目的地を理解して、そこに向かうという「決断」だ。
ウ:そうですね。この著者には、そのインタビュー体験が本となり、多くの人の支持を受ける「目的地」が見えていたのだと思います。
サ:インタビューされた人々も、なかなかに「ぶっとんで」いる。
ウ:「古代チベットの戦士だったと指摘され、インドに向かう青年」、「いまの仕事での昇進を断って、庭師を目指す管理職」、興味深い事例が揃ってます。
サ:そのインタビューから、著者が抽出したのが「心の叫び」だ。
ウ:自分のなかの、自分だけにしか聞こえない「叫び」。これを無視して、フタをして生き続けてしまうと「変わらない人生」となるわけです。
サ:そして、その叫びを聞くために必要なスキルは「正直」だ。
ウ:「自分に正直に」と言われても、どうしていいかわからないですよね。
サ:そのために「内省」を始めとしたメソッドが存在する。
ウ:なかなか、一人で成し遂げるのは、難しそうですが。
サ:自分自身と他人、社会に対して正直であれば、おのずと選択肢は現れる。
ウ:まあ、むやみに怖がらずに、前に進みましょう。
【了】
しかし、この本で紹介されてる人々は転機を迎えた人達ではない
自分の問題点が見つけられずに苦しむ人々ばかりです
自身が自分の人生の問題点や悩みを探して苦しむのはかまいませんが
この本のタイトルや宣伝から受ける印象と、内容が異なりすぎます
自己洞察の本を探しているなら、この本に登場する人達と一緒に悩み考えるには、落胆はないでしょう
この本を書いた著者は、6つの職業を転々としてのち作家へ転身している。
一度社会に出てから、大学にも戻っているようだ。
著者と同じように、転職と転機を迎えた人たちが、数ページに渡り、さまざまなケースとして紹介される。
産婦人科医を28歳で退職し、アパレルのデザイナ-になることを夢見ている女性。
大都会の金融業から、田舎のナマズ養殖業にジョブチェンジした男性。
NPOで働き、今はそこを離れた女性。
しかし、この本に書かれていることは成功談ばかりではない。
一時の心の豊かさと代替に、貧しい暮らしやキャリアの袋小路に入ってしまったと嘆く声もある。
この本は職業に関する本でありながら、人生の断片に関する本であり、かなり混沌とした読み物である。
「自分自身に正直でありたいと願ってやまなかった人たちに関する本だよ」とは作者の談である。
人生と仕事は密接な関係があり、仕事を離れると良くも悪くも人生はガラリと変わるということが、一様の真実のようだ。