日本のソフトウェア業界について、日本特有の問題を中心に、いろいろな視点から切り裂いています。
文章中に多くの参考文献や引用が載せられており、しっかりと研究をして書かれていることがよくわかります。文章もわかりやすく、また所々に息抜きのコラムも挟まれており、非常に読みやすいと感じました。ソフトウェア業界についてまったく知らない人でも十分楽しめると思います。
ただ、新鮮みや斬新さはそれほど多くないため、業界関係者の方には少しものたりないと思われるかもしれません。
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ソフトウェア最前線: 日本の情報サ-ビス産業界に革新をもたらす7つの真実 単行本 – 2004/9/1
前川 徹
(著)
ソフトウェア産業の未来を明るくするためのヒントがここにある。 プログラマ、プロジェクトマネージャー、システム管理者必読! 本書の目的は、日本のソフトウェア産業が抱えるソフトウェアの生産性と質の向上を阻害している要因を明らかにするとともに、それをどうすれば取り除けるのかを示すことである。
●生産性と品質を向上させるカギはここにある
・短期リリースを繰り返す開発モデルの採用 ・ソフトウェア工学に魔法の力を期待しない ・優秀なプログラマの報酬と待遇をアップ ・ソフトウェアの機能・品質に応じた見積もり ・労働時間やプログラムの量で評価しない ・ユーザーとの密接なコミュニケーション
- 本の長さ262ページ
- 言語日本語
- 出版社アスペクト
- 発売日2004/9/1
- ISBN-104757210647
- ISBN-13978-4757210646
商品の説明
著者からのコメント
ソフトウェア工学の専門家が「ウォーターフォール・モデルは間違いだ!」と言っているのに、日本ではソフト開発といえばウォーターフォール・モデルを使っているのは何故だろう。ソフトウェア工学で問題がすべて解決するわけではないのに、多くの人がそう信じたがるのはどうしてだろう。ソフトウェア開発の生産性には大きな個人差があるのに、ソフトウェア技術者の報酬は年功序列になっているは変だ。なぜ、誰も本当の問題を指摘し、解決しようとしないのだろう。ソフトウェアの開発の携わる人だけでなく、ソフト開発プロジェクト管理者やソフトウェアを利用している企業の経営者にも読んで、本当の問題の所在を考えてもらいたい。
著者について
1955年三重県生まれ、名古屋工業大学情報工学科卒、78年に通商産業省に入省、機械情報産業局情報政策企画室長、JETRO New Yorkセンター産業用電子機器部長、情報処理振興事業協会(IPA)セキュリティセンター所長などを経て、現在は株式会社 富士通総研 経済研究所 主任研究員。早稲田大学 国際情報通信研究センター 客員教授、国際大学 グローバル・コミュニケーションセンター 主幹研究員を兼任。著書として『サイバージャーナリズム論』(東京電気大学出版局)、『ECビジネス最前線』(アスペクト)、『ネットバブルの向こう側 ECビジネスの未来戦略』(アスペクト)などがある。
登録情報
- 出版社 : アスペクト (2004/9/1)
- 発売日 : 2004/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 262ページ
- ISBN-10 : 4757210647
- ISBN-13 : 978-4757210646
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,211,289位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,055位情報・コンピュータ産業
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2005年2月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2007年10月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
様々な開発手法などが記載されているので
そういった内容を勉強するにはいいのかもしれません。
しかし、作者自身が開発の現場に立ったことがあるわけでは
ないため、非常に説得力に欠ける内容だと感じました。
そういった内容を勉強するにはいいのかもしれません。
しかし、作者自身が開発の現場に立ったことがあるわけでは
ないため、非常に説得力に欠ける内容だと感じました。
2004年9月22日に日本でレビュー済み
目新しい意見はないけど、現場を十分研究している。
この手のソフトウェア業界の分析本にはユーザーへのゴマすり本が多いが、
著者は開発側のことを良く知ってると思われる。
とくにSE、PGの区別がナンセンスなことを指摘しているのは
なかなか優れた洞察力だと思う。
(プログラミングのできる本来のSEには自明だが)
他にもウォーター・フォール批判から上流工程という言葉のまやかしを
指摘したり、いまだにステップ数や人月での見積もりをしていることの
間違いを指摘したりとプログラミングもできるSEにはうなずけること
だらけだと思う。
逆に、SEは設計をする人と決めつけ、実際は適当な仕様書をPGに
丸投げしているような自称SEの人には耳が痛い話だと思う。
この手のソフトウェア業界の分析本にはユーザーへのゴマすり本が多いが、
著者は開発側のことを良く知ってると思われる。
とくにSE、PGの区別がナンセンスなことを指摘しているのは
なかなか優れた洞察力だと思う。
(プログラミングのできる本来のSEには自明だが)
他にもウォーター・フォール批判から上流工程という言葉のまやかしを
指摘したり、いまだにステップ数や人月での見積もりをしていることの
間違いを指摘したりとプログラミングもできるSEにはうなずけること
だらけだと思う。
逆に、SEは設計をする人と決めつけ、実際は適当な仕様書をPGに
丸投げしているような自称SEの人には耳が痛い話だと思う。
2005年7月27日に日本でレビュー済み
日本のソフトウェア業界について知りたい方に自信をもってお勧めです。
日本特有の問題、ソフトウェアというものが抱える問題が
歴史的経緯と現在の開発現場の状況をふまえて書かれているので
とても読みやすく、とてもリアリティのあるものになっています。
「なぜ日本ではパッケージが使われないのか」など
わかっていそうで今まで知らなかったことが多く、非常に参考になりました。
日本特有の問題、ソフトウェアというものが抱える問題が
歴史的経緯と現在の開発現場の状況をふまえて書かれているので
とても読みやすく、とてもリアリティのあるものになっています。
「なぜ日本ではパッケージが使われないのか」など
わかっていそうで今まで知らなかったことが多く、非常に参考になりました。
2004年12月22日に日本でレビュー済み
いくつかのブログで紹介されていた(褒めてあった)ので読んで見ました。この業界の抱えている問題がよく理解できました。
分かりやすくて筋が通っている方法が誤っていることがあるという指摘や、アプローチが容易な方法(ソフトウェア工学)で、
ソフトウェアの抱えている問題を解決しようとするのは限界があるという指摘は新鮮でした。
ソフトウェアを開発する側の人だけでなく、ソフトウェアを発注する側の人にも参考になると思います。
(文章も読みやすくて、イラストもかわいい!)
分かりやすくて筋が通っている方法が誤っていることがあるという指摘や、アプローチが容易な方法(ソフトウェア工学)で、
ソフトウェアの抱えている問題を解決しようとするのは限界があるという指摘は新鮮でした。
ソフトウェアを開発する側の人だけでなく、ソフトウェアを発注する側の人にも参考になると思います。
(文章も読みやすくて、イラストもかわいい!)