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表参道のヤッコさん 単行本 – 2006/2/17
デヴィッド・ボウイ、T・レックス、伊丹十三、山口小夜子、山本寛斎など著名人との交流を豊富な写真とともに語る。掲載写真点数は128点。貴重な未公開写真もアリ!
忌野清志郎、田口ランディとの対談も収録。
さらに、こぐれひでこさんによる、イラストマップも収録。
●著名人の推薦コメント
ボウイとイギーが一緒にライヴをしていた年に生まれた僕の幾分かは、ヤッコさんのおかげで出来ている。 伊賀大介(スタイリスト)
表参道って、たぶん、いまの何かの先祖なんだと思う。高橋靖子さんは、それを生んだ人のひとりだ。 糸井重里(コピーライター)
この本はファッションの聖地、原宿の聖母ヤッコさんが歩んだロックな出会いの経典です。 山口小夜子(ウエアリスト)
- 本の長さ265ページ
- 言語日本語
- 出版社アスペクト
- 発売日2006/2/17
- ISBN-104757212291
- ISBN-13978-4757212299
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商品の説明
著者からのコメント
この本の随所に出てくる写真のなかで、屈託なく笑っている私は、一方では 「このことができたら、死んでもいい」くらいの気持ちで新しい出来事にぶつかって いました。
表参道での青春を満喫しながらも、「私には何ができるのだろう」と不安に震 えていました。
私はその気持ちを、今を生きる20代の人たちと共有しようと思ったり、同世代 の仲間と、もう一度生きてみたいと思ったりしました。
そして、この1年この本をつくる作業の中で見つけたのは、ほかでもな い未来の私自身のため、だということでした。
この本を手にしてくださって、ありがとう。
しばらく20代の私と生きてみてください。
2006年2月 高橋靖子
出版社からのコメント
茨城県出身の高橋さんは、都会での生活にあこがれて、東京の大学に進学します。卒業後に銀座の大手広告代理店に就職したものの、ふとしたはずみで原宿セントラルアパートのデザイン制作会社に転職。はじめはコピーライターになるつもりだったのに、撮影用の衣装や小物を手配しているうちに、そちらが本業になり、いつのまにかフリーランスのスタイリストになってしまいます。60年代の半ばごろのことです。
彼女は、黎明期の広告・CM業界で目の回るような忙しい日々を送ります。が、持ち前のガッツとバイタリティを総動員して、波のように押し寄せるさまざまな仕事を次々とこなし、その一方で伊丹十三、浅井慎平、宇野亜喜良、四谷シモン、鳥居ユキ、山口小夜子など、さまざまなクリエイターと出会い、交流を深めます。そして、表参道で毎週200人以上の参加者を集めた週末パーティを開催。彼女はいつしか「表参道のヤッコさん」と呼ばれる存在になります。
1969年、ヤッコさんは、ニューヨークへスタイリスト修行に出かけます。彼女は、大手広告代理店DDBでスタイリングの腕を磨きつつ、リチャード・アベドンやポール・デイヴィスなど、世界的に著名な写真家、イラストレーターと出会い、クリエイティブの本質について知見を深めます。また、当時アメリカを席巻していたフラワーレボリューションは、彼女のその後のライフスタイルに大きな影響を与えました。
71年には単身ロンドンに乗り込み、資金ゼロ、コネなしにもかかわらず、山本寛斎氏のファッションショーを見事プロデュースし、大成功をおさめます。また、ロンドンポップとグラム・ロックの洗礼を受け、その渦中に飛び込み、デヴィッド・ボウイやT・レックスと写真家、鋤田正義さんとのフォトセッションをサポートするなど、ロックとファッションが融合した最先端カルチャーシーンの現場に立ち会います。
その後、ヤッコさんは、資生堂、丸井など、さまざまな大手企業の広告・CMの制作に参加し、国内だけでなく、海外ロケまで、地球を駆けめぐる日々を送ります。そして、60歳を過ぎた今も現役のスタイリストとして活躍中。多くの業界関係者からもっとも信頼できるスタイリストの一人として高く評価されています。
著者について
71年、単身ロンドンに渡り、山本寛斎氏のファッションショーを成功させる。その後、ジギー・スターダスト期のデヴィッド・ボウイの衣装を担当。また、写真家、鋤田正義氏とデヴィッド・ボウイ、T・レックスのフォトセッションをサポートしたことでも知られる。
現在も、広告、CMの第一線で活躍中。
エッセイ『家族の回転扉』(『小さな小さなあなたを産んで』読売新聞社所収)で第19回読売「ヒューマン・ドキュメンタリー」大賞を受賞。
Webマガジン『HotWired Japan』のブログや『まいまいクラブ』での連載エッセイ『小さな食卓』が好評を博している。
登録情報
- 出版社 : アスペクト (2006/2/17)
- 発売日 : 2006/2/17
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 265ページ
- ISBN-10 : 4757212291
- ISBN-13 : 978-4757212299
- Amazon 売れ筋ランキング: - 870,594位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 24,979位エッセー・随筆 (本)
- - 56,960位歴史・地理 (本)
- - 71,312位文芸作品
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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いま一度思い出とともに楽しめました
もちろん知らないんだけど。
追悼デヴィッドボウイのつもりで
読みました。
今は香具師のような寛斎さんだけど、
別に彼はブレてないのがわかった。
ずーっとお祭り男なのだ。
台風の目なんだ。
読んだあとは、
表参道が違って見える。
いつもより、キラキラしてる。
本って素晴らしい!
媒体が語り部となり、
見知らぬ人の体験を、
リアリティを持って伝え続ける。
伝説が、リアルになる。
父や、歳上の友人が
レオンや凮月堂を
リアルに体験していて
とても羨ましかった。
若者よ、
クールがカッコいいと思わないで。
かっこいいのは強い心、
強い夢と、実行力。
寛斎さんも、やっこさんも、
なりたいのは別に
デザイナーでなく、
スタイリストでなく、
世界を、空気を作る人だったんだなあ。
内容もおもしろいし、とても刺激的。
時代がすさまじい勢いで流れていく中で、
一人の女性が心地よく、そして時にハードに波乗りをしていく姿が、
読むものに勇気と元気を与えてくれる。
いつまでも大切にしたい一冊であり、
多くの友達に回し読みしてあげたい一冊。
70年代をテーマに語られる日記のような彼女の日常の一コマは、ただ服を集めることにとどまらず、ロンドンでの山本寛斎のショーをアレンジしたり、全盛期のデヴィッド・ボウイやT・レックスとフォトセッションしたり。誰もが知っているコマーシャルフィルムを軒並み手がけ、ロケで世界各地を旅し、様々な人々との出会いという宝石を全身に散りばめながら、そこに生きる彼女のプリミティブな視点が何より美しい。
おびただしい写真は資料としても第一級で、ファッションやお洒落といったテーマを離れてもなお訴えかけてくる時代の呼吸が、まさに現代という時代とぴったり呼応している。
70年代生まれの人気スタイリスト、伊賀大介くんがいみじくも帯で語っているように、「ボウイとイギーが一緒にライブをしていた年に生まれた僕の幾分かは、ヤッコさんのおかげでできている」のである、私たちも。
70年代カルチャーシーンを駆け抜け、今なお第一線で活躍し続けている著者は、カッコよくて可愛い女性の生き方をリアルに示してくれている。こんな感受性、こんな優しさ、こんな勇気、こんなユーモアを、私たちは果たして持ち得るだろうか。
まだ駆け出しの頃、「私には、何かがある」と、周囲の人が言ってくれた言葉で自分自身に呪文をかけながら自らを励まし続けたとい
うヤッコさんの息吹は、10代、20代の世代へまっすぐ響くはず。
70年代って何て未来なんだろう!
この本を読んで世界がガラッと変わって見えたのには驚いた。
ボウイの仕事も全て彼女じゃないはずですが...その証拠にの写真でも公表されたらどうするつもりなんでしょうか? 自分を背丈以上に脚色しすぎは...問題ありません?
恥ずかしいですよ!
著者がまえがきで「未来のために、もう一度20代を生きる」と書いているように、あくまで現在、未来を前向きに生きるためにあえて日本の青春時代(60〜70年代)を振り返ろうという、ポジティブな意志に貫かれた本です。
本書に描かれる、著者の青春時代(田舎から出てきた女の子が東京のど真ん中でフリーのスタイリストとして成功するまでの冒険物語)は、いまの時代にも十分通用する感動的な青春ストーリーです。都会の真ん中で、けなげに奮闘し、そして何かをつかんでいく姿に、思わず泣けてしまいました。
私自身は、70年代前半に生まれましたが、著者の「映像的な」文章を読んで、なつかしさを感じるとともに、これは「いつの時代にもある、普遍的な青春物語」なんだということに気づきました。
また、本書は、写真も豊富で、デヴィッド・ボウイやT・レックスといったスターの貴重な写真もありますが、著者本人と友人の若いクリエイターたちの写真がなんとも言えない、いい雰囲気をかもし出しています。どれも、時になつかしく、時にもの悲しく、そして、時にファッショナブルです。特に、著者本人のヒッピーファッション、そして著者の友人であるデザイナーの鳥居ユキさんの60年代の写真は、単なるファッション史というだけでなく、時を超えた「新しさ」があります。
たとえば、本書後半に、田口ランディ氏との対談が収録されているのですが、田口氏の「なつかしい未来、70年代」「アヴァンギャルドだけど、なつかしい」という発言は、本書の特色を端的にあらわしたものと言えるでしょう。
当時のことを知っている人も、そうでない若い世代でも、楽しめて、ちょっと泣ける、感動的な本なのではないでしょうか。