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無限の本棚: 手放す時代の蒐集論 単行本 – 2016/3/23

4.3 5つ星のうち4.3 8個の評価

「コレクションの鬼になれ。僕が『蒐集』の文字を使うのは、文字に鬼が入っているからだ!」
蒐集にとりつかれ、50年の人生から導き出された驚愕のコレクション論!
何も集めないコレクター、溜め込むことから開放された「エアコレクター/エアコレクション」とは?

子供の頃から、常に物を集めていた。
集めるという行為が好きで、蒐集が趣味ともいえよう。
集める対象も増えれば、物も溢れかえる。
だが、収納スペースも、家計も家族も気になる。
手放しては集め、集めては手放すを繰り返した。
そして、物欲は無くなったと思った。
なのに集めている。
蒐集欲は物欲だけではなかったのだ。その正体とは……?

もう、収納スペースも、家計も家族も気にならない。収集欲は物欲だけじゃない。
物は何も集めない「エアコレクター」。
日本一ブックオフに行く男が語る、無限に集められる「エアコレクション」とは?

この世に集められていないものなどない。
途方もないコレクション論のはじまり。

─ガタガタ言ってると集めるぞ、コノヤロウ!─


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商品の説明

著者について

とみさわ昭仁(とみさわ・あきひと)1961年8月、東京都墨田区両国生まれ。ライター、ゲームプランナー、漫画原作者、古書店主。神保町で特殊古書店「マニタ書房」を営みながら、書評や映画評、酒場探訪を中心に活動するフリーライター。ゲーム、映画、古本といった分野に詳しく、「日本一ブックオフに行く男」としても知られる。著書に『底抜け!大リーグカードの世界』(2000年/彩流社)、『人喰い映画祭【満腹版】』(2010年/辰巳出版)、『人生のサバイバルを生き抜く映画の言葉』(2012年/美術出版社)など。ゲーム作品では、『メタルマックス』(1991年/データイースト)、『ポケットモンスター ルビー・サファイア』(2002年/任天堂)、『桃太郎電鉄WORLD』(2010年/ハドソン)など、数多くの大ヒット作にプランニングやシナリオで参加している。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ アスペクト (2016/3/23)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2016/3/23
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 239ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4757224591
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4757224599
  • 寸法 ‏ : ‎ 13 x 1.7 x 18.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 8個の評価

著者について

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とみさわ 昭仁
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1961年、東京・両国生まれ。5年ほど機械製図士をやったのち、芸能ライターに転身。さらに5年後、ゲームライターに。そのあと普通のライターになったかと思いきや、ゲームデザイナーに。デビュー作は「エアロビスタジオ」(FC)。代表作は「メタルマックス」(FC)など。著作には「底抜け大リーグカードの世界」など……って書こうとしたけど、よく考えたらそんなことここには書く意味ないのだった。

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
8グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2016年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
東京は神保町のほぼ中心の位置(雑居ビル4階)に店舗を構える、特殊古書店「マニタ書房」のご主人である著者氏と、先日のこと私は初めてお会いした。氏が自費出版されている超マニアックな文献「蒐集原人(注・現時点で第5巻まで上梓される)」その記念すべき第1巻に、かつての拙著「お嬢さん全裸ですよっ」を紹介くだすっていたもので、遅まきながらご挨拶に氏のお店を訪ねた。還暦も近い私より若干とお若い印象の、蒐集奇人と申すより奇特な趣味人がそのままプロ化されたような、要するに心地好い良い印象を私は明らかに受けた。古書店のご主人である氏へと私から名乗り、そのまま談笑し、名刺交換まで交わしその折の交歓は終了した。
以来のこと、氏のツイートされるブログを幾度か拝見したが、とても読みやすい書き方で、また食べ物がいつも実に美味しそうに描写されており、氏の人柄の片鱗かと私は印象をさらに深くした。一方、氏には未だ小さな娘さんがおられるようにも察せられ、それにしては家庭的な生活感を殊に見出せない氏の世界に、これは虚構なのかと関心を抱かされる一面も正直あった。
今般は、氏の著書「無限の本棚」を通読し、私は本当の著者像を知り及ぶに至った。氏の娘さんは、西暦2000年夏にお生まれで、欅坂46のセンター平手さんより一歳上となる(注・著者ご自身、本の中で思春期の娘と記される)。奥様の弘子さんは、2011年10月27日に先天性の難病で早逝されている。つまり、奥様の亡くなった時点、娘さんは未だ小学6年生だったのだ。それ以降、亡き妻が遺した生命保険金を基盤に、氏は現在の古書店を開業され、また母親代わりをも担っておられようか。ただ、著作には湿っぽい部分をほぼ感じない。そのあたり、小津安二郎の映画世界みたいで、哀切さえニヒルに笑ってしまう矜持がある。これが木下恵介の作るドラマのようだったら、おそらく現代人はフィクションの感傷を盛り連ねた過剰さに拒絶感が先立ってしまい、とても感情移入は難しかったのと考える。著者とみさわ昭仁氏が、小津安二郎の美意識にも通じているとの、新たなテーマを私からは提示したい。小津監督はまた、美食家と形容されるより、食を楽しんだ御仁だったよう思う。
一冊を通じて、ほのぼのした都会人のセンスで読み通せる、ある意味で痛快な本である。ところが最後「あとがき」に、意外な泣かせの数行がラスト部分に待っている。亡き奥様はカエル(蛙?)が好きで、身の回りのものがみんな緑色だったから、戒名には「翠」の文字を入れておいたとの由。遅かれ早かれ自身も死ぬのだから、その節は「蒐」の文字を入れろと娘にお願いしておこうと、全文は結ばれます。ここへ来て、この展開に私は泣けた。まさか、最後の最後で泣かされるとは・・・。
この本は、実に読後感の清々しい人喰い本かとも思えた。著者の筆致に、まんまと喰われた、しかし爽快であります。とみさわ氏のテンポ良い書き方は、きっと新書を著すに向いているのと思える。いずれか出版社さん、とみさわ氏の続刊は新書でお考えなられたら如何でしょう?「人喰い古書店主人の蒐集」とか、そんな書名だと、昔の江戸川乱歩・少年シリーズみたいかな。そう言えば、店名「マニタ書房」は、「マンイーター(人喰い)」を転訛させての命名らしい。
また、氏の古書店を再訪したい。今度もまた、氏の人柄に、芋茎(ずいき)まで喰われてみたい、そんな予兆を思いつつ、飽くことない気持ち良い読後感をもそろそろ閉じたく思う。明日は明日の風が、また吹くのだろう。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年3月23日に日本でレビュー済み
この本はコレクション論についてというよりも、
著者の半生を淡々と語る中で伝える彼の生きざまと哲学の本です。
帯の文句は結構あおってますが(笑)、とてもまじめに丁寧に書かれています。
よくここまでさらけ出すなとあいうぐらいええかっこしい度ゼロ。
僕自身古本屋にあこがれた時期もあり、同世代ということでなんだか胸が熱くなる本です。

ほんと「男の子」「女の子」だった時期に一人の世界を大切にしていた人にはぜひ読んでほしいです。
「一人の世界?そんなの全員そうじゃん!」そう!その通りです!全員に読んでほしいです。
どんな人でも今よりちょっと幸せになれます!

いやーいい本だなあ。
27人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年3月23日に日本でレビュー済み
 コレクションの概念について語った本であり、コレクターの性(サガ)について語った本である。
 幼少時に酒ブタを集めたことから始まって、ミニカー、切手、ライダーカード、望月三起也の漫画などを経て、ジッポーライターや野球カードなどの本格的コレクターの道に入っていく様が、まず語られる。しかし、とみさわ氏は、ちょっとしたきっかけで時間と金と労力を費やしたこれらのコレクションをあっさりと手放してしまうのだ。そして、また別のコレクションを始める。もはやコレクションする行為自体が目的であるかのようだ。
 そんな修羅の道の果てにあったのは、集めるけど集めないという「エアコレクション」という究極の概念だった……。
 まぁ、そんなわけで、とみさわ氏のコレクション歴についての本かなぁと読み進んでいくと、とんでもないところへ連れて行かれてしまう。ここで語られている話は、決して万人が納得できるものではないと思う。とみさわ氏は明らかに常軌を逸している人だし、逸すること自体を楽しんでいる人だ。でも、誰でもところどころ「なるほどな」と思ってしまう部分はあるのではないか。読んでいるうちに、何かを集めたくなって来るんじゃないだろうか。しかし、それは修羅の道の始まりなのだ。いわば地獄へのガイドブック。
36人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年7月19日に日本でレビュー済み
「ミニマリスト」を読んだ時に感じたが、こうした生き方ができる人は、他方でライターのようなクリエイティブな仕事を持っている、かつ東京近郊に住んでいる、という共通項があるようだ。おしげもなく半生と生業と人の性について綴った著者に対しての共感は半分くらいか。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年5月3日に日本でレビュー済み
少年期からの収集癖を経て蒐集の鬼へ・・・。しかし、その鬼は心優しく移り気な鬼だった。
私と同年代と思われることから「望月三起也」氏の著作への愛、仮面ライダーカードから始まったコレクション偏愛まで・・・実際のモノを集めることから、データをコンプリートするエアコレクションへの変遷までを綴ったコンテンツへの愛の溢れた素晴らしい物語。少年期を経て、青春期から現在に至る少し悲しくて楽しいつづれ織り。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年5月21日に日本でレビュー済み
特殊古書店〈マニタ書房〉店主ブログを拝見して興味があったので、本書を購入しました。コレクターとしての個人史、それがやがて物欲から〈エアコレクター〉に昇華される過程が、せっかく集めた物を売ってしまう宿命の古書店開業とリンクしてゆくところは、非常にロジカルで納得させられました。ただし、一番興味深いのは普通の物欲コレクターの話と、古書店経営の実際、だったりしますが。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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