「東大生が書いた」というタイトルに引っ掛かりはあったのだが、
問題が載っていないので紙と筆記具を必要としない読み物としていいかと思って読んでみた。
残念なことにやはりダメな本だった。
東大生は当然大学受験生としては優秀だったわけだが、頭の弱い人が何をわからないのかが理解できていない。
導き出す過程も示さず「××だから(公式)となるわけですね。」といきなり飛躍させたり、
小学校で習う「道のり=速度×時間」を使わず、ほとんどの高校生が理解していない積分の概念で理解させようとしたりする。
「代入して変形すると」なんて言われても、正解にたどりつける人がどれだけいるだろうか。
「やさしい」は全くのウソ。
「やさしい」というからには、高校入学時に半分以上の生徒は数学から落ちこぼれているという現実をふまえてほしい。
架空の登場人物の会話という形にすればかんたんになるという発想も浅はか。
「sinθ」を「サインシータ」と読めない人もいるのよ。なんで読みも書かないの。
v-tグラフとL-tグラフの混同や原点、初速度、速度、加速度、変位、距離、高さなど、どれがどれだかわからなくなっちゃうことへの対策、そんなのが全くない。
「はじめに」で、文系・理系にこだわらない広い教養が「社会を生きる上で」大切というようなことが書いてあるが、
これを本気で思っているのなら問題だ。
これはインテリゲンチャの間でしか通用しない。
著者君はもっと社会を知らなければならない。
くだらなくて最後まで読んでないので後ろのほうのことはわかりません。
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東大生が書いたやさしい物理の教科書 単行本 – 2006/11/1
相澤 渉太
(著)
- 本の長さ293ページ
- 言語日本語
- 出版社ジェイ・インターナショナル
- 発売日2006/11/1
- ISBN-104757303971
- ISBN-13978-4757303973
登録情報
- 出版社 : ジェイ・インターナショナル (2006/11/1)
- 発売日 : 2006/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 293ページ
- ISBN-10 : 4757303971
- ISBN-13 : 978-4757303973
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,739,987位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,325位物理学一般関連書籍
- カスタマーレビュー:
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2017年4月12日に日本でレビュー済み
東大tnkを検索すると東大起業サークルのことだとわかる。
おそらくここに所属する学生が「東大」「やさしい」というキーワードで小遣い稼ぎをしようと考えて書いた本なのだろう。
内容について「やさしさ」など微塵も感じなかった。
一応著者は冒頭で本書に出てくる数式は飛ばして読んで欲しいと書いている。
その割にほぼ毎テーマごとに数式が出てくるし、先生役のおじさんも「式を見てみよう」と何度も繰り返す。
また理科二類に入るような学力があれば常識でわかるというような数式の変形過程については省略されているのだが、その一方会話形式で進む本文は一般常識に近くそのような学生が満足するような内容とは思えない。
つまりターゲットが誰なのかが全く分からない本になってしまっているのだ。
頭のいい人にも悪い人にもオススメすることのできない本なのである。
そもそもが誰に向けて書こうかという考えではなく、起業サークルの活動の一環としてどうしたら金を得られるかと考えて書かれた本なのだろう。
おそらくここに所属する学生が「東大」「やさしい」というキーワードで小遣い稼ぎをしようと考えて書いた本なのだろう。
内容について「やさしさ」など微塵も感じなかった。
一応著者は冒頭で本書に出てくる数式は飛ばして読んで欲しいと書いている。
その割にほぼ毎テーマごとに数式が出てくるし、先生役のおじさんも「式を見てみよう」と何度も繰り返す。
また理科二類に入るような学力があれば常識でわかるというような数式の変形過程については省略されているのだが、その一方会話形式で進む本文は一般常識に近くそのような学生が満足するような内容とは思えない。
つまりターゲットが誰なのかが全く分からない本になってしまっているのだ。
頭のいい人にも悪い人にもオススメすることのできない本なのである。
そもそもが誰に向けて書こうかという考えではなく、起業サークルの活動の一環としてどうしたら金を得られるかと考えて書かれた本なのだろう。
2016年7月12日に日本でレビュー済み
作者が物理についてどれだけ理解しているかまったく伝わってこない。
・・・というか電磁波まで読んで「これ書いた自分が大好き」ってことがわかって読了(笑)。
読者層のターゲットもはっきりしないし。
東大生(教養?)ごときに物理をやさしく説明できるわけがないのだか
もう少し誠実に書かれるべきである。
高校の教科書をじっくり読んだほうがまだ良い。
それにしても「東大生」って肩書きを使うのをこの内容で東大は許したのかな・・・?
・・・というか電磁波まで読んで「これ書いた自分が大好き」ってことがわかって読了(笑)。
読者層のターゲットもはっきりしないし。
東大生(教養?)ごときに物理をやさしく説明できるわけがないのだか
もう少し誠実に書かれるべきである。
高校の教科書をじっくり読んだほうがまだ良い。
それにしても「東大生」って肩書きを使うのをこの内容で東大は許したのかな・・・?
2008年2月4日に日本でレビュー済み
明らかな誤りや,本当にわかってるのか疑問に思う記述が目立ちます.
会話形式でわかりやすく,というのが売りのようですが,
力学で深くつっこまないわりに相対論の時空図を説明したり,中途半端な内容です.
(参考文献に風間先生の相対論の教科書があったので,
ちょうど駒場で風間先生の講義を受けていたのだと想像できます.)
一般の東大生がどれだけ物理を理解しているかに興味がある人以外にはお薦めしません.
ちなみに,この中に登場する「光子(みつこ)の裁判」は
朝永振一郎『鏡の中の物理学』に収録されている「光子の裁判」に内容が酷似しています.
(『鏡の…』は内容は古いですが,とてもお薦めです)
会話形式でわかりやすく,というのが売りのようですが,
力学で深くつっこまないわりに相対論の時空図を説明したり,中途半端な内容です.
(参考文献に風間先生の相対論の教科書があったので,
ちょうど駒場で風間先生の講義を受けていたのだと想像できます.)
一般の東大生がどれだけ物理を理解しているかに興味がある人以外にはお薦めしません.
ちなみに,この中に登場する「光子(みつこ)の裁判」は
朝永振一郎『鏡の中の物理学』に収録されている「光子の裁判」に内容が酷似しています.
(『鏡の…』は内容は古いですが,とてもお薦めです)