全階層の、全地域の、全年齢層のアメリカ人が詠う事実の現実の物語です。
オースターが詠うように朗読する短篇がこころにしみます。
日本の「万葉集」みたいな本です。
実話とは思えないくらいオモシロイ。
作り話でしょ、と思うくらいオモシロイ。
「言いかえれば、作り話のように聞こえる実話」(13頁)なんです。
事実は小説より奇なり、といいますが、へたな小説よりも奇妙でオモシロイ。
実は…、実話とは言え、オースターが上手にリライトしたからオモシロくなっているんです。
素材はしろうとが提供したとしても、調理したのは作家オースター。
オースターの短篇小説集。そう言いたくなるくらいのオースター味のする話ばかりです。
オースターの作品をほとんど読んできた自分、オースター・フアンとしては、
この本は、オースターのひとつの作品として受け止めています。
CDは、オースターの生の声が聴けるので、臨場感があってウレシイ。
オースターのリライトと朗読によって、より味わい深く生まれ変わったアメリカ人の実話。
素顔でも美人なのに、化粧によって輝きをいっそう増した女性のよう。
小説の魅力は、素材の良さに、文章化の妙が加わってこそ生まれる、と思います。
実話は、磨かれていない原石のようで、粗削りの力強い美しさが感じられます。
さらに磨かれて洗練された輝きには、まばゆい限りの光が感じられます。
この本の中の実話は、読むだけでも感動的です。
オースターの朗読が加わると生身の共感がいっそう増して、
アメリカのリアルな現実が読者のこころに迫ってきます。
淡々と朗読するオースター。
声優によるストーリーテリングでは、意識的な文章の装飾、誇張を感じますが、
オースターは、投稿者の気持ちを淡々と伝えてくれています。
それなのに、信じられないほどのリアリティで読者に迫ってきます。オースターの人徳。
現実の世の中には、信じられないほどの「偶然」が起こっている。
「ブロンクス流どたばた」という作品には、考えさせられました。
「古い柱をとっぱらう前に家の方が壊れるなんてごめんだからね」(113頁)
アメリカ合衆国の構造改革を連想してしまったからです。
「大工を呼んで、傾いた家に合わせてドアを削ってもらったんだよ」(117頁)
「僕らがジャッキやら何やらで家を補強したことで家がまっすぐになってドアが開かなくなったというわけだ」(117頁)
応急措置だけですました顔をしている大工や政治家。
あちらを立てればこちらが立たず。ひっちゃか、めっちゃかの構造改革を思い出しました。
傾いた国家を再び、偉大な国家へ立て直すための諸政策は、うまくシンクロさせなければ、
かえって全体のバランスを失って崩落を早めることもありうる。
そんな風に示唆しているように感じられました。
アメリカの大衆は、大統領以上に、生活実感があり、
実際の現実を理解しているのではないでしょうか。
フェイクな嘘を平気でどなる人間が、アメリカにはいます。
そして、アメリカ国民の事実の話だけに真剣に耳を傾ける小説家オースターがいます。
作家オースターによる朗読は、装飾抜きの、演出抜きで、
素顔の普通のアメリカ人の声を聴いているようで、
読者であり聴衆である自分にもアメリカの現実をリアルに想像できました。
普通のアメリカ人の声を、オースターの朗読を通して聞き取ることができた。
そのような気がしました。
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ポール・オースターが朗読する ナショナル・ストーリー・プロジェクト 単行本 – 2005/8/23
1999年から2001年にかけてアメリカの人気作家ポール・オースターは、アメリカの公共ラジオ放送NPRでラジオ番組National Story Projectのホストを務めました。週一回放送されたこの番組でオースターは、アメリカ人に実話を投稿してもらい、その投稿すべてに目を通しおもしろいものを選んで朗読したのです。
人種差別、銃など、今日アメリカが抱える問題から、第二次世界大戦、ベトナム戦争といった過去の戦争が残した古傷まで、投稿者が綴ってきた話題は多岐にわたりました。
「アメリカが物語を語るのが私には聞こえたのだ」と、オースターがイントロダクションで語るように、このプロジェクトは、アメリカとは、そして、アメリカ人とはなんなのかをわれわれに語りかけてくれます。
興味深い物語を英語で読み、そして、柴田元幸をはじめとする第一級の翻訳者による訳文を楽しみ、そして、CDでポール・オースターの朗読(=英語)を聞くことのできる贅沢な一冊です。
人種差別、銃など、今日アメリカが抱える問題から、第二次世界大戦、ベトナム戦争といった過去の戦争が残した古傷まで、投稿者が綴ってきた話題は多岐にわたりました。
「アメリカが物語を語るのが私には聞こえたのだ」と、オースターがイントロダクションで語るように、このプロジェクトは、アメリカとは、そして、アメリカ人とはなんなのかをわれわれに語りかけてくれます。
興味深い物語を英語で読み、そして、柴田元幸をはじめとする第一級の翻訳者による訳文を楽しみ、そして、CDでポール・オースターの朗読(=英語)を聞くことのできる贅沢な一冊です。
- 本の長さ229ページ
- 言語日本語
- 出版社アルク
- 発売日2005/8/23
- ISBN-104757409060
- ISBN-13978-4757409064
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商品の説明
出版社からのコメント
1999年から2001年にかけてポール・オースターは、アメリカの公共ラジオ放送NPRでラジオ番組National Story Projectのホストを務めた。週一回放送されたこの番組でオースターは、アメリカ人に実話を投稿してもらい、その投稿すべてにオースターが目を通しおもしろいものを選んで朗読した。
エイズ、アルコール依存症、ドラッグ中毒、ポルノグラフィ、銃など、今日アメリカが抱える問題から、第二次世界大戦、ベトナム戦争といった過去の戦争が残した古傷まで、投稿者が綴ってきた話題は多岐にわたった。
「アメリカが物語を語るのが私には聞こえたのだ」と、オースターがイントロダクションで語るように、このプロジェクトは、アメリカとは、そして、アメリカ人とはなんなのかをわれわれに語りかけてくれる。
興味深い物語を英語で読み、そして、柴田元幸をはじめとする第一級の翻訳者による訳文を楽しみ、そして、CDでポール・オースターの朗読(=英語)を聞くことのできる贅沢な一冊。
エイズ、アルコール依存症、ドラッグ中毒、ポルノグラフィ、銃など、今日アメリカが抱える問題から、第二次世界大戦、ベトナム戦争といった過去の戦争が残した古傷まで、投稿者が綴ってきた話題は多岐にわたった。
「アメリカが物語を語るのが私には聞こえたのだ」と、オースターがイントロダクションで語るように、このプロジェクトは、アメリカとは、そして、アメリカ人とはなんなのかをわれわれに語りかけてくれる。
興味深い物語を英語で読み、そして、柴田元幸をはじめとする第一級の翻訳者による訳文を楽しみ、そして、CDでポール・オースターの朗読(=英語)を聞くことのできる贅沢な一冊。
著者について
ポール・オースター
1947年ニュージャージー生まれ。コロンビア大学大学院を中退後、フランスに渡り、別荘管理人など、さまざまな仕事に従事。帰国後、詩の創作や翻訳に携わったのち、「ニューヨーク三部作」で一躍表舞台に躍り出る。読みやすい文章のなかに哲学的要素を組み込む希代のストーリーテラー。
登録情報
- 出版社 : アルク (2005/8/23)
- 発売日 : 2005/8/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 229ページ
- ISBN-10 : 4757409060
- ISBN-13 : 978-4757409064
- Amazon 売れ筋ランキング: - 432,741位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 291位イギリス・アメリカのエッセー・随筆
- - 864位英文読解
- - 2,981位英語よみもの
- カスタマーレビュー:
著者について
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上位レビュー、対象国: 日本
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2019年12月24日に日本でレビュー済み
2019年12月24日に日本でレビュー済み
本書は、小説でも単なるエッセイでもない。
本のタイトルになっている「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」とは、
米国NPR(公共放送)で企画された、アメリカの物語を集めるプロジェクトのことで、
本書は、それによって集められた膨大な物語の中から選び抜かれたストーリーをまとめた本である。
著者は言う。「ありとあらゆる方向から無数の声が私めがけて飛んできた。そうした晩には、2時間か3時間のあいだ、アメリカの全人口がわが家に上がり込んできた気分だった。アメリカが歌うのが聞こえると、ホイットマンは言った。私はそうではなかった。アメリカが物語を語るのが私には聞こえたのだ」
本書は235頁の本で、18話のStoryが載っている。
見開きの左ページは英語で、右ページは日本語訳になっている。
たとえば、DANCING ON SEVENTY-FOURTH STREET Manhattan、August 1962では、
左ページに、
A hot afternoon, my third day here. The studio apartment is scorching.
とあり、
右ページには、
74丁目のダンス ー1962年8月、マンハッタンー
引っ越してきて3日目の、うだるような夕方。ワンルームのアパートは、まるで蒸し風呂だ。
とある。
本書は、レビュアーのようにアメリカ好きでアメリカ文学のファンだったら、思わずのめりこむことだろうと思う。
なお、本書はタイトルに「朗読」とあるように、朗読が聴けるしくみがついている。
CDやDVDが付属しているわけではない。ALCOの無料アプリをダウンロードして、本書を検索して音声のダウンロードが出来る仕組みだ。
しかしながら、レビュアーはALCOアプリを以前使ったことがあるにもかかわらず、今回は本書の音声をダウンロードすることが出来なかった。本の内容は素晴らしいが、音声がダウンロード出来なかったので星をひとつ削る。
もっとアプリの使い勝手、音声ダウンロードの仕方を簡単にしてほしい。
<追記>
音声ダウンロードには、アプリとPCからとふたつの方法があり、レビュアーは最初にiPhoneアプリからのダウンロードが出来なかったので、次にPCでの音声ダウンロードを試みた。即座のダウンロードは出来ないようにみえたが、数十分後に「アルクよりダウンロードコンテンツのご案内」というEメールが届き、そこに書いてあったURLからダウンロードサイトに誘導されてダウンロードすることが出来た。ダウンロード出来たので四つ星から五つ星に直そうかと思ったが、かなり面倒なシステムなので四つ星のままにとどめる。
本のタイトルになっている「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」とは、
米国NPR(公共放送)で企画された、アメリカの物語を集めるプロジェクトのことで、
本書は、それによって集められた膨大な物語の中から選び抜かれたストーリーをまとめた本である。
著者は言う。「ありとあらゆる方向から無数の声が私めがけて飛んできた。そうした晩には、2時間か3時間のあいだ、アメリカの全人口がわが家に上がり込んできた気分だった。アメリカが歌うのが聞こえると、ホイットマンは言った。私はそうではなかった。アメリカが物語を語るのが私には聞こえたのだ」
本書は235頁の本で、18話のStoryが載っている。
見開きの左ページは英語で、右ページは日本語訳になっている。
たとえば、DANCING ON SEVENTY-FOURTH STREET Manhattan、August 1962では、
左ページに、
A hot afternoon, my third day here. The studio apartment is scorching.
とあり、
右ページには、
74丁目のダンス ー1962年8月、マンハッタンー
引っ越してきて3日目の、うだるような夕方。ワンルームのアパートは、まるで蒸し風呂だ。
とある。
本書は、レビュアーのようにアメリカ好きでアメリカ文学のファンだったら、思わずのめりこむことだろうと思う。
なお、本書はタイトルに「朗読」とあるように、朗読が聴けるしくみがついている。
CDやDVDが付属しているわけではない。ALCOの無料アプリをダウンロードして、本書を検索して音声のダウンロードが出来る仕組みだ。
しかしながら、レビュアーはALCOアプリを以前使ったことがあるにもかかわらず、今回は本書の音声をダウンロードすることが出来なかった。本の内容は素晴らしいが、音声がダウンロード出来なかったので星をひとつ削る。
もっとアプリの使い勝手、音声ダウンロードの仕方を簡単にしてほしい。
<追記>
音声ダウンロードには、アプリとPCからとふたつの方法があり、レビュアーは最初にiPhoneアプリからのダウンロードが出来なかったので、次にPCでの音声ダウンロードを試みた。即座のダウンロードは出来ないようにみえたが、数十分後に「アルクよりダウンロードコンテンツのご案内」というEメールが届き、そこに書いてあったURLからダウンロードサイトに誘導されてダウンロードすることが出来た。ダウンロード出来たので四つ星から五つ星に直そうかと思ったが、かなり面倒なシステムなので四つ星のままにとどめる。
2020年1月1日に日本でレビュー済み
ラジオリスナーが面白いエピソードを投稿して、それをパーソナリティが選択して放送した逸話。
さらに本書にする時に厳選されているので、面白い話ばかりなんですね。
英語学習用のつまないテキスト感がまったくないことが、本書の特徴ですね。
人が感じる善悪や好き嫌いは、アメリカでも日本でも同じように重なる価値観が多いと感じさせる逸話のラインナップ。
自分の気持ちや状況を英語で表現したいときに参考になる英文だとも言える。
生活密着エピソードトークは、英語テキストとは思えない面白さ。
さらに本書にする時に厳選されているので、面白い話ばかりなんですね。
英語学習用のつまないテキスト感がまったくないことが、本書の特徴ですね。
人が感じる善悪や好き嫌いは、アメリカでも日本でも同じように重なる価値観が多いと感じさせる逸話のラインナップ。
自分の気持ちや状況を英語で表現したいときに参考になる英文だとも言える。
生活密着エピソードトークは、英語テキストとは思えない面白さ。
2020年1月14日に日本でレビュー済み
まず書籍体裁は、モノクロ230頁程のハードカバー単行本で、見開き状態の「左頁に英文&右頁に和訳」を記してあります。
その内容は、黄色い表紙から 第1巻 と誤解されそうですが、実際は 全編 から訳者がセレクトした傑作選となっています。
また、タイトルには『ポール・オースターが朗読する』とありますが、本書にはCD等は付属せず、同社サイトに会員登録した上で、アプリを経由して漸く聴ける仕様であり、ここでは評価外とします。
実際に書面を読んでみた印象としては、英文の方は音声との連動を意識して、段落毎で切った上に(トラック)番号も振られており、比較的読み易いです。
一方で和訳の方が、かなり「ギチギチ」に詰めて綴ってあり、レイアウト的には対訳としては少しずれて印字されている印象も受け、やや扱い難さを感じます。
一方で、読み進める際に躓きそうな英単語&フレーズにおいては、注釈的なアドバイスが添えられており、中学卒業レベルでも十分に対応出来る頁は多いです。
総じて、デジタル特典の音声DLに抵抗が無いなら、それとの連動機能は書面にしっかり添えられており、扱い易いリスニングテキストとなりそうですので、少し和訳表記に工夫が欲しい点を加味して、☆×4とします。
その内容は、黄色い表紙から 第1巻 と誤解されそうですが、実際は 全編 から訳者がセレクトした傑作選となっています。
また、タイトルには『ポール・オースターが朗読する』とありますが、本書にはCD等は付属せず、同社サイトに会員登録した上で、アプリを経由して漸く聴ける仕様であり、ここでは評価外とします。
実際に書面を読んでみた印象としては、英文の方は音声との連動を意識して、段落毎で切った上に(トラック)番号も振られており、比較的読み易いです。
一方で和訳の方が、かなり「ギチギチ」に詰めて綴ってあり、レイアウト的には対訳としては少しずれて印字されている印象も受け、やや扱い難さを感じます。
一方で、読み進める際に躓きそうな英単語&フレーズにおいては、注釈的なアドバイスが添えられており、中学卒業レベルでも十分に対応出来る頁は多いです。
総じて、デジタル特典の音声DLに抵抗が無いなら、それとの連動機能は書面にしっかり添えられており、扱い易いリスニングテキストとなりそうですので、少し和訳表記に工夫が欲しい点を加味して、☆×4とします。
2020年3月18日に日本でレビュー済み
I Thought My Father Was Godを原書として以前5分冊で出版されていたもののダイジェスト版です。20年前にオースターがラジオのリスナーから募り、オースター自身がラジオで朗読した「実話」で、作家でない一般人の逸話や、逸話とも言えないようなストーリーが語られています。著者たちがオースターのリスナーで、オースターが選んだ作品であることもあってか、さながらオースターの小説や映画に出てくるオッサンが語りそうな話が並び、オースターの小説が好きだったり、アメリカの小説が好きだったり、メディアには乗らないようなアメリカの昔話が好きだったりする人には興味深く読むことができるでしょう。自分には、文章のプロではない様々なアメリカ人の文章を読むという楽しみもありました。対訳になっていて、英語のレベルとしては、難しい構文が使われていることはほとんどなく、高卒レベルの語彙があれば何とかなりそうなほどの語注がついているので、訳も確認しながら読めば、特に辞書を必要としないで読めるようになっています。勉強としては、知っている語であってもここではどのような意味で使われているのかを確認しながら読んでいくといいと思います。オースターの朗読はオーディオブックのプロの読み手ほど聞き取りやすくはありませんが、味があると思えば悪くありません。音源はスマホならアプリ、パソコンならウェブサイトからダウンロードする必要があり、アプリは読み上げのスピードも簡単に変えられて便利です。音声に合わせて音読するならスピードを落とすとよいでしょう。量的に少し割高な気もしますが、利用し尽せば安上がりだと思います。
2019年12月24日に日本でレビュー済み
ハイブリッド形式です。英文と和訳とアプリで音声、すべて同時にこなし、これは勉強ではなく本を読み理解することが目的なので英文も発音もすっと入ってきます。
2006年9月18日に日本でレビュー済み
他の評者と同様、この本を読んだ読後感は
非常に満足できるものだった。教養深いアメリカ人は
どんな風に本を読んでいるのだろうという観点から
この本を振り返ってみると、オースターのように、
一定のピッチで着実に読み進んでいく方法が
一般的なのではないかとの感想を持った。
つまり、感情に左右されることなく、
あくまで分析的に読んでいく姿が見て取れるようだった。
実際テキストの文字を追いながら朗読を聴いていると、
自分ならスピードを上げて読むところを
ゆっくり読んでいたり、自分と違うところも
ままあったように思われた。
彼の読み方を一つの参考として、
今後も英語をゆっくりと読んでいきたい。
非常に満足できるものだった。教養深いアメリカ人は
どんな風に本を読んでいるのだろうという観点から
この本を振り返ってみると、オースターのように、
一定のピッチで着実に読み進んでいく方法が
一般的なのではないかとの感想を持った。
つまり、感情に左右されることなく、
あくまで分析的に読んでいく姿が見て取れるようだった。
実際テキストの文字を追いながら朗読を聴いていると、
自分ならスピードを上げて読むところを
ゆっくり読んでいたり、自分と違うところも
ままあったように思われた。
彼の読み方を一つの参考として、
今後も英語をゆっくりと読んでいきたい。