基本ゲームの内容に沿った話となっており、原作が好きだった私としては嬉しい内容。
ゲームでは、ベストエンドを見るための重要なイベントとして、最重要人物ルシオとは直接絡まないレザードとブラムスのイベントがあり、ゲームではこの二つの関連性がわからないが、これについて本書は、レザードに人智を超えた力を与えた者の正体を、レナスが、不死者王ブラムスと推察したためであるとしていることにより、ブラムス城をレナスが訪れた背景にレザードの存在が有ると関連付けることによって、レナスの行動に意味を持たせ、物語に独自の面白さを加えてくれている。
レザードに人智を超えた力を与えた、何者かの正体は、後編で明らかになるが、それも含めて伏線の張り方が非常に上手く、物語全体の構成が素晴らしく良いと感じる。
不満な点は、主人公レナスの戦闘シーンが少ない所、これは、エインフェリア一人一人の人物と魅力を描く上ではしょうが無い気もする。
文句無しの5点。
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ヴァルキリープロファイル 上: 小説 (GAME NOVELS) 単行本 – 2000/12/1
梅村 崇
(著)
ミッドガルド擾乱
- 本の長さ325ページ
- 言語日本語
- 出版社スクウェア・エニックス
- 発売日2000/12/1
- ISBN-104757502532
- ISBN-13978-4757502536
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
ユーミルの首は予言する。終末の刻は近いと。人間界を舞台に、ヴァルキリーの手によりエインフェリアとして魂を召還される者を描く、ミッドガルドの物語。人気のPSゲームの完全ノヴェライズ化。
登録情報
- 出版社 : スクウェア・エニックス (2000/12/1)
- 発売日 : 2000/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 325ページ
- ISBN-10 : 4757502532
- ISBN-13 : 978-4757502536
- Amazon 売れ筋ランキング: - 795,596位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 213,020位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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2022年4月18日に日本でレビュー済み
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2006年8月11日に日本でレビュー済み
これは下巻も同じ事なんですが、この本は非常に読みやすいです。小説が苦手な人でも楽に読めますが、ゲームの方をクリアした人なら尚更です。肝心の内容ですが、一つの場面を違った二つの視点で見ている事が多く、登場人物の気持ちを芯まで読み取る事ができます。この書き方が俺は非常に好きで、6時間読み続けてしまいました。ゲームに比べると登場人物が少ないと感じるかもしれませんが、世界観を感じるには十分な人数だと思います。買って悔いはない作品です。