オンラインで無料公開されているおためしガンガンに1話が掲載されていたのを読んで、続きがどうしても気になり、現在発売中の17巻まで一気に買って読んでしまった。
無料公開雑誌から実際に続きまで買ってしまうことは滅多にないのだが、この漫画には他と違う暗さと深さ、重さを感じた。
実際読んでみたらドハマり。
天才剣士アシェリートの置かれた凄惨な過去があまりに悲しく、進む復讐劇が痛快過ぎる。
この復讐相手が、とにかく悪い。狡くてセコく、器が小さい。
おかげで主人公の人間性がより際立ち、復讐相手が倒される瞬間のカタルシスを求めてまだかまだかと読み進めてしまう。
中世の世界観をモチーフにしたファンタジー作品は多いが、この作品の敵は、基本的に全て人間。
だからこそ、人間の薄暗い内面や葛藤などが複雑に描かれている。
最近はぬるいファンタジーが多くて食傷気味だったが、久しぶりにしっかり作り込まれた作品に出会えたと感じた。
各巻末にあるこの世界の様々な歴史や説明書きを読んでも、作者の思い入れが伝わる。
もっと評価されてもいい作品。
ただ、エロシーンだけは唐突過ぎるのでない方が読みやすい。
女性としても十分楽しめたけど、暴行シーンもあるので苦手な人はご注意を。
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Ubel Blatt~ユーベルブラット~ 0巻 (ヤングガンガンコミックス) コミック – 2005/7/25
塩野干支郎次
(著)
七英雄に討たれたはずの、裏切りの槍が突如起こした乱。その前に立ち塞がったのは黒い剣を操る少年だった…!ガンガンYG掲載の黒翼剣軍編と少年アシェリートの活躍を描く外伝を収録。
- 本の長さ210ページ
- 言語日本語
- 出版社スクウェア・エニックス
- 発売日2005/7/25
- ISBN-104757514794
- ISBN-13978-4757514799
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登録情報
- 出版社 : スクウェア・エニックス (2005/7/25)
- 発売日 : 2005/7/25
- 言語 : 日本語
- コミック : 210ページ
- ISBN-10 : 4757514794
- ISBN-13 : 978-4757514799
- Amazon 売れ筋ランキング: - 357,643位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年5月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2010年10月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
むしろ、この「顔」に惹かれたら、読んで見ることをオススメします。
「0」巻とあるように、これから始まる復讐譚の序章と、外伝とでこの本は始まります。
天に輝く月が、2個ある事で、まず、これが「地球上の話ではない」事を、明確に示してくれます。
余白にある、緻密なデザイン画、巻末に出てくる、説明書きなど、
「世界」をとことんまで緻密に設定しまくろうとする筆者の執拗さには
感嘆します。
食べている、果物の味まで分かりそうです。
魔力と、妖精、月の力…
ファンタジーの常として、当然のごとく、ボウガン以上の武器は存在しません。
強く、鋭く、相手を切り裂く剣と槍が、最高の武器として出てきます。
そして、主人公のこの顔、薄い緑色の髪と、赤い眼は、あの伝説のファンタジー映画を彷彿とさせます。
しかし、この主人公にとって、この姿は、「本当の自分」ではありません。
裏切られ、うち棄てられた「なれの果て」の姿。
美しく、女性を引きつけてやまないこの姿は、彼の受けている「屈辱」そのもの…
彼は、ただ1人、この復讐を遂げる事を宣言します。
多くの謎を、その身に備えながら。
外伝は、主人公の幼少期が語られますが、それも、また、謎を深めるもの。
共に旅立ったはずの14人のうち、名前がきちんと出てきているのはまだ僅か。
顔と、名前は、まだ全部は一致していません。
読み進んでいくと、それが分かってくるのでしょう。
「0」巻とあるように、これから始まる復讐譚の序章と、外伝とでこの本は始まります。
天に輝く月が、2個ある事で、まず、これが「地球上の話ではない」事を、明確に示してくれます。
余白にある、緻密なデザイン画、巻末に出てくる、説明書きなど、
「世界」をとことんまで緻密に設定しまくろうとする筆者の執拗さには
感嘆します。
食べている、果物の味まで分かりそうです。
魔力と、妖精、月の力…
ファンタジーの常として、当然のごとく、ボウガン以上の武器は存在しません。
強く、鋭く、相手を切り裂く剣と槍が、最高の武器として出てきます。
そして、主人公のこの顔、薄い緑色の髪と、赤い眼は、あの伝説のファンタジー映画を彷彿とさせます。
しかし、この主人公にとって、この姿は、「本当の自分」ではありません。
裏切られ、うち棄てられた「なれの果て」の姿。
美しく、女性を引きつけてやまないこの姿は、彼の受けている「屈辱」そのもの…
彼は、ただ1人、この復讐を遂げる事を宣言します。
多くの謎を、その身に備えながら。
外伝は、主人公の幼少期が語られますが、それも、また、謎を深めるもの。
共に旅立ったはずの14人のうち、名前がきちんと出てきているのはまだ僅か。
顔と、名前は、まだ全部は一致していません。
読み進んでいくと、それが分かってくるのでしょう。
2014年2月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本連載を読んでいないので、0巻は元からあった話なのか、1巻を出すにあたって、重要なプロローグとして0巻を準備し同時に発売したのか、はたまた初めから0巻から発刊と言う奇抜な構想だったのかは私は知らないのですが、0巻から読むのが色々としっくりきますね。
私は漫画本では、初刊から★5を付ける作品はなかなか無いのですが、本作品は初刊から面白いです。
本の紹介文では、裏切りや復讐と言った内容とあったし、絵柄もそれ程好みでは無かったので、作品を知ってからもずっと読んでいなかったのですが、Kindleのキャンペーンで初刊が安かったので試しに読んでみたらハマリました。
少しネタバレですが話の骨子として、異形の者達から人間世界を守る為に旅立った仲間のうち、最後の最後で任務を放棄した7人が、任務をこなして戻ってきた4人を殺して、その功績を自分達のものとし、本当の英雄である4人を裏切り者として貶めた。殺したはずの4人だが、実は一人は瀕死の状態でその場を逃れ、妖精を喰らう事でその力を取り込み、転生と呼べるほど元の姿とは似ても似つかない姿で復活したのが、凶行が行われてから20年程経ってからの事だった。。
この7人が性悪な人ばかりであれば、世は乱れていると言うありきたりな設定になるところですが、帰還後は英雄として振る舞い善政に協力した事もあって、世の中は異形の物との戦からの復興も進み、まず平和と繁栄と言える世の中になっていて、また復讐者である主人公も復讐の鬼になりきれないところが、真実を知らない善良な人々に守られた偽りの英雄を殺すと言う、この復讐劇を一筋縄ではいかない複雑なものにしている。
最初に絵柄が好みではないと言いましたが、本作のジャンルとしてダークファンタジーと書かれていますが、なるほど線が太めで濃い絵柄は復讐劇にはマッチしているなと、今では好ましい絵柄になっています。ベルセルクも初めは好きでは無かったですが、話のオドロオドロしさにはあの絵がしっくり来る、と思い直した事を思い出しました。
ファンタジーと名が付く通り、ただの人間愛憎劇だけではなく、中世ヨーロッパ的な街並みや城、甲冑や武器、そしてモンスターなんかも出てきて、そちら方面が好きな方にもオススメな内容です。
私は漫画本では、初刊から★5を付ける作品はなかなか無いのですが、本作品は初刊から面白いです。
本の紹介文では、裏切りや復讐と言った内容とあったし、絵柄もそれ程好みでは無かったので、作品を知ってからもずっと読んでいなかったのですが、Kindleのキャンペーンで初刊が安かったので試しに読んでみたらハマリました。
少しネタバレですが話の骨子として、異形の者達から人間世界を守る為に旅立った仲間のうち、最後の最後で任務を放棄した7人が、任務をこなして戻ってきた4人を殺して、その功績を自分達のものとし、本当の英雄である4人を裏切り者として貶めた。殺したはずの4人だが、実は一人は瀕死の状態でその場を逃れ、妖精を喰らう事でその力を取り込み、転生と呼べるほど元の姿とは似ても似つかない姿で復活したのが、凶行が行われてから20年程経ってからの事だった。。
この7人が性悪な人ばかりであれば、世は乱れていると言うありきたりな設定になるところですが、帰還後は英雄として振る舞い善政に協力した事もあって、世の中は異形の物との戦からの復興も進み、まず平和と繁栄と言える世の中になっていて、また復讐者である主人公も復讐の鬼になりきれないところが、真実を知らない善良な人々に守られた偽りの英雄を殺すと言う、この復讐劇を一筋縄ではいかない複雑なものにしている。
最初に絵柄が好みではないと言いましたが、本作のジャンルとしてダークファンタジーと書かれていますが、なるほど線が太めで濃い絵柄は復讐劇にはマッチしているなと、今では好ましい絵柄になっています。ベルセルクも初めは好きでは無かったですが、話のオドロオドロしさにはあの絵がしっくり来る、と思い直した事を思い出しました。
ファンタジーと名が付く通り、ただの人間愛憎劇だけではなく、中世ヨーロッパ的な街並みや城、甲冑や武器、そしてモンスターなんかも出てきて、そちら方面が好きな方にもオススメな内容です。
2012年12月7日に日本でレビュー済み
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ストーリーの解説は他の方が丁寧に書かれておられるので全て割愛させていただく。
近年では珍しくなった、良くも悪くもストレートど真ん中のジャパニーズファンタジーである。恐らく作者がなりふり構わぬ全力投球している為だろう、ラノベの様に万人向けのまろやかな仕上げにはなっていない。ただ、だから、個人的には高評価を付ける。読み手の趣味嗜好が大きな関門になる作品であるが、であるからこそハマれば面白い。お陰で、本当に久しぶりに「中二病」がぶり返した。
塩野氏がお幾つなのか私は存じあげないが、余白ページに描かれた設定や話の運び、キャラクターの初期段階での固まり方から、どうもTRPG経験者なのではないかと想像している。或いは主人公を含めた主要キャラクター達は、塩野氏と「付き合いが長い」のではなかろうか。であれば、入れ込みが強くなるのは容易に理解できる。まして、本格的SF、本格的ファンタジーが敬遠される傾向が強い昨今、それを好き勝手にやってくれと言われれば、分かる奴だけ分かれ、分からない奴は黙ってろ、となっても誰も非難はできまい。更に言えば「万人向けの名著」はあっても「万人が喜ぶ名著」は非常に少ない。
初戦は漫画、しかも連載途中の、である。名著だ何だと判断するのあまりに早い事は重々承知している。ただ、TRPG経験者なら取り敢えず試読してみる価値はあると思う。勿論、往年のジャパニーズファンタジー小説愛好家、ファンタジックな要素のあるラノベなら片っ端から読んでいるような現役リアル中二病諸氏にもお勧めする。
しかし何だね。ガッチガチのファンタジーの主人公の方が、同氏の他の「男の娘」のシリーズの主人公よりセクシュアルってのはどういう事かね。いや、何となく良くわかるけどね。
近年では珍しくなった、良くも悪くもストレートど真ん中のジャパニーズファンタジーである。恐らく作者がなりふり構わぬ全力投球している為だろう、ラノベの様に万人向けのまろやかな仕上げにはなっていない。ただ、だから、個人的には高評価を付ける。読み手の趣味嗜好が大きな関門になる作品であるが、であるからこそハマれば面白い。お陰で、本当に久しぶりに「中二病」がぶり返した。
塩野氏がお幾つなのか私は存じあげないが、余白ページに描かれた設定や話の運び、キャラクターの初期段階での固まり方から、どうもTRPG経験者なのではないかと想像している。或いは主人公を含めた主要キャラクター達は、塩野氏と「付き合いが長い」のではなかろうか。であれば、入れ込みが強くなるのは容易に理解できる。まして、本格的SF、本格的ファンタジーが敬遠される傾向が強い昨今、それを好き勝手にやってくれと言われれば、分かる奴だけ分かれ、分からない奴は黙ってろ、となっても誰も非難はできまい。更に言えば「万人向けの名著」はあっても「万人が喜ぶ名著」は非常に少ない。
初戦は漫画、しかも連載途中の、である。名著だ何だと判断するのあまりに早い事は重々承知している。ただ、TRPG経験者なら取り敢えず試読してみる価値はあると思う。勿論、往年のジャパニーズファンタジー小説愛好家、ファンタジックな要素のあるラノベなら片っ端から読んでいるような現役リアル中二病諸氏にもお勧めする。
しかし何だね。ガッチガチのファンタジーの主人公の方が、同氏の他の「男の娘」のシリーズの主人公よりセクシュアルってのはどういう事かね。いや、何となく良くわかるけどね。
2008年2月15日に日本でレビュー済み
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昨今の漫画の中でも、かなりエロティックでグロテスク色が強いユーブラ。
その始まりの始まりである、1巻ではないこの0巻。
これを読まずしては、ケインツェルがどれほど壮絶な過去を経験をしたのか分からないでしょう。
何故「英雄」と呼ばれる7人の偉人に、殺意を漲らせ復讐を誓ったのか。
それがこの0巻にて描かれています。
最初に思ったのは、非常に画力が高いということ。
ファンタジーな物語でここまで絵が上手いと、否応無しに世界に引き込まれます。
戦闘シーンにおいても、何がなんだかよく分からない、ということはなく、
きっちりと、だけどもダイナミックかつグロテスクに描かれています。
シナリオにおいても、先の読めない復讐劇は読んでいて非常に魅力に溢れています。
マイナーながらも最後まで応援していきたいと思わせる出来栄えです。
その始まりの始まりである、1巻ではないこの0巻。
これを読まずしては、ケインツェルがどれほど壮絶な過去を経験をしたのか分からないでしょう。
何故「英雄」と呼ばれる7人の偉人に、殺意を漲らせ復讐を誓ったのか。
それがこの0巻にて描かれています。
最初に思ったのは、非常に画力が高いということ。
ファンタジーな物語でここまで絵が上手いと、否応無しに世界に引き込まれます。
戦闘シーンにおいても、何がなんだかよく分からない、ということはなく、
きっちりと、だけどもダイナミックかつグロテスクに描かれています。
シナリオにおいても、先の読めない復讐劇は読んでいて非常に魅力に溢れています。
マイナーながらも最後まで応援していきたいと思わせる出来栄えです。
2016年6月16日に日本でレビュー済み
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悪くはないが、良くある話、少し凡庸な作品
ファンタジー好きならば買っても損はしない。
子供っぽい
ファンタジー好きならば買っても損はしない。
子供っぽい
2009年1月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
全てから裏切られ、全てを奪われた英雄が、過去を清算し、復讐を続ける王道ファンタジーの
始まり。
良い感じなダーク感、かつての仲間への好意と憎悪。
シナリオ面から見ても、構成から見ても上物です。
始まり。
良い感じなダーク感、かつての仲間への好意と憎悪。
シナリオ面から見ても、構成から見ても上物です。
2005年10月11日に日本でレビュー済み
要は[ケインツェル]の成り立ち。[アシェリ-ト]が、何故に[ケインツェル]なのか?それが描かれている。が、しかし、だ。どうも[アシェリ-ト]にも謎がある。本編で、そのうち描かれるも良し。「-1巻」が出るも良し。