数年ぶりの夜麻みゆき作品、楽しく読み終えました。
個人的な感覚ですが、この方の絵は自分の楽しい思い出と結びついていて、
見るだけで少し幸せな気持ちになります。
ともかくも、まず復帰されたことを喜びたいと思います。
他のレビューでも指摘されていることですが、
人物の絵がぎこちなくなっていることとストーリーが抽象的なことは、
この作者の作品を初めて読む人はどう思うのかなとやや心配になるところです。
背景や物の絵は変わらず上手く描けているので
活動休止中も絵は描き続けていたということは感じさせるのですが。
邪推するに、人物を描くこととストーリーを紡ぐことが嫌になった時期があったのかなと。
ただ、このストーリーがあってないようなコマの流れ、
個人的にはなかなか面白いと思います。
孤独な話、その孤独から一歩踏み出してみる話、
なにかを作る話と一度は壊れたものを再び作り直す話が見受けられたので、
そのあたりに作者の正直な心境が出ているのかなと感じます。
(あと失敗や人の悪意、それらに対する恐怖感など、
以前の作者の作品からは余り感じられなかった要素も興味深いです。)
いろいろなことを考えさせもしますが、
温かい気持ちになる作品だと思います。
機会があれば、夜麻先生に描き続けていただきたいと思います。
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トリフィルファンタジア 1 (Gファンタジーコミックス) コミック – 2008/12/27
夜麻 みゆき
(著)
- 本の長さ183ページ
- 言語日本語
- 出版社スクウェア・エニックス
- 発売日2008/12/27
- ISBN-104757524560
- ISBN-13978-4757524569
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登録情報
- 出版社 : スクウェア・エニックス (2008/12/27)
- 発売日 : 2008/12/27
- 言語 : 日本語
- コミック : 183ページ
- ISBN-10 : 4757524560
- ISBN-13 : 978-4757524569
- Amazon 売れ筋ランキング: - 472,923位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年4月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
夜麻みゆきの待望の新刊!
ストーリーは独特でいいと思うのですが、構成がイマイチでした。
一話完結で絵本みたいでした。
ストーリーは独特でいいと思うのですが、構成がイマイチでした。
一話完結で絵本みたいでした。
2013年4月1日に日本でレビュー済み
ふくふくふにふにした可愛らしい人たち。誰もが知っているような、当たり前過ぎて気にも留めなかった事をふと、思い出させてくれる絵本のような物語り。
過去の作品を知っていると、描かれる人物が簡略化されているように感じるかもしれません。けれど息抜きに読むにはそれがちょうど良いように感じる。
遊ぶ、笑う、食べる。そんな動作と共に、記憶を手探りで引き上げるような作品でした。
過去の作品を知っていると、描かれる人物が簡略化されているように感じるかもしれません。けれど息抜きに読むにはそれがちょうど良いように感じる。
遊ぶ、笑う、食べる。そんな動作と共に、記憶を手探りで引き上げるような作品でした。
2008年12月27日に日本でレビュー済み
「刻の大地」10巻が出たのが2002年3月だったので、ほぼ7年ぶりの新刊ですね。一時はどうなるかと思っていたので、夜麻先生の新しい単行本を無事手にすることが出来て嬉しい。
本作は、オアシスの街オンファスを舞台に、夜麻先生らしい優しい日常風景が描かれるファンタジーです。心温まる話、不思議な話やちょっぴり怖い話、10の物語が収められています。「塔」「仮面の男」など、旧作ファンには気になるモチーフもチラリホラリ。
古くからのファンの方も、新しく読み始めた方も、共に楽しめる優しい作品です。
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古くからのファンの方も、新しく読み始めた方も、共に楽しめる優しい作品です。
2009年2月13日に日本でレビュー済み
初めてこの人の漫画を読みました。以前連載していた作品があるのは知っていますが、そちらの内容は知らないです。
パン屋トリフィルに住む二人の姉妹と一人の居候の物語。1話あたり10ページ前後の話が10編収録されているのですが、どれも優しくのどかな雰囲気で(登場人物に本当の悪人とか出てこないし)そして不思議なお話ばかりです。どこか現実に近い設定や寓話的要素を含んだものもあり、漫画というより絵本を読んでいるような印象を受けました。すぐに何度も読み返すより、時間をおいてゆっくり読み直したい作品です。
またイラストが可愛らしくかなり癒されます。表紙は昼で主人公達、裏表紙は夜で……といったデザインも作品の舞台となる町、オンファスの不思議な一面を示唆していて素敵です。カバー折り返しの作者あいさつで単行本は全2巻になるとあるのですが、巻末では好評連載中とあります。連載は終わってしまったのでしょうか? それとも最初から話数を決めているということでしょうか? ともあれ、次の巻で終わりのようです。
1話1話で完全に句切られているので、電車などのちょっとした移動の時に読み進めることも可能です。話と話の間には設定資料が、また巻末には『E'S』の結賀さとるとのスペシャル対談や作者による作品解説などがあります。読むことで今作ををより深く味わうことが出来る内容ですので、雑誌で既に読んだという人も楽しめるのではないでしょうか。
パン屋トリフィルに住む二人の姉妹と一人の居候の物語。1話あたり10ページ前後の話が10編収録されているのですが、どれも優しくのどかな雰囲気で(登場人物に本当の悪人とか出てこないし)そして不思議なお話ばかりです。どこか現実に近い設定や寓話的要素を含んだものもあり、漫画というより絵本を読んでいるような印象を受けました。すぐに何度も読み返すより、時間をおいてゆっくり読み直したい作品です。
またイラストが可愛らしくかなり癒されます。表紙は昼で主人公達、裏表紙は夜で……といったデザインも作品の舞台となる町、オンファスの不思議な一面を示唆していて素敵です。カバー折り返しの作者あいさつで単行本は全2巻になるとあるのですが、巻末では好評連載中とあります。連載は終わってしまったのでしょうか? それとも最初から話数を決めているということでしょうか? ともあれ、次の巻で終わりのようです。
1話1話で完全に句切られているので、電車などのちょっとした移動の時に読み進めることも可能です。話と話の間には設定資料が、また巻末には『E'S』の結賀さとるとのスペシャル対談や作者による作品解説などがあります。読むことで今作ををより深く味わうことが出来る内容ですので、雑誌で既に読んだという人も楽しめるのではないでしょうか。