第三巻前半は一学期末から終業式までの“六年桜”なる怪談についての怪異調査部の活動と解決です。貞一と夕子さんのコンビも板に付いてきた感じ。
後半は夏休み中、霧江に学校に呼び出されての怪異調査部お泊まり合宿の騒動。「夕子ではない、別の悪霊」の調査のためでしたが、七不思議の一つ“呪い石”まで出てきます。実はそれは・・・。分かった事から夕子さんの過去が明かされたかに思われました。
貞一が夕子さんを彼女として意識し始めてくれるのは嬉しいけれど、自分の謎が全て明らかになればもう興味の対象でなくなり忘れられてしまうと恐れる夕子さんの心の揺れが切なく伝わってきます。
しかし、霧江の言う恐ろしげな悪霊はいたというところで次巻に続きます。謎は深まります。
ところで夏休み中の合宿であればプールで遊ぶのはお約束。夕子さんの粋な水着姿も良いですが、おまけページには別バージョンのビキニ姿、更には小此木さんのナイスなワンピース姿も。本編の緊張感が癒されます。
切なさ、怖さ、ワクワク感、それを見事に表す絵の絶妙な組み合わせに★５つ。
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