ストーリーの構成と時系列の流れがすばらしいです。
複雑に絡み合う組織と人間関係も、構成の上手さにより
とても読みやすくできています。
画力もすばらしいです。
今巻には抗争シーンが多く、
突撃シーンや逃亡シーンがページの多数をしめます。
おかしな漫画によくありがちな、
「どれぐらい逃げたのか？」絵からは感じられなかったり
「逃げたというわりには同じような場所にいる」
という事もありません。
まさしく画力と構成ゆえの賜物です。
一番好きな点は、たんなる「主人公最高！」ものではなく
すべての登場人物と組織に「大儀」があることです。
この設定のおかげで、特定の組織や人物に肩入れしすぎることなく
それぞれの立場になりストーリーを楽しめます。
話のスケールが、大きすぎない点も現実感があり良いです。
登場人物はどなたも魅力的ですが、
個人的には「ケイレブ」がお気に入りです。
「飢えている戦友を助けたれば金をばらまきゃいいじゃねえか」の問いに
「タダで配られた金は、タダ同然の価値しかねえ金だ。
金は勤労と引き換えでなくちゃならねえ。
健全な勤労と健全な賃金と健全な生活」
「その平凡な贅沢は命を賭して守らなくてはならないものなんだ。
それをこいつらはたった一億より価値のないものだと思った」
「こいつはら戦友じゃない」と言い放つケイレブ。
それとは対照的に「すべての同胞を守りたい」と考えるローズ。
「誰かの不幸を救うために誰かを不幸にするのが正しいのですか？」
なかなかに現在の日本を風刺しているような感じの内容も
深く重く楽しめます。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
