1999年のゲームキッズシリーズから、千年。
人間はみな機械の身体を持ち、街は現在で言うマザーコンピューターに管理されている世界。
前半は何人かのキャラクターを使ってストーリー仕立て。中・後半は、ここで起こる様々な出来事を、短編にしてズラーッと並べています。すごい量。
お互いがつながりを持つ短編もあります。なにせ同じ2999年ごろの出来事ですからね。
1999年~のシリーズとは一線を隔す、現在との隔たり具合です。私も読み初めは「ありゃ」と思いました。著者が構築した2999年は、あまりにぶっとんでいます。しかし、わからんでもない、という気にさせてくれます。
「人間とは」「時間とは」「存在とは」
場面設定を千年後にすることで、様々な問いを発するこの短編集。新しい。
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2999年のゲーム・キッズ 完全版 単行本 – 2003/2/1
渡辺 浩弐
(著)
未来に刻まれた童話……機械と化した人間たちの世界とは!? 『プラトニックチェーン』が絶賛発売中の“奇才・渡辺浩弐”の集大成がついに完成!!
- 本の長さ462ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA(エンターブレイン)
- 発売日2003/2/1
- ISBN-104757713282
- ISBN-13978-4757713284
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
刹那、永遠、夢、絶望、感動、慟哭…。機械と化した人間たちの世界とは? 乾いた文体で未来世界を描く。「聖人プログラム」(2000年アスキー刊)等の収録作品や書下しを加えて再構成した、2000年アスキー刊の完全版。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA(エンターブレイン) (2003/2/1)
- 発売日 : 2003/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 462ページ
- ISBN-10 : 4757713282
- ISBN-13 : 978-4757713284
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,250,904位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 29,075位日本文学
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年11月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
というと過大評価な気がするかもしれません
自分はそこまで活字だらけの本や小説、ノベルを読むわけではないので…w
もともとはPS1でのノベルをゲームでプレイするというソフトをプレイして知ったのですが、その世界観にはとても興味を惹かれ
本を購入するにまで至ったのです
近未来な世界観を舞台にした、人々の思考やら生様を描いてる作品なわけですが
ありえそうな内容なのがまた魅力かと、
そういう作品が好きならオススメです
自分はそこまで活字だらけの本や小説、ノベルを読むわけではないので…w
もともとはPS1でのノベルをゲームでプレイするというソフトをプレイして知ったのですが、その世界観にはとても興味を惹かれ
本を購入するにまで至ったのです
近未来な世界観を舞台にした、人々の思考やら生様を描いてる作品なわけですが
ありえそうな内容なのがまた魅力かと、
そういう作品が好きならオススメです
2007年2月11日に日本でレビュー済み
私がこの著者と作品を知ったのは、中学生のころ
たまたま読んだ週間ファミ通に連載されていた一話を見たときです。
はっきり言って、とんでもない衝撃でした。
延々…延々とドライな文章。
ドライな文体でありながら、その内容たるや果てしなくダーク。
ダークでありながら、人間くささを感じさせるストーリー。
人間くさくありながら、その世界設定はまるで現実味のない不思議で奇妙な世界。
奇妙でありながら、納得のいってしまう物語。
その世界とは、2999年。人の体は全て機械で、「街」はピザのような丸い形。
「街」の円周は…柵が無造作に立っていて、今までにそこから外に出たものは…
「街」の中心にあり、「街」の全てを管理する「塔」…
その塔は雲をつきぬけてそびえ立ち、誰がいつ作ったのか、
その全容はどうなっているのか?誰がいったい管理しているのか…
街で知るものは、なぜかひとりもいない…
そこで暮らす機械の人間たちが織り成す、
救いようのない奇妙極まりないストーリー。
ほんとうに悪い夢でも見ているかのような奇妙な話の連続です。
それでいてなお、物語に感情移入させられてしまうのが
この作品のすごいところです。
知らないうちに、ガンガン深層心理をたたかれてしまっているのです。
そんな作品は、これ以外見たことがない…ほんとうに不思議な本です。
いい意味でもダークな意味でも、「ふしぎな夢」をそのまま形にしたような本です。
ここまで表現できる作家がいたとは、正直おどろきです。
ぶっとんだ世界設定が好きな方、ブラックな夢物語が好きな方には自信をもっておすすめできます。
たまたま読んだ週間ファミ通に連載されていた一話を見たときです。
はっきり言って、とんでもない衝撃でした。
延々…延々とドライな文章。
ドライな文体でありながら、その内容たるや果てしなくダーク。
ダークでありながら、人間くささを感じさせるストーリー。
人間くさくありながら、その世界設定はまるで現実味のない不思議で奇妙な世界。
奇妙でありながら、納得のいってしまう物語。
その世界とは、2999年。人の体は全て機械で、「街」はピザのような丸い形。
「街」の円周は…柵が無造作に立っていて、今までにそこから外に出たものは…
「街」の中心にあり、「街」の全てを管理する「塔」…
その塔は雲をつきぬけてそびえ立ち、誰がいつ作ったのか、
その全容はどうなっているのか?誰がいったい管理しているのか…
街で知るものは、なぜかひとりもいない…
そこで暮らす機械の人間たちが織り成す、
救いようのない奇妙極まりないストーリー。
ほんとうに悪い夢でも見ているかのような奇妙な話の連続です。
それでいてなお、物語に感情移入させられてしまうのが
この作品のすごいところです。
知らないうちに、ガンガン深層心理をたたかれてしまっているのです。
そんな作品は、これ以外見たことがない…ほんとうに不思議な本です。
いい意味でもダークな意味でも、「ふしぎな夢」をそのまま形にしたような本です。
ここまで表現できる作家がいたとは、正直おどろきです。
ぶっとんだ世界設定が好きな方、ブラックな夢物語が好きな方には自信をもっておすすめできます。
2003年6月10日に日本でレビュー済み
この作品に限らず、渡辺浩弐の作品はブラックです。
ただ、それをくどく描くのではなく、
さらりと描いてみせるところにこの人の妙味があります。
ゲームキッズ・シリーズの読者はもちろんのこと、
最近面白い短編がないとお嘆きのあなたも、どうぞ。
ただ、それをくどく描くのではなく、
さらりと描いてみせるところにこの人の妙味があります。
ゲームキッズ・シリーズの読者はもちろんのこと、
最近面白い短編がないとお嘆きのあなたも、どうぞ。