読解力のない自分でも余韻の残る最後に、どうしたんだろう、何があったんだ、などと何度も読み返してしまう作品です。
そして読み返す度に、その答えは違えど色々な考えが浮かんできます。
そして何といっても作者の引き出しの多さには脱帽します。
この4巻に至っては時代や世界がもう本当にバラバラで、どこでもドアを開けてるようです。
妄想や空想の世界のものも、常に現実感を持っているのがすごいです。本当にこんな世界があるかのよう。
中の人間が生きているからそのような錯覚を受ける気がします。人間でなくても人間臭い。
個人的にこの4巻では虫歯の話から次の最終話にいく展開はすごく圧倒されます。
虫歯の話は溜めのような感じはしますがその世界観も圧倒的。
ロリータはキツめですが好きな話です。
そして作者は絵がとても巧いです。その書き込みには圧倒されます。
最初と最後の鉛筆の絵にしても本当に上手で、本当こんな風に描けたらなあと思います。
この作品のような視点でみる世界はとても素敵なものだと憧れます。
少年少女を通してみる人間には多くの絶望を感じますが、それを超える捨てたもんじゃない、みたいな希望をたくさん感じられます。
生きてみるべきです。強くあれ。
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少年少女 4巻 (BEAM COMIX) ペーパーバック – 2004/4/25
福島 聡
(著)
ジュヴナイル読切連作『少年少女』、シリーズ最終巻! 収録内容:[第二十二話 憂鬱と薔薇]、[第二十三話 ロリータ]、[第二十四話 がんばれ赤蛙!]、[第二十五話 饅頭こわい]、[第二十六話 Atheists]、[第二十七話 歯ガ痛イノデ…]、[第二十八話 希望]。好評"ヨシコとゴローシリーズ"の最終話となる[第二十八話]は、大増44ページ作品!
- 本の長さ258ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA(エンターブレイン)
- 発売日2004/4/25
- ISBN-104757718322
- ISBN-13978-4757718326
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA(エンターブレイン) (2004/4/25)
- 発売日 : 2004/4/25
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 258ページ
- ISBN-10 : 4757718322
- ISBN-13 : 978-4757718326
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,091,752位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 409,369位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年6月5日に日本でレビュー済み
一人の人が大人になる過程のひとつとして誰しもが少年少女という過程を経る。子供ではどうしようもないこと、しかし、決してどうしようもないと諦められないこと、なにも考えずできること。
上記のような少年少女のモデルケースのような短編だけでなく、ほんとうにどうしようもない現実に絶望する少年少女も描かれている。
大人たちの少年少女時代への憧れのみを物語に反映させるだけでなく、大人の絶望と同じように少年少女も絶望を感じていることも反映させている。
この短編集から感じることはその両義的なものだと思う。だからこそ、美しいものがより美しくみえるのではないか。
上記のような少年少女のモデルケースのような短編だけでなく、ほんとうにどうしようもない現実に絶望する少年少女も描かれている。
大人たちの少年少女時代への憧れのみを物語に反映させるだけでなく、大人の絶望と同じように少年少女も絶望を感じていることも反映させている。
この短編集から感じることはその両義的なものだと思う。だからこそ、美しいものがより美しくみえるのではないか。
2004年5月5日に日本でレビュー済み
叙情波短編集。1冊7話載っています。
1話1話明確な答がある訳でないのですっきりせず、ラストが下手だな、途中までいいのに惜しいなと思いながら読み進めました。
最終話まで読んで、短編集でありながら一連のテーマがあったんだなと感じ取ることができました。
そして、読み返してみると、やはりすごいのです。
1話1話まるで別の作家が描いているような見事描き分け、釘付けにさせるコマの数々。1話毎に必ず見所があるのです。そうしてみると、当初物足りなく思ってたラストも、逆に余韻をもったいつまでも残るような素晴らしささえ感じ始めたのです。
ということで、どこかにひっかかりを感じたならば購買することをお勧めします。最後まで読んで、もう1回読み返して、総体としての物凄さが分かる、そんな種類のマンガです。
全4冊28話。僕の宝物がひとつ増えました。
1話1話明確な答がある訳でないのですっきりせず、ラストが下手だな、途中までいいのに惜しいなと思いながら読み進めました。
最終話まで読んで、短編集でありながら一連のテーマがあったんだなと感じ取ることができました。
そして、読み返してみると、やはりすごいのです。
1話1話まるで別の作家が描いているような見事描き分け、釘付けにさせるコマの数々。1話毎に必ず見所があるのです。そうしてみると、当初物足りなく思ってたラストも、逆に余韻をもったいつまでも残るような素晴らしささえ感じ始めたのです。
ということで、どこかにひっかかりを感じたならば購買することをお勧めします。最後まで読んで、もう1回読み返して、総体としての物凄さが分かる、そんな種類のマンガです。
全4冊28話。僕の宝物がひとつ増えました。