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ロマノフの血脈 上巻 単行本 – 2007/3/23

4.0 5つ星のうち4.0 1個の評価

帝政ロシア、ロマノフ王朝の真実。
共産主義体制が崩壊して以来、ロシアでは非合法活動や不安定な経済状態が続き、人々は君主制の復活を待ち望むようになっている。こうした背景を受け、政府は、帝政委員会を設立。帝政復古をめざし、十人ほどの候補者が選出される。その中には、ロマノフ王朝の血を継ぐという者もいた。
主人公は、ロシア語が堪能なアフリカ系アメリカ人で、仕事中毒の弁護士マイルズ・ロード。彼は法律事務所の上司から、皇帝候補のステファン・バクラノフの身元調査を命じられる。ロシア革命でニコライ二世皇帝一家は全員が銃殺されたとされているが、ロードは調査を進めるうちに、実は皇太子と皇女の二人が生き延びていたことを知る。しかし、その秘密を知ったがために、彼は謎の暴漢から命を狙われることになる。そして、調査中に出会ったサーカス団員の女性と運命を共にする逃亡が始まる。
 帝政時代末期に現われた祈祷僧ラスプーチンの予言に突き動かされるように、二人は皇帝の血をつぐ子孫を探し当てた——。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ エンターブレイン (2007/3/23)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/3/23
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 320ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4757735219
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4757735217
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 1個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2015年3月29日に日本でレビュー済み
本作が書かれたのは2004年。ロシアがソ連崩壊後の混乱をやっと乗り越え社会が安定しつつある一方、どさくさに紛れて国家の資産が一部のもの(いわゆるオリガルヒ)の手に握られていることへの幻滅が社会の一般認識として定着してくる時代でもあった。

そのような時代に、ロシア国民は今の政治なら皇帝をもう一度復活させた方がましだろう(!)ということで、作者はロマノフ朝再興の舞台を描いてしまう。皇帝になるものを数人の候補から選出することにするものの、現在の利権者である軍・マフィア・教会などの勢力に加え海外資本を代表するアメリカの弁護士ヘイズが後ろから八百長を仕掛け、あやつり人形を擁立しようとする。そんな中、主人公の優秀な黒人弁護士ロード(ヘイズの部下)は、1918年のボリシェビキによるロマノフ家の銃殺を逃れた直系の子孫にたどりつき、八百長をたくらむもの達の顰蹙を買ってしまう。

物語の進展は、利権者一味からロードがひたすら逃げながらロマノフ直系の子孫にたどり着くというものである。本作が面白いのは、これにラスプーチンの予言やアナスタシアの謎・20世紀初頭のアメリカへのロシア移民などの歴史的な出来事に加え、ロードとロシア人のヒロインであるアナキリの会話を通して、ロシア社会への風刺やロシア人の考え方をちりばめている点である。特に私は本作が書かれたであろう時期にロシアに留学していたので、思わず相槌を打ってしまうところが多々あった(ちなみに世論をとるとロマノフ朝復活に賛成の国民も多く、あながち突拍子のないアイデアでもないのがおそろしい)。

ということで上司ヘイズを疑わないロードがひたすら逃げるという展開は多少単調であったが(あと、訳が若干ぎこちない)、歴史との戯れと現代社会の風刺という点でおススメの一冊である。
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