学生時代に漫画研究会にいたもんで、読んでました。
でも当時は手塚治虫は別格としても、あすなひろしさんのファンは多かったんですよ。
漫画が描ける人は、あすなさんのタッチを目標にしていたし
(もちろん私には絶対無理だと直感しました)、
描けない人は、それなりに評論していたものです。
Wikipediaに、あすなさんのことが掲載されたのも、ごく最近のことではないでしょうか。
1970年代、「どうやら、あの人は普段土方してるらしいぜ」なんて情報もありました。
でも田舎育ちの私には真偽のほどを比べる手段もありませんでした。
もっと表に出ていい人のような気もしましたが、自分の内面を絞り出すような作品を描き続けた人です。
文学とか漫画とか、そんなことを超えた人の作品です。

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青い空を、白い雲がかけてった 完全版 下 (ビームコミックス文庫) 文庫 – 2008/2/23
あすな ひろし
(著)
伝説の天才漫画家の代表作、奇跡の完全版刊行!
きらきらと輝く「昭和」の青春。光溢れる「あの頃」が、よみがえる…。
幻の天才漫画家あすなひろしの代表作が、初単行本化となる未収録短編を加え、
雑誌掲載時のカラー原稿を復刻した全2巻の「完全版」として、ここに奇跡の刊行成る!
文庫判全2巻。
きらきらと輝く「昭和」の青春。光溢れる「あの頃」が、よみがえる…。
幻の天才漫画家あすなひろしの代表作が、初単行本化となる未収録短編を加え、
雑誌掲載時のカラー原稿を復刻した全2巻の「完全版」として、ここに奇跡の刊行成る!
文庫判全2巻。
- 本の長さ305ページ
- 言語日本語
- 出版社エンターブレイン
- 発売日2008/2/23
- ISBN-104757740425
- ISBN-13978-4757740426
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登録情報
- 出版社 : エンターブレイン (2008/2/23)
- 発売日 : 2008/2/23
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 305ページ
- ISBN-10 : 4757740425
- ISBN-13 : 978-4757740426
- Amazon 売れ筋ランキング: - 565,513位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2014年12月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2010年12月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この完全版も出たことですし、ビームさん
にはもう少し欲張って「風と海とサブ」と
「サムの大空」というあすなさんのあと
もう二つの名作も復刻してほしいなあ・・・。
「少年チャンピオン」連載時以降のあすなさんは、
飲めないのにお酒に逃げこんでアル中になった、
とお聞きしています。
この本や「サブ」「サム」を読むと、
その理由がわかるような気がします。
あすなさんの描く漫画の登場人物はいつも
ニコニコしているけど、心の中にはぬぐえない闇が
いっぱい、に思えます。
たかが、な日常のありふれたすれ違いや失意が、
どれだけ人の心を傷付け、立ち止まらせようと
手ぐすねひいていることでしょうか。
チャンピオンコミックスの扉にいつも掲載されていた、
あすなさんの短い独白は、今読むと胸がつぶれそうです!!
それでもあすなさんは、空しさや絶望と
闘って、ぼくらにこんな素晴らしい作品を
来世紀にまで遺してくれました!!
絵だけ見てもいい、読んで手ごたえなくても、
心がクサってなきゃいつか「ああっ!!」って
思う瞬間がある、そんな漫画です。
あすなさんが大好きだった、小川未明や宮沢賢治の
童話と通じる、底の底に秘められた怒りや涙を、
のほほん、とした調子で描いた、唯一無二の
不思議な世界です!!
にはもう少し欲張って「風と海とサブ」と
「サムの大空」というあすなさんのあと
もう二つの名作も復刻してほしいなあ・・・。
「少年チャンピオン」連載時以降のあすなさんは、
飲めないのにお酒に逃げこんでアル中になった、
とお聞きしています。
この本や「サブ」「サム」を読むと、
その理由がわかるような気がします。
あすなさんの描く漫画の登場人物はいつも
ニコニコしているけど、心の中にはぬぐえない闇が
いっぱい、に思えます。
たかが、な日常のありふれたすれ違いや失意が、
どれだけ人の心を傷付け、立ち止まらせようと
手ぐすねひいていることでしょうか。
チャンピオンコミックスの扉にいつも掲載されていた、
あすなさんの短い独白は、今読むと胸がつぶれそうです!!
それでもあすなさんは、空しさや絶望と
闘って、ぼくらにこんな素晴らしい作品を
来世紀にまで遺してくれました!!
絵だけ見てもいい、読んで手ごたえなくても、
心がクサってなきゃいつか「ああっ!!」って
思う瞬間がある、そんな漫画です。
あすなさんが大好きだった、小川未明や宮沢賢治の
童話と通じる、底の底に秘められた怒りや涙を、
のほほん、とした調子で描いた、唯一無二の
不思議な世界です!!
2013年3月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は思春期にあすなさんの作品に出会いました。どの作品も、登場人物は繊細で些細な言葉に容易く
傷ついてしまう、豊かな感受性を持っています。私はこの方の感性の波長に同調したのでしょう、
彼の数少ない作品を何度も反芻し貪るように読みました。
不思議な事なのですが、私は気軽にあすなさんの作品を開くことができません。それは、作品を読むと
自分の思春期の繊細な心のひだがフラッシュバックされて少し苦しくなってしまうから。更には、作品
毎に、もう新作が出る事のないあすなさんの世界(作品)を読み切ってしまう事へのへの畏れ・・・。
ちょっと変ですね(笑)。
薄氷のような硝子細工の心象風景・・それはもちろんあすなさん自身の心の投影でもあるのでしょう。
そんな作風は、未だに他の作家さんには見られない独自の感性に彩られたもです。具体的に言えば
、ストーリーの詩情性と、時間の流れの独特の間(ま)と余韻が素晴らしいです。またその手法は
読者を完全にストーリーと伴走させてくれています。
あすなさんの描いた世界は、きっと”分かる人だけに分かる”世界観なのだと思います。同じ感性
を持ち合わせない方には、退屈にさえ映るかもしれません。でも”あすなひろし”さんの世界に
興味を持たれた方は、きっと”分かる”方なのだと思います。それを共に分かち合えれば思います。
傷ついてしまう、豊かな感受性を持っています。私はこの方の感性の波長に同調したのでしょう、
彼の数少ない作品を何度も反芻し貪るように読みました。
不思議な事なのですが、私は気軽にあすなさんの作品を開くことができません。それは、作品を読むと
自分の思春期の繊細な心のひだがフラッシュバックされて少し苦しくなってしまうから。更には、作品
毎に、もう新作が出る事のないあすなさんの世界(作品)を読み切ってしまう事へのへの畏れ・・・。
ちょっと変ですね(笑)。
薄氷のような硝子細工の心象風景・・それはもちろんあすなさん自身の心の投影でもあるのでしょう。
そんな作風は、未だに他の作家さんには見られない独自の感性に彩られたもです。具体的に言えば
、ストーリーの詩情性と、時間の流れの独特の間(ま)と余韻が素晴らしいです。またその手法は
読者を完全にストーリーと伴走させてくれています。
あすなさんの描いた世界は、きっと”分かる人だけに分かる”世界観なのだと思います。同じ感性
を持ち合わせない方には、退屈にさえ映るかもしれません。でも”あすなひろし”さんの世界に
興味を持たれた方は、きっと”分かる”方なのだと思います。それを共に分かち合えれば思います。
2013年9月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中学2年の頃、週刊少年チャンピオンで読み、何となく心のどこかに残っていた漫画です。50歳を過ぎて、久しぶりに読んで、何だか考えさせられる事が多くありました。中2の我が子にも読ませたいです。今の漫画にはない、「何か」を感じることができる作品です。
2011年12月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中年男の私が中高生の時にハマっていた作品です。当時の私にはまだまだ判らなかったことが今の私になってみると判ります。所詮は中年の「よき思い出」になってしまいます。今の中高生が読んでウンウンとうなずくような作品ではありません。しかし、あのころ若者だった私たちには絶対にウンウンと頷ける作品です。
作者が私よりも20才も先輩だった。10年も前に他界されていたことを知り、少なからずショックを受けたのでした。
作者が私よりも20才も先輩だった。10年も前に他界されていたことを知り、少なからずショックを受けたのでした。
2008年4月24日に日本でレビュー済み
中学、高校のときに大事に読んでいました。
優しくて強くて、心がしんとなるよい漫画でした。
うわっと人気が出るような漫画ではありませんが、すごく好きでした。
地味かもしれませんが、、、。
数年前に単行本が出ていたのですが、抜粋されたものでした。
今回はすべて網羅、なおかつ下巻には、当時のチャンピオンコミックスに収録されていない話が入っています。
白と黒の割合や固いタッチ、人物のデフォルメ、、、。
とても美しいと思います。
すごくレベルの高い漫画だったんだなぁと改めて感じました。
もっとあすなひろしの漫画を読みたかった。そう思わせる、珠玉の青春漫画です。
連載時は確か「マカロニほうれん荘」「がきデカ」「らんぽう」などと一緒に連載されていたのではなかったかしら。
優しくて強くて、心がしんとなるよい漫画でした。
うわっと人気が出るような漫画ではありませんが、すごく好きでした。
地味かもしれませんが、、、。
数年前に単行本が出ていたのですが、抜粋されたものでした。
今回はすべて網羅、なおかつ下巻には、当時のチャンピオンコミックスに収録されていない話が入っています。
白と黒の割合や固いタッチ、人物のデフォルメ、、、。
とても美しいと思います。
すごくレベルの高い漫画だったんだなぁと改めて感じました。
もっとあすなひろしの漫画を読みたかった。そう思わせる、珠玉の青春漫画です。
連載時は確か「マカロニほうれん荘」「がきデカ」「らんぽう」などと一緒に連載されていたのではなかったかしら。
2008年3月26日に日本でレビュー済み
ある冬休みの朝、たまたま道で出会ったツトムに
幼なじみのヨシベエ(女)は、こう尋ねる。
「あんたにとってのあたしって何?ただの幼なじみ?」
それに対してツトムは、
「あらたまってそうきかれると困るなあ」
と誤魔化すのだが。
家に帰って、一人コタツに入りながらツトムは、
「女の子にあらたまってあんなこときかれてさ
好きだよ、好きなんだ・・・なんてさ
キザで、照れくさくって、言えますかってんだよなあ」と呟く。
もう、何十年も経ってしまったけれど。
あの頃の僕は、あんな感じだったよなあ・・・と思う。
キラキラと光るような、真っ白な青春。
幼なじみのヨシベエ(女)は、こう尋ねる。
「あんたにとってのあたしって何?ただの幼なじみ?」
それに対してツトムは、
「あらたまってそうきかれると困るなあ」
と誤魔化すのだが。
家に帰って、一人コタツに入りながらツトムは、
「女の子にあらたまってあんなこときかれてさ
好きだよ、好きなんだ・・・なんてさ
キザで、照れくさくって、言えますかってんだよなあ」と呟く。
もう、何十年も経ってしまったけれど。
あの頃の僕は、あんな感じだったよなあ・・・と思う。
キラキラと光るような、真っ白な青春。