「あの飛んでいった帽子みたいに 僕をつかまえられないか」それは万里雄の青子への願望だったが、自分には不可能だと諦めていた彼の手は最後にしっかりと青子をつかまえることができた。
彼は死を恐れて知識の海へ逃げ込んだが、「このつないだ腕を 何が行き交っているんだろう」という問に対する答えを、彼は最後に見いだすことができた。
「たぶん とても いいものが」そこにはあったのだ。それは書物に記されてはいないけど、生きぬいたからこそ感じとれたのだ。
一番ずっしりと余韻が残ったのは、上記の感想の「薄明」ですが、他の話もそれぞれとても完成度が高くて素敵でした。
絵は書き込みが素晴らしく、かつとても味のあるお洒落な画風なので、眺めているだけで楽しくなれます。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
群青学舎 三巻 (BEAM COMIX) コミック – 2008/4/25
入江 亜季
(著)
「じゃじゃ馬だって素敵でしょう 君!」
無邪気ですなおで秘密がなく、白日のもとに赤裸々で、まっすぐに生きる美しさ――。囚われし褐色の美少女・待宵姫の物語を三部作構成で描く[待宵姫は籠の中]、都さんと春日くんの恋のつづきが気になる、好評[ピンク・チョコレート]シリーズほか、全九篇の作品を収録した、可憐が溢れる第3巻!
無邪気ですなおで秘密がなく、白日のもとに赤裸々で、まっすぐに生きる美しさ――。囚われし褐色の美少女・待宵姫の物語を三部作構成で描く[待宵姫は籠の中]、都さんと春日くんの恋のつづきが気になる、好評[ピンク・チョコレート]シリーズほか、全九篇の作品を収録した、可憐が溢れる第3巻!
- 本の長さ248ページ
- 言語日本語
- 出版社エンターブレイン
- 発売日2008/4/25
- ISBN-104757741790
- ISBN-13978-4757741799
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : エンターブレイン (2008/4/25)
- 発売日 : 2008/4/25
- 言語 : 日本語
- コミック : 248ページ
- ISBN-10 : 4757741790
- ISBN-13 : 978-4757741799
- Amazon 売れ筋ランキング: - 442,813位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
11グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2008年6月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
エンターブレイン社の月刊雑誌コミックビームで連載中、入江亜季の読み切り作品集第3巻です。
お話ごとに顛末が鉛筆画で挿入されているのは、1,2巻と同様です。お得です。雑誌派の方もぜひぜひ。
読み切りで3巻もでているのに話の質が全く落ちないのは、切り口が変わってもテーマは変わらないからなのでしょうか。わかりません。
箱入り娘でも山賊でも、学生でも先生でも、金持ちでも貧乏でも、かつて学生だった人でも、つまり誰もが、それぞれのやり方で、それぞれなりにやっていけばいいのだな、と思いました。
大事なのは境遇とか立場ではなくて、もっと奥にある・・なんなんでしょう?
頑固親父の涙、春日くんの相変わらずのイライラ(笑)、万里雄と青子の間で行き交わったもの、マコさんの度胸、待宵姫の意思、友達と鍋とコタツと酒!
お話ごとに顛末が鉛筆画で挿入されているのは、1,2巻と同様です。お得です。雑誌派の方もぜひぜひ。
読み切りで3巻もでているのに話の質が全く落ちないのは、切り口が変わってもテーマは変わらないからなのでしょうか。わかりません。
箱入り娘でも山賊でも、学生でも先生でも、金持ちでも貧乏でも、かつて学生だった人でも、つまり誰もが、それぞれのやり方で、それぞれなりにやっていけばいいのだな、と思いました。
大事なのは境遇とか立場ではなくて、もっと奥にある・・なんなんでしょう?
頑固親父の涙、春日くんの相変わらずのイライラ(笑)、万里雄と青子の間で行き交わったもの、マコさんの度胸、待宵姫の意思、友達と鍋とコタツと酒!
2012年7月2日に日本でレビュー済み
1巻からおいかけている大好きなオムニバス形式の短篇集。
3巻では、特に「薄明」がよかったです。
大切な人の死を前にして、
絵とセリフと、視線で物語る力が入江さんの漫画にはあります。
けっして長い話ではないけれど、絶対に忘れられない漫画です。
3巻では、特に「薄明」がよかったです。
大切な人の死を前にして、
絵とセリフと、視線で物語る力が入江さんの漫画にはあります。
けっして長い話ではないけれど、絶対に忘れられない漫画です。
2008年4月25日に日本でレビュー済み
最初は全く知らない作家さんで、「コダマの谷」を本屋で見かけ絵が気になったので買って読んでみました。
短編ばっかりだったので読みやすかったのも有りますが、なにより絵がとても気に入ってしまいました。
この「群青学舎」は色々な年代の人々の物語が収められています。
父と娘、少年と少女、歳の離れた夫婦、攫われたお姫様と攫った青年、そして仲良し4人組の女性達。
どの話も、派手さはないけど最後にはちょっとほろっとするような出来になっています。
なんだか昔の正統派の少女漫画を彷彿とさせてくれる漫画です。
日常に疲れたらちょっと息抜きに読んでみるのはどうでしょうか?
短編ばっかりだったので読みやすかったのも有りますが、なにより絵がとても気に入ってしまいました。
この「群青学舎」は色々な年代の人々の物語が収められています。
父と娘、少年と少女、歳の離れた夫婦、攫われたお姫様と攫った青年、そして仲良し4人組の女性達。
どの話も、派手さはないけど最後にはちょっとほろっとするような出来になっています。
なんだか昔の正統派の少女漫画を彷彿とさせてくれる漫画です。
日常に疲れたらちょっと息抜きに読んでみるのはどうでしょうか?
2008年5月14日に日本でレビュー済み
入江亜季さんのことは随分前から大好きで、このシリーズも一巻から欠かさず拝読していました。
大同小異の本ばかりが溢れる中、ずっと見続けていたいと思える数少ない作家さんの一人です。
どの巻も、絵・ストーリー共に、丁寧で温かく、優しく、切ないものばかりで、
三巻はその中でも光り輝いているように思います。
特に、淡い恋心と永遠の別れを双方の目線から語った「薄明」、
そして23才差の夫婦の生活をゆったりと描いた「メリー・ガーデン」は何度読んでも
初めてのように目頭が熱くなります。
正直、「死」をこんな風に描いた本に初めて出会いました。
人生は儚く、時に暗いものだけれど、人間には光を見出す力がある、そんなことをささやいてくれる漫画です。
もし迷っている方がいらっしゃったら、是非手に取って見て下さい。
入江さんの作品、そして読者に対する温もりがきっと伝わってくると思います。
大同小異の本ばかりが溢れる中、ずっと見続けていたいと思える数少ない作家さんの一人です。
どの巻も、絵・ストーリー共に、丁寧で温かく、優しく、切ないものばかりで、
三巻はその中でも光り輝いているように思います。
特に、淡い恋心と永遠の別れを双方の目線から語った「薄明」、
そして23才差の夫婦の生活をゆったりと描いた「メリー・ガーデン」は何度読んでも
初めてのように目頭が熱くなります。
正直、「死」をこんな風に描いた本に初めて出会いました。
人生は儚く、時に暗いものだけれど、人間には光を見出す力がある、そんなことをささやいてくれる漫画です。
もし迷っている方がいらっしゃったら、是非手に取って見て下さい。
入江さんの作品、そして読者に対する温もりがきっと伝わってくると思います。
2008年4月29日に日本でレビュー済み
『群青学舎』シリーズは、時代や舞台設定の異なる物語が詰まった短編集です。
どこか懐かしい素朴なタッチの絵。毎回、群青色を使った装丁がとても綺麗。
現代モノからファンタジーまで、いろんなジャンルの物語が満載なのが面白いです。
今回のお気に入りは、連作ファンタジー「待宵姫は籠の中」とおなじみ春日君&都さんの「続々ピンク・チョコレート」。
「待宵姫〜」は城に閉じ込められ外界を知らずに育った待宵姫が、山賊のマミジロに出会った事で
人の温もりや自由を知り次第に自我に目覚めていくというお話。
待宵は可愛いし、マミジロも粗野だけど優しいいい奴。パワフルなマミジロ母も素敵です。
読後感は爽やか。幸せな気持ちになれます。
「続々ピンク・チョコレート」は、いつにも増して春日君が面白い。
奔放な都さんの振舞いについにキレた春日君ですが…。
結局、一生都さんには適いそうにない春日君が哀れ。after storyが更に笑えます。
1巻から読む事をお薦めしますが、何巻から読んでも入っていけます。
1冊で何倍も楽しい、お得な短編集です。
どこか懐かしい素朴なタッチの絵。毎回、群青色を使った装丁がとても綺麗。
現代モノからファンタジーまで、いろんなジャンルの物語が満載なのが面白いです。
今回のお気に入りは、連作ファンタジー「待宵姫は籠の中」とおなじみ春日君&都さんの「続々ピンク・チョコレート」。
「待宵姫〜」は城に閉じ込められ外界を知らずに育った待宵姫が、山賊のマミジロに出会った事で
人の温もりや自由を知り次第に自我に目覚めていくというお話。
待宵は可愛いし、マミジロも粗野だけど優しいいい奴。パワフルなマミジロ母も素敵です。
読後感は爽やか。幸せな気持ちになれます。
「続々ピンク・チョコレート」は、いつにも増して春日君が面白い。
奔放な都さんの振舞いについにキレた春日君ですが…。
結局、一生都さんには適いそうにない春日君が哀れ。after storyが更に笑えます。
1巻から読む事をお薦めしますが、何巻から読んでも入っていけます。
1冊で何倍も楽しい、お得な短編集です。
2008年4月25日に日本でレビュー済み
重なり合う青のような短編連作集
ピンク・チョコレートシリーズ、お姫様と山賊の話をはじめ全9篇で構成されてます
どんな世界観でも入江色!
時も場所も想いも全然異なるのに何故か美しく統一された同じ物語の中に存在していて圧巻デス
登場人物みんなに共通して言えることですが、いろんな意味で色気があるんです
どうにも惹きつけられて入り込んでしまいます(笑)
どの話も好きですが、輿入れの途中で攫われ捕らえられた待宵姫と山賊の親分・マミジロの「待宵姫は籠の中」が特に好きでした
自分の知らない世界をみて変化していく待宵姫の心の描き方が素敵で、本編終了後の短いアフターストーリーがまた良いんですよね(輝)
次巻ではどんな人達の物語が綴られるのか心待ちにしてマス**
ピンク・チョコレートシリーズ、お姫様と山賊の話をはじめ全9篇で構成されてます
どんな世界観でも入江色!
時も場所も想いも全然異なるのに何故か美しく統一された同じ物語の中に存在していて圧巻デス
登場人物みんなに共通して言えることですが、いろんな意味で色気があるんです
どうにも惹きつけられて入り込んでしまいます(笑)
どの話も好きですが、輿入れの途中で攫われ捕らえられた待宵姫と山賊の親分・マミジロの「待宵姫は籠の中」が特に好きでした
自分の知らない世界をみて変化していく待宵姫の心の描き方が素敵で、本編終了後の短いアフターストーリーがまた良いんですよね(輝)
次巻ではどんな人達の物語が綴られるのか心待ちにしてマス**
2009年4月15日に日本でレビュー済み
このシリーズはなんだか大変味わいのある話ばかりで、3巻もようやく買いました。そして何度も読み返してしまう話でもあります。
待宵姫の話の三部作は見事の一言。これと続々ピンクチョコレートが表の話なら、「赤い屋根の家」と「サニーサービス」は裏の話、というか「そのあとのはなし」でもあるのではないのかな、と思ったり。
本当に裏の話は「薄明」だと思いますが。
冒頭の数ページで、風向きが変わったことを描き、それの「意味」を最後に知る仕掛けが見事のひとこと。
まなびやは家族という関係性をつくるためのおとことおんなの場所であり、それは時間をかけてめぐり、時間だけがめぐり、生きているから走り、笑い、恋焦がれ、愛されることを望み、話をしてほしいと手をかけ、空を知り、そうして自分の足で手を取るのだ、というはなし。
関係性を語るアイテムとして「たべもの」が非常に上手に使われていて、野菜や肉や酒までもが、おいしく、力強く描かれていることに、この話の生命力をしみじみと感じます。女子がみんな体力ありそうな体なのがいいね! そしてとても、美しい。
待宵姫の話の三部作は見事の一言。これと続々ピンクチョコレートが表の話なら、「赤い屋根の家」と「サニーサービス」は裏の話、というか「そのあとのはなし」でもあるのではないのかな、と思ったり。
本当に裏の話は「薄明」だと思いますが。
冒頭の数ページで、風向きが変わったことを描き、それの「意味」を最後に知る仕掛けが見事のひとこと。
まなびやは家族という関係性をつくるためのおとことおんなの場所であり、それは時間をかけてめぐり、時間だけがめぐり、生きているから走り、笑い、恋焦がれ、愛されることを望み、話をしてほしいと手をかけ、空を知り、そうして自分の足で手を取るのだ、というはなし。
関係性を語るアイテムとして「たべもの」が非常に上手に使われていて、野菜や肉や酒までもが、おいしく、力強く描かれていることに、この話の生命力をしみじみと感じます。女子がみんな体力ありそうな体なのがいいね! そしてとても、美しい。