ヒロインがいわゆるテンプレ気味なツンデレ
とにかく主人公に対して毒を吐く。吐き続ける。
もちろん無意味に吐いているのではなく
ちゃんとストーリー上関係ある設定ではあるのだが
この「毒」の部分を許容できるかどうかがこの作品を好きになるか嫌いになるかの分かれ道かなあと。
ストーリー自体はいいのだが、自分はこの「ヒロインの毒」と主人公の「全ての状況を受け入れるナヨッとした態度」が
気になって感情移入できなかった
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ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。 (一迅社文庫) 文庫 – 2008/5/20
- 本の長さ301ページ
- 言語日本語
- 出版社一迅社
- 発売日2008/5/20
- ISBN-104758040036
- ISBN-13978-4758040037
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登録情報
- 出版社 : 一迅社 (2008/5/20)
- 発売日 : 2008/5/20
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 301ページ
- ISBN-10 : 4758040036
- ISBN-13 : 978-4758040037
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,192,145位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年8月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
カバーの裏表紙にある、「これは『見えないものを探す』物語」という一文。
本作は「見えないもの」=「思い出」がテーマとなっている作品である。
著者の朱門優はLump of SugarのPCゲーム「いつか、届く、あの空に。」のシナリオを手掛けており、
そのシナリオに魅せられた私は朱門の作品であるというだけで購入してしまった。
「いつか、届く、あの空に。」で見られた言葉遊びや、緻密な設定は健在。
独自解釈の北欧神話から、本作ではギリシャ神話を引き合いに出している。
物語の舞台となるのは、片田舎の十五夜草町(いふごちょう)。
町唯一の駅前に聳える大きな鳥居、鳥居がなく、縁起物も販売していない神社、
神社の縁起物を扱う商店街、「かみらくどの」と主人公が呼ぶ秘密基地、
これらが一体となって何を成しているのか。多少でも想像できれば本作はグンと読みやすくなるハズ。
また、日輪(たちもりりん)、穂積之宮いちこ、アネモイという人物の名も大きく関係している。
作中で使用された画は11枚、ポイントを押さえて置かれているので違和感がなかった。
服装や表情など細かい描写を避けて、グダグダ感を少なくしている文章であるから、
物語のイメージを補完するという役割も持っていた様に感じた。
画を見て感じたことは、まさにイメージ通り。
確かに文章は読みづらい。
また言葉遊び、熟字訓を多用している文章であるから、振り仮名に注意する必要がある。
しかし、それらを補って余りあるほどの読後感。
作中で触れられた謎かけはすべて終盤の伏線だったのだという実感。
練りに練られた文章であることは容易に理解できる。
良く出来た作品である。カバーイラストで目を惹かれた方にも、
カバーイラストで自分の嗜好に合わないな、と感じた方にもお勧め出来る作品だと思う。
本作は「見えないもの」=「思い出」がテーマとなっている作品である。
著者の朱門優はLump of SugarのPCゲーム「いつか、届く、あの空に。」のシナリオを手掛けており、
そのシナリオに魅せられた私は朱門の作品であるというだけで購入してしまった。
「いつか、届く、あの空に。」で見られた言葉遊びや、緻密な設定は健在。
独自解釈の北欧神話から、本作ではギリシャ神話を引き合いに出している。
物語の舞台となるのは、片田舎の十五夜草町(いふごちょう)。
町唯一の駅前に聳える大きな鳥居、鳥居がなく、縁起物も販売していない神社、
神社の縁起物を扱う商店街、「かみらくどの」と主人公が呼ぶ秘密基地、
これらが一体となって何を成しているのか。多少でも想像できれば本作はグンと読みやすくなるハズ。
また、日輪(たちもりりん)、穂積之宮いちこ、アネモイという人物の名も大きく関係している。
作中で使用された画は11枚、ポイントを押さえて置かれているので違和感がなかった。
服装や表情など細かい描写を避けて、グダグダ感を少なくしている文章であるから、
物語のイメージを補完するという役割も持っていた様に感じた。
画を見て感じたことは、まさにイメージ通り。
確かに文章は読みづらい。
また言葉遊び、熟字訓を多用している文章であるから、振り仮名に注意する必要がある。
しかし、それらを補って余りあるほどの読後感。
作中で触れられた謎かけはすべて終盤の伏線だったのだという実感。
練りに練られた文章であることは容易に理解できる。
良く出来た作品である。カバーイラストで目を惹かれた方にも、
カバーイラストで自分の嗜好に合わないな、と感じた方にもお勧め出来る作品だと思う。
2009年5月2日に日本でレビュー済み
まず、ヒロインの少女二人がものすごくイライラさせられるキャラクターである。
そのうえ、文章がめちゃくちゃ読みにくい。
これほど、最後まで読むのが苦痛な小説は、そうはないだろう。
ライトノベルは、当たりは少ないが、はずれも少ない。
これは、その数少ない一つである。
そのうえ、文章がめちゃくちゃ読みにくい。
これほど、最後まで読むのが苦痛な小説は、そうはないだろう。
ライトノベルは、当たりは少ないが、はずれも少ない。
これは、その数少ない一つである。
2010年6月10日に日本でレビュー済み
■全体
総じて非常に作り込まれた作品だと思う。
独特の空気感、節回し、時間軸の交差、など。
様々な要素が盛り込まれていて、世界観もよく出来ていると思う。
■世界
現代日本社会の中に現れる古代日本の伝統、神話。
とつとつと述べる独特な節回しと情景の描写が、不思議な空気を醸している。
個人的にとても好きな世界観だ。
■キャラクター
性格は好みだが、キャラは非常によく立っている。
無駄をそぎ落とし、複雑な文章にテンポを添えている。
■気づいたところ
あくまで主観だが、表現や構成が時々荒削りに感じた。
キャラクターのおかげである程度のテンポが添えられているものの、時々カバーしきれていない。
これは、大量の伏線が最後に、しかも全て一気に解決するからだと思う。大量すぎて読者が一瞬追いつけない。
ちょっと考え、ちょっと読み返して、あぁ、と分かる感覚。これはライトノベルには珍しい。
まあ本作自体、謎解きに近いので難解でないと困る訳だが。
ただ、読み返さず、少し考えるだけで理解できるレベルにした方が、もっと心に響くと感じた。
素地が非常に(驚くほど)良いせいもあって、少々もったいない。
ただこれは、もう少し表現や構成がしっくりくれば、解決するとも感じた。
個人的に、本作の出来もさることながら、今後にも非常に期待が置ける作家だと思う。
この容量の伏線と世界観を同時に扱えるライトノベル作家は多くない。
同じ作家の小説が出たら、私はきっとまた手に取ると思う。
総じて非常に作り込まれた作品だと思う。
独特の空気感、節回し、時間軸の交差、など。
様々な要素が盛り込まれていて、世界観もよく出来ていると思う。
■世界
現代日本社会の中に現れる古代日本の伝統、神話。
とつとつと述べる独特な節回しと情景の描写が、不思議な空気を醸している。
個人的にとても好きな世界観だ。
■キャラクター
性格は好みだが、キャラは非常によく立っている。
無駄をそぎ落とし、複雑な文章にテンポを添えている。
■気づいたところ
あくまで主観だが、表現や構成が時々荒削りに感じた。
キャラクターのおかげである程度のテンポが添えられているものの、時々カバーしきれていない。
これは、大量の伏線が最後に、しかも全て一気に解決するからだと思う。大量すぎて読者が一瞬追いつけない。
ちょっと考え、ちょっと読み返して、あぁ、と分かる感覚。これはライトノベルには珍しい。
まあ本作自体、謎解きに近いので難解でないと困る訳だが。
ただ、読み返さず、少し考えるだけで理解できるレベルにした方が、もっと心に響くと感じた。
素地が非常に(驚くほど)良いせいもあって、少々もったいない。
ただこれは、もう少し表現や構成がしっくりくれば、解決するとも感じた。
個人的に、本作の出来もさることながら、今後にも非常に期待が置ける作家だと思う。
この容量の伏線と世界観を同時に扱えるライトノベル作家は多くない。
同じ作家の小説が出たら、私はきっとまた手に取ると思う。
2009年10月8日に日本でレビュー済み
田舎の夏のお祭りをめぐる「恋物語」であり、それ以上に、「良質なお話」である。
屈折して成長した少年。少年を取り巻くヒロイン。隠された過去のエピソード。等々、ライトノベル界隈頻出の記号が繰り出され、字面のなぞりやすさは飽くまでもライト。
しかし読み味については、多くのライトノベルのようにライトな感動を呼び起こすにとどまらず、あくまで重量感と充実感あり。お話の季節である夏に読めば、読書効果は一層アップだろう。
私は今年の夏、この本を四回読んだ。
ヒロインは「いちこ」「アネモイ」の二人である。
いちこは高慢なS少女、アネモイは無害すぎて毒になるタイプの少女である。二人ともアクの強いキャラなので好き嫌いが分かれるだろう。私は途中まではいちこがムカついてしようがなかった。
文章表現について言えば、美麗な類とは言えない。むしろクセのある短文が乱発されるタイプであり、その独特のリズムに慣れるかどうかも評価の一つの指標になるだろう。印象としては、物語の流れをブツ切りにするようなリズムで区切る文体なので、改善の余地がある。
擁護しておけば、表現は簡潔ではあるし、他のレビューでも言われているように会話のやり取りは小気味良いものである。
文章にクセはあるが、伝えたいことを伝え損なっているという文章ではない。むしろ、キメの文の切れ味には唸るものがあった。
……などと、上滑りするレビューを書き連ねてきたが、あまり甲斐は無い。
というのは、良作から受けた印象を伝達するのはまことに難しいからだ。
物語の季節は夏だが、夏の暑さにあてられることなく、氷の結晶を繋ぎ合わせるように精緻に構成された名編だと思う。
鍋島テツヒロ氏のイラストのシリアスさも物語にとてもよくマッチしている。十五夜草町の景色が見えるかのようだ。
このお話については、編集部みずからブログで「一迅社らしい作品」と言っている。こういう色の作品を看板にすることは、個人的には大賛成である。
後続の「らしい作品」としては、読了した一迅社の作品の中では、『幻想症候群』、『ハーフボイルド・ワンダーガール』がある。
続編の計画もあるようで、期待している。私にとっては既に「アネモイ」という一つのブランドとなった。そのことを嬉しく思う。
屈折して成長した少年。少年を取り巻くヒロイン。隠された過去のエピソード。等々、ライトノベル界隈頻出の記号が繰り出され、字面のなぞりやすさは飽くまでもライト。
しかし読み味については、多くのライトノベルのようにライトな感動を呼び起こすにとどまらず、あくまで重量感と充実感あり。お話の季節である夏に読めば、読書効果は一層アップだろう。
私は今年の夏、この本を四回読んだ。
ヒロインは「いちこ」「アネモイ」の二人である。
いちこは高慢なS少女、アネモイは無害すぎて毒になるタイプの少女である。二人ともアクの強いキャラなので好き嫌いが分かれるだろう。私は途中まではいちこがムカついてしようがなかった。
文章表現について言えば、美麗な類とは言えない。むしろクセのある短文が乱発されるタイプであり、その独特のリズムに慣れるかどうかも評価の一つの指標になるだろう。印象としては、物語の流れをブツ切りにするようなリズムで区切る文体なので、改善の余地がある。
擁護しておけば、表現は簡潔ではあるし、他のレビューでも言われているように会話のやり取りは小気味良いものである。
文章にクセはあるが、伝えたいことを伝え損なっているという文章ではない。むしろ、キメの文の切れ味には唸るものがあった。
……などと、上滑りするレビューを書き連ねてきたが、あまり甲斐は無い。
というのは、良作から受けた印象を伝達するのはまことに難しいからだ。
物語の季節は夏だが、夏の暑さにあてられることなく、氷の結晶を繋ぎ合わせるように精緻に構成された名編だと思う。
鍋島テツヒロ氏のイラストのシリアスさも物語にとてもよくマッチしている。十五夜草町の景色が見えるかのようだ。
このお話については、編集部みずからブログで「一迅社らしい作品」と言っている。こういう色の作品を看板にすることは、個人的には大賛成である。
後続の「らしい作品」としては、読了した一迅社の作品の中では、『幻想症候群』、『ハーフボイルド・ワンダーガール』がある。
続編の計画もあるようで、期待している。私にとっては既に「アネモイ」という一つのブランドとなった。そのことを嬉しく思う。
2009年5月24日に日本でレビュー済み
ツンデレの幼馴染と恋心を取り戻す話です。
ツンデレのドSお姉さんが好きで、巫女萌えなら完璧でしょう。
話的には見えているところがありますが、ドS幼馴染が、妹系少女の登場でデレてくると
お見合い(お祭り)を通して、長く鬱に浸っていた感のある主人公が昔の自分を取り戻そうと言うところの話です。
主人公の厭世観が今の人には割りとしっくりくるんじゃないかと思います。
彼女たちのような存在がいれば、自分も立ち直れるんじゃないだろうか?
と感じる人は多いんじゃないでしょうか。現実はそんな事なく放置なんでしょうけどw
普通は10年間も一途に待ってくれる女の子なんていません。
ええ、絶対いません!www
文章が読みにくいところが数多く、情景描写も不足感がありますが
なんか妙にパワーを感じたので星4のところを星5にしてしまいました。
まぁ、読んで納得感があればいいのではないでしょうか。
しかし一迅社文庫も、なんか一定のカラーが出てきた気がしますね。
ツンデレのドSお姉さんが好きで、巫女萌えなら完璧でしょう。
話的には見えているところがありますが、ドS幼馴染が、妹系少女の登場でデレてくると
お見合い(お祭り)を通して、長く鬱に浸っていた感のある主人公が昔の自分を取り戻そうと言うところの話です。
主人公の厭世観が今の人には割りとしっくりくるんじゃないかと思います。
彼女たちのような存在がいれば、自分も立ち直れるんじゃないだろうか?
と感じる人は多いんじゃないでしょうか。現実はそんな事なく放置なんでしょうけどw
普通は10年間も一途に待ってくれる女の子なんていません。
ええ、絶対いません!www
文章が読みにくいところが数多く、情景描写も不足感がありますが
なんか妙にパワーを感じたので星4のところを星5にしてしまいました。
まぁ、読んで納得感があればいいのではないでしょうか。
しかし一迅社文庫も、なんか一定のカラーが出てきた気がしますね。
2010年8月8日に日本でレビュー済み
物語の雰囲気が最初から出来上がっていたので冒頭から物語の世界へすっと入っていけます。主人公とヒロインをメインとした1本道で、その感情変化を楽しむ物語になっています。重要な役割を持つ登場人物がボケの役割も担っているため、雰囲気が重くならず、クスッとなりながらも大きく脱線する事もなく、バランスのいい物語になっています。気になったのは20ページの夏休みが始まる日付が1ヶ月間違っているという事でしょうか。
2009年3月11日に日本でレビュー済み
この作品の著者の朱門 優さんはゲームシナリオなどを書かれている方で、
その作品が良かったのでこの本を買ってみました。
田舎町の十五夜草(いふご)町を舞台にここのお祭り『お見合い』を通して
忘れてしまった思い出、約束を思い出していくといったストーリー。
最後もすっきりとして、いい感じにまとめられており、とてもいい作品だと思います。
設定、ストーリーなど、文句なしと言えるものだと思いますし、イラストも作品の
雰囲気にとても合っています。
この本と同時に一迅社文庫より出版されたものの中では一番良かったと思います。
気になっている方は是非読んでみてください。 とてもお勧めです。
その作品が良かったのでこの本を買ってみました。
田舎町の十五夜草(いふご)町を舞台にここのお祭り『お見合い』を通して
忘れてしまった思い出、約束を思い出していくといったストーリー。
最後もすっきりとして、いい感じにまとめられており、とてもいい作品だと思います。
設定、ストーリーなど、文句なしと言えるものだと思いますし、イラストも作品の
雰囲気にとても合っています。
この本と同時に一迅社文庫より出版されたものの中では一番良かったと思います。
気になっている方は是非読んでみてください。 とてもお勧めです。