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ふたかた (一迅社文庫) 文庫 – 2008/5/20

4.2 5つ星のうち4.2 9個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 一迅社 (2008/5/20)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/5/20
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 286ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4758040079
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4758040075
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 9個の評価

著者について

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わかつき ひかる
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2001年ナポレオン大賞授賞。2007年幻冬舎アウトロー大賞特別賞授賞。2011年宝島社日本官能文庫大賞・岩井志麻子賞受賞。

『ニートな彼とキュートな彼女』が2014年に「世にも奇妙な物語」にて映像化。メディアミックス多数。

「Myシリーズ」は美少女文庫歴代一位の売り上げを記録し、現在もなお破られていない。ジュブナイルポルノの女王。

ライトノベルから時代小説、小説の書き方本まで幅広く執筆している。

奈良で小説教室を開いていて、専門学校でライトノベルを教えている。

YouTube「わかつきひかるの小説道場」では、小説の書き方を無料で発信している。

カスタマーレビュー

星5つ中4.2つ
5つのうち4.2つ
9グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2016年10月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
電子版では4巻に分かれていますが、元々の一迅社版は1冊だったようですし、無料の第1巻で良いと思えば、全4巻合本版を入手されるのが良いと思います。
瑞希と高志は双子の姉弟で高校二年生。学園一の美少女で人気者の瑞希はトラックにはねられて死んでしまいますが、思い残すことが大きくて成仏できず、残った霊が高志に取り憑いてしまいます。高志が眠ったりすると意識を乗っ取ります。高志の男の体を瑞希が支配し、セーラー服で登校してしまうとか、高志が瑞希に成り代わって高校のミスコン「ミス瑠璃色」に出場するとかドタバタ喜劇の面も多いです。しかし、交通事故の真相は何だったかとか、瑞希が好きだった佐藤さんとは誰かとか、なぜ高志たちの父親は瑞希の葬式にも出席しないほど冷たいのかとかの謎を解いていき、同級生でミス瑠璃色に出場する大会社令嬢の森永愛梨や生け花大堀花心流若宗匠の大堀すみれの心の内を垣間見ながら、とても面白く、複層的に展開していきます。
要所要所で高志を助ける隣の家に住む幼馴染の木崎優亜が乱暴だけれど純粋で魅力的。
私が一番好きなのは策士なところもありながら根っこの優しい大堀すみれです。
不満なのは、姉の幽霊に体を乗っ取られる弟といったうまい設定や、森永愛梨、大堀すみれ、高志たちの父親、そして木崎優亜といった黒いところもありながら悪い人ではなく魅力的な人物たちのお話をこれだけの頁数に圧縮したため、ちょっとあっさりしすぎている点です。大堀すみれと瑞希&高志の衝突だけで普通の一巻分ぐらいは楽しめそうなのに。父親との確執と理解も簡単に書きすぎ。残念です。
作者によると今回の電子版は「いろいろあって不本意な形になってしまった部分を、私の書きたかった形に書き直しました。紙本とだいぶ変わってるけど、こっちが本来の形です。」とのことです。ということは、かつて一迅社の紙版で読まれた方も、改めて電子版で読み返されるのも良いのでは。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年4月3日に日本でレビュー済み
事故死した姉が弟に憑依してカタルシスを解消する。ぜんたいてきにとても明るいタッチで、へんにミステリアスなところもなく、いろいろね伏線を回収してくれます。楽しめました!
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年11月13日に日本でレビュー済み
少なくともラノベでは作者お得意と言えるTS物だが、身体が入れ替わるというより1つの身体に2つの意識という形である。事故死した【瑞希】の霊が双子の弟【高志】の身体にのり憑つって、まぁお決まりの騒動が繰り広げられる。ただ、意識を共有しているうちに姉の思いや考えなどに共感していき、姉が生前出来なかったことを遂げていきながら、最後には確執のあった父親との関係まで改善されていく過程は良かったと思う。姉の女らしいところと弟の男らしいところがバランス良く描かれている点も好材料。一途な幼馴染の言動も微笑ましく好ましい。おそらくガイドラインの違いで同作者の『 AKUMAで少女 (HJ文庫 わ 3-1-1) 』シリーズのような過激さは無く、このテの作品に抵抗感のある読者諸兄にも受け入れられる範疇だと思う。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート