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最終戦争は二学期をもって終了しました -壱ノ刀・カグヤ- (一迅社文庫 お 5-1) 文庫 – 2014/4/19

5つ星のうち4.0 2個の評価

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 一迅社 (2014/4/19)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2014/4/19
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 286ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4758045461
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4758045469
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.0 2個の評価

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扇 智史
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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2014年4月21日に日本でレビュー済み
    「正義の味方」が「悪者」をやっつけた後、おとぎ話であれば「末永く健やかに暮らしました」と締め括るけど、多少リアリティのある
    世界観であれば平和を取り戻した後でも「正義の味方」たちの人生は続く訳で、そんな明確な目標を失った彼らの日常はどうなるのか?
    そんな誰もがふと想ったりはするものの、そのまま流してしまう様な「その後」を描く実に変わった着眼点の物語

    物語はクリスマスの夜、謎の電波障害と大規模な停電に襲われる連城市を後目に主人公の神木佑とその仲間たちが騒乱の元凶であり
    長年にわたって町を支配し続けてきた「根元学会」の本拠地である「零番ラボ」にその最大の目論見を挫くべく最後の決戦を挑む場面から始まる…

    …という「いきなりクライマックス」風のプロローグから始まるのだけど章が変わって本編になると全てが終わってしまっているのである
    舞台は年が明けて三学期を迎えた平和な学園風景にがらりと様相を変える。零番ラボは破壊され、根元学会の中枢であった恒華院家もその影響力を失い
    最大の目的であった根源学会が開発した最強の異能者「実験体666」は恒華院幽日と名を変え佑の家に身を寄せているという完全に「ケリが付いた」状態に
    なってしまっているのである。そんな折り、佑たちのクラスに他人を寄せ付けない雰囲気を纏った転校生・大沢七瀬が「根源学会を滅ぼす為に」という
    出遅れも良い所の目的でやって来た所から本編がスタート

    予め断っておくと、一応物語の主人公は佑であり、ヒロインは七瀬なのだけど実態から言えば本作は群像劇に近い。最終決戦が終わって
    平和な日常が戻って来た後にヒーローや悪の組織の残党、そして完全に出遅れたヒーローがどういう日々を送る事になるか?通常であれば
    エピローグでさらっと流す部分に焦点を合わせた作品なのである。その意味でこれは一冊丸ごとエピローグの物語と言って良いかと

    群像劇だけあって異能者は大勢出てくる。正直、ちょっと一冊で纏めるには多過ぎたという印象は否定できないし、どう考えても無駄キャラに
    なってしまっている登場人物がいる事も否定できない。ただ、キャラクターではなく「日常風景」を描く作品と考えれば登場人物を全員掘り下げる事には
    さほど意味があるとは思えないし、そういうコンセプトなのだと弁えて読むべきなのかもしれない

    「最終戦争」が終わった後の「日常」の中には佑たちの様に意識的に「平和な学園生活」を送ろうとしている者もいれば、七瀬の様に「終戦」を信じる事が
    出来ずに日常に馴染めず、さりとて戦う事も許されないまま宙ぶらりんになった人間もいる。あるいは大して強くも無い癖に闘争本能を持て余した戦闘狂が
    町をぶらついていれば、組織の末端で無力な下っ端でありながら自分の居場所であった根元学会を再興しようと足掻き続ける少女もいる(まるで「未来警察ウラシマン」
    最終回のジタンダの様に…例えが古いか?)そんな「全てが終わってしまった後」の日常の中で異能バトルが必要無くなり、普通の青春に適応できない自分を持て余し
    「平和な日常」に悩む異能者たちの姿には、どことは無しにベトナム戦争後の帰還兵の姿を描いた映画群を感じさせる部分があった

    特に表面的には平和な日常と学生生活に馴染んでいる佑たちと最初は衝突しながらも、他の学生も含めた「普通の生活」との関わりの中で平和な日常に馴染み始めた矢先に
    根元学会の残党との間での予期しない揉め事に巻き込まれ「平和な日常」においては禁忌となる「本物の殺意」をむき出しにしてしまった七瀬が結局は平和な日常に
    馴染めていない自分に絶望して佑たちの前から姿を消そうとした下りはまさに孤独なベトナム帰還兵の姿が重なる

    本作は自分に望まれた平和な日常を取り戻すという目的は果たしたが、それが同時に自分自身のアイデンティティの喪失に繋がってしまったという
    「めでたし、めでたし」では片付けられないヒーローの「その後」と言うべき物語であろう。非常に独特の着眼点に基づく作品であったが個人的には大いに楽しめた
    「ヒーローだって日常はあるし、勝利を収めた後にも人生は続く」という、かなり大人びた雰囲気のテーマであり読む人を選ぶかもしれないが「おとぎ話」みたいな
    ありきたりのライトノベルに飽き足らない方にとっては間違いなく読むべき一冊
    1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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