言葉は悪いですが、地味でした。
大きな山場がほとんど無いです。
町を森に変える神秘性を訴えるならば、最初に潰した町の描写をしっかりすべきじゃないでしょうか。
植物を使ったバトルを書きたいのなら、一巻で命を懸けたバトルの一つや二つはほしいですし。
そして最も気になったのは、『ロケーション』です。
ほとんどすべての場所に、設定らしい設定を見つけることが出来ない。
それぞれの町についても、中央の施設についても、形がまったく見えないんです。
ヒットを飛ばす漫画のほとんどは、そういう舞台からしっかり作りこんであるものですが、この作品にはそれが見えませんでした。
ただし絵のレベルは高く、男性キャラクターはかっこいいし、唯一の女性キャラクターも小気味よい。
それだけに、もったいない気がします。
作者があとがきで述べている通りの、雰囲気で読む漫画になっているのが残念です。
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