周囲の理解、制度、自分自身の一般的感覚とのズレ、
つまり「社会的に繋ぎ止めるもの」の無さを超えた愛、
そういった百合ならではの悩みと愛が綺麗に表現されています。
というよりも、そういった百合における根幹部分を、
大人×思春期というカップリングで(良い意味で)お手本のように表しており、
「王道」というものの良さを再認識した思いです。
紆余曲折に悩み抜く描写のあとの、
ともすれば拍子抜けするくらいストレートな結末。
しっとりとした瑞々しい温もりだけでは留まらない、
思春期ならではの直情が、読者=“大人”の心に眩しく響きます。
“大人であること”に疲れてる人が読んだら、泣いてしまうかもしれない。
もしこの本を思春期のうちに読んでたらまた感想は変わったかもしれません。
もしかしたら“思春期”側の意見だけしか理解できず、
「なんか結局フツーに終わったな」くらいの感想しか浮かばなかったかもしれません。
思春期を経た大人だからこそ読める、純愛の、百合の王道的作品です。
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純水アドレッセンス (IDコミックス 百合姫コミックス) コミック – 2009/1/17
かずまこを
(著)
保健医に恋する、女子高生・ななおの恋模様や、親友への想いを綴った物語などなど、コミック百合姫で『切なすぎる!』と反響を読んだかずまこを、初めての単行本。甘酸っぱくてほろ苦い少女たちの恋の欠片を、味わってみてください。
- 本の長さ148ページ
- 言語日本語
- 出版社一迅社
- 発売日2009/1/17
- ISBN-104758070415
- ISBN-13978-4758070416
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登録情報
- 出版社 : 一迅社 (2009/1/17)
- 発売日 : 2009/1/17
- 言語 : 日本語
- コミック : 148ページ
- ISBN-10 : 4758070415
- ISBN-13 : 978-4758070416
- Amazon 売れ筋ランキング: - 497,560位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年1月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
普通にゆりって女性が書いてるからこそなんですが、
作者さん本人がそういう感じについてわからないのがやっぱり作品にも出ちゃうものです。
特に作者さんが女性、読んでますこっちも女ですとそれがダイレクトに伝わってきちゃいます。
でもこの作品はちょっと違ってました。
表紙からすごくいいなって思ってましたが、中を見てみましてさらに胸が痛くなりました。
ほんの小さなところまで、全部女の子してる・・・って言ってもちょっとピンとこないかもしれませんが、
とにかくもそういう感じです。
作者さんが多分こういうのに理解がある人なんでしょうね。
私たちは結構直感でわかってるところはあるけど、どう表現したらいいかわからないものをちゃんと表現してくれてます。
1ページ目の最初のセリフが「二度と名前を呼ぶな」なのには結構深い意味があります。
女性にとって名前はすごく大切なものです。
姓は結婚で変わっちゃったりしますが、名前だけは生まれてから絶対に変わることのないもの。
どんなに苦しい結婚や離婚があっても、名前だけは変わらずにいる・・そういう感じです。
だから、それと絡めて指輪がキーとなって出てきます。
指輪は外したはずなのに、ずっと外せなかった指輪が「ななお」という名前でした。
本当は好きになっちゃったけど、色々あった松本先生なりに自分を立て直そうとして、
何度ももがいて拒絶して、それでもどこかでななおの事を考えて苦しんでます。
本当は松本先生もななおも、相手が好きだったことに変わりはないのだけど、
「好き」が「愛してる」なのかどうかが分からずにもう大変なことに・・・
両方ともが、女だったばかりにどんどん食い違っちゃっただけなのもあるんですけどね。
どこかで誰かに「それでも大丈夫だ」って言ってほしかった先生の気持ちはすごいわかります・・
かずまこを先生にもしも届けられるのでしたら、ありがとうの言葉を。
作者さん本人がそういう感じについてわからないのがやっぱり作品にも出ちゃうものです。
特に作者さんが女性、読んでますこっちも女ですとそれがダイレクトに伝わってきちゃいます。
でもこの作品はちょっと違ってました。
表紙からすごくいいなって思ってましたが、中を見てみましてさらに胸が痛くなりました。
ほんの小さなところまで、全部女の子してる・・・って言ってもちょっとピンとこないかもしれませんが、
とにかくもそういう感じです。
作者さんが多分こういうのに理解がある人なんでしょうね。
私たちは結構直感でわかってるところはあるけど、どう表現したらいいかわからないものをちゃんと表現してくれてます。
1ページ目の最初のセリフが「二度と名前を呼ぶな」なのには結構深い意味があります。
女性にとって名前はすごく大切なものです。
姓は結婚で変わっちゃったりしますが、名前だけは生まれてから絶対に変わることのないもの。
どんなに苦しい結婚や離婚があっても、名前だけは変わらずにいる・・そういう感じです。
だから、それと絡めて指輪がキーとなって出てきます。
指輪は外したはずなのに、ずっと外せなかった指輪が「ななお」という名前でした。
本当は好きになっちゃったけど、色々あった松本先生なりに自分を立て直そうとして、
何度ももがいて拒絶して、それでもどこかでななおの事を考えて苦しんでます。
本当は松本先生もななおも、相手が好きだったことに変わりはないのだけど、
「好き」が「愛してる」なのかどうかが分からずにもう大変なことに・・・
両方ともが、女だったばかりにどんどん食い違っちゃっただけなのもあるんですけどね。
どこかで誰かに「それでも大丈夫だ」って言ってほしかった先生の気持ちはすごいわかります・・
かずまこを先生にもしも届けられるのでしたら、ありがとうの言葉を。
2015年4月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
イチャイチャが少なくて物足りなかったです。
その後を見たいです。
その後を見たいです。
2015年9月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
表紙のフワフワした感じが好きで購入しました。
結果、話はおもしろかったですがヒロインの話し方が特徴的、というかラノベに出てくるツンデレ?っぽくて(?)最初は少し馴染めませんでした
ですが、それもあり各キャラに癖があって印象によく残りとてもおもしろかったです。
結果、話はおもしろかったですがヒロインの話し方が特徴的、というかラノベに出てくるツンデレ?っぽくて(?)最初は少し馴染めませんでした
ですが、それもあり各キャラに癖があって印象によく残りとてもおもしろかったです。
2009年1月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
雑誌連載時からコミックスになるのをずっと待ってました!
その時にも、ななおと松本のエンゲージにはもう涙ぼろぼろだったのですが、
コミックスになってから読み返してもやっぱりじんわり……。
軽やかで可愛らしい絵柄と、ストンと胸に来るモノローグが絶妙の作家さんです。
書き下ろしもラブラブでよかった!
ああ、こういう恋っていいなぁと素直になれる一冊です。
その時にも、ななおと松本のエンゲージにはもう涙ぼろぼろだったのですが、
コミックスになってから読み返してもやっぱりじんわり……。
軽やかで可愛らしい絵柄と、ストンと胸に来るモノローグが絶妙の作家さんです。
書き下ろしもラブラブでよかった!
ああ、こういう恋っていいなぁと素直になれる一冊です。
2016年2月9日に日本でレビュー済み
主人公のななおのピュア感あふれる恋愛感情がストレートに伝わってくる作品です。
リア充爆発しろと言ったらまずこの作品の二人が爆発しそうなので、本棚に入れて手厚く保護するべきだと思います。
リア充爆発しろと言ったらまずこの作品の二人が爆発しそうなので、本棚に入れて手厚く保護するべきだと思います。
2014年1月2日に日本でレビュー済み
確か「純水アドレッセンス」という表題とお洒落なカバーイラストに惹かれて読んだのでした。
8つの短編から成る連作ですが、個々の作品について個別に見ていけば、
総じて面白いなと思える、読ませる短篇集だと思います。
描き手の思い入れも伝わってくる気がします。
ただ巻末の解説に書かれているとおり、「夏窓シンドローム」という巻頭のお話が
当初読み切りの予定で描かれたため(そのせいだと私は思うのですが)、
結果、恋の芽生える瞬間がこの一連の物語には見当たらなくなってしまい、
そして連作であるが故に、この始まりの唐突さがもたらす悪印象が尾を引いて、
全体の読了感にマイナスの印象を生んでしまった。
再読することで、その不当なというか誤解を含んだ印象は幾分か修正されたように感じましたが、
一冊の本にまとめるにあたり、描き下ろしを描くこと以上に、その部分に手を加えるというような
ことがもし可能であったならば、連作短篇集としてより良いものになったのではないだろうか?
そんな気がしました。
8つの短編から成る連作ですが、個々の作品について個別に見ていけば、
総じて面白いなと思える、読ませる短篇集だと思います。
描き手の思い入れも伝わってくる気がします。
ただ巻末の解説に書かれているとおり、「夏窓シンドローム」という巻頭のお話が
当初読み切りの予定で描かれたため(そのせいだと私は思うのですが)、
結果、恋の芽生える瞬間がこの一連の物語には見当たらなくなってしまい、
そして連作であるが故に、この始まりの唐突さがもたらす悪印象が尾を引いて、
全体の読了感にマイナスの印象を生んでしまった。
再読することで、その不当なというか誤解を含んだ印象は幾分か修正されたように感じましたが、
一冊の本にまとめるにあたり、描き下ろしを描くこと以上に、その部分に手を加えるというような
ことがもし可能であったならば、連作短篇集としてより良いものになったのではないだろうか?
そんな気がしました。