百合姫でデビューし、百合作品のみを手がけている著者のコミックスで短編5本収録。
それぞれ、まったく違うシチュエーション、キャラでこれがデビュー後の初単行本かと思えるほ
どの出来映えで、今後がきわめて期待できる作家と言えよう。
もっとも、不満がないわけではない。
クライマックスに至るラストが唐突すぎるなど、練り込みの甘さが若干見受けられる。
ただし、それも初単行本と言うことを差し引いたとしても、十分読み応えのある短編集であろう。
キャラの絵柄や背景、車など一般的に下手(失礼)なマンガ家が多い中、しっかりと描かれて
おり、ストーリー、画力ともどもすばらしいの一言に尽きる。
百合好きとしては、読み応えのある百合作品を多々送り出してほしいと思うが、このまま百合
にのみとらわれず、羽ばたいてほしい作家と言えるだろう。
百合好きには100%オススメ、そうでなくともオススメできる作品として、若干の甘さを除い
ても十分欲し5つに該当する短編集であろう。
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リンケージ (IDコミックス 百合姫コミックス) コミック – 2009/6/18
倉田 嘘
(著)
ピュアじゃない恋なんて、ありえない。妹を深く想う姉、不良少女、将来に悩む音大生、仕事に生きるOL、研究に自らを捧げる女性…恋する気持ちはひとつじゃないけれど、大事なものはただひとつ。手と手ふれあうその瞬間のときめきを、あなたが忘れないように。
- 言語日本語
- 出版社一迅社
- 発売日2009/6/18
- ISBN-104758070520
- ISBN-13978-4758070522
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登録情報
- 出版社 : 一迅社 (2009/6/18)
- 発売日 : 2009/6/18
- 言語 : 日本語
- ISBN-10 : 4758070520
- ISBN-13 : 978-4758070522
- Amazon 売れ筋ランキング: - 502,638位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年8月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2011年12月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この短編集にでてくる女の子たちは皆真剣に同性である女の子を愛しているというところがどの作品にも共通していると思いました。
そのことが私に「女の子が女の子を本気で好きになって何が悪い」ということを強く訴えかけているように感じさせました。
また、どの作品も主人公やその好きな相手が異性愛とか同性愛に関係なく恋をする人なら誰しもが持つような悩みや、同性愛であるがゆえに持つ悩みに苦しむところが共感できたり興味深かったりもしました。
恋愛というものがたとえ辛く厳しいものであったとしても結局のところ素晴らしいものであるということを強く印象付けられた作品でした。
ただし、どうしても違和感を覚えるようなところもありました。
それは登場人物の言動があまりにもオーバーで自然な感じが出ていないということです。
内容が充実しているだけにその点が惜しかったです。
そのことが私に「女の子が女の子を本気で好きになって何が悪い」ということを強く訴えかけているように感じさせました。
また、どの作品も主人公やその好きな相手が異性愛とか同性愛に関係なく恋をする人なら誰しもが持つような悩みや、同性愛であるがゆえに持つ悩みに苦しむところが共感できたり興味深かったりもしました。
恋愛というものがたとえ辛く厳しいものであったとしても結局のところ素晴らしいものであるということを強く印象付けられた作品でした。
ただし、どうしても違和感を覚えるようなところもありました。
それは登場人物の言動があまりにもオーバーで自然な感じが出ていないということです。
内容が充実しているだけにその点が惜しかったです。
2009年6月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
倉田嘘先生は百合姫で作家デビューしたいわゆる生粋の百合作家の先生です。そして何よりもこの作品を読んで衝撃を受けたのがストーリーやキャラクターの引き出しの多さです。カップリングも多様で少女、大人問わずにそのキャラクターの感情がテレビドラマの様に伝わってきます。ストーリーも繊細で様々な想いや葛藤がありながら結ばれる点もこの先生の作品の大きな魅力です。
続刊の単行本が楽しみです。
続刊の単行本が楽しみです。
2009年6月25日に日本でレビュー済み
百合姫Sからのデビュー作で、百合ファンの注目を一挙に集めた、倉田嘘先生待望の初単行本が登場です。
少女たちの淡い想いから、大人の女性同士の恋愛、果ては女性型アンドロイドとの交感まで、様々な女性たちによる、お互いを思いやる切なさや同性を好きになる苦しみ、そして、それらを乗り越えてゆく強さといった百合の醍醐味が、柔らかな線で描かれた人物、緻密な背景、練られた構図によってたっぷり綴られています。
百合が気になるという人には、百合の宝石箱のようなこの作品集をじっくりと楽しんでもらいたいですね。
少女たちの淡い想いから、大人の女性同士の恋愛、果ては女性型アンドロイドとの交感まで、様々な女性たちによる、お互いを思いやる切なさや同性を好きになる苦しみ、そして、それらを乗り越えてゆく強さといった百合の醍醐味が、柔らかな線で描かれた人物、緻密な背景、練られた構図によってたっぷり綴られています。
百合が気になるという人には、百合の宝石箱のようなこの作品集をじっくりと楽しんでもらいたいですね。
2011年5月29日に日本でレビュー済み
「百合」の短編集のうちの1冊。百合は新興ジャンル故か連作はまだ少数派。
このような短編集のほうが数が多いのです。
「鎖はもういらない」
・社会人の先輩と後輩の話。先輩が構い過ぎるせいで後輩が左遷の危機に・・・・!
「キコエルスズノネ」
・音大生の話。毎年のようにクリスマスは一人の女の子が初めて一緒に聖夜を迎える相手を得る。
「プレゼント」
・ホントは周囲の子達と打ち解けたい外見がキツメの女の子が盲目の女の子と親友になるのだが・・・・。
「欠片」
・姉妹もの。仲が良すぎて妹と肉体関係にまで及んでしまう姉が妹と離れなければと決意する。
「リンゲージ」
・表題作。近未来のアメリカで開発された少女型アンドロイドに心を与える研究を重ねる女性科学者が少女に愛情を抱くようになる。
画力は標準以上で別に「百合」のジャンルに限らなくても良さそうな印象ですね。設定は多彩ですが、話運びが似通ってしまう(勝手に勘違い系)のが難点。
肉体関係は「欠片」のみと意外に描写は少なかった。
このような短編集のほうが数が多いのです。
「鎖はもういらない」
・社会人の先輩と後輩の話。先輩が構い過ぎるせいで後輩が左遷の危機に・・・・!
「キコエルスズノネ」
・音大生の話。毎年のようにクリスマスは一人の女の子が初めて一緒に聖夜を迎える相手を得る。
「プレゼント」
・ホントは周囲の子達と打ち解けたい外見がキツメの女の子が盲目の女の子と親友になるのだが・・・・。
「欠片」
・姉妹もの。仲が良すぎて妹と肉体関係にまで及んでしまう姉が妹と離れなければと決意する。
「リンゲージ」
・表題作。近未来のアメリカで開発された少女型アンドロイドに心を与える研究を重ねる女性科学者が少女に愛情を抱くようになる。
画力は標準以上で別に「百合」のジャンルに限らなくても良さそうな印象ですね。設定は多彩ですが、話運びが似通ってしまう(勝手に勘違い系)のが難点。
肉体関係は「欠片」のみと意外に描写は少なかった。
2013年3月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
女の子のかわいさ、きれいな画面はとても良いのですが
どうにも話…というか場面というか…
全体に唐突すぎて不自然な流れが多いです。
同性愛が大前提すぎて
何で好きなのかがいまいち伝わらず、
とまどいとかリアルな感情がなくて入り込めません。
短編だからと言えばそれまでですが
きれいすぎる、まとまりすぎ。
期待しすぎず読むのがいいと思いました。
どうにも話…というか場面というか…
全体に唐突すぎて不自然な流れが多いです。
同性愛が大前提すぎて
何で好きなのかがいまいち伝わらず、
とまどいとかリアルな感情がなくて入り込めません。
短編だからと言えばそれまでですが
きれいすぎる、まとまりすぎ。
期待しすぎず読むのがいいと思いました。
2009年12月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
表紙のイラストの可愛さに思わずジャケ買いしてしまいましたが、読んでみて正直がっかりしました。
まず、収録されている話すべて内容がうすっぺらく、キャラクターもひとりよがりな子ばっかりだったように思います。
どのお話も、主人公がひとりで勝手に勘違いして、いじけてすれ違って、なんだかんだで誤解がとけてハッピーエンド…という流れです。しかも展開にひねりがなく、先が読めてしまう。
絵は好みなのですが、中身は本当にがっかりでした。
まず、収録されている話すべて内容がうすっぺらく、キャラクターもひとりよがりな子ばっかりだったように思います。
どのお話も、主人公がひとりで勝手に勘違いして、いじけてすれ違って、なんだかんだで誤解がとけてハッピーエンド…という流れです。しかも展開にひねりがなく、先が読めてしまう。
絵は好みなのですが、中身は本当にがっかりでした。
2010年4月18日に日本でレビュー済み
表紙に惹かれて購入しました。
既に他の方もおっしゃっておりますが、中の方も背景や角度を見ても画力が結構あるなっと思いました。
これだけ描き込んでいる百合(に限らずBLとかも)は珍しいし、違うカテゴリーでも作家として活けるかも。
因みに個人的には、もぅ少し絵柄をシャープにしてくれたらもっと好みでした(少し丸いと感じましたが、女の子だから?)
ちょっと気になった部分は、心理描写や展開が劇的(劇画)過ぎではないかと思いました(あくまで私の感性ですが)
「ドーン!」とか「ズギュウゥウウウン!!」とかの擬音が浮かび上がってきそうな印象を受けました。
画力があるだけに一層、極端に見えます。
あとまたしても他の方がおっしゃっていた事ですが「一方的な思い込みによる擦違い」
確かに私も嫌な感じはしましたが、そこが「百合らしさ」でもあるんじゃないかなーと思います。
「リアルな女の子」って結構、一方的に勘違いをしてきて誤解を解くのが大変です。
生粋の百合派さんには、かなり好みな一冊かもしれません。
でも百合に対して甘い夢を見たい、リアルな女子の性格を求めてはいない人には不向きかと感じます。
以上の理由からストーリーの題材は結構いいと思いますが、好き嫌い分かれるので☆3です。
既に他の方もおっしゃっておりますが、中の方も背景や角度を見ても画力が結構あるなっと思いました。
これだけ描き込んでいる百合(に限らずBLとかも)は珍しいし、違うカテゴリーでも作家として活けるかも。
因みに個人的には、もぅ少し絵柄をシャープにしてくれたらもっと好みでした(少し丸いと感じましたが、女の子だから?)
ちょっと気になった部分は、心理描写や展開が劇的(劇画)過ぎではないかと思いました(あくまで私の感性ですが)
「ドーン!」とか「ズギュウゥウウウン!!」とかの擬音が浮かび上がってきそうな印象を受けました。
画力があるだけに一層、極端に見えます。
あとまたしても他の方がおっしゃっていた事ですが「一方的な思い込みによる擦違い」
確かに私も嫌な感じはしましたが、そこが「百合らしさ」でもあるんじゃないかなーと思います。
「リアルな女の子」って結構、一方的に勘違いをしてきて誤解を解くのが大変です。
生粋の百合派さんには、かなり好みな一冊かもしれません。
でも百合に対して甘い夢を見たい、リアルな女子の性格を求めてはいない人には不向きかと感じます。
以上の理由からストーリーの題材は結構いいと思いますが、好き嫌い分かれるので☆3です。