コダマナオコ先生の作品は、本当にいろいろな個性を持っているんだなあ、と感じた一冊でした。
登場人物たちの、環境の変化にどうしても抗えず、ざわつきを重ねていく心の機微が、静かにでも確かに揺らめいていくのが、きれいに描かれている一冊です。
女の子の心の動きを楽しみたい方にはとてもお勧めです。
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コキュートス (IDコミックス 百合姫コミックス) コミック – 2014/3/18
コダマ ナオコ
(著)
- 言語日本語
- 出版社一迅社
- 発売日2014/3/18
- ISBN-104758072965
- ISBN-13978-4758072960
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登録情報
- 出版社 : 一迅社 (2014/3/18)
- 発売日 : 2014/3/18
- 言語 : 日本語
- ISBN-10 : 4758072965
- ISBN-13 : 978-4758072960
- Amazon 売れ筋ランキング: - 304,001位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年3月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
確かに、すんなり消化はできそうにない「コキュートス」です。
内容は二つの作品で構成されており、
学校生活を「やり過ごす」ことに疲れている「椎名」と、それ揺るがす「クロネコ」さんとの物語「コキュートス」前後編
少し臆病で、そしてずるい女性「真央」の心の駆け引きを描く「モラトリアム」前後編
語り手を代えて後日譚を描きおろした「モラトリアム -ITSUKI SIDE-」
となっています。
特徴としては両作品とも単純明快な百合作品ではないことで、椎名が世間体や生き方との間で揺れる「コキュートス」、そして真央が「性行為が付随する恋愛関係」を明確に嫌悪する「モラトリアム」と、共に一癖抱えた作品となっていました。
描きおろしに注力しすぎた結果カバー下に追いやられたあとがきで「強い友情と恋愛感情の違い」をテーマに「モラトリアム」を描いたと述べられている通り、今回も前々作の「不自由セカイ」で描かれていたような恋愛感情と呼べるのかすらわからない独占欲や束縛が全開となっています。
そういう「百合姫」進出以来の先生の「味」となっている部分が存分に発揮されている作品なので、明るいハッピーエンドをお求めの方は手を出さない方が良いかもしれません。
内容は二つの作品で構成されており、
学校生活を「やり過ごす」ことに疲れている「椎名」と、それ揺るがす「クロネコ」さんとの物語「コキュートス」前後編
少し臆病で、そしてずるい女性「真央」の心の駆け引きを描く「モラトリアム」前後編
語り手を代えて後日譚を描きおろした「モラトリアム -ITSUKI SIDE-」
となっています。
特徴としては両作品とも単純明快な百合作品ではないことで、椎名が世間体や生き方との間で揺れる「コキュートス」、そして真央が「性行為が付随する恋愛関係」を明確に嫌悪する「モラトリアム」と、共に一癖抱えた作品となっていました。
描きおろしに注力しすぎた結果カバー下に追いやられたあとがきで「強い友情と恋愛感情の違い」をテーマに「モラトリアム」を描いたと述べられている通り、今回も前々作の「不自由セカイ」で描かれていたような恋愛感情と呼べるのかすらわからない独占欲や束縛が全開となっています。
そういう「百合姫」進出以来の先生の「味」となっている部分が存分に発揮されている作品なので、明るいハッピーエンドをお求めの方は手を出さない方が良いかもしれません。
2016年3月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
結局結ばれずに終わってしまったのが残念です。一緒にいたいけど恋人という形は想像できないしなりたくないという相手じゃ諦めた方がいいんじゃないかと…笑 いつかは目覚めるのかな
2017年11月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
百合のお話が2つ入っていますが、どちらも怖いです。
表題作「コキュートス」は、周りに合わせてなんとか女子社会を生きようとする主人公と、周りに会わせる気がない、建前を使えない女の子のお話です。
似た題材にえばんふみ先生著の「ブルーフレンド」の3巻がありますが、あちらとの比較も面白いかもしれません。
で、2本目の「モラトリアム」なのですが、こちらが怖い。
友情なのか、恋なのか。
同性カップルならではの命題と言いますか、線引きが難しいですよね。
ずっと学生のままで、ずっと友達と一緒に、というのは多くの人が一度は願った事だと思います。
でも、相手は「友人として」一緒にいたいわけではないのですね。
最後まで読むと、二人の心のうちがわかり、ゾッとしました。
表題作「コキュートス」は、周りに合わせてなんとか女子社会を生きようとする主人公と、周りに会わせる気がない、建前を使えない女の子のお話です。
似た題材にえばんふみ先生著の「ブルーフレンド」の3巻がありますが、あちらとの比較も面白いかもしれません。
で、2本目の「モラトリアム」なのですが、こちらが怖い。
友情なのか、恋なのか。
同性カップルならではの命題と言いますか、線引きが難しいですよね。
ずっと学生のままで、ずっと友達と一緒に、というのは多くの人が一度は願った事だと思います。
でも、相手は「友人として」一緒にいたいわけではないのですね。
最後まで読むと、二人の心のうちがわかり、ゾッとしました。
2015年9月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
コマダナオコさんらしい、すこし影のあるドロドロとした面白いおはなしでした。
この人の良いところは暗さはあるものの最後がボロカスにならないで報いを残してくれるところです。ブレなくて好きです
この人の良いところは暗さはあるものの最後がボロカスにならないで報いを残してくれるところです。ブレなくて好きです
2015年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
話が多かった。女の子と女の間の揺れる時期の、恋愛ともはっきりと言えないなんとも言えない作品。でも、ものすごく人におすすめしたい。
2015年8月23日に日本でレビュー済み
このマンガは、コキュートスと、モラトリアムという2作品が描かれています。
コキュートスは純粋にとても良かった!黒崎美音子『クロネコ』は嘘をつかず、まっすぐな性格でとてもこころ惹かれました。確実にコダマナオコ先生の作品の中で傑作と自信を持って言えると思います。
モラトリアムは今まで読んだ百合作品とは違う感じでした。上手く説明できないですが、ヒロインAは友情と独占欲で彼女を求めていて、ヒロインBは恋愛感情から彼女を求めていて、…やはり読み終わった後もモヤモヤした感じがあるのですがとても良い作品と思いました。読んでみるとモヤモヤ〜な感じがわかるんじゃないかと思います。
とにかく買って損はありません!
マジで良かったです!!
コキュートスは純粋にとても良かった!黒崎美音子『クロネコ』は嘘をつかず、まっすぐな性格でとてもこころ惹かれました。確実にコダマナオコ先生の作品の中で傑作と自信を持って言えると思います。
モラトリアムは今まで読んだ百合作品とは違う感じでした。上手く説明できないですが、ヒロインAは友情と独占欲で彼女を求めていて、ヒロインBは恋愛感情から彼女を求めていて、…やはり読み終わった後もモヤモヤした感じがあるのですがとても良い作品と思いました。読んでみるとモヤモヤ〜な感じがわかるんじゃないかと思います。
とにかく買って損はありません!
マジで良かったです!!
2014年11月15日に日本でレビュー済み
作者のコダマナオコさんの描く女の子は華奢で繊細で美しく、それを見るだけでも満足なのですが、本作の「コキュートス」は、彼女の数ある作品の中でも間違いなく傑作のうちに入ると思います。
思春期の多感さが招く直接的な相手への欲求、興味、衝動、といった一面にとどまらず、恋愛感情に潜むほの昏さ、痛み、愛情への惧れといったものが垣間見えるのはさすがの一言。
コダマさんの百合作品、今後もとても楽しみです。
思春期の多感さが招く直接的な相手への欲求、興味、衝動、といった一面にとどまらず、恋愛感情に潜むほの昏さ、痛み、愛情への惧れといったものが垣間見えるのはさすがの一言。
コダマさんの百合作品、今後もとても楽しみです。