まず目に入ってきたのは画のうまさ。
服のしわの描き方、小物類の描き込み、背景の描き込みなど、四コマ漫画の中では割と画の上手な部類の作者さん…
なのだが…なぜか巻頭のカラーページや、登場人物が大きめに描かれたイラストなどが…ビミョー…
まるで「パソコンで初めて彩色してみました!」みたいな色遣いと粗さが目立ちます。
というかホントにパソコン色塗り初心者なのでは?
それとも単行本用の色原稿のスケジュールが厳しかったのでしょうか?
理由はわかりませんが、たくさんの人に手に取ってもらうためにも、もうちょっとカラー原稿に力を入れてほしかったです。
これだけ描ける人ですし、これならいっそアナログで塗った方がよかったのでは…?
さて内容ですが…学校の図書館に集まってくる4人のちょっと変わった女の子たちの、ちょっと変わったコミニュケーションを描いた4コマ漫画です。
言い換えれば、女の子たち4人でキャッキャウフフとじゃれあってるだけとも言えますが…
みんなちょっと変な魅力を持った子たちなんですが、セリフも行動もなんか変…
ネタも面白いんだか意味が分かりにくいというか、ノリが分かるまでちょっと戸惑いました。
どこか暖かい絵柄の特徴と相まって、なんとなくシュールな雰囲気の作品に見えます。
植芝理一っぽいムードがちょっとだけあるような気がします。
女の子たちもかわいいのですが、多彩な表情よりも、無表情の方が目立って見えます。
みんなぼーっとして見えるというか、かわいいけれど華がないというか…
よく言えば暖かいムードのある画です。
悪く言えばいわゆる今風のきれいなペンタッチの画ではなく、少し古く見える絵柄です。
小物類を描くのが好きそうな作者さんで、描き込みにこだわりが感じられます。
特に内容があるわけでもなく、笑えるほどギャグの切れもありません。
が、結局この作品の売りは、絵柄も含めたこの独特のムードなのだと思います。
もしもこの作品がもっと今風の可愛い画だったら、読んでみたいでしょうか?
もしそうなら、自分はきっと読まないでしょう!
この画だから手に取ったのです。
この絵柄だから気になって、ページをめくって読んでみたくなったのです。
自分もこの変なムードは好きです。
読む人を少々選ぶけれども、この作者さんにはこの持ち味を失ってほしくないような気がします。

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ぶっくまーく!!: IDコミックス/4コマKINGSぱれっとコミックス (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス) コミック – 2015/7/22
冬川
(著)
- 本の長さ118ページ
- 言語日本語
- 出版社一迅社
- 発売日2015/7/22
- 寸法18 x 12.8 x 2.2 cm
- ISBN-104758082456
- ISBN-13978-4758082457
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年1月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年7月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
偶然ぱれっと本誌で初回を読んだ際、「なんだこれは」と衝撃でした。不思議な作品です。
確かに絵は拙いし、ネタや台詞も分かりにくい部分が多いのですが
それすらも含めて愛せてしまうような、変な魅力をもった作品でした。
主人公は多分はじめorいといなんでしょうが、しゅんやきゆこの目線で見ても、また違う感覚が味わえる
ガムというかグミというかそんな味わいのある、癖はありすぎるけど好きな作品でした。
しかしレビューが本当難しいなこの作品…。
確かに絵は拙いし、ネタや台詞も分かりにくい部分が多いのですが
それすらも含めて愛せてしまうような、変な魅力をもった作品でした。
主人公は多分はじめorいといなんでしょうが、しゅんやきゆこの目線で見ても、また違う感覚が味わえる
ガムというかグミというかそんな味わいのある、癖はありすぎるけど好きな作品でした。
しかしレビューが本当難しいなこの作品…。