遅ればせながら読みました。
良く出来た作品だと感じました。
一般向けの解説書で理解できなかった、素粒子世界のイメージを
フィクションながら、与えてくれました。
光、物質、エネルギー、無…
世界の究極の姿を知りたがっている人にとって、
別の切り口だとおもいます。
反面、登場人物たちの魅力は乏しいです。
星は四つです。
この作品を読んで、関連のものが読みたい人は、
加速器ベースで宇宙・世界を創る作品として、グレッグ・イーガンの
プランク・ダイヴ (ハヤカワ文庫SF)
に収められている「クリスタルの夜」がおススメです。
創造主に対する怒りが描かれています。
穂瑞沙羅華が創造した、創世宇宙の自滅(?)の理由のひとつがある気がします。
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神様のパズル 単行本 – 2002/11/1
機本 伸司
(著)
第3回(2002年) 小松左京賞受賞
- 本の長さ307ページ
- 言語日本語
- 出版社角川春樹事務所
- 発売日2002/11/1
- ISBN-104758410038
- ISBN-13978-4758410038
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
「宇宙は作ることができるのか?」 究極の問題に、天才女子学生&落ちこぼれ学生のコンビが出す答えとは? 存在感ある人物像、壮大なテーマに真っ向から挑み、見事に寄り切った作品。第3回小松左京賞受賞作。
登録情報
- 出版社 : 角川春樹事務所 (2002/11/1)
- 発売日 : 2002/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 307ページ
- ISBN-10 : 4758410038
- ISBN-13 : 978-4758410038
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,097,458位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 278,202位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年3月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2014年11月22日に日本でレビュー済み
たかが小説に。
深遠な、哲学的な、崇高な、なんて大げさな。というくらい驚きました。
ニーチェも、キルケゴールも恐らくたどり着かなかったところへ、アイン
シュタインも恐らく描けなかったところへ。
その名も神様のパズル。
私があまりに単純なので、きっと物理屋さんから見ると、甘い理論に
ごまかされてしまって、驚いているだけなのだと思います。
でも、驚きました。
天才の名は穂瑞さん。16歳の天才少女。ヒッグス粒子の発見に貢献
するであろう加速器むげん。その基礎理論を打ち出した穂瑞さんは、
日本に現在存在しない飛び級ですでに名門私立大学物理学科4年生。
主人公の名は綿引君。卒業から、卒論から、ゼミから、すべてに
ギリギリの彼に課された課題は、彼女の家を訪ねること。そして日記を
つけること。
同じゼミに所属する二人と、須藤、保積、佐倉などのメンバーとの
テーマはなんと宇宙は人間が作れるか。
宇宙が発生するその瞬間。その原理。迫る穂瑞に、ヘイスティングスの
ごとき綿引こと綿さん。
何の因果か二人が始めた田んぼのバイト。
ばあちゃんの言葉と、穂瑞の言葉。
シンクロしながら、しかし、確実に近づいてはいけない、解いてはいけない
パズルに近づいていく。
ビッグバンを起こしたその暁には。
前半の物理の講義は、楽しかったです。その関係の本をよく読むのですが、
所詮高校古典物理しか知らないので。
E=mc2、光速不変から、ひも理論。
シミュレーション。人類は滅亡する。それは恐らく自滅である。近づいては
いけない神の領域、神様のパズル。
「カエルも、そこから動かなければ海が大きいとは知らなかろう。」
ばあちゃんの言葉が私には、徐々に伝わるお寺の鐘みたいに余韻を残し
ました。
100点x2.
こんな傑作を最初に出しちゃうと、後が辛いですよねえ。
2006年の文庫化だそうですが、その後ヒッグス粒子の存在でノーベル賞が
皮肉にも国際チームが受賞し、光子よりも速い粒子の存在について、実験が
重ねられ、今頃になってこの本読んで。
もっと早く巡り合えばよかった。
物理が嫌いな人はちょっとつらいと思いますが、お勧めします。
深遠な、哲学的な、崇高な、なんて大げさな。というくらい驚きました。
ニーチェも、キルケゴールも恐らくたどり着かなかったところへ、アイン
シュタインも恐らく描けなかったところへ。
その名も神様のパズル。
私があまりに単純なので、きっと物理屋さんから見ると、甘い理論に
ごまかされてしまって、驚いているだけなのだと思います。
でも、驚きました。
天才の名は穂瑞さん。16歳の天才少女。ヒッグス粒子の発見に貢献
するであろう加速器むげん。その基礎理論を打ち出した穂瑞さんは、
日本に現在存在しない飛び級ですでに名門私立大学物理学科4年生。
主人公の名は綿引君。卒業から、卒論から、ゼミから、すべてに
ギリギリの彼に課された課題は、彼女の家を訪ねること。そして日記を
つけること。
同じゼミに所属する二人と、須藤、保積、佐倉などのメンバーとの
テーマはなんと宇宙は人間が作れるか。
宇宙が発生するその瞬間。その原理。迫る穂瑞に、ヘイスティングスの
ごとき綿引こと綿さん。
何の因果か二人が始めた田んぼのバイト。
ばあちゃんの言葉と、穂瑞の言葉。
シンクロしながら、しかし、確実に近づいてはいけない、解いてはいけない
パズルに近づいていく。
ビッグバンを起こしたその暁には。
前半の物理の講義は、楽しかったです。その関係の本をよく読むのですが、
所詮高校古典物理しか知らないので。
E=mc2、光速不変から、ひも理論。
シミュレーション。人類は滅亡する。それは恐らく自滅である。近づいては
いけない神の領域、神様のパズル。
「カエルも、そこから動かなければ海が大きいとは知らなかろう。」
ばあちゃんの言葉が私には、徐々に伝わるお寺の鐘みたいに余韻を残し
ました。
100点x2.
こんな傑作を最初に出しちゃうと、後が辛いですよねえ。
2006年の文庫化だそうですが、その後ヒッグス粒子の存在でノーベル賞が
皮肉にも国際チームが受賞し、光子よりも速い粒子の存在について、実験が
重ねられ、今頃になってこの本読んで。
もっと早く巡り合えばよかった。
物理が嫌いな人はちょっとつらいと思いますが、お勧めします。
2013年6月3日に日本でレビュー済み
口コミで本作を知り購入。小松左京賞受賞作という事で期待したのですが…。
SF作品の生命線とも言うべきわくわく感が全く無いんですよね〜。
ヒロインも使い古された上に間違った天才像のテンプレートとでも言うべき少女で
まるで魅力が無い。
せめて主人公とヒロインの交流面にもう少し重きをおいて恋愛物や
青春群像物にしてくれれば評価も変わったんですけどね〜。
舞台が何のひねりも無い現実世界で無駄に物理の知識が散りばめられているから
作品の肝でもある「光場仮説」がただでさえ胡散臭いのにギャグになってしまって…。
複数の人間の思惑が入り乱れている訳ではないのでドラマ性も非常に淡白で…。
兎に角全てが中途半端です。
SF作品の生命線とも言うべきわくわく感が全く無いんですよね〜。
ヒロインも使い古された上に間違った天才像のテンプレートとでも言うべき少女で
まるで魅力が無い。
せめて主人公とヒロインの交流面にもう少し重きをおいて恋愛物や
青春群像物にしてくれれば評価も変わったんですけどね〜。
舞台が何のひねりも無い現実世界で無駄に物理の知識が散りばめられているから
作品の肝でもある「光場仮説」がただでさえ胡散臭いのにギャグになってしまって…。
複数の人間の思惑が入り乱れている訳ではないのでドラマ性も非常に淡白で…。
兎に角全てが中途半端です。
2010年4月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
理系大学生を読書で体験させて貰えた。
この宇宙は一体誰が作ったのか?
その前提として自分は一体何者なのか?
という単純な問に対しての答えを
超天才少女をヒロインとして、
就職活動をしつつゼミに通う勉強の苦手な大学4回生を主人公として、
相対論、量子力学、宇宙論、新宗教、ディベート、コンピューター、人間、人の死、日本の伝統である田んぼ等をツールとして答えを探っていくSF。
終わりに向かうにつれカタストロフゥ〜に向かっていく物語に時間を忘れた。
エロスとバイオレンスが確かに存在する(と言っても直接的な描写は殆どない)SF。
偏微分方程式、超ヒモ理論、プランク定数等
理系な概念が沢山出てくるが、
バリバリの文系の私でも全く問題なく楽しめた。
主人公が特別才能がある訳でない、何処にでもいそうな人間だから共感して読めたのかなとも思う。
入院して暇してる友達(いないけど。)なんかにぴったりの一冊じゃないかな。
甘酸っぱい気持ちが好きな人にもお薦め。
この宇宙は一体誰が作ったのか?
その前提として自分は一体何者なのか?
という単純な問に対しての答えを
超天才少女をヒロインとして、
就職活動をしつつゼミに通う勉強の苦手な大学4回生を主人公として、
相対論、量子力学、宇宙論、新宗教、ディベート、コンピューター、人間、人の死、日本の伝統である田んぼ等をツールとして答えを探っていくSF。
終わりに向かうにつれカタストロフゥ〜に向かっていく物語に時間を忘れた。
エロスとバイオレンスが確かに存在する(と言っても直接的な描写は殆どない)SF。
偏微分方程式、超ヒモ理論、プランク定数等
理系な概念が沢山出てくるが、
バリバリの文系の私でも全く問題なく楽しめた。
主人公が特別才能がある訳でない、何処にでもいそうな人間だから共感して読めたのかなとも思う。
入院して暇してる友達(いないけど。)なんかにぴったりの一冊じゃないかな。
甘酸っぱい気持ちが好きな人にもお薦め。
2013年5月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小説の方が面白いwwここだけの話ねwそしてこれもここだけの話。。。。無から宇宙は作れない。物理学的側面からいうと厳密な無ではない!あ。これ小説に関係ないから気にしないでください!
2017年8月1日に日本でレビュー済み
主人公は、綿貫基一。大学4年生。
彼は、ゼミの教授から不登校の天才児である
穂瑞沙羅華をゼミに参加させるように依頼を受ける。
最終的に穂瑞はゼミに参加し、
「宇宙を作ることはできるのか?」という
難題に綿貫と共に臨むこととなる。
果たして、宇宙を作ることはできるのか・・。
私的には、内容としては青春ラプソディー。
綿貫と穂瑞の掛け合いは、面白かった。
出てくる物理学や数学などの理論は
理解できない部分もあったが、
興味を惹かれるところもあった。
穂瑞がこれまで、色々と辛い思いをしてきたことは
十分に理解できるが、農業に勤しむ老婆の事を馬鹿にしたり
自分勝手な行動をとることについては、閉口してしまった。
彼は、ゼミの教授から不登校の天才児である
穂瑞沙羅華をゼミに参加させるように依頼を受ける。
最終的に穂瑞はゼミに参加し、
「宇宙を作ることはできるのか?」という
難題に綿貫と共に臨むこととなる。
果たして、宇宙を作ることはできるのか・・。
私的には、内容としては青春ラプソディー。
綿貫と穂瑞の掛け合いは、面白かった。
出てくる物理学や数学などの理論は
理解できない部分もあったが、
興味を惹かれるところもあった。
穂瑞がこれまで、色々と辛い思いをしてきたことは
十分に理解できるが、農業に勤しむ老婆の事を馬鹿にしたり
自分勝手な行動をとることについては、閉口してしまった。
2014年7月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
全3冊読みましたが、最初のこれが一番良いです。
続編2冊は、「編集者に言われて無理やり書きました」的な内容。
読まなくてもいいです。
ちなみに3冊とも、表紙イラストと内容がかなりアンマッチです。
続編2冊は、「編集者に言われて無理やり書きました」的な内容。
読まなくてもいいです。
ちなみに3冊とも、表紙イラストと内容がかなりアンマッチです。
2009年5月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画化を初めて聞いた時、季節はずれのエイプリルフールかと思いました。
主人公たちが物理のゼミで、宇宙を創ることは可能と証明しようとする話。
ゼミのディベートが中心で、よくわからない物理の用語が次々とでてきます。
そんな用語、理解できるか!!
でも、なぜかわからないけれど、引き込まれるストーリー…
難解な用語も使われていますが、引き込まれるSFです。
主人公たちが物理のゼミで、宇宙を創ることは可能と証明しようとする話。
ゼミのディベートが中心で、よくわからない物理の用語が次々とでてきます。
そんな用語、理解できるか!!
でも、なぜかわからないけれど、引き込まれるストーリー…
難解な用語も使われていますが、引き込まれるSFです。