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なかなか暮れない夏の夕暮れ 単行本 – 2017/2/10

4.0 5つ星のうち4.0 53個の評価

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購入オプションとあわせ買い

「人生」と「読書」が織りなす幸福なとき。

本ばかり読んでいる稔、姉の雀、元恋人の渚、
娘の波十、友だちの大竹と淳子……
切実で愛しい小さな冒険の日々と
頁をめくる官能を描き切る、待望の長篇小説。
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商品の説明

メディア掲載レビューほか

50歳、消極的なのに女の出入りが激しいなんて

日が暮れるころのことを夕暮れというのだから〈なかなか暮れない〉というのは不思議なタイトルだ。けれども、主人公の稔について知れば知るほどぴったりに思えてくる。彼は親の遺産で暮らし、子供のような服を着て、本ばかり読んでいる。行動範囲は狭く、女性に対して消極的なのに、なぜか女の出入りが激しい。五十という年齢を考えれば人生の黄昏時にさしかかっているはずだが、なかなか暮れない男なのだ。

稔の日常とともに、ドイツと日本を往復する姉、一緒に住んではいないが読書好きという共通点がある娘、稔と親族の顧問税理士を務める友人、道楽で開いたソフトクリーム屋の従業員など、周囲の人々の日常が描かれる。同じ夏の夕暮れに、それぞれ異なる不安を抱え、異なる景色を見ている人たちの時間が重なり合うところがいい。

例えば稔とデートする同級生は、夕風の渡るビアガーデンで初めてホテルに行った日のことを甘やかな気持ちで思い出す。ところが、自分と寝ても彼の態度が以前と全く変わらないことに気づく。また、籍を入れないまま稔の子を産んだ元恋人は、別の男と結婚し、望んでいた普通の家族を手に入れたにもかかわらず、ガラス越しに夕空を眺めながら逃げだしたい衝動にかられてしまう。

稔は近づいた人に物寂しさを感じさせる。夕暮れみたいに。彼はみんなに優しく親切だが、友情と恋愛の区別をつけない。意図しているわけではなく、区別をつける発想がない。この世でいちばん好きなのは姉だが、彼女が遠くへ行っても引き止めることはない。誰も縛らず、誰にも縛られない彼は、自由な代わりに独りだ。ただ、不幸ではない。きっとそばにいつも本があるからだろう。

作中には稔が読んでいる小説の文章がそのまま挿入されている。一冊は北欧ミステリーで、もう一冊はカリブ海に浮かぶ島が舞台の恋愛小説だ。どちらも血なまぐさい物語だが、彼は世界に入り込み、登場人物のことを親しい友人のように話す。読書は現実から逃避するためのものではなく、何かの代償行為でもない。本のなかで過ごす時間は、彼にとって人生と不可分の一部だからだ。

本で出会った人たちの言葉は、稔に静かに寄り添う。大好きな姉と同じ場所で違う本を読むシーンは美しく、小説に出てきた珍しい料理を作ってみるくだりは愉しい。孤独と幸福は両立するということを教えてくれる本だ。できるだけ長くこの夏の夕暮れのなかにいたくて、なかなかページを繰れない。

評者:石井 千湖

(週刊文春 2017.3.2号掲載)

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 角川春樹事務所 (2017/2/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2017/2/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 336ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4758413002
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4758413008
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 53個の評価

著者について

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江國 香織
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1964年東京生まれ。1987年『草之丞の話』で毎日新聞社主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本 周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞を受賞。「409ラドクリフ」(1989年フェミナ賞)、『こうばしい日々』(1991年産経 児童出版文化賞、1992年坪田譲治文学賞)、『きらきらひかる』(1992年紫式部文学賞)、『ぼくの小鳥ちゃん』(1999年路傍の石文学賞)、『が らくた』(2007年島清恋愛文学賞)など作品多数(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 真昼なのに昏い部屋 (ISBN-13:978-4062161053)』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4つ
5つのうち4つ
53グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2020年3月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
江國香織がさりげなく描く普通じゃない日達が大好き
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年3月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
むずかしい。

江國さんの小説は今まで面白く読んだが、この小説は正直に言って、面白くなかった。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年10月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
表紙の損傷は若干きになりましたが、まあ使用感という感じなので、まずまず納得出来る程度でした。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年9月30日に日本でレビュー済み
ものすごく久しぶりに江國香織さんの小説を読みました。
本好きの彼が読んでいる小説も同時進行で進んでいき どちらも気になって仕方ない!と不思議な感覚になった小説でした。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年3月12日に日本でレビュー済み
現実世界と、その登場人物の読んでいる小説の中身の文章とが描かれる。
現実のほうでは来客などで急に読書を中断される為、小説の部分はパッと途切れたりするのが面白い(最初は誤植かと焦った)。
主人公と同じ小説を読むことで、自分も一緒に過ごしているかのような感覚になれるのがよかった。
話の内容は、相変わらずお金持ちや性に奔放な中年ばかり出てくる江國節。私は大好きだが、「またか…」と思う方も少なくないかも。
33人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年8月16日に日本でレビュー済み
高等遊民的主人公と彼を取り巻く人々のお話。
今回もまた独特の浮遊感ある人物たちに上手くリアリティを持たせてますね。
どなたかモデルになっている人がいそうな気がしてしまいます。
若い方が読んだらいい歳してキモイって思われてしまうような描写にも現代の50代ってこんな感じだな~って共感しました。
小説内小説は登場人物多数で私にはやや混乱するところがあったもののまさに「そこにいる」感覚にさせられるものは
ありました。
昔からの世界観は崩さず新しい試みを続ける江國さん、寡作でもずっと書き続けていただきたい作家さんです。
山崎ナオコーラさんの解説がまた良い!
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年8月19日に日本でレビュー済み
 少し前に、日経の書評で扱われていて、おもしろそうだったので、読んでみました。
 作中で、主人公は、現実の世界より、本の中の世界をリアルに感じて、読んでいる間は夢中にページを繰っていきます 。他人から話しかけられ、読むことを中断しても、小説の中から、なかなか帰って来れません。現実の生活では、色々な雑事が次々と起きてきます。そうしたことに対処することがなかなか出来ない。そして、一旦読み終わると、あれほど熱心に読んでいた小説の中で起きたことが、まるで幻のように感じられてしまう。そんな主人公の姿を見ていると、この小説を読む現実の私たちも、同じことをしていることに気付かされます。この小説を読み終わると、小説というものを読むことを、読むことに時間を費やす人生を、虚しいと感じてしまいます。不思議な、そして恐ろしい小説です。読み終わってから、しばらく、私は小説を読む気にならなくなってしまいました。
この小説を読むのに相応しい季節になったと思います。今では、私は新しい本を開き、ページを繰っています。ただ、小説の中と違って、現実の私たちの夏の夕暮れは、すぐに過ぎてしまうのかもしれません。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年8月13日に日本でレビュー済み
小説内小説という、これまでの江國香織にはないスタイルを取り入れた作品。
個人的には読みにくさを感じて、あまり好みではなかった。
もともと児童文学、恋愛小説、詩、ファンタジー風小説など様々なジャンルを書いているが、
作中の小説とは言え、彼女のミステリー小説は読めたことはファンとしてうれしかった。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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