「小鳥の墓」(『魚舟・獣舟』所収)を読んで、
この主人公が重要な脇役になっているという
『火星ダーク・バラード』をはやく読みたいと思った。
この作品の中で、人はぽきぽきと折られ、くしゃっとつぶされる。
しかし人々の感情の動きはしっかりと描写されているので
熱く生々しく、それなのに機械のように冷たく、もう、なんだかわからない。
綿密に計算された、世界。
それなのにラストは、単行本と文庫で違うらしい。
それじゃまったく別の作品ではないか。はやく読まなければ。
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火星ダ-ク・バラ-ド (ハルキ文庫 う 5-1) 文庫 – 2008/10/1
上田 早夕里
(著)
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***** 第四回小松左京賞受賞作、「大幅改稿版」として、待望の文庫化!***** 火星治安管理局の水島は、バディの神月瑠奈とともに、凶悪犯ジョエル・タニを列車で護送中、奇妙な現象に巻き込まれ、意識を失った。その間にジョエルは逃亡、璃奈は射殺されていた。捜査当局にバディ殺害の疑いをかけられた水島は、個人捜査を開始するが、その矢先、アデリーンという名の少女と出会う。未来に生きる人間の愛と苦悩と切なさを描き切った、サスペンスフルな傑作長篇。解説・八杉将司。
- 本の長さ526ページ
- 言語日本語
- 出版社角川春樹事務所
- 発売日2008/10/1
- ISBN-104758433720
- ISBN-13978-4758433723
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登録情報
- 出版社 : 角川春樹事務所 (2008/10/1)
- 発売日 : 2008/10/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 526ページ
- ISBN-10 : 4758433720
- ISBN-13 : 978-4758433723
- Amazon 売れ筋ランキング: - 59,779位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2014年2月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「魚舟・獣舟」もそうだけど、読ませられます。
自分は女性のせいか、アデリーンという、遺伝子改変技術で生まれた少女の、自立と恋の物語として読んでました。話の骨格は火星で起きた不可解な事件、幾多の妨害を振り切りながら、事件の濡れ衣さえ着せられながら、事件の真相を追う水島が主役といえば主役だと思いますが。個々の人物がそれぞれの傷を抱いて選んだ現実がぶつかり合い、結末になだれうっていくさまがいいです。
SF+ハードボイルドといえばそうかもしれないけれど、むしろ連続殺人犯のジョエル・タニの幼少期を描いた「小鳥の墓」のほうがよりハードボイルドな気がします。
ラストが少し自分の好みと外れるので星一つ減らしましたが、文庫版は小松左京賞の作品にかなり改稿を加えておりラストも違うようなので、元の作品と読み比べてみたいです。
自分は女性のせいか、アデリーンという、遺伝子改変技術で生まれた少女の、自立と恋の物語として読んでました。話の骨格は火星で起きた不可解な事件、幾多の妨害を振り切りながら、事件の濡れ衣さえ着せられながら、事件の真相を追う水島が主役といえば主役だと思いますが。個々の人物がそれぞれの傷を抱いて選んだ現実がぶつかり合い、結末になだれうっていくさまがいいです。
SF+ハードボイルドといえばそうかもしれないけれど、むしろ連続殺人犯のジョエル・タニの幼少期を描いた「小鳥の墓」のほうがよりハードボイルドな気がします。
ラストが少し自分の好みと外れるので星一つ減らしましたが、文庫版は小松左京賞の作品にかなり改稿を加えておりラストも違うようなので、元の作品と読み比べてみたいです。
2020年8月28日に日本でレビュー済み
舞台は人類が移民した火星。殺人犯を列車で護送していた治安管理局の水島は、猛獣に襲われるような幻覚を見る不思議な事件に遭遇した。その騒動で水島のバディである神月が射殺され、護送していた殺人犯は逃亡していた。水島は治安管理局から神月殺害の疑いをかけられ、真実を明らかにするために奔走する。事件の裏側には、総合科学研究所が研究している“プログレッシヴ”が大きく関与している。プログレッシヴは超共感生を持っており、他人の心を読み取るようなことや、人・物を考えた通りに動かすことができる。プログレッシヴのアデリーンは水島が事件に遭遇した列車に乗車しており、アデリーンは水島を探し、水島は事件の真相に迫るために行動を共にする。後半はSFというよりアクションがメインになる。水島のマッチョな行動とアデリーンの特殊能力を使いながら、人間の尊厳を問う行動に至る。火星都市の破壊などスケールも大きい。文句なしに楽しめる。
2010年7月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
パラテラフォームと軌道エレベータという、何だか実現しそうな火星未来都市が舞台。地球から月、スペースコロニー、火星と、徐々にスペースノイド化していく背景がしっかり見えた。
連続殺人鬼とはみだし刑事の緊迫した場面から始まる。SFとハードボイルドは、アシモフの「鋼鉄都市」やディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」でもおなじみのように相性がいいのだ。
本作のもう一つの工夫は共感能力というワンクッションおいた超能力。自分の意志で発揮するサイキック能力ではなく、自分以外の意志をサイキック能力として発現させるというものだ。だからだれかと関係せざるを得ない。ペアを組まざるを得ないのだ。設定として非常に巧妙だった。
なのに、アデリーンの共感力がだんだん普通のサイキック能力に変化してしまったのは残念だった。
なんでもかんでもめでたしめでたしって訳にはいかない文庫本結末には納得。
連続殺人鬼とはみだし刑事の緊迫した場面から始まる。SFとハードボイルドは、アシモフの「鋼鉄都市」やディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」でもおなじみのように相性がいいのだ。
本作のもう一つの工夫は共感能力というワンクッションおいた超能力。自分の意志で発揮するサイキック能力ではなく、自分以外の意志をサイキック能力として発現させるというものだ。だからだれかと関係せざるを得ない。ペアを組まざるを得ないのだ。設定として非常に巧妙だった。
なのに、アデリーンの共感力がだんだん普通のサイキック能力に変化してしまったのは残念だった。
なんでもかんでもめでたしめでたしって訳にはいかない文庫本結末には納得。
2017年10月12日に日本でレビュー済み
途中から、引き込まれていき一気に読めます。
私が読んだ文庫本と、単行本のラストは違うようですが、単行本も読んでみたくなります。
私が読んだ文庫本と、単行本のラストは違うようですが、単行本も読んでみたくなります。
2004年1月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
エンターテイメント性を前面に押し出した作品。テンポもよく、ビジュアルが次々に浮かんできます。こ難しい理論や、ひねりすぎて作者自身が混乱しているような本が多い中で一服の清涼剤としての効果大!サスペンスの盛り上げ方もこれがプロとしての一作目とは思えないほどのこなれ方。映画的。多分、たくさん映画をご覧になっているのでしょうね。唯一、惜しむらくは主人公の相棒である女性警察官の殺され方。う~ん、女性にはなんてことないのかもしれないけれど、「いけてるやん、この女警官」と思ってたら、あっというまに殺されちゃう。だから星一個減(笑)。それがまたなんともえぐい描写で。この部分まではとても楽しく読めたのに、しばらく本を閉じました(苦笑)。思い直して、その後は一気に読めましたが(笑)。ともかく。SF映画、SF小説、特に海外ものをお好きな方にはぜひ!サスペンスファンにも安心しておすすめできます。この上質のエンタメを内外の優秀な映像スタッフで製作し日本発のSF映画としてスクリーンに登場することを願うのは私だけではないはず。そうそう、これは書いておかねばなりません。本作、「人間」をテーマにしてるってこと。重くなりがちなテーマなのに、こういう描き方もあるんですね。
2011年3月16日に日本でレビュー済み
初めて読みました。上田さんの本。
『華竜の宮』が話題だったので気になって
なぜか前の本から読んでいる次第ですが、
SFであることは間違いないですが、
例えば”SF??ちょっとやだけど、
新宿鮫のファンだったりする”というような人
だったら絶対に楽しめます。
僕もそうですがSFは設定の説明に一定のページ数を
要するし、そこがまどろっこしかったり、世界になじめ
なかったりすることがあります。
でもこの本はそういう点では全く心配なく、出だしも
サスペンスフルだし、いきなり事件が起きるしで、
ついつい釣られて読んでるうちに頭の中が
『火星ダークバラード』の世界になります。
主人公もかっこいいし、少女も芯があっていいし
周りの人物も印象的で、フツーにハードボイルド小説として
読もうと思えば読める感じ。
部数が少ないのでしょう、手に入りにくいのが難点ですが、
読んだ後も人にあげたくないくらい世界に愛着した
本の一冊です。
『華竜の宮』が話題だったので気になって
なぜか前の本から読んでいる次第ですが、
SFであることは間違いないですが、
例えば”SF??ちょっとやだけど、
新宿鮫のファンだったりする”というような人
だったら絶対に楽しめます。
僕もそうですがSFは設定の説明に一定のページ数を
要するし、そこがまどろっこしかったり、世界になじめ
なかったりすることがあります。
でもこの本はそういう点では全く心配なく、出だしも
サスペンスフルだし、いきなり事件が起きるしで、
ついつい釣られて読んでるうちに頭の中が
『火星ダークバラード』の世界になります。
主人公もかっこいいし、少女も芯があっていいし
周りの人物も印象的で、フツーにハードボイルド小説として
読もうと思えば読める感じ。
部数が少ないのでしょう、手に入りにくいのが難点ですが、
読んだ後も人にあげたくないくらい世界に愛着した
本の一冊です。
2021年11月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あるネットのレビューで「これ1冊でSFもミステリーもラブストーリーも楽しめる」と書いてあったので、期待して読んでみた。しかし期待し過ぎたせいか、途中から「それほどのものか??」という残念な印象になってしまった。SFであるのは間違いないが、「ミステリーか」と言われると「そうだとは思うがどうだろう」という印象。ラブストーリーという要素は更に低いと思いました。主役の女性と男性の年齢差が大きすぎるというのはありだが、男性の方は作者の設定年齢よりもだいぶ年配なキャラに見えたし、結局女性に対して恋愛感情持ったのか??とよく分からない状態のままだった。