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宝引きさわぎ (ハルキ文庫 さ 8-37 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 20の巻) 文庫 – 2012/4/26
佐伯 泰英
(著)
奉公人たちの藪入りの時期、金座裏では、亮吉の考案により大店などから頂いた品々を宝引きで分ける遊びを楽しんでいた。そんななか、魚河岸の藤吉が血相を変えて金座裏にやってきた。魚河岸仲間と料理茶屋で宴会の途中、場を盛り上げようと宝引きの景品に名乗りを上げた芸者の小夏が、何者かに殺されたというのだ。小夏は、隣の間に行った僅かな時間に盆の窪をひと突きされていた。手がかりは、小夏が咥えていた手拭の切れ端。宗五郎と政次たちは、それぞれ聞き込みに走るが、思わぬ壁にぶち当たってしまい……。政次の機転によって窮地を脱することはできるのか?書き下ろし大人気シリーズ、記念すべき第二十巻。
- 本の長さ319ページ
- 言語日本語
- 出版社角川春樹事務所
- 発売日2012/4/26
- 寸法10.8 x 1.2 x 15.2 cm
- ISBN-104758436576
- ISBN-13978-4758436571
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商品の説明
著者について
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部。映画学科卒業。71年より74年末までスペインに滞在、闘牛社会を取材。以後、スペインをテーマにしたノンフィクション『闘牛士エル・コルドべス 1969年の叛乱』『闘牛はなぜ殺されるか』、小説『ゲルニカに死す』を発表。1999年初の時代小説『瑠璃の寺』(文庫化に際して『悲愁の剣』と改題)を発表後、『密命』『居眠り磐音 江戸双紙』『鎌倉河岸捕物控』『吉原裏同心』『夏目影二郎始末旅』『古着屋総兵衛影始末』『交代寄合伊那衆異聞』シリーズなど次々と作品を執筆、時代小説の書き手として高い評価を得ている。
登録情報
- 出版社 : 角川春樹事務所 (2012/4/26)
- 発売日 : 2012/4/26
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 319ページ
- ISBN-10 : 4758436576
- ISBN-13 : 978-4758436571
- 寸法 : 10.8 x 1.2 x 15.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 81,150位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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佐伯泰英(さえき・やすひで)
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。
闘牛カメラマンとして海外で活躍後、国際的スケールの小説・ノンフィクション作品を手がける。99年、初の時代小説『密命―見参! 寒月霞斬り』を発表、迫力ある剣戟シーンと人情味あふれる庶民を描き、時代小説の旗手として高い評価を得る。以降、数々の人気シリーズを抱えるベストセラー作家に。
主な著書に、「密命」「居眠り磐音 江戸双紙」「吉原裏同心」「鎌倉河岸捕物帖」「古着屋総兵衛影始末」「酔いどれ小籐次留書」「交代寄合伊那衆異聞」シリーズなど多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2014年4月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
迅速でした。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
2018年10月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ちょっと、舞子が景品になり、殺害されるのはむりっぽかった。
2017年4月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
嵌ってしまいました。何気なく読んでいくうちに病みつきに。
結果は何となく解るのだが、爽快な後味がよろしい。
結果は何となく解るのだが、爽快な後味がよろしい。
2020年5月11日に日本でレビュー済み
宝引きさわぎは何だろうと思わせて佐伯泰英は、人間の猟奇的な部分を描きたかったのか?
2012年5月1日に日本でレビュー済み
まあまあ読めました。といった感じですかね。
粗探しやらは「濱哲」さんに任せるとして、こっちは作者への不満をぶちまけますか。
佐伯泰英ウェブサイトとやらはあるものの、ブログではないのでこちらのコメントが書き込める代物ではなく、くだらない内容の一方通行。
それぞれの出版社へ意見として送ればとも思うが、今更そんなことをするのも面倒くさい。
amazonやら7&yが取り扱ってくれていて、こうしたコメントが並んでいるというのに、当人はもとよりそれぞれの出版社の担当も目を通していないのだろう。
通していたとしても、「先生、先生」と煽て上げるだけの、時代小説のノウハウも知らないような編集者ではどうにもなるまい。
レビューに何度も書き添えたが、いい加減完結に向けての推敲を考える時期に来ていると思うし、佐伯自身もそう若いというわけでもなし、栗本薫のようにどうでもいいような話を長々と続けたうえに未完のまま死んでしまったというような、読者にフラストレーションを残すような結末だけは避けてもらいたいものだ。
粗探しやらは「濱哲」さんに任せるとして、こっちは作者への不満をぶちまけますか。
佐伯泰英ウェブサイトとやらはあるものの、ブログではないのでこちらのコメントが書き込める代物ではなく、くだらない内容の一方通行。
それぞれの出版社へ意見として送ればとも思うが、今更そんなことをするのも面倒くさい。
amazonやら7&yが取り扱ってくれていて、こうしたコメントが並んでいるというのに、当人はもとよりそれぞれの出版社の担当も目を通していないのだろう。
通していたとしても、「先生、先生」と煽て上げるだけの、時代小説のノウハウも知らないような編集者ではどうにもなるまい。
レビューに何度も書き添えたが、いい加減完結に向けての推敲を考える時期に来ていると思うし、佐伯自身もそう若いというわけでもなし、栗本薫のようにどうでもいいような話を長々と続けたうえに未完のまま死んでしまったというような、読者にフラストレーションを残すような結末だけは避けてもらいたいものだ。
2012年4月29日に日本でレビュー済み
『鎌倉河岸捕物控』シリーズ(19)『針いっぽん』からの続き、
この『ナニナニ捕物帳』というジャンルの小説、もとは「コナン・ドイル」作『シャーロック・ホームズ』シリーズを読んで触発された「岡本綺堂」さんが、探偵小説の舞台を江戸時代の日本に置換えてみたら、どういうものが書けるか? という動機で書き始めたもの。
だから、どこで名探偵ホームズが収入を得ていたかなど、どこにも書いてないのと同様、どうやって「三河町の半七親分」が生活費を稼いでいたかなんて問題外。
そもそも、岡っ引きが犯罪捜査の真似事をするなんて話自体が、すでに「岡本綺堂」さんが創作した虚構の世界なんだよねぇ。
もちろん読者諸賢も、大半はフィクションと承知で、『……捕物帳』を楽しんでいるわけであり、物語のリアリティーなんぞ、あまり小煩く追求する気はないだろうと思うが、しかし、それでも、そこは虚構と承知して作家さんが意図的に創作し設定した範囲までのこと。
小説の時代背景となる江戸時代というものを、あまり好いから加減には描いて欲しくないなと筆者は思うわけよね。
『半七捕物帳』の初稿は大正6年(1917年)。
もうすぐ100年になるが、幕末期お江戸の世相風俗や人情の機微を、じつに確っかり書いてあるんで、いま読んでも、ぜんぜん古く臭くならないのね。
ところが、たとえば昭和の名探偵「明智小五郎」や「金田一耕助」が、ポケットから「携帯電話」なんか持ち出して来たりしたら、読まされるほうはドッ白けなのと一緒で、この『鎌倉河岸捕物控』シリーズって、そういう、時代風俗を取違えた描写や、江戸時代の社会の仕組みを誤解した不勉強やらが、やたらと目立つのよねぇ。
したがって筆者レビューも、もっぱら、こちらの作家先生が気付いてない時代考証的のミスを、もっぱら取上げて来たというわけ。
さて、今作『宝引きさわぎ』では、『捕物帳』なるものが、実際は、どういう代物だったかという点を取上げてみよう。
もう二十何年かそこいら前。TVの歴史もの番組を見ていたら『捕物帳』をテーマに取上げていた。番組の解説者によると、いまも国会図書館に保存されている「旧幕府引継書」の中に、ちゃんと『捕"者"帳』が現存(一部欠)しているとのこと。「御定書百箇条」が世間一般には公表されない秘密法令集だったのは、捕物小説ファンの皆さんならご存知だと思うが、この『捕"者"帳』も、町奉行所で係りの物書同心が記録した刑事事件の顛末やら判決事例を記した帳面のことであり、むろん門外不出の重要書類だったとのこと(詳しくは時代考証家・稲垣史生著『江戸考証読本3』をご参照)。
「捕物帳」の元祖、「岡本綺堂」さんの『半七捕物帳』にはこうある。
『捕物帳というのは与力や同心が岡っ引らの報告を聞いて、更にこれを町奉行所に報告をすると、御用部屋に当座帳のようなものがあって、書役が取りあえずこれに書き留めて置くんです。その帳面を捕物帳といっていました(半七捕物帳「石灯籠」)』、と。
幕府御家人の息子「岡本綺堂」さんが"者"と"物"を取違えるはずもなく、筆者の見るところ、「これはフィクションですよ」の意味で意識的に「物」に書換えたんではないか。ところが、この鎌倉河岸シリーズは、たぶん、これで3度目くらいの登場だと思うが、まいど御用聞きの乾分の下っ引きあたりが持ち歩くメモ帳みたいなものを「捕物帳」と称している。
本書第一話.『 「弥一、行灯を顔に寄せておくれ」と政次が命じ、真新しい捕物帳に何事か記していた弥一が、「へえ」と返答して行灯を小夏に近付けた。…(中略)… 政次は弥一が熱心に捕物帳に控える様子に目をやり、「弥一、よう気付いたね」と褒めた』、とね。
これには腹を抱えて笑ってしまったね。
せっかく『……捕物控』と題しているんだから、「控え帖」とでもしておいたらボロを出さずに済んだのにね。
二昔くらい前なら、映画やTVで「銭形平次」の乾分「がらっ八」が腰にブラ下げている大福帳みたいなやつを「捕物帳(そんな記述は小説『銭形平次捕物控(野村胡堂)』本文中にはなかったと思う。たぶん映画屋さんの創作ではないか)」と勘違いしたような作家さんも居ないではなかったが、少なくとも、この二十何年かそこいら、こんな詰んないチョンボをやらかすような作家さんは絶えたと思っていたのに、こちら時代考証にまるで関心のない先生さんったら、さすが、まるっきりの勘違いにも平気の平左だね。
いまどき、どんなに初級者向け「お江戸考証ガイドブック」にも書いてあると思うんだよ、どんなものを「捕物帳」って言ったかって。
まあ、お江戸の街中で「馬車」を走らせちゃう作家さんやら、長屋住まいの男女に「神前結婚」させちゃう先生やら、いろいろな作家先生がおいでになるんで、こちらの作家先生が唯一例外ってこともないんだろうけれど、しかし、これほど極端に時代考証に無関心な先生ってのも、同類さんはごく少ない気がするよね。
ことし正月、某新聞に、こちらの先生の自伝的みたいのが連載されていたんで読んでみたけど、中高生時代に愛読したのに挙げていたのが、「山手樹一郎」や「横溝正史」、「江戸川乱歩」なんてところだったかな。
これじゃぁまぁ、ご自分で書いた時代小説のチョンボに、全然、ご当人がお気付きにならないってのも解ろうってもんだね。
前作に引き続き、今回も、こちらの作家先生のチョンボに付箋を付けながら読んでみたら、やっぱり本書だけで軽く三十ヶ所を超えてしまった。
作家さんを鍛えるのも編集者の仕事ではないかね。一つ二つ見落としたってくらいならともかく、お粗末すぎないか、出版社「角川春樹事務所」の編集者さん。
『鎌倉河岸捕物控』(21)『春の椿事』に続く、
この『ナニナニ捕物帳』というジャンルの小説、もとは「コナン・ドイル」作『シャーロック・ホームズ』シリーズを読んで触発された「岡本綺堂」さんが、探偵小説の舞台を江戸時代の日本に置換えてみたら、どういうものが書けるか? という動機で書き始めたもの。
だから、どこで名探偵ホームズが収入を得ていたかなど、どこにも書いてないのと同様、どうやって「三河町の半七親分」が生活費を稼いでいたかなんて問題外。
そもそも、岡っ引きが犯罪捜査の真似事をするなんて話自体が、すでに「岡本綺堂」さんが創作した虚構の世界なんだよねぇ。
もちろん読者諸賢も、大半はフィクションと承知で、『……捕物帳』を楽しんでいるわけであり、物語のリアリティーなんぞ、あまり小煩く追求する気はないだろうと思うが、しかし、それでも、そこは虚構と承知して作家さんが意図的に創作し設定した範囲までのこと。
小説の時代背景となる江戸時代というものを、あまり好いから加減には描いて欲しくないなと筆者は思うわけよね。
『半七捕物帳』の初稿は大正6年(1917年)。
もうすぐ100年になるが、幕末期お江戸の世相風俗や人情の機微を、じつに確っかり書いてあるんで、いま読んでも、ぜんぜん古く臭くならないのね。
ところが、たとえば昭和の名探偵「明智小五郎」や「金田一耕助」が、ポケットから「携帯電話」なんか持ち出して来たりしたら、読まされるほうはドッ白けなのと一緒で、この『鎌倉河岸捕物控』シリーズって、そういう、時代風俗を取違えた描写や、江戸時代の社会の仕組みを誤解した不勉強やらが、やたらと目立つのよねぇ。
したがって筆者レビューも、もっぱら、こちらの作家先生が気付いてない時代考証的のミスを、もっぱら取上げて来たというわけ。
さて、今作『宝引きさわぎ』では、『捕物帳』なるものが、実際は、どういう代物だったかという点を取上げてみよう。
もう二十何年かそこいら前。TVの歴史もの番組を見ていたら『捕物帳』をテーマに取上げていた。番組の解説者によると、いまも国会図書館に保存されている「旧幕府引継書」の中に、ちゃんと『捕"者"帳』が現存(一部欠)しているとのこと。「御定書百箇条」が世間一般には公表されない秘密法令集だったのは、捕物小説ファンの皆さんならご存知だと思うが、この『捕"者"帳』も、町奉行所で係りの物書同心が記録した刑事事件の顛末やら判決事例を記した帳面のことであり、むろん門外不出の重要書類だったとのこと(詳しくは時代考証家・稲垣史生著『江戸考証読本3』をご参照)。
「捕物帳」の元祖、「岡本綺堂」さんの『半七捕物帳』にはこうある。
『捕物帳というのは与力や同心が岡っ引らの報告を聞いて、更にこれを町奉行所に報告をすると、御用部屋に当座帳のようなものがあって、書役が取りあえずこれに書き留めて置くんです。その帳面を捕物帳といっていました(半七捕物帳「石灯籠」)』、と。
幕府御家人の息子「岡本綺堂」さんが"者"と"物"を取違えるはずもなく、筆者の見るところ、「これはフィクションですよ」の意味で意識的に「物」に書換えたんではないか。ところが、この鎌倉河岸シリーズは、たぶん、これで3度目くらいの登場だと思うが、まいど御用聞きの乾分の下っ引きあたりが持ち歩くメモ帳みたいなものを「捕物帳」と称している。
本書第一話.『 「弥一、行灯を顔に寄せておくれ」と政次が命じ、真新しい捕物帳に何事か記していた弥一が、「へえ」と返答して行灯を小夏に近付けた。…(中略)… 政次は弥一が熱心に捕物帳に控える様子に目をやり、「弥一、よう気付いたね」と褒めた』、とね。
これには腹を抱えて笑ってしまったね。
せっかく『……捕物控』と題しているんだから、「控え帖」とでもしておいたらボロを出さずに済んだのにね。
二昔くらい前なら、映画やTVで「銭形平次」の乾分「がらっ八」が腰にブラ下げている大福帳みたいなやつを「捕物帳(そんな記述は小説『銭形平次捕物控(野村胡堂)』本文中にはなかったと思う。たぶん映画屋さんの創作ではないか)」と勘違いしたような作家さんも居ないではなかったが、少なくとも、この二十何年かそこいら、こんな詰んないチョンボをやらかすような作家さんは絶えたと思っていたのに、こちら時代考証にまるで関心のない先生さんったら、さすが、まるっきりの勘違いにも平気の平左だね。
いまどき、どんなに初級者向け「お江戸考証ガイドブック」にも書いてあると思うんだよ、どんなものを「捕物帳」って言ったかって。
まあ、お江戸の街中で「馬車」を走らせちゃう作家さんやら、長屋住まいの男女に「神前結婚」させちゃう先生やら、いろいろな作家先生がおいでになるんで、こちらの作家先生が唯一例外ってこともないんだろうけれど、しかし、これほど極端に時代考証に無関心な先生ってのも、同類さんはごく少ない気がするよね。
ことし正月、某新聞に、こちらの先生の自伝的みたいのが連載されていたんで読んでみたけど、中高生時代に愛読したのに挙げていたのが、「山手樹一郎」や「横溝正史」、「江戸川乱歩」なんてところだったかな。
これじゃぁまぁ、ご自分で書いた時代小説のチョンボに、全然、ご当人がお気付きにならないってのも解ろうってもんだね。
前作に引き続き、今回も、こちらの作家先生のチョンボに付箋を付けながら読んでみたら、やっぱり本書だけで軽く三十ヶ所を超えてしまった。
作家さんを鍛えるのも編集者の仕事ではないかね。一つ二つ見落としたってくらいならともかく、お粗末すぎないか、出版社「角川春樹事務所」の編集者さん。
『鎌倉河岸捕物控』(21)『春の椿事』に続く、