解放出版社から出た文庫本、東の人間としては、被差別民や在日朝鮮人の文化ともからみ微妙な感じの本ではあるものの、著者は明るくとことんホルモンを追求していくのがとても興味深い。
メジャーな牛や豚や馬の内臓、牛タンから、さいぼし、油かすなど聞いたこともないものまで幅広く取り扱っている。素人がちょっと足を伸ばすことが難しい場所にもずかずか入っていき、飽くなき探求は見事だ。
これほどホルモンにほれ込んで書かれている本はないと思う。
それはちょっと無理という料理もあるが、ついついホルモンを食べたくなる。実に奥深いホルモンの世界に導いてくれる本だと思う。
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ホルモン奉行 単行本 – 2003/6/10
角岡 伸彦
(著)
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- 本の長さ329ページ
- 言語日本語
- 出版社解放出版社
- 発売日2003/6/10
- ISBN-104759202285
- ISBN-13978-4759202281
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内容(「MARC」データベースより)
ホルモンたずねて三千里! 日本列島はもちろんのこと、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、世界各国をまたにかけた、うまくて熱いルポルタージュ。月刊誌『部落解放』連載に大幅に加筆。
登録情報
- 出版社 : 解放出版社 (2003/6/10)
- 発売日 : 2003/6/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 329ページ
- ISBN-10 : 4759202285
- ISBN-13 : 978-4759202281
- Amazon 売れ筋ランキング: - 936,011位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2020年9月25日に日本でレビュー済み
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巻末で、出版社側からの企画提示だったことが明かされていますが、慧眼だったと思います。
掲載紙はともかくとして、この作品は、被差別部落のソウルフードとしてのホルモンを取り上げるのに、差別の結果の産物だとか可哀そうという主張は出さずに、ひたすら旨い旨い、いかに旨さを追求するか、という観点からホルモン道を突き進んでいます。これは著者の特長であり、出身者だこそ書けるルポを、出身者以外の読者が抵抗なく読める要因となっています。
出てきたホルモン料理の中で、一番食べたかったのは煮凝りでした。
掲載紙はともかくとして、この作品は、被差別部落のソウルフードとしてのホルモンを取り上げるのに、差別の結果の産物だとか可哀そうという主張は出さずに、ひたすら旨い旨い、いかに旨さを追求するか、という観点からホルモン道を突き進んでいます。これは著者の特長であり、出身者だこそ書けるルポを、出身者以外の読者が抵抗なく読める要因となっています。
出てきたホルモン料理の中で、一番食べたかったのは煮凝りでした。
2005年1月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ホルモンいやナカノモンと呼んだら良いのか この本には筆者の内臓とそれに関わる人に対する愛が詰まってる
内蔵料理大好き!と自負している僕も 食べたことも聞いたことも無い料理の数々 被差別部落の中で育った日本の文化を実に解りやすく 掘り下げてくれて そして世界の内蔵+肉の食べ方!韓国 イタリア編では正直 よだれが止まりませんでした 食事を済ませてなかったら近所の焼肉屋にホルモンを食べに走っているとこです
そして近代内蔵料理史?が避けて通れないBSE、、、当時からマスコミの無責任な煽り 吊り下げ広告の文字しか読まない消費者の無知が気になっていましたが ここまで厳しい実情だったとは、、
しかし世の中の私を含めたナカノモン好きがいる限り ホルモン奉行は消えたりはしない! 読んだ後の食事が間違いなくホルモンになる ホルモン奉行! お勧めです
内蔵料理大好き!と自負している僕も 食べたことも聞いたことも無い料理の数々 被差別部落の中で育った日本の文化を実に解りやすく 掘り下げてくれて そして世界の内蔵+肉の食べ方!韓国 イタリア編では正直 よだれが止まりませんでした 食事を済ませてなかったら近所の焼肉屋にホルモンを食べに走っているとこです
そして近代内蔵料理史?が避けて通れないBSE、、、当時からマスコミの無責任な煽り 吊り下げ広告の文字しか読まない消費者の無知が気になっていましたが ここまで厳しい実情だったとは、、
しかし世の中の私を含めたナカノモン好きがいる限り ホルモン奉行は消えたりはしない! 読んだ後の食事が間違いなくホルモンになる ホルモン奉行! お勧めです
2013年5月23日に日本でレビュー済み
2003年に解放出版社から出た単行本の文庫化。
最近人気のホルモンだが、その世界は実に奥深い。さまざまな内臓の部位があり、料理法が発達しており、また主として食べ手となってきた被差別民や在日朝鮮人の文化ともからみ、追求しがいのある話なのだ。
本書では、牛の内臓、豚の内臓、馬の内臓、牛タン、さいぼし、油かすなどいくつかの切り口から取り扱っている。当時、さかんに話題になっていたBSE問題についても。
実際に食べに行き、作り手たちにインタビューし、その世界を探っていくという書き方だ。
からっとした文章で、明るく楽しい。
また、とてもおいしそうだ。写真多数。
最近人気のホルモンだが、その世界は実に奥深い。さまざまな内臓の部位があり、料理法が発達しており、また主として食べ手となってきた被差別民や在日朝鮮人の文化ともからみ、追求しがいのある話なのだ。
本書では、牛の内臓、豚の内臓、馬の内臓、牛タン、さいぼし、油かすなどいくつかの切り口から取り扱っている。当時、さかんに話題になっていたBSE問題についても。
実際に食べに行き、作り手たちにインタビューし、その世界を探っていくという書き方だ。
からっとした文章で、明るく楽しい。
また、とてもおいしそうだ。写真多数。
2010年6月26日に日本でレビュー済み
さまざまなホルモン料理が紹介されています。日本だけでなく海外の料理も紹介されています。
料理はどれもおいしそうに描写されていますが、肝心の味を説明するところになると描写に若干説得力が欠けるようです。
それでもおいしそうであることに変わりは無いので、読めばホルモンを食べたくなるでしょう。
料理はどれもおいしそうに描写されていますが、肝心の味を説明するところになると描写に若干説得力が欠けるようです。
それでもおいしそうであることに変わりは無いので、読めばホルモンを食べたくなるでしょう。
2016年1月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても良い状態の商品でした。値段の設定も良心的で、満足しました。
2016年6月1日に日本でレビュー済み
これはよくできた本だ。
地道な取材に恐れ入った。
著者のホルモン愛が感じられる。
いろいろなことを考えさせられるいい本だ。
地道な取材に恐れ入った。
著者のホルモン愛が感じられる。
いろいろなことを考えさせられるいい本だ。
2005年1月25日に日本でレビュー済み
~もう少し、という内容でした。
巻頭のグラビアは確かに資料としての価値は有ると思うのですが、内容はというと元新聞記者と考えるには少々幼く、結局食い散らかすことに終始してしまうのはホルモン好きとして残念(ご当人も認めるところなのですが)。特に後半にそれが目立ちます。情報としてはネットに及ぶものではなく、このジャンルとしては認めますがそ~~の価値には疑問が残ります。調理法や保存法、歴史など、もう少し追求して欲しかった、というのは高望みでしょうか。期待しすぎたのかもしれません。文面が堅めの方なので、この人の場合もっとドキュメンタリーなタッチのものが筆遣いが合うのかと。~
巻頭のグラビアは確かに資料としての価値は有ると思うのですが、内容はというと元新聞記者と考えるには少々幼く、結局食い散らかすことに終始してしまうのはホルモン好きとして残念(ご当人も認めるところなのですが)。特に後半にそれが目立ちます。情報としてはネットに及ぶものではなく、このジャンルとしては認めますがそ~~の価値には疑問が残ります。調理法や保存法、歴史など、もう少し追求して欲しかった、というのは高望みでしょうか。期待しすぎたのかもしれません。文面が堅めの方なので、この人の場合もっとドキュメンタリーなタッチのものが筆遣いが合うのかと。~