小説の体裁を取ってはいるが
タイやカンボジアでの少年少女人身売買の
実態を書いたドキュメンタリーとして読むこともできる。
タイ、カンボジアばかりでなく
中国でも同じようなことが行なわれているのだろうな、と
容易に想像できる。
著者は在日なので
在日ならではの「虚構の反日歴史観」に基づく記述もあり
イラッとするが
名作であることは間違いない。
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闇の子供たち 単行本 – 2002/11/1
梁 石日
(著)
- 本の長さ401ページ
- 言語日本語
- 出版社解放出版社
- 発売日2002/11/1
- ISBN-104759260722
- ISBN-13978-4759260724
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
ヤイルーンは八歳のときに売られてバンコクに連れて行かれた…。幼児売春、臓器売買。抑圧と貧困が支配するこの世界で蹂躙される子供たちの運命を描く。
登録情報
- 出版社 : 解放出版社 (2002/11/1)
- 発売日 : 2002/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 401ページ
- ISBN-10 : 4759260722
- ISBN-13 : 978-4759260724
- Amazon 売れ筋ランキング: - 606,415位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 13,969位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年2月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイの子どもたちが、幼くして売春宿に売られて性的玩具となり、エイズにかかったらゴミ袋に入れられて廃棄され、
あるいは健康な者は臓器売買の対象となっていく。
日本や西洋の人々が、子どもたちを文字通りに蹂躙していく様は、それ自体がショッキングなエピソードで一杯で、
正直しんどくなる箇所も多かった。
この本を読んでいるとリアリティとは何だろうか、と考えさせられる。
この本は小説なのだろうか。それともノンフィクションなのだろうか。あるいはそういう分類が適さない何かなのか。
描写の鮮烈さ、エピソードの具体性は、読者に「リアル」な印象を与える。
オチの部分でのマスコミ人の振る舞いも含めて、「ああ、そうくるか」という妙な納得感と非現実的な思いの交錯。
とりあえず日本に住んでいると俄かには信じがたいが(でも見えないだけで本当はあるのだろうと思う)、
中身の圧倒的なインパクトの前にはそういう思いが吹き飛ぶ。
タイという国の出来事は、「資本主義」あるいは「貧困」といったキーワードで、
日本や西洋に住む人々にとっても決して無関係な出来事ではないということを我々に突きつける。
児童買春も100円ショップの商品も、その他諸々の営為も、いまや世界と密接に関わっている。
しかし、それが普通に暮らしているだけでは見えない。見えなくするような仕組みがきっちりと出来てしまっている。
これはとても怖いことだと思う。
果たして具体的なアクションはどういう形で実現されていくのだろう。
小説なのか何なのか、筆者はそこを明示しない(もしかしたらどこかでしてるのかも?)。
だからこそ書けたことも多いのかもしれない。
とすると作者の立ち位置はどこにあるのかという疑問が浮かぶ。
作中での「証人(証言)」をめぐる一連のシーンが、そのままこの作品の位置づけに関わる問題のように思われてくる。
あるいは健康な者は臓器売買の対象となっていく。
日本や西洋の人々が、子どもたちを文字通りに蹂躙していく様は、それ自体がショッキングなエピソードで一杯で、
正直しんどくなる箇所も多かった。
この本を読んでいるとリアリティとは何だろうか、と考えさせられる。
この本は小説なのだろうか。それともノンフィクションなのだろうか。あるいはそういう分類が適さない何かなのか。
描写の鮮烈さ、エピソードの具体性は、読者に「リアル」な印象を与える。
オチの部分でのマスコミ人の振る舞いも含めて、「ああ、そうくるか」という妙な納得感と非現実的な思いの交錯。
とりあえず日本に住んでいると俄かには信じがたいが(でも見えないだけで本当はあるのだろうと思う)、
中身の圧倒的なインパクトの前にはそういう思いが吹き飛ぶ。
タイという国の出来事は、「資本主義」あるいは「貧困」といったキーワードで、
日本や西洋に住む人々にとっても決して無関係な出来事ではないということを我々に突きつける。
児童買春も100円ショップの商品も、その他諸々の営為も、いまや世界と密接に関わっている。
しかし、それが普通に暮らしているだけでは見えない。見えなくするような仕組みがきっちりと出来てしまっている。
これはとても怖いことだと思う。
果たして具体的なアクションはどういう形で実現されていくのだろう。
小説なのか何なのか、筆者はそこを明示しない(もしかしたらどこかでしてるのかも?)。
だからこそ書けたことも多いのかもしれない。
とすると作者の立ち位置はどこにあるのかという疑問が浮かぶ。
作中での「証人(証言)」をめぐる一連のシーンが、そのままこの作品の位置づけに関わる問題のように思われてくる。
2021年4月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中盤まではいかにもありそうな話で引き込まれるが、後半ちょっと風呂敷を広げすぎた感あり。そう思って読めば東南アジアの貧困の現実として興味深いものはあります。この作者の特徴は特に中盤以降が大風呂敷の無理矢理感が出るところですが、それを踏まえて読めば楽しめます。
2019年2月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
是非、読んで頂いて感想を聞いて見たいです。
現実を直視する内容に耐えられるでしょうか?
現実を直視する内容に耐えられるでしょうか?
2011年9月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画を観て気になったので読んで見ましたが、かなり濃いです。
映画はどちらかというとショッキングな部分だけを強調していて、映画の限界を感じた作品でしたが、
こちらはボリュームありです。
最初はちょっとノンフィクションっぽいのですが、次第に物語的になっていき、普通に小説として読めるようになります。
これをノンフィクションかどうかで悩んでる人ってちょっとどうかなと。嘘には必ず一定程度の真実が含まれていると言われるように、完全なノンフィクションではなくても伝えたい部分は真実に基づいているだろうことは容易に推測できます。
かなり衝撃的な描写も多いですが、自分は結構慣れてるので気分が悪くなったりはしませんでした。
幼児売春というそれだけで重いテーマを扱いながら、それを含む構造的な問題をかなり深いところまでえぐりだしていると思います。
ただ、そこまでやるなら、もう少しやって欲しかったなと思う部分もあります。
まず、妙に説教くさい場面が多いです。主として幼児売春の犠牲者である子供たちにフォーカスを当てているせいなのか、
なんだか大人が悪いみたいな単純な話に何度もなりそうになってます。
せっかく構造的な問題まで提示しようとしているのに、間にそれが挟まってくるから、うーんという感じ。
そこまでやるのって小説としてどうなのと自分でも思うのですが、やるなら幼児売買組織やペドファイルの外国人たちのことももっと深く掘り出して欲しかったです。なんか、「悪役」としての描かれ方が強すぎます。チューンという元児童売春の犠牲者であり、現在は売春組織メンバーの男性のエピソードが、わざと小さく扱われているように感じるのは、正義と悪という対立を強調しようとする意図からだろうなと。
冷静に読める人ならいいですが、そうでない人は、安易に児童買春反対を叫ぶ暴徒になってしまいそう。ここまでやらなきゃ日本人は目覚めないだろっていうのが作者の意図なら仕方ないかもしれませんが。。
そういうわけで、児童買春という普段は窺い知ることの出来ない世界を体感したい人にはオススメできますが、
あくまでもこれは物語であるということと、児童売買反対という主人公たちの立ち位置も「立場の一つ」でしかないことを念頭に置く必要があるかと思います。
映画はどちらかというとショッキングな部分だけを強調していて、映画の限界を感じた作品でしたが、
こちらはボリュームありです。
最初はちょっとノンフィクションっぽいのですが、次第に物語的になっていき、普通に小説として読めるようになります。
これをノンフィクションかどうかで悩んでる人ってちょっとどうかなと。嘘には必ず一定程度の真実が含まれていると言われるように、完全なノンフィクションではなくても伝えたい部分は真実に基づいているだろうことは容易に推測できます。
かなり衝撃的な描写も多いですが、自分は結構慣れてるので気分が悪くなったりはしませんでした。
幼児売春というそれだけで重いテーマを扱いながら、それを含む構造的な問題をかなり深いところまでえぐりだしていると思います。
ただ、そこまでやるなら、もう少しやって欲しかったなと思う部分もあります。
まず、妙に説教くさい場面が多いです。主として幼児売春の犠牲者である子供たちにフォーカスを当てているせいなのか、
なんだか大人が悪いみたいな単純な話に何度もなりそうになってます。
せっかく構造的な問題まで提示しようとしているのに、間にそれが挟まってくるから、うーんという感じ。
そこまでやるのって小説としてどうなのと自分でも思うのですが、やるなら幼児売買組織やペドファイルの外国人たちのことももっと深く掘り出して欲しかったです。なんか、「悪役」としての描かれ方が強すぎます。チューンという元児童売春の犠牲者であり、現在は売春組織メンバーの男性のエピソードが、わざと小さく扱われているように感じるのは、正義と悪という対立を強調しようとする意図からだろうなと。
冷静に読める人ならいいですが、そうでない人は、安易に児童買春反対を叫ぶ暴徒になってしまいそう。ここまでやらなきゃ日本人は目覚めないだろっていうのが作者の意図なら仕方ないかもしれませんが。。
そういうわけで、児童買春という普段は窺い知ることの出来ない世界を体感したい人にはオススメできますが、
あくまでもこれは物語であるということと、児童売買反対という主人公たちの立ち位置も「立場の一つ」でしかないことを念頭に置く必要があるかと思います。
2009年5月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
既に映画化された作品を観ているのでわかりやすかった。 医師という職業がらかような話しを聞かされてきた。
辛い厳しい現実を映像で見せられ、平然としているオノレがおかしいのか、否、おかしいとは思わぬ。
原作の文章は逆に映画の解説書に思えた。
この作品では中心は社会福祉センターの中心、タイ女性のナバボーンとそれを支える者たち。さらに、日本から来ている20代半ばの音羽。ジャーナリストとして冷静に対応している南部は、脇役である。
人間の子どもをどう位置づけ、大切にするかという重大なる問いである。
あくまでも、主人公は人間の子どもたちである。
========
★永江朗氏の解説が分かりやすい。
梁石日(ヤン・ソギル)という作家をきわめてわかりやすく伝えてくれる。
解説者ほ最後の結末に感動している。
諸氏はいかがですか。私は考え込んでしまった。
辛い厳しい現実を映像で見せられ、平然としているオノレがおかしいのか、否、おかしいとは思わぬ。
原作の文章は逆に映画の解説書に思えた。
この作品では中心は社会福祉センターの中心、タイ女性のナバボーンとそれを支える者たち。さらに、日本から来ている20代半ばの音羽。ジャーナリストとして冷静に対応している南部は、脇役である。
人間の子どもをどう位置づけ、大切にするかという重大なる問いである。
あくまでも、主人公は人間の子どもたちである。
========
★永江朗氏の解説が分かりやすい。
梁石日(ヤン・ソギル)という作家をきわめてわかりやすく伝えてくれる。
解説者ほ最後の結末に感動している。
諸氏はいかがですか。私は考え込んでしまった。
2019年10月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画も原作もいまいち上映前のCMほどではないね
2011年7月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ヤンソギルの『闇の子供たち』は、人身売買や臓器売買を地下商売にしている大人、幼い子供を玩弄物の如く扱い、凌辱する、大人を、子供の透徹した視点で視ているような感じでグロテスクで汚ならしく描かれた小説であるが、そもそも何の為に、子供の肉体破砕の様をこんなに生々しく描写するのだろうか。社会的なメッセージあって、ジャーナリズム小説として、あえてこのような描き方をするならまだ分かる。しかし、ジャーナリズム小説として考えると、疑問点が多く散見され、真実、というか事実が描かれていない。取材不足、然も云われたり。タイ、バンコクが人身売買が盛んに行われている国であるか否かは別にしても、タイが悪い国だと、汚い国だと、誤見してしまう可能性も充分にある。これは、まずい。タイには、素敵なところが沢山ある。寺院、華麗なる寺院、荘厳で憂愁を感じさせる神秘的空間!まずい、私の、主観的な考えが入り過ぎた。ごめん。時に、もし仮に、この『闇の子供たち』なるわかりにくい小説が、ジャーナリズム小説ではなくて、単なる大衆小説だとしたら、と考えてみたら、評価出来るか。いや、出来ない。子供を凌ずる大人の残忍性を楽しむなんて読者はいないだろうから、素直に楽しめない。ということは、つまり、大衆小説としても、評価は出来ない。ただ、病める精神が、読んだとすれば、幼い子供を弄ぶ表現に勃起するやもしぬので、そういう病んだ、異常な人間が読者なら、大衆小説として、読めるのかもしれない。しかし、私もそうだが、普通の、まともな人間が読者なら、こういう小説を、大衆小説とは見なせない。では、この小説、一体、何なのだろう。ジャーナリズム小説でもなければ、大衆小説でもない。もちろん、寓意小説でもないし、文学なんぞでは絶対にない。わけのわからん小説。最早、読むに耐えない。読まないほうがいい。読んで、その時間を無駄にするな!もし、人身売買、臓器売買、ペドフェリアなど、真実を知りたくば、そんな本は探せば幾らでも見つかる。わざわざ『闇の子供たち』を読む必要なんてないのだ。安直に、事実を知りたいと考えて、この小説に手を出したなら、恥じ入るべきといって、言い過ぎではない。