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大学卒業後に務めた出版社を退社後、埼玉の食肉会社に入社した著者は、翌日から牛豚の解体を生業に働きはじめる。入社初日から「ここはお前なんかの来るところじゃねえっ!」と怒鳴られたものの、しだいにナイフ捌きをおぼえ、牛の皮剥きに熟達していく。牛を屠る喜びと、屠りの技術を後輩に伝えるまでの屠場での十年の日々。
「職業を選ぶ」「働き続ける」とは、自分の人生にとってどういうことなのか――。
屠畜解体従事者への世間の恥知らずな差別と偏見はあろうと「牛を屠る」仕事は続けるに値する仕事だー―。これから世の中に出て行こうとする若い人たちに向けて、著者最初の小説作品である『生活の設計』以来、一度も書かれなかった屠場仲間の生きざま、差別をめぐる闘い、両親・家族をめぐる葛藤をまじえて描く。芥川賞候補作家による渾身の書き下ろし。

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本の長さ

140ページ
言語

日本語
出版社

解放出版社
発売日

2009/7/10
ISBN-10

4759267247
ISBN-13

978-4759267242
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山脇史子（やまわきふみこ）東京生まれ。雑誌などでフリーランスとして記事を執筆。 1991〜98年まで東京芝浦の食肉市場・屠場の内臓処理現場に通い、働く人たちの話を聞くことをライフワークとした。
8
単行本（ソフトカバー）
25個の商品：￥561から

商品の説明

著者について

1965年東京都生まれ。北海道大学卒業。1990年大宮食肉荷受株式会社に入社。主に牛の屠畜に従事しながら、2001年まで勤務。2000年屠場での日々をつづった自伝的小説「生活の設計」で第32回新潮新人賞を受賞(『虹を追いかける男』双葉文庫所収)。2002年『縮んだ愛』で第24回野間文芸新人賞受賞。著書に『ジャムの空壜』『灰色の瞳』『家族芝居』『銀色の翼』『金色のゆりかご』『ぼくたちは大人になる』などがある。

登録情報

出版社 ‏ : ‎ 解放出版社 (2009/7/10)
発売日 ‏ : ‎ 2009/7/10
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本（ソフトカバー） ‏ : ‎ 140ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4759267247
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4759267242

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- - 83,406位ノンフィクション (本)
- - 124,660位文学・評論 (本)

カスタマーレビュー:
4.2 170個の評価

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佐川光晴

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花

作品

2024年4月17日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

為になります

2021年3月21日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

屠畜場とはどんな場所なのか知りたくて読んでみました。現在では本書に出てくるような屠殺場は皆無かもしれないが、使用する刃物を研ぎ仕上げていくプロの仕事師たちの働きぶりは爽快感さえ感じられます。仕事を極める道のりを味わうも良し、食物連鎖の頂点に位置する人類の一人として「いただきます」とあらためて食物とそれに関わる全ての人々に感謝するも良し。食卓に並ぶ肉の流通の一部を知るためだけでも読む価値はあると思います。ただし、凄惨な文章もあるので気弱な読者は肉が食べられなくなるかもしれないのでお勧め出来ません。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

TUMI

とても丁寧な対応でした。

2021年3月8日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

商品説明欄の通り本の状態はとても良好でした。また、梱包も丁寧でした。

2019年10月18日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

職を変える度に、本当にこの職業は自分にとって天職なのか？と考えないことは無かった私。働きだしてからもなお思い出したかのように自問自答しては悩む。
そんな私を迷いから救ってくれた本です。

早くこの本に出会いたかった！！
今年県外就職した娘にも｢牛を屠る｣を推薦しました。

10人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

そよ風に凪ぐ

本書のテーマは後付け

2016年4月19日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

本書のテーマとして謳われているような
仕事と人生との普遍的な関わりということは佐川氏は全く意図していないだろう。
本文を読めばわかるが佐川氏の10年間の労働とは日々体をとことんまで使い切ることで
得られる爽快感であり、そんな小賢しいテーマは佐川氏が嫌悪するところだったのではなかろうか？
このテーマは対談者の平松氏主導の後付けであり、佐川氏も言われて初めて気付いて、
そういった一面を了承したのだろう。
本文で述べている。
労働という行為を繰り返す事に専念した結果、自分で書きたくなった。
何をか？「この仕事のことは書いておきたい」
それ以上それ以下でもないだろう。

12人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

黒ごま

身近なのに遠い仕事なのかな

2019年7月16日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

心身ともに大変な作業なんだ　と一言で言えない(おめえらに何がわかる💢と言われそう)です　牛一頭どこも無駄に捨てることなく何に使われていくのかが知りたかったのでそれは内容になかったです　母は肉屋さんで働いていましてくじらや豚も血まで使える無駄にしないと何かで読んだか聞いた記憶がありそれが知りたいと思い買ってみました

4人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

m3kz

Excellent

2014年9月11日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

Cannot stop reading.
Just finished reading the whole book one day.
Nothing beats the fact that the writer actually worked number of years at the slaughter house.

9人のお客様がこれが役に立ったと考えています

2019年10月6日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

普段の生活で知ることのできなかった事を多く学ぶことができた。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

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