私は定年後の人生のコースとしては大きく三つあると考えている。一つ目は従来と同じく仕事を続けながら生活すること。二つ目は悠々自適で何をするでもなくユッタリと過ごすこと。三つ目はこれまでの経験をベースとしながらも新たな課題に発展的に取り組むこと。
筆者はこのうち、最初のコースを推奨している様に思われるし、実際それを自ら実践している。これは筆者が文系(哲学)の研究者であり、それが可能な環境にあるからであろう。しかし、一般の人にとっては実際には様々な制約もあれば、異なったことに取り組んでみたいとの思いもあり、必ずしも普遍的な考え方とは言えない様に思う。むしろ定年後の人生では20代までの学生時代や、60代までの社会人時代には出来なかったことに、老後の時間を投資して人生を三度味わうくらいの気持ちで新たなことに挑戦する気概が必要ではないだろうか?
勿論、筆者と同じく一つ目の考え方で十分満足出来るのであれば言うことはないが、人生100年時代であれば少し勿体ない気もする。折角生まれて来たのだから、多様な価値観を知り、様々な経験をして豊かな人生を送ることが出来ればいずれ死を迎えても本望ではないだろうか。
その意味からも、60歳までの間はそれらを探す準備期間としての重要性が増す訳なので、そのための一般社会人教育等の必要性も今後は高まって来ると思う。大学の一般教養(リベラルアーツ)の役割も本来はそういうところにあると思う。
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男の老後力 単行本 – 2008/3/1
鷲田 小彌太
(著)
- 本の長さ223ページ
- 言語日本語
- 出版社海竜社
- 発売日2008/3/1
- ISBN-104759310150
- ISBN-13978-4759310153
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登録情報
- 出版社 : 海竜社 (2008/3/1)
- 発売日 : 2008/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 223ページ
- ISBN-10 : 4759310150
- ISBN-13 : 978-4759310153
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,543,600位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2013年2月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
定年後はまわりから潮を引くように人がいなくなる、徐々にでなく一気にである。
仕事が人間的な繋がりの中心であったことを思い知らされることは実感として理解
できる。仕事を辞めた時から老後が始まるという筆者の言うとおり確かである。
又筆者は定年後も働き続けることを推奨してる、定年後仕事をしない男は女にとって
障害物である、定年後も仕事をやっていれば回避できる→筆者が現在仕事をしてるこ
とと筆者独自の価値観だろうが、この点については今ひとつ共感できない。
仕事が人間的な繋がりの中心であったことを思い知らされることは実感として理解
できる。仕事を辞めた時から老後が始まるという筆者の言うとおり確かである。
又筆者は定年後も働き続けることを推奨してる、定年後仕事をしない男は女にとって
障害物である、定年後も仕事をやっていれば回避できる→筆者が現在仕事をしてるこ
とと筆者独自の価値観だろうが、この点については今ひとつ共感できない。
2008年4月11日に日本でレビュー済み
大抵は旦那が死んでも嫁は自由を満喫し楽しく長く生きるが、逆に嫁が死ぬと旦那はしぼんですぐ死ぬ、その原因について色々書いてる。それらに正しく対応し変わっていくことで妻が逝った後の生活だけでなくあらゆる人間関係にいかせる事例が紹介されている。自分にはまだまだ関係ないこと、と言わず事前の準備。と言う意味あいだけでなく、今ばりばり働く人にも有益な一冊。
2012年2月27日に日本でレビュー済み
70を過ぎた父を理解するために手にとってみました。
「私はこう思う」という
著者の個人的な意見が並んでおり、
大した引用もないように感じました。
しかし著者は哲学が専門の大学教授。
その気になれば、アカデミックな引用はお手の物のはず。
それを読者層に合わせて
誰でも経験するような例え話で論を進めていくので、
わかりやすいです。
泥臭い主張も含めて
私には共感できることが多く、
これからの自分の生き方の参考にしたいと思いました。
また、父の内心にあるであろうモヤモヤしたものを、
本書を通じて少し理解できた気がしました。
私的「メモっ得」ポイント
老人が、自分は賢明でないから学ぶ必要があるのだ、
という姿勢を取ると、後進たちが老人を多少見習うことになる。
「私はこう思う」という
著者の個人的な意見が並んでおり、
大した引用もないように感じました。
しかし著者は哲学が専門の大学教授。
その気になれば、アカデミックな引用はお手の物のはず。
それを読者層に合わせて
誰でも経験するような例え話で論を進めていくので、
わかりやすいです。
泥臭い主張も含めて
私には共感できることが多く、
これからの自分の生き方の参考にしたいと思いました。
また、父の内心にあるであろうモヤモヤしたものを、
本書を通じて少し理解できた気がしました。
私的「メモっ得」ポイント
老人が、自分は賢明でないから学ぶ必要があるのだ、
という姿勢を取ると、後進たちが老人を多少見習うことになる。