二つの点で、がっかりしたので、星ひとつです。
ひとつは、本の内容が、書名から想像するのと違う、ということです。この本の内容は、全編、性的な被害を受けたという記憶に関することです。それに終始してます。タイトルには性的なことを匂わす言葉はないので、もっと広く「記憶」全般を扱っているかと思っていたのが、裏切られました。
もうひとつは、訳文がこなれていないので読みづらい。最初の1/4くらいは導入部みたいなものなので、その核心になかなか近づかない所をまずい訳で読むのはつらいです。また、「問題点が二つある」というような所で、そのつもりになって読んでいると、いつまでたっても二つ目が出てこない。そしてついには次の章へ進んでしまったりします。こういうのは、ちゃんと原作者に問合わせして、本として完成させてほしい。
まあ、もともとの(英語の)本も、あまりレベルの高い本ではないように思います。
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子どもの頃の思い出は本物か: 記憶に裏切られるとき 単行本 – 2011/5/12
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- 本の長さ352ページ
- 言語日本語
- 出版社化学同人
- 発売日2011/5/12
- ISBN-104759814671
- ISBN-13978-4759814675
登録情報
- 出版社 : 化学同人 (2011/5/12)
- 発売日 : 2011/5/12
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 352ページ
- ISBN-10 : 4759814671
- ISBN-13 : 978-4759814675
- Amazon 売れ筋ランキング: - 843,989位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2021年6月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2014年5月28日に日本でレビュー済み
幼児期健忘について、抑圧された記憶説への反論、また誤った記憶を正しい記憶を思い込むメカニズムについて、などなど「記憶」に関する研究について語れています。
中でも衝撃的だったのは、「抑圧された記憶」問題についてです。
是非多くの方に読んでいただきたい一書です。
少しでも、冤罪に苦しむ方を無くしたい、純粋にそんな気持ちになりました。
説得力を感じるのは、抑圧された記憶問題の危険性を弾劾しながらも、抑制的に淡々と実験方法や実験データを紹介し、記憶研究の最前線を語ることによって真実を伝えようとしている点です。
このような本こそ科学的で明快であり、人間心理の混迷や闇に光を投じる一書だと思います。
中でも衝撃的だったのは、「抑圧された記憶」問題についてです。
是非多くの方に読んでいただきたい一書です。
少しでも、冤罪に苦しむ方を無くしたい、純粋にそんな気持ちになりました。
説得力を感じるのは、抑圧された記憶問題の危険性を弾劾しながらも、抑制的に淡々と実験方法や実験データを紹介し、記憶研究の最前線を語ることによって真実を伝えようとしている点です。
このような本こそ科学的で明快であり、人間心理の混迷や闇に光を投じる一書だと思います。
2016年1月9日に日本でレビュー済み
本書の原題は
Remembering Our Childhood: How Memory Betrays Us
。
本書が主として論じるのは、「抑圧された記憶」という神話について。
この議論に火をつけたのは、1988年に発行された一冊のベストセラー、
エレン・バス、ローラ・デイビス著『 生きる勇気と癒す力 』。
書き手が言うには、「子どもの頃に性的虐待を受けた女性へのアドバイス」、
封印された忌まわしき記憶を明るみに引きずり出すための手引き。
対して本書の著者サバーに言わせれば、「さまざまな種類の広汎な
心理的問題を抱えた女性に、ほぼ確実に子どもの頃に性的虐待を
受けたのだと信じさせてしまう本」。
論争は研究室や学会の世界をはるか飛び越えて、刑事訴訟にその場を
移すこととなる。
ある保育園のケース、「病院で看護師が4歳の子どもの体温を直腸検査で
測った際に、その子供が『お昼寝の時間に先生がしたのと同じだね』といった。
この発言をもとに捜査が始まり、……保育士が115回にわたる性的虐待を
行なったとして懲役47年の判決を受けた」。後に無罪判決こそ下るが、
誘導尋問の末、例えば肛門にフォークを突き刺した、との証言が採用された、
外傷の診断のひとつもないままに。
ヒステリーは議会にも及ぶ。とある論文が「小児性愛を推進した」との廉で
各人に精読されることもないまま、非難決議の対象となった。
「詳細で確信に満ちた子どもの頃の『記憶』を目の前に示されたとしても、
それが真実であるに違いないとはもはや断言できない」。
本書が突きつけるのは専ら、あまりに脆い「記憶」なるシステムによって
時に人生そのものが毀損されていくその恐怖。
ただし、「抑圧された記憶」のことばが、しばしば事実関係を裏切って、
時にあまりに生々しく感情を誘い出してしまうのは、人間の持つ想像力や
共感の作用ゆえ。
過去の有無と、感情の強弱は必ずしもリンクしない。
そんな人間の危うさに本書は肉薄して見せる。
とりわけ中盤以降では堂々巡りを繰り返す本書が、完成度において
芳しい評価を下し難い点は確かにある。現代的な児童心理学の知見を
満たすものとも見なしがたい。
しかし、何も裁判沙汰に限らず、「記憶」を過信するリスクを顧みるに
相応の説得力を帯びた一冊。
本書が主として論じるのは、「抑圧された記憶」という神話について。
この議論に火をつけたのは、1988年に発行された一冊のベストセラー、
エレン・バス、ローラ・デイビス著『 生きる勇気と癒す力 』。
書き手が言うには、「子どもの頃に性的虐待を受けた女性へのアドバイス」、
封印された忌まわしき記憶を明るみに引きずり出すための手引き。
対して本書の著者サバーに言わせれば、「さまざまな種類の広汎な
心理的問題を抱えた女性に、ほぼ確実に子どもの頃に性的虐待を
受けたのだと信じさせてしまう本」。
論争は研究室や学会の世界をはるか飛び越えて、刑事訴訟にその場を
移すこととなる。
ある保育園のケース、「病院で看護師が4歳の子どもの体温を直腸検査で
測った際に、その子供が『お昼寝の時間に先生がしたのと同じだね』といった。
この発言をもとに捜査が始まり、……保育士が115回にわたる性的虐待を
行なったとして懲役47年の判決を受けた」。後に無罪判決こそ下るが、
誘導尋問の末、例えば肛門にフォークを突き刺した、との証言が採用された、
外傷の診断のひとつもないままに。
ヒステリーは議会にも及ぶ。とある論文が「小児性愛を推進した」との廉で
各人に精読されることもないまま、非難決議の対象となった。
「詳細で確信に満ちた子どもの頃の『記憶』を目の前に示されたとしても、
それが真実であるに違いないとはもはや断言できない」。
本書が突きつけるのは専ら、あまりに脆い「記憶」なるシステムによって
時に人生そのものが毀損されていくその恐怖。
ただし、「抑圧された記憶」のことばが、しばしば事実関係を裏切って、
時にあまりに生々しく感情を誘い出してしまうのは、人間の持つ想像力や
共感の作用ゆえ。
過去の有無と、感情の強弱は必ずしもリンクしない。
そんな人間の危うさに本書は肉薄して見せる。
とりわけ中盤以降では堂々巡りを繰り返す本書が、完成度において
芳しい評価を下し難い点は確かにある。現代的な児童心理学の知見を
満たすものとも見なしがたい。
しかし、何も裁判沙汰に限らず、「記憶」を過信するリスクを顧みるに
相応の説得力を帯びた一冊。
2011年10月7日に日本でレビュー済み
子どもの頃の記憶に焦点を当て、いったい何歳までの記憶が残っているのか、
また、「思い出された」記憶は本当かということについて論じられています。
これは、「子供の記憶」を越えて、とても興味深い方向に進展します。
つまり、記憶は後から合成されているのではないかということです。
一般的に、記憶はビデオテープのように細かなものまでもが正確に記録されていると
思われていますが、そうではないということです。
興味深いのは、UFOに誘拐された人々の記憶が、心理療法家の治療を受けた後、
姿を現していることです。
虐待を受けた子供が、その過去を思い出す過程も同様です。
本書では、これらのことからから心理療法家の記憶を回復する技法が、実際に体験しなかった経験を
つくり出してしまう可能性があることを指摘しています。
同時に、どうやら、ひとはよく分からない状態でいるよりは、説明できる「もの」に
しがみつきたいのではないかと説明します。
記憶が不正確だとすると、自分の存在というものに強い不安をおぼえるのですが、
本書では、正確さより、記憶によってつくられている自分の物語が重要と結びます。
例えば、何月何日に、自分に影響を与えたひとと出逢ったということより、そんなひととの
出逢いがあり、自分に及ぼした影響の方が重要ということです。
記憶の研究は、発展途上。でも本書の結びが、記憶の本質ではないかとおもいました。
また、「思い出された」記憶は本当かということについて論じられています。
これは、「子供の記憶」を越えて、とても興味深い方向に進展します。
つまり、記憶は後から合成されているのではないかということです。
一般的に、記憶はビデオテープのように細かなものまでもが正確に記録されていると
思われていますが、そうではないということです。
興味深いのは、UFOに誘拐された人々の記憶が、心理療法家の治療を受けた後、
姿を現していることです。
虐待を受けた子供が、その過去を思い出す過程も同様です。
本書では、これらのことからから心理療法家の記憶を回復する技法が、実際に体験しなかった経験を
つくり出してしまう可能性があることを指摘しています。
同時に、どうやら、ひとはよく分からない状態でいるよりは、説明できる「もの」に
しがみつきたいのではないかと説明します。
記憶が不正確だとすると、自分の存在というものに強い不安をおぼえるのですが、
本書では、正確さより、記憶によってつくられている自分の物語が重要と結びます。
例えば、何月何日に、自分に影響を与えたひとと出逢ったということより、そんなひととの
出逢いがあり、自分に及ぼした影響の方が重要ということです。
記憶の研究は、発展途上。でも本書の結びが、記憶の本質ではないかとおもいました。
2011年11月6日に日本でレビュー済み
最初は、幼児期の記憶はどこまでさかのぼれるか、その記憶は正しいかという掴みから。幼児期や胎児の記憶を信じている人は多いのではないだろうか。それから記憶はテープレコーダーと違ってそもそも断片的であり、反復的に思い出し、誰かと話すことだけでも再構成され、別の記憶や想像と混じり…という自伝的記憶の性質が、どのように実験的に調べられていったかの研究史とともに紹介される(ただしやっぱり、この種の研究は難しいこともよくわかる)。つい最近の記憶でさえ簡単に書き換わるのだ。そしてその書き変わりは本人にはわからない。だから記憶が具体的だったり、正確性に自信があっても、実際に正確だという保証にはならない。前半は後半の「記憶の抑圧」説を巡る論争への布石にもなっている。
記憶の抑圧は不思議な概念で、ふつうは辛い経験ほど忘れられないから苦しむのに全く逆だ。そして性的虐待と強く結びついており、大災害や戦場経験などとはあまり関連がないようだ。きっと性的虐待が密かに行われ、物証なしでも犯罪事実が認められることがあるのに関係していたのだろう。また科学論争と言うよりは、弱者のエンパワーメントのような社会運動色が強い論争だったこともわかる。警官の(おそらく正義感に基づいた)誘導的な尋問、カウンセラーの狂気じみた論理、性的虐待の影響に関する研究への政治的な反応、「取り戻した記憶」に基づいて告発された親の苦悩etc...。科学的なデータを適切に評価するスキルはないが、気に入らない研究を気に入らないと認識して攻撃する人々がいるという著者の指摘は厳しい。
裁判での目撃証言の扱いなど、日本にも無関係でない話題もあり、記憶の心理学に関心がない人にも一読の価値がある。
記憶の抑圧は不思議な概念で、ふつうは辛い経験ほど忘れられないから苦しむのに全く逆だ。そして性的虐待と強く結びついており、大災害や戦場経験などとはあまり関連がないようだ。きっと性的虐待が密かに行われ、物証なしでも犯罪事実が認められることがあるのに関係していたのだろう。また科学論争と言うよりは、弱者のエンパワーメントのような社会運動色が強い論争だったこともわかる。警官の(おそらく正義感に基づいた)誘導的な尋問、カウンセラーの狂気じみた論理、性的虐待の影響に関する研究への政治的な反応、「取り戻した記憶」に基づいて告発された親の苦悩etc...。科学的なデータを適切に評価するスキルはないが、気に入らない研究を気に入らないと認識して攻撃する人々がいるという著者の指摘は厳しい。
裁判での目撃証言の扱いなど、日本にも無関係でない話題もあり、記憶の心理学に関心がない人にも一読の価値がある。
2012年1月14日に日本でレビュー済み
自分が経験したと思い込んでいる自分の記憶は実はあいまいなものであり、外部からの情報により変化するものであることを研究した本です。過去の記憶がいかに頼りにならないか、そしてその頼りにならない記憶をよみがえらせ今の問題を解決しようとするセラピーの問題を明らかにしています。過去の記憶が頼りにならないと知ることは、現在の自分の行動の言い訳を過去の記憶に求めようとすることの危険さを認識することであり、一度は読んでおくべき名著だと思いました。