40年前の宮川透氏の訳に比べて、現代的で少し読みやすくなりました。ロックの生きた当時には画期的な著書だったと思いますが、今となっては官僚の答弁のように、建前を述べているように思えるのはなぜ?
印刷技術が発明されてから、著書(特に政治や宗教に関すること)が多くの人の目に触れるようになり、権力者から目を付けられることを考えて、恐る恐る書いているからでしょう。同じことは、言論の自由が確立されていなかった戦前の日本でも見受けられる。反対にはっきり書いている本(学問ノススメなど)は国寄りのことを書いています。ギリシャローマ時代の著書に比べて伸び伸びしていないし、回りくどい言い方で、わかりにくくしていると思う。
これから法律を勉強する人には、是非読んでほしい本だと思う。この近代の法律の起源を知ることで建前だけの法律論を振り回すことなく、哲学や寛容を持って、人には接してほしいです。
父権の及ぶ期間は子供が成人するまでとか、法律が自由を生み出すわけとか、貨幣が富の蓄積や格差を作りだしたなど、例を挙げて、素人にもわかりやすく社会学を説明してくれているのはありがたい。
勉強のために読むのは良いけど、秋の夜長に読むには感動が少ないので、星4個にしました。
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統治論: 全訳 単行本 – 1997/2/1
- ISBN-104760114181
- ISBN-13978-4760114184
- 出版社柏書房
- 発売日1997/2/1
- 言語日本語
- 本の長さ372ページ
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
フィルマーらが確立した諸原理の批判的検討と、市民政治の真の起源・領域・目的に関する統治二論を、第二次大戦後の研究成果をふまえつつ完訳。フィルマーの「家父長制」第1章を付録として収録。
登録情報
- 出版社 : 柏書房 (1997/2/1)
- 発売日 : 1997/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 372ページ
- ISBN-10 : 4760114181
- ISBN-13 : 978-4760114184
- Amazon 売れ筋ランキング: - 993,920位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
所有権とか君主制とか人間とは何かを説いている第1部があるから市民政府論である第2部が生きてくるのだろう。基本となる第1部はぜひ読むべきだあろう。法律も政治も人間が行う以上間違いはあるはずだからだ。
2003年12月9日に日本でレビュー済み
日本国憲法を学ぶ上で必須知識である「社会契約説」について学ぶにあたって必要な基本文献の一つ。
全体は二部構成。
第一部においてフィルマーの『パトリアーカ』を論駁し、王権神授説の正当性を否定した上で、第二部において社会契約についての自説を展開する(巻末に『パトリアーカ』の第一章の部分も訳出されている)。
岩波文庫版『市民政府論』をはじめとして、第二部だけを翻訳したものが多いが、やはり第一部とあわせて読むべきだろう。
『世俗権力二論』などにも見られる、反対説をじっくり時間をかけて論駁しその後に自説を展開するスタイルは初めは疲れるが、根気よく第一部に付き合った者だけが第二部の十分な理解を得られると思う。
社会契約説については、他にルソー(『社会契約論』『人間不平等起源論』)やカント(『道徳形而上学原論』)の書もあるが、強いて一冊というなら本書を読むべきだろう。
全体は二部構成。
第一部においてフィルマーの『パトリアーカ』を論駁し、王権神授説の正当性を否定した上で、第二部において社会契約についての自説を展開する(巻末に『パトリアーカ』の第一章の部分も訳出されている)。
岩波文庫版『市民政府論』をはじめとして、第二部だけを翻訳したものが多いが、やはり第一部とあわせて読むべきだろう。
『世俗権力二論』などにも見られる、反対説をじっくり時間をかけて論駁しその後に自説を展開するスタイルは初めは疲れるが、根気よく第一部に付き合った者だけが第二部の十分な理解を得られると思う。
社会契約説については、他にルソー(『社会契約論』『人間不平等起源論』)やカント(『道徳形而上学原論』)の書もあるが、強いて一冊というなら本書を読むべきだろう。