源氏物語と深いつながりの藤原道長と同じ時代に生きた藤原実資の日記「小右記」を基本に、貴族社会や都で起こった事件や出来事が掛かれているのですが大変面白い!
思っていた以上に博打にハマり、借金を抱え、利権と謀略が渦巻き、犯罪をもみ消したりうやむやにしたり等は当たり前、家の前を通る牛車に石つぶてを投げたり、従者の首を持ち去ったり、受領に殴るけるの暴行を働いたり、位がものを言う時代のすさまじい暴力沙汰が日常茶飯事だった事がわかります
以前から王朝絵巻は美しいがそれを支える庶民の生活はどんなものだっただろうと思っていただけに、大変興味深く読みました
源氏物語の光の君は正に理想像ですね
いやー平安時代面白い!
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殴り合う貴族たち: 平安朝裏源氏物語 単行本 – 2005/9/1
繁田 信一
(著)
- 本の長さ229ページ
- 言語日本語
- 出版社柏書房
- 発売日2005/9/1
- ISBN-104760127895
- ISBN-13978-4760127894
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登録情報
- 出版社 : 柏書房 (2005/9/1)
- 発売日 : 2005/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 229ページ
- ISBN-10 : 4760127895
- ISBN-13 : 978-4760127894
- Amazon 売れ筋ランキング: - 443,493位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 5,905位日本史一般の本
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年1月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
王朝文学では決して語られることのない、みやびでも文化的でもない、バイオレンスな王朝貴族の実態であります。
『小右記』をメインに『権記』『御堂関白日記』などに記録された王朝貴族の暴力事件の数々を紹介。
時には後妻打、時には債権の回収、時にはルール違反への制裁。一見すると特権階級の非道な振舞いでしかない事例に、類似の事件や周辺の人間関係を結びつけることで背景を推測する手順はまるで推理小説を読むようです。
興味深いのは、藤原隆家、藤原能信、小一条院敦明親王ら、暴力事件の常習犯たちが、緊急の時にあたっては実に見事に振舞ってみせること。ひとくくりにごろつき扱いされていますが、むしろ平安時代の規範や行動原理が現代とは違い過ぎているせいだと考えた方がよろしいのではないでしょうか。それが何なのかと問われると困るのですが……
『小右記』をメインに『権記』『御堂関白日記』などに記録された王朝貴族の暴力事件の数々を紹介。
時には後妻打、時には債権の回収、時にはルール違反への制裁。一見すると特権階級の非道な振舞いでしかない事例に、類似の事件や周辺の人間関係を結びつけることで背景を推測する手順はまるで推理小説を読むようです。
興味深いのは、藤原隆家、藤原能信、小一条院敦明親王ら、暴力事件の常習犯たちが、緊急の時にあたっては実に見事に振舞ってみせること。ひとくくりにごろつき扱いされていますが、むしろ平安時代の規範や行動原理が現代とは違い過ぎているせいだと考えた方がよろしいのではないでしょうか。それが何なのかと問われると困るのですが……
2022年4月13日に日本でレビュー済み
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面白い。見て来たような盛り方だ。まさかね。
2016年7月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
それまで知らなかった内容がいっぱい。お友達にも貸してあげて、共に感想を話してみたい本です。
2009年12月22日に日本でレビュー済み
内容はまあまあ面白いとは思いますが(何しろ平安貴族の暴力的事件ばかりを抜き書いているのですから)、史料からの考察という割に、実に主観的で推論も多く、どこか結論ありきな印象を受けました。
文章に品がなく、言い回しもくどくて、同じ内容や言葉を繰り返し強調して使用してるところがわざとらしく、まるでゴシップ記事でも読んでいるかのよう。
ちょっとがっかり。
文章に品がなく、言い回しもくどくて、同じ内容や言葉を繰り返し強調して使用してるところがわざとらしく、まるでゴシップ記事でも読んでいるかのよう。
ちょっとがっかり。
2018年12月8日に日本でレビュー済み
どんな時代でも人は同じだなぁ(笑)と、楽しく読みました。様々な資料から読み解いて紹介してくれているのがいいですね。
2016年2月14日に日本でレビュー済み
日曜日の午後、一気に読み尽くした。もう十年も前に出版されていたとは、と悔やまれる一冊。平安時代には、学校で教えられなかった実はバイオレンス平安の側面があったということ。学生時代、大鏡の花山天皇事件に何か胸騒ぎを感じていたが、実はその深淵がこれほどまでとは、当時の受験生レベルでは気付きようもなかった。後年、西欧の王朝史を知る限り、どうも平安時代の歴史情報は奇麗事すぎる感があり、これまで、なにか納得いかない不自然さを感じていたから、書かれていることに、妙に納得できた。暴力、イジメ、超格差社会の現実は、まろ、おじゃる、ほほほの世界に、ある意味、血が通ったように思う。軍事貴族の存在や、暴行の古文的各種表現法など興味深かった。筆者には失礼かもしれないが、政治スキャンダル、バイオレンス記事満載の平安出版の週刊シゲタって感じもあり、エンターテイメント的にも、それなりに五重マル。今は、何ともはや、フランス王朝史の読後感に似た気分、人間ってヤツは本当に・・・オモシロイ
2016年7月30日に日本でレビュー済み
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平安時代の貴族はさぞや優雅に暮らしていたのだろうなと思いきや とんでもなく野蛮な面もあったという事がわかって本当にびっくりです。貴族に対する認識が変わります!