無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
踊る大捜査線に学ぶ組織論入門 単行本 – 2005/9/1
- ISBN-10476126277X
- ISBN-13978-4761262778
- 出版社かんき出版
- 発売日2005/9/1
- 言語日本語
- 本の長さ253ページ
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
商品の説明
出版社からのコメント
青島刑事、室井管理官、和久指導員、恩田刑事……
といった登場人物の巧みな台詞運びによって描き出される警察組織のダイナミズムとジレンマは、観客自身の心の中に抱える会社観、組織間にも通低し、深い共感と影響を与えた。
本書では、珠玉の言葉が散りばめられている台詞の中から20の名台詞を取り上げ、独自の解釈によって、組織のダイナミズムやミッション、カタチ、そしてリーダーシップについて考察する。
抜粋
リーダーシップを学ぶ人に見て欲しい映像といえば、『大脱走』『十二人の怒れる男』『ディスカバリーチャンネル アポロ11』『クリムゾン・タイド』『スタートレック』『八甲田山』……挙げ出すとけっこう多数存在する。
しかし、世代を問わず大きく話題になった最近の作品といえば、なんといっても、『踊る大捜査線』THE MOVIEの2作だ。
テレビシリーズを含む『踊る大捜査線』シリーズには、子どもからビジネスパーソン、そしてもう退職した、あるいは退職間際のベテランにいたるまで、あらゆる人にとって何かを感じ、学べる素材が偏在する。
この興味あふれる素材を元に、経営学の中で本来、もっとも身近で日常的にも役に立つはずの組織論というものを、できるだけわかりやすく読者の方々にお届けすること――それが本書の目的である。
もともと本が好きな人、組織論を学びたいと思っている人にはもちろん読んでいただきたいが、ふだんはあまり本を手にとらない人にも、また、経営学なんて自分とは関係がないと思っていた人たちにも、ぜひ目を通していただきたいトピックを選んでいる。
言わずもがなではあるが、この映画の一番の支持者は10代、20代の若い人たちだろう。若い人たちは、当然のことながら、現場で本当に一生懸命に働いている、織田裕二が扮する青島刑事の世代に共感しながら、しばしば、だらしない上司や、現場を知らない本部への呆れと怒りを共有しながら、映像に吸い込まれることだろう。
ミドル以上の人は、柳葉敏郎扮する室井管理官の姿に照らして自分らのリーダーシップを振り返り、現場の若い人たちにとって、真にエンパワーメント(元気づけ)となる振る舞いができているか、チェックしていきたいものだ。
またベテランの方は、故・いかりや長介扮する和久指導員に惹かれて、ひとつの“よい歳のとり方”を現場で示すその姿に同一化して、この映画を見るだろう。
そういう意味では、本書はそれぞれの世代ごとの関心で、手にとっていただきたいメッセージを含む書籍である。
『踊る大捜査線』シリーズのような迫力のある音響を伴う映像があって、そこから組織のダイナミズムをライブに学ぶというのは、ひとつの理想だ。
本書を読んで、再度『踊る大捜査線』THE MOVIEの2作をビデオ、DVD等で見直して欲しい。それから、すばらしいシナリオ・ガイドブックもキネマ旬報社から出版されているので、それもぜひ併せて読んで欲しい。
そういう企画から生まれた本がきっかけで、再度『踊る大捜査線』を見ながら、仕事や会社のことで悩んでいる親子の間で、いつも互いにに相手こそ「問題」だと思っている上司と部下の間で、また、働きはじめて組織について悩みはじめた若いカップルの間でも、対話が生まれたら最高である。
なお、共著者の田柳恵美子氏は、私にとって思いで深い企画だった『ウルトラマン研究序説』(中経出版、のちに扶桑社文庫から再刊)の共著者のひとりであり、今回もまた、田柳氏との最高のコラボレーションのもと、本書をまとめることができた。十数年経て、再びこのような仕事が一緒にできてうれしく思っている。
そして最後になったが、『踊る大捜査線』シリーズの生みの親であるプロデューサーの亀山千広氏、台詞の中に珠玉の言葉がちりばめられているが、その引用を許してくださった脚本家の君塚良一氏、フジテレビの関係者のみなさんの承諾がなければ、本書の企画は実現し得なかった。
とりわけ亀山氏は、この一連のドラマと映画は、リアリズムを重視しフィクションでありつつも、できるだけ現実に近い組織の姿を描いていること、また映画第2作は、組織論を軸に、「組織で勝つ」をテーマに描いたとおっしゃっていたことから、この映画を元に、我々が組織論の入門書を執筆したいと申し出たとき、即断で理解を示し、支援してくださった。
『踊る大捜査線』の関係者の方々に心から感謝申し上げたい。
著者について
1954年生まれ。78年京都大学教育学部卒業。89年MIT(マサチューセッツ工科大学)でPh.D(マネジメント)を取得。1994年より神戸大学教授。現在、神戸大学大学院経営学研究科教授。
変革型のリーダーシップ、創造性となじむマネジメント、働く人のキャリア発達、時期経営幹部の育成、これからの人事部の役割、研究とつながる教育・研修のあり方(リサーチ・ベースト・エデュケーション)を主たるテーマとしている。
主な著書に『経営組織』『リーダーシップ入門』(日経文庫)、『組織変革のビジョン』(光文社)、『ハッピー社員――仕事の世界の幸福論』(プレジデント社)、『働く人のキャリア・デザイン』(PHP研究所)など多数ある。
田柳恵美子
1959年神奈川県生まれ。科学技術・経営分野を中心に、研究機関や政府・自治体広報物、学術系出版物などの執筆を多数手がける。2004年より、北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科博士後期過程にて、組織論、知識移転論、サイエンスコミュニケーションなどの研究に従事。現在、(独)産業技術総合研究所情報技術研究部門嘱託PR&コミュニケーションコンサルタント、(独)科学技術振興機構(JST)「産学官連携ジャーナル」編集委員などを務め、社会技術ジャーナリスト、サイエンスコミュニケーションスペシャリストとして活躍している。
共著に『ウルトラマン研究序説』『Linux革命』などがある。
登録情報
- 出版社 : かんき出版 (2005/9/1)
- 発売日 : 2005/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 253ページ
- ISBN-10 : 476126277X
- ISBN-13 : 978-4761262778
- Amazon 売れ筋ランキング: - 401,553位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,455位その他の経営理論関連書籍
- - 1,761位マネジメント・人材管理
- - 26,571位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1954年神戸生まれ。1978年京都大学教育学部卒業。1980年神戸大学大学院経営学研究科修士課程を修了。1989年MIT(マサチューセッツ工科 大学)でPh.D.(マネジメント)を取得。1992年神戸大学で博士(経営学)を取得。神戸大学大学院経営学研究科教授(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『リーダーシップ入門』(ISBN-10:453211053X)が刊行された当時に掲載されていたものです)
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
20〜30代のファンがそろそろ組織論マネジメントを学ぶ世代になってきたのかと、読み終わると感慨深いかも。そのきっかけになるタイトルはよい。しかしキャリア、ノンキャリアの人はつまらないかも。中流上方の人は、自分の身近に境遇が当てはまります。
くてどうしても眠くなりそうな題材だ。けれど
も、「踊る大捜査線」というドラマ・映画を通
じて身近に最新テーマを勉強できる。
理論を「踊る〜」の場面を通じてビジュアル
化できるので、非常に頭に入りやすい。
組織というのはスーパースターだけで構成さ
れているのが、いい組織だとは思わない。「能力」
や「個性」に応じて分業し協力し合える組織、
自分の意見を発表でき、実行できる組織が
「いい組織」と言えるのではないか。
よく理解できる。
現場主義という管理職は多いが、決して簡単ではなく
真に実行するためにわかりやすい本である。
本書は,映画「踊る大捜査線」のシーンとセリフを題材に組織論とリーダシップについて論じています.映画を見た人ならばそのシチュエーションが映像的に理解できるので,著者の言わんとしている事も分かりやすいのではないでしょうか.
映画がたまたまケースとして適切な題材を提供していたのか,あるいは,このような組織論を意識して企画されたものか,どちらか分かりませんが,いずれにせよ単なるエンタテイメントにとどまらないところがこの映画の人気のあるところでしょう.本書を読んでから映画を見直してみると新しい発見があるかもしれません.