中古品:
¥1 税込
配送料 ¥320 6月8日-10日にお届け(21 時間 46 分以内にご注文の場合)
詳細を見る
中古商品: 非常に良い | 詳細
発売元 ネットオフ
コンディション: 中古商品: 非常に良い
コメント: 【購入後48時間以内に弊社より発送】中古品のため使用感はありますが、カバー・中身ともに綺麗なものを販売しております。万が一、実際の商品とコンディションが違っていた場合は、返金にて対応をさせて頂くのでご安心下さい。弊社Webサイトでも販売しているため在庫切れになった場合はキャンセル扱いとなります。
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

著者をフォローする

何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。

過剰管理の処方箋 自然にみんながやる気!になる 単行本(ソフトカバー) – 2009/2/3

3.8 5つ星のうち3.8 22個の評価

商品の説明

抜粋

 プロジェクションとは未来に向けて企てをすること。
 ただし将来のことはわからないから、かつて実存主義哲学が語ったように、ひとは未知の将来に対して、一方で希望を抱き、他方では強い不安を感じる。
 みなさんのなかには、プロジェクトでへとへとになった経験から「もうプロジェクトなんてこりごりだ」と思ったひとがいるかもしれない。
しかしプロジェクトでは、ひとりでは成し遂げられないこと、有期限の機動的なチームでないと速やかに実現できないテーマ、フォーマルなルーチン業務だけでは達成できないような進歩が達成されることもある。だから、ひとはプロジェクトというものに誇らしい響きも感じる。でなければ、NHKのかつての人気番組『プロジェクトX』を見ながら泣くひともいなかったはずだ。
 厳しいプロジェクトであっても、志をもち、また正しい方法をもって、納得のいく人選で取り組めば、テレビ番組に取り上げられることはなくても、そこには何がしかの感動がある。
 著者のひとりである岸良裕司は、TOC(制約理論)を応用したプロジェクトマネジメント理論・CCPM(クリティカルチェーン・プロジェクトマネジメント)の事例報告会で、人びとがプロジェクトの成功によって心から感動を語る姿を何度も見てきた。
もうひとりの著者である金井壽宏は岸良との出会いを通じて、この話はつまるところ、「管理の仕組み」と「組織の中の人間行動」という、経営学においてこれまで別々に語られることの多かった領域が、より具体的、特定的にいえばプロジェクトの管理手法とモティベーション(ひとのやる気)というふたつのテーマが、合流する世界だと気づかされた。それも深く。
 それがこの書物への旅の始まりであり、これを書いている間に、岸良は、TOCの提唱者であるイスラエルの物理学者エリヤフ・ゴールドラット博士とともに、文字通り世界を旅することとなった。

 みなさんの周りをながめてみてほしい。おそらく、好むと好まざるにかかわらず、世の中はプロジェクトだらけのはずだ。研究開発プロジェクト、商品開発プロジェクト、ソフト開発プロジェクト、建設プロジェクト、経営改革プロジェクト、行政改革プロジェクト......。
これらはいずれも未知への挑戦であり、同時に、会社や組織の根幹にもかかわるほどの大きな課題でもある。新しいことをするのは、同じことを繰り返し行うことよりも刺激的で楽しい。と同時に、プロジェクトには不確実性がつきものであり、ますます複雑になっていく現実に対処するという意味においても、メンバーたちの悩みはつきない。
よく聞く話だが、プロジェクトが始まってしばらくすると、現場は、
・理不尽な要求に対応する苦労
・予期せぬ問題に対処する苦労
・納期を守る苦労
 の三重苦にまみれていく。メンバーたちの当初のやる気は次第に萎え、やりがいのないなかでスケジュールだけが進み、なんとか終えられたとしてもはりあいを感じられない。そんなプロジェクトを繰り返していくうちに、メンバーのモティベーションは下がり、仕事の質も低下していく。
しかしこれらの苦労は、人間だけが将来を考えることができ、時間軸で生きることができるがゆえに、そしてプロジェクトに相手先やチームが存在するがゆえに、生まれてくる苦労でもある。未知への不安と緊張は人びとを苦しめもするし、プロジェクトが成就した暁には、次なる挑戦への夢や希望につながって、人びとを感動させたりもする。

「将来のことがわからないから心配だ」という根源的不安に対処するために、先進的な手法が世の中にあふれ、今日もまた新しい手法が開発されている。これらをいかに上手にマネジメントするかということについては様々な議論がなされているが、実のところ、うまくいったという話はあまり聞かない。むしろ、よかれと思って実施した管理手法が、かえって現場を苦しめてしまうことも少なくないと聞く。
ここに、プロジェクトマネジメントをめぐる「タスク中心の話」と「人びとにまつわる話」とが合流することになる。詳しくは本論のなかで述べていくが、我々は、人びとが最初はがんばる気になっているのに、どんどん元気が失せていく最大の原因は、「過剰管理」という病理にあるとにらんでいる。その症状をよりわかりやすく診断し、治療するため、本書には「心配菌」という病原菌を登場させた。
あらかじめ断わっておくと、心配菌はけっして悪玉菌ではない。いい心配と悪い心配があるだけだ。だとすれば、いい心配を体系化できれば、それ自体がマネジメントという世界をとらえるひとつの見方となるのではないか。そう考えて、この書物をつくっていく旅の終着駅を『過剰管理の処方箋』と名付けた。
 
 今回、我々が共著の形で本を書くに至ったのは、タスクの中のひとを中心に全体最適を図ったプロジェクトが実施されれば、多くの人びとが感動するということを、岸良が金井に吐露したのがきっかけだった。
 CCPMの導入現場から、ときには涙さえともなう感動の趣をともなって寄せられる感想、そのおとぎ話のようなストーリーに岸良はいくらかの戸惑いもおぼえていた。
 金井も初めは半信半疑だった。特定手法の成果は、それが目覚ましいものであればあるほど、うさんくささがつきまとう。しかしCCPMの感動ストーリーを聞いていると、プロジェクトの納期が守れるだけでなく大幅にスケジュールを短縮でき、お客様に本当に喜んでもらえ、さらには残業が劇的に減って、利益は増え、ひとが育ったというのだ。しかも、これが特殊な事例でないことは、様々な業界を超えて繰り返し起こる成功の数々によって明らかになってきている。
 プロジェクトにおける苦労の裏地は輝いている。プロジェクトがひとを鍛えるとしたら、そこには成長の喜びがある。
 本書は、これらのことを学問的にロジカルに解明し、どうやったら現場のモティベーションを上げることができ、イキイキと仕事を進めることができるのかを、実務者とアカデミアの世界の住人の視点の融合によって探求しようという試みである。

 プロジェクトを考えるにあたっては、「タスクを行うのはひとである」という当たり前の現実をあらためて虚心に眺める必要がある。これはCCPMを編み出したゴールドラット博士も、トヨタ生産システムを練り上げた故大野耐一氏も気づいておられたことだ。
「ひとの問題は」は、ややもすれば「大事なのはやっぱひとだね」の一言ですまされてきた面がないわけでなく、あるいは「ひとの問題はやっかいだ」と敬遠されたりもしてきた。
 本当はひとの問題がやっかいなのではなく、「やっかいだ」というひとこそやっかいなのだ。そして、ひとの問題こそが、組織における元気の源泉だと気づいたとき、プロジェクトマネジメントの手法は、タスク面においても、人間的な面においても、一歩前進したことになる。

 本書を通じて、多くの読者が過剰管理からの脱出を図れれば、それにまさる喜びはない。
 今回の2人のコラボレーションでは、PART1、PART3は岸良が、PART2は金井が担当し、PART4で著者2人から処方箋をお出しすることにした。また各PARTの中には「ちなみに」というスタイルで、もうひとりの著者の視点を挿入し、さらに脚注まで盛り込むという、バラエティに富んだ紙面構成となっている(脚注はすべて、岸良からのつっこみ、メッセージである)。
 なお執筆にあたっては、岸良の暴走しガチな文章を金井の知識でカバーすることによって、明るく楽しい、やりがい・はりあいに満ちた処方箋を開発しようと心がけた。その分、「ごりやく」や「お得な内容」がてんこ盛りになっていると信じたい。

著者について

金井 壽宏(かない・としひろ)
○-1954年神戸に生まれる。78年京都大学教育学部卒業。80年神戸大学大学院経営学研究科修士課程修了。89年マサチューセッツ工科大学(MIT)Ph.D.(経営学)。92年神戸大学博士(経営学)。現在、神戸大学大学院経営学研究科教授。リーダーシップ、モティベーション、キャリアなど、経営学の中でも人間の問題に深く関わるトピックを主たる研究分野としている。
○-おもな著書に『変革型ミドルの探求』(白桃書房)、『経営組織』(日経文庫)、『踊る大捜査線に学ぶ組織論入門』(共著 かんき出版)、『リーダーシップの旅』(共著 光文社新書)、『働くみんなのモティベーション論』(NTT出版)、『やる気!攻略本』(ミシマ社)、『サーバント・リーダーシップ』(英治出版、監訳)など多数ある。

岸良 裕司(きしら・ゆうじ)
○-1959年生まれ。ゴールドラット・コンサルティング・ディレクター。日本TOC推進協議会理事。TOCをあらゆる産業界、行政改革で実践し、活動成果の1つとして発表された「三方良しの公共事業」は、ゴールドラット博士の絶賛を浴び、07年4月に国策として正式に採用された。成果の数々は国際的に高い評価を得て、活動の舞台を日本のみならず世界中に広げている。08年4月、ゴールドラット博士に請われて、ゴールドラット・コンサルティング・ディレクターに就任し、日本代表となる。そのセミナーは、わかりやすく、実践的との定評がある。著書に『マネジメント改革の工程表』『目標を突破する 実践プロジェクトマネジメント』『三方良しの公共事業改革』『出張直前 一夜漬けのビジネス英会話』などがある。公職:京都府業務改革推進評価委員会委員、宮崎県総合計画審議会専門委員。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ かんき出版 (2009/2/3)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/2/3
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 192ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4761265795
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4761265793
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 22個の評価

著者について

著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

カスタマーレビュー

星5つ中3.8つ
5つのうち3.8つ
22グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2013年11月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2009年2月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年1月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2009年2月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年11月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2009年6月14日に日本でレビュー済み
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年7月2日に日本でレビュー済み
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年10月9日に日本でレビュー済み
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート