購入して引き込まれるように一気に読みました。
下町ロケットに代表されるように、中小企業が一念発起してそれまでにできないことをやってのける、という判り易いストーリーには簡単に快哉があがります。
しかし、この本のインタビュアーはむしろそうした風潮に距離を置き、中小企業の事情、信用金庫の事情、公的機関の事情、大企業の事情に対して、公平な立ち位置を持ってつぶさに状況をつづっていきます。
それぞれの団体には、それぞれの強みと共に、弱みがあります。
特に、ここには中小企業がなぜ下請け体質から逃れにくいのか。
大企業の協業ノウハウが中小企業に伝わることの重要性。
また、新しいものを開発した時の特許の重要性。
こうした「受注した仕事」の「一つ上位のシステム」に対しての意識の重要性などがいくつも描かれている良書です。
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深海8000mに挑んだ町工場 無人探査機「江戸っ子1号」プロジェクト 単行本(ソフトカバー) – 2014/9/3
山岡 淳一郎
(著)
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下請けからの脱却をはかる男たちのドラマ。
景気低迷、工場閉鎖、日本の産業を支えるはずの町工場が、ここ10年以上も厳しい環境におかれている。そんな状況の下で、東京・下町の工場の男たちが立ち上がる。
自分たちの技術で深海潜水艇を作り、海底1万メートルの探査をしようという大プロジェクト。日本のモノづくりの在り方を問うノンフィクション。
景気低迷、工場閉鎖、日本の産業を支えるはずの町工場が、ここ10年以上も厳しい環境におかれている。そんな状況の下で、東京・下町の工場の男たちが立ち上がる。
自分たちの技術で深海潜水艇を作り、海底1万メートルの探査をしようという大プロジェクト。日本のモノづくりの在り方を問うノンフィクション。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社かんき出版
- 発売日2014/9/3
- ISBN-104761270284
- ISBN-13978-4761270285
この著者の人気タイトル
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商品の説明
著者について
1959年愛媛県生まれ。出版関連会社、ライター集団を経てノンフィクション作家となる。「人と時代」「21世紀の公と私」を共通テーマとして、政治、経済、近現代史、医療、建築など分野を超えて旺盛に執筆。時事番組のコメンテーター、講演者としても活躍。東京富士大学客員教授。
著書に『インフラの呪縛 公共事業はなぜ迷走するのか』『原発と権力』(共にちくま新書)、『気骨 経営者土光敏夫の闘い』(平凡社)、『後藤新平 日本の羅針盤となった男』(草思社)、『放射能を背負って 南相馬市長・桜井勝延と市民の選択』(朝日新聞出版)、『国民皆保険が危ない』(平凡社新書)、『医療のこと、もっと知ってほしい』(岩波ジュニア新書)ほか多数。
著書に『インフラの呪縛 公共事業はなぜ迷走するのか』『原発と権力』(共にちくま新書)、『気骨 経営者土光敏夫の闘い』(平凡社)、『後藤新平 日本の羅針盤となった男』(草思社)、『放射能を背負って 南相馬市長・桜井勝延と市民の選択』(朝日新聞出版)、『国民皆保険が危ない』(平凡社新書)、『医療のこと、もっと知ってほしい』(岩波ジュニア新書)ほか多数。
登録情報
- 出版社 : かんき出版 (2014/9/3)
- 発売日 : 2014/9/3
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 208ページ
- ISBN-10 : 4761270284
- ISBN-13 : 978-4761270285
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,176,438位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 502位科学・テクノロジーの海洋学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1959年愛媛県松山市生まれ。出版関連会社、ライター集団を経てノンフィクション作家となる。
「人と時代」を共通テーマとして、建築、医療、近現代史、経済、スポーツなど分野を超えて旺盛に執筆。
ドキュメンタリー番組のコメンテーター、様々な団体やNPOなどに招かれての講演活動も展開中。
公式ブログ=>http://blog.livedoor.jp/junyamaoka/
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年9月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2014年9月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
江戸っ子1号プロジェクトは、2013年末にテレビや新聞でかなり報道され、中小企業連携のモノ作りの成功例として称えられた。
本書は、通り一遍の賞賛記事では知らされていなかったプロジェクトの詳細を、中小企業や黒子の人物と行動を追って調査考察している。
今後の同様のプロジェクトの参考になる良書。
本書は、通り一遍の賞賛記事では知らされていなかったプロジェクトの詳細を、中小企業や黒子の人物と行動を追って調査考察している。
今後の同様のプロジェクトの参考になる良書。
2018年8月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
下町ロケット的な感じで町工場の仕事がわかるりとても面白かったです。
2015年2月8日に日本でレビュー済み
下町ボブスレーが面白かったので手にとりました。
しかしプロジェクトの発端から体制、町工場の関わり方まで全く下町ボブスレーと異なることに、考えれば当然ですが驚きました。
それぞれの立場で関係各位の熱意と思惑、事情が交差する進展は興味深いですが、複雑な思いを残す読後感です。
プロジェクトが成功裏に終わった後の展開はさもありなん…という感じでした。
異なる立場、企業が共同でプロジェクトに関わる場合の難しさを改めて認識しました。
しかしプロジェクトの発端から体制、町工場の関わり方まで全く下町ボブスレーと異なることに、考えれば当然ですが驚きました。
それぞれの立場で関係各位の熱意と思惑、事情が交差する進展は興味深いですが、複雑な思いを残す読後感です。
プロジェクトが成功裏に終わった後の展開はさもありなん…という感じでした。
異なる立場、企業が共同でプロジェクトに関わる場合の難しさを改めて認識しました。
2015年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
起承転結の転と結が中途半端であり、しかも薄い内容でしたので約30分で読み終えました。
背景はリーマンショック後の不景気にあえぐ町工場。
「下請け体質からの脱却」を合言葉に、
プロジェクトで目立つ→マスコミに取り上げられる→知名度が上がる→仕事が増える
この図式に乗っての町工場発信の売名への取り組みの顛末です。
結論から言うと、参加した小零細企業が 「下請け体質からの脱却」 を達成されたようには読み取れませんでした。
プロジェクトを成功させた先に何があるのか?
新しい部門として商品化するのか?
ただ、「目立って終わり」なのか?
なんとなくプロジェクトは進行していきましたので???ですが、私には後者のように読み取れました。
しんかい2000(旧タイプ)レベルの潜航艇を町工場が協力して安価に作るならおもしろいが、
沈めるガラス玉の製作に四苦八苦している程度では、所詮は町工場のレベルから抜け出ていません。
もちろん、沈めるガラス玉の開発は大変でしょうが、
それを沈める為の機材や母船や内蔵の光学機器の方がはるかに難しい技術とその積み重ねが必要なのですから、
町工場と大手企業の力の大きく開いた差は棚に上げたままにして、
「だから日本の町工場は凄いんだ!」とは誤発信そのものです。
余談ですが、潜航艇しんかいシリーズの下請け工場は絶対に表舞台に出ません。
なぜなら、本など書かずとも長期間○○重工系の下請けとしてしっかり儲けておられるからです。(もちろん締結したNDAの縛りもあります)
また、産業としても簡易にガラス玉作ってを沈めて調査するよりも、
潜航艇を作る方が意義の違いからも予算及び補助金の額も違うし、
また、そこに必要とされる製作技術の方がはるかにレベルが高く、本来の海底調査の可能性も広がる。
ただし、そんなプロジェクトに関わった町工場は、下請け企業としてNDAに従い、本当に凄い技術があっても黙っているだけ(公表できない)。
実際に、そう聞かせていただいた事があります。(直接、こっそりと…)
このプロジェクトを調べてみて、発起人の杉野社長の名前は検索してもなぜかあまり出てきません。
成功したのは明るく売り込みや発信がうまい浜野製作所さんだけのようです。
言い出人である杉野ゴム化学さんにはプロジェクトの恩恵があったのでしょうか?
それと、肝心の「下請け体質からの脱却」は達成されたのでしょうか?
(浜野社長以外は)あまり達成されて無いんじゃないですか?
それが、読後の感想です。
岡野工業代表の本、樹研松浦社長の本、町工場解体新書、エーワン精密梅原相談役の本、下町ボブスレー、町工場の娘、そしてこの本も読みましたが、
この本は事象の羅列が内容のほとんどを占め、個人的には興味をそそられる事もなく(つまらん経緯の羅列にウンザリしてくる)、
華々しい成果と結果を挙げたわけでもなく、
これだけ製造業の人間視点での稼ぐ為のヒントにならない内容もある意味驚きでした。(単純に本の価値そのもので星1こにしています)
次は、この沈めるガラス玉の量産に成功して、世界の沿岸国に爆売れしてから本を著していただきたいと思いました。
ありがとうございました。
※追記:起承転結の転と結が無いと冒頭に書いておりましたが、江戸っ子1号の今後については岡本硝子の下請け業者として製造するとの事です。
背景はリーマンショック後の不景気にあえぐ町工場。
「下請け体質からの脱却」を合言葉に、
プロジェクトで目立つ→マスコミに取り上げられる→知名度が上がる→仕事が増える
この図式に乗っての町工場発信の売名への取り組みの顛末です。
結論から言うと、参加した小零細企業が 「下請け体質からの脱却」 を達成されたようには読み取れませんでした。
プロジェクトを成功させた先に何があるのか?
新しい部門として商品化するのか?
ただ、「目立って終わり」なのか?
なんとなくプロジェクトは進行していきましたので???ですが、私には後者のように読み取れました。
しんかい2000(旧タイプ)レベルの潜航艇を町工場が協力して安価に作るならおもしろいが、
沈めるガラス玉の製作に四苦八苦している程度では、所詮は町工場のレベルから抜け出ていません。
もちろん、沈めるガラス玉の開発は大変でしょうが、
それを沈める為の機材や母船や内蔵の光学機器の方がはるかに難しい技術とその積み重ねが必要なのですから、
町工場と大手企業の力の大きく開いた差は棚に上げたままにして、
「だから日本の町工場は凄いんだ!」とは誤発信そのものです。
余談ですが、潜航艇しんかいシリーズの下請け工場は絶対に表舞台に出ません。
なぜなら、本など書かずとも長期間○○重工系の下請けとしてしっかり儲けておられるからです。(もちろん締結したNDAの縛りもあります)
また、産業としても簡易にガラス玉作ってを沈めて調査するよりも、
潜航艇を作る方が意義の違いからも予算及び補助金の額も違うし、
また、そこに必要とされる製作技術の方がはるかにレベルが高く、本来の海底調査の可能性も広がる。
ただし、そんなプロジェクトに関わった町工場は、下請け企業としてNDAに従い、本当に凄い技術があっても黙っているだけ(公表できない)。
実際に、そう聞かせていただいた事があります。(直接、こっそりと…)
このプロジェクトを調べてみて、発起人の杉野社長の名前は検索してもなぜかあまり出てきません。
成功したのは明るく売り込みや発信がうまい浜野製作所さんだけのようです。
言い出人である杉野ゴム化学さんにはプロジェクトの恩恵があったのでしょうか?
それと、肝心の「下請け体質からの脱却」は達成されたのでしょうか?
(浜野社長以外は)あまり達成されて無いんじゃないですか?
それが、読後の感想です。
岡野工業代表の本、樹研松浦社長の本、町工場解体新書、エーワン精密梅原相談役の本、下町ボブスレー、町工場の娘、そしてこの本も読みましたが、
この本は事象の羅列が内容のほとんどを占め、個人的には興味をそそられる事もなく(つまらん経緯の羅列にウンザリしてくる)、
華々しい成果と結果を挙げたわけでもなく、
これだけ製造業の人間視点での稼ぐ為のヒントにならない内容もある意味驚きでした。(単純に本の価値そのもので星1こにしています)
次は、この沈めるガラス玉の量産に成功して、世界の沿岸国に爆売れしてから本を著していただきたいと思いました。
ありがとうございました。
※追記:起承転結の転と結が無いと冒頭に書いておりましたが、江戸っ子1号の今後については岡本硝子の下請け業者として製造するとの事です。
2014年9月13日に日本でレビュー済み
中小企業にとって、「下請け体質からの脱却」という目標がいかに困難であったかがよく理解できました。通り一遍の「産学官金」連携のプロジェクト組成だけでは動かず、糸井と河上という個人が持ち込んだ、下請企業には異質なノウハウと「やる気」がイノベーションを起こしたのですね。筆者のインタビューは公平に進められ、ぶれていないところが評価できます。