8人の建築家が「建築家になるまでの」半生記と言えばよいでしょうか。
幼いころはどんな風に過ごしてきたのか?
いつごろ建築を志そうと思ったのか?
学生時代の考え方、過ごし方?
卒業してから建築家になるまでの歩みは?
建築を志す学生にとっては、
機会があれば現役の建築家に聞いてみたい内容が綴られた1冊です。
インタビューを書き起こしているため口語調ですらすらと読めます。
なので、建築家になるのって壮絶なことなのでは?と思って読むと
語られているトーンの軽さに肩透かしを喰らいます。
が、
淡々と語られているその内容は、実は誰もができることではありません。
そのことは、建築の道に足を踏み入れた学生さんになら感じてもらえると思います。
巡り合わせやチャンスを確実にものにするための実力があったからこそ
建築家と呼ばれる位置にまでたどり着けたのだと。
気軽にさらっと読めますが、
自分と比較して読後に焦りを感じてしまう人もいるかもしれません。
あまり比較はせずに、興味本位で読むのをお勧めします。
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ネクストア-キテクト: 8人はこうして建築家になった 単行本 – 2007/3/30
遠藤 秀平
(編集)
中村勇大、宮本佳明、藤本壮介、阿部仁史、手塚貴晴、ヨコミゾ
マコト、五十嵐淳、遠藤秀平......みんな、どこにでもいる等身大の少年だっ
た。空間体験、建築との出会い、建築家になろうとしたきっかけ、学生生活、留
学、独立時の苦労、仕事の進め方、独立志望者へのアドバイスなど、若者に贈る
メッセージ満載! 巻頭、五十嵐太郎。
マコト、五十嵐淳、遠藤秀平......みんな、どこにでもいる等身大の少年だっ
た。空間体験、建築との出会い、建築家になろうとしたきっかけ、学生生活、留
学、独立時の苦労、仕事の進め方、独立志望者へのアドバイスなど、若者に贈る
メッセージ満載! 巻頭、五十嵐太郎。
- 本の長さ191ページ
- 言語日本語
- 出版社学芸出版社
- 発売日2007/3/30
- ISBN-104761512253
- ISBN-13978-4761512255
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商品の説明
抜粋
この本は彩都IMI(インターメディウムインスティテュート)大学
院スクールにおいて行われた、ゲスト講師のインタビューの記録である。私が講
座ディレクターを務める建築・都市講座に招いたゲストによるレクチャーのあ
と、日常の風景として気楽なインタビューを行い、これに皆さんが快く答えてく
れたものだ。IMIは、大阪において十年ほど活動し、最先端のメディアアート
を学習そして実践する媒体として変容しながら存在している。その授業の一部で
30~40代の建築家を招き、社会の先端と並走する彼らの活動を紹介してもらっ
た。そのあとに建築家として活動する背景を、若い研究生たちへのメッセージと
してインタビューに答え、語ってもらった。建築論などの概念的なことばではな
く、子供のときや学生時代の状況など、彼らの現在を作り上げたものはなにか、
影響を与えたものはなにかを直接的に問い、そして答えてくれている。インタ
ビュアーは、ここに登場する多くの建築家との日常的な交流を背景にもち、年
齢的にも近い立場にいる遠藤が通して担当した。各人の作品の説明や建築論は事
前のレクチャーで聞いているため、その後のインタビューはやや日常的な会話に
なっているきらいがあるが、そのぶん、なまの姿が浮き彫りになったのではない
かと思っている。
1960年生まれの自分が育ってきた背景には、東京オリンピックが終わり、大阪
万博が始まるころから具体的な記憶となって残っている。その後も経済成長期を
通して建築を学び、独立する頃にバブルが崩壊し、一連の出来事がほぼ終焉して
から本格的な活動に入っている。当初は住宅や小さな公共建築を手がけてきた
が、やがて規模も少しずつ大きくなってきた。ここに登場する建築家達はそれぞ
れ異なる活動場所や背景をもち一様ではないが、建築が歴史的に有してきたとす
る強さや永遠性を単純に信じられない点においては、気分を共有していると思っ
ている。しかし、戦争のあとの廃墟にみる未来への不信感に覆われているわけで
もない。そして、オウムや阪神淡路大震災を通過してはいるが、建築を構想し実
現することに多大なエネルギーを注ぎ、その可能性への信頼を失ってはいない。
明確な何かを信じているわけではないが、状況に背中を押されながら、建築と向
き合うことを楽しみとしている気分は、部分的共有としてあるのではないかと、
この一連の会話を通して実感している。
『ネクストアーキテクト』とは少々大げさなタイトルであるが、現在進行形
でもあり、ここに登場する八人以外の多くの建築家も含め、今後に期待し、近
未来をながめながら、肩の力を抜いて楽しく読んでもらえれば嬉しい。
院スクールにおいて行われた、ゲスト講師のインタビューの記録である。私が講
座ディレクターを務める建築・都市講座に招いたゲストによるレクチャーのあ
と、日常の風景として気楽なインタビューを行い、これに皆さんが快く答えてく
れたものだ。IMIは、大阪において十年ほど活動し、最先端のメディアアート
を学習そして実践する媒体として変容しながら存在している。その授業の一部で
30~40代の建築家を招き、社会の先端と並走する彼らの活動を紹介してもらっ
た。そのあとに建築家として活動する背景を、若い研究生たちへのメッセージと
してインタビューに答え、語ってもらった。建築論などの概念的なことばではな
く、子供のときや学生時代の状況など、彼らの現在を作り上げたものはなにか、
影響を与えたものはなにかを直接的に問い、そして答えてくれている。インタ
ビュアーは、ここに登場する多くの建築家との日常的な交流を背景にもち、年
齢的にも近い立場にいる遠藤が通して担当した。各人の作品の説明や建築論は事
前のレクチャーで聞いているため、その後のインタビューはやや日常的な会話に
なっているきらいがあるが、そのぶん、なまの姿が浮き彫りになったのではない
かと思っている。
1960年生まれの自分が育ってきた背景には、東京オリンピックが終わり、大阪
万博が始まるころから具体的な記憶となって残っている。その後も経済成長期を
通して建築を学び、独立する頃にバブルが崩壊し、一連の出来事がほぼ終焉して
から本格的な活動に入っている。当初は住宅や小さな公共建築を手がけてきた
が、やがて規模も少しずつ大きくなってきた。ここに登場する建築家達はそれぞ
れ異なる活動場所や背景をもち一様ではないが、建築が歴史的に有してきたとす
る強さや永遠性を単純に信じられない点においては、気分を共有していると思っ
ている。しかし、戦争のあとの廃墟にみる未来への不信感に覆われているわけで
もない。そして、オウムや阪神淡路大震災を通過してはいるが、建築を構想し実
現することに多大なエネルギーを注ぎ、その可能性への信頼を失ってはいない。
明確な何かを信じているわけではないが、状況に背中を押されながら、建築と向
き合うことを楽しみとしている気分は、部分的共有としてあるのではないかと、
この一連の会話を通して実感している。
『ネクストアーキテクト』とは少々大げさなタイトルであるが、現在進行形
でもあり、ここに登場する八人以外の多くの建築家も含め、今後に期待し、近
未来をながめながら、肩の力を抜いて楽しく読んでもらえれば嬉しい。
登録情報
- 出版社 : 学芸出版社 (2007/3/30)
- 発売日 : 2007/3/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 191ページ
- ISBN-10 : 4761512253
- ISBN-13 : 978-4761512255
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,111,867位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 585位建築家・様式
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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