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撤退の農村計画―過疎地域からはじまる戦略的再編 単行本 – 2010/8/30
購入オプションとあわせ買い
- 本の長さ197ページ
- 言語日本語
- 出版社学芸出版社
- 発売日2010/8/30
- 寸法15 x 1.6 x 21 cm
- ISBN-104761524898
- ISBN-13978-4761524890
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出版社より
計画的な集落移転で、共同体の持続をはかる
人口減少社会において、すべての集落を現地で維持するのは不可能に近い。崩壊を放置するのではなく、十分な支援も出来ないまま何がなんでも持続を求めるのでもなく、一選択肢として計画的な移転を提案したい。住民の生活と共同体を守り、環境の持続性を高めるために、どのように撤退を進め、土地を管理すればよいかを示す。
●紙面Sample
撤退と再興の農村戦略 | 撤退の農村計画 | |
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カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.0
6
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5つ星のうち4.0
22
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価格 | ¥2,640¥2,640 | ¥2,530¥2,530 |
現状維持にこだわらない「生き残り策」を提案 | いかに厳しくとも集落存続を諦めない。再興を意識した前向きな縮小、あえて目標を固定しない「動的な集落づくり」を徹底的に考察。 | 一選択肢として計画的な移転を提案。希望ある未来に向け、住民の生活と共同体を守り、環境の持続性を高めるためのプロセスとは。 |
商品の説明
著者からのコメント
本書は過疎地における「むらづくり」のたたき台のひとつである。本書のタイトル、「撤退の農村計画」はずいぶんと過激なものである。それにもかかわらず本書を手に取ったかたは、今の過疎地、過疎地対策に漠然とした閉そく感をお持ちのかたではないだろうか。
確かに都市に住んでいる人の目は農山村にむかっている。むろん、これは望ましいことである。若い世帯の農村移住、定年帰農、二地域居住などによって人口を維持することこそ正攻法である。希望にあふれた事例もある。とはいえ明らかに何かが足りない。それらだけですべてを守りきることはむずかしい。人口を維持することができない集落はどうすればよいのか。答えはなかなか見つからない。結局、次世代に荒れた山野と膨大な借金(国債など)を残すことになるのではないか。
本書は、そのような閉そく感を打ち破るものである。どちらかといえば、「若い世帯の農村移住などで人口を維持することができない集落」が主人公である。国土利用再編の戦略にも言及する。本書では、「集落移転」など、これまでの感覚であれば「ありえない」とされるものも選択肢のひとつとして登場する。「強制移住ではないか」「住んでいる人の気持ちを踏みにじっている」「机上の空論である」「過疎地の切り捨て」「経済至上主義」といった批判が考えられる。しかし本書を順に読み進めていただければ、それらは必ず解消すると確信している。ほかにも、「荒れた人工林を自然林に」「放棄された水田を放牧地に」など、これまでの感覚であれば、「ちょっと待った」とされるものが登場する。本書をたたき台として、集落のみなさんで大いに議論を進めてほしい。
本書における「撤退(積極的な撤退)」は、長い時間軸でみれば、力を温存するための一時的な後退である。むしろ、「攻め」の一環といってもよい。本書を読み終えたときには、過疎地の希望のある未来が想像できるはずである。
2 本書の構成
第1章では過疎地の現状について説明する。現状については十分に知っているというかたは、第2章から読みはじめてもほとんど問題はない。第2章では過疎地の問題が一見無関係にみえる多くの国民にも深刻な被害をもたらすことを示す。田畑の消滅、文化の消滅、二次的自然の消滅である。2・4では財政の悪化についても言及する。第3章では従来型の対策では、すべてを守りきることがむずかしいことを説明する。若い世帯の農村移住、定年帰農、二地域居住を取り上げる。なお、この章の目的は従来型の対策そのものを否定することではない。
第4章からは「積極的な撤退」という新しい戦略の説明である。あえて一口でいえば、「進むべきは進む。一方、引くべきは少し引いて確実に守る」という戦略である。確固たる将来像もなく、なりゆきまかせで、ずるずると撤退することではない。4・1では基本的な方針を示す。ここは絶対に読み飛ばさないでほしい。「積極的な撤退」で、もっとも意見がわかれるところは「集落移転」であろう。4・2から4・4では、過去の事例から集落移転の是非を検討する。なお、「積極的な撤退」を批判的な視点も含めて、学問の面からみたものが「撤退の農村計画」である。
第5章と第6章では、「積極的な撤退」をイメージするためのラフスケッチを提供する。第5章は集落移転、山あいの文化を守るための拠点集落の話、第6章は田畑や山林、道路網の話である。目に見えにくい問題、すなわち土地の所有権の問題も取り上げる。なお、田畑や山林は気候などの影響を強く受ける。本書の提案にこだわらず、状況に応じて適宜改良してほしい(特に北海道など)。
第7章は「積極的な撤退」への道のり、さらなる拡張の話である。7・1では「集落診断士」という新たな職能の確立を提案する。7・2では「流域」という視点を取り上げる。7・3では時間軸を延長する(100年先へ)。「積極的な撤退」が希望ある未来にむけてのプロセスのひとつであることを説明する。誇りの再建といったメンタルな問題にも言及する。
3 高齢者と次世代を担う子どもたちのために
わたしは仕事柄、多くの「ごくふつう」の過疎地を訪問した。病気がちになった高齢者から、ぽつりぽつりと集落を離れる。これは、とてもさびしいことである。「(病気がちになって)施設や都市部の子どもの家に行ったら、人生おしまい」という過疎地の高齢者の言葉もわすれられない。緑豊かな山あいから土のないコンクリートの都市へ。まわりに友人はいない。これがどれだけ高齢者の心を痛めるか。わたしは限られた税収(財政)のなかで、過疎地のひとりひとりの「笑顔」を守りたい。
わたしは以前、小学生に理科を教えていた。今でも研究中にふと子どもたちの「笑顔」を思い出す。次世代を担う子どもたちには、借金(国債など)ではなく、豊かな自然とその恵みを利用する技術を残したい。石油や食料の大量輸入がむずかしくなった場合のそなえとして。
著者について
1972年生まれ。京都大学大学院農学研究科博士後期課程修了。博士(農学)。総合地球環境学研究所・プロジェクト研究員などを経て、現在に至る。
大谷大学文学部・非常勤講師
1973年生まれ。京都大学大学院農学研究科地域環境科学専攻博士後期課程単位取得退学。総合地球環境学研究所・研究推進支援員などを経て、現在に至る。
宮崎公立大学人文学部・教授
1958年生まれ。総合研究大学院大学文化科学研究科国際日本研究専攻博士後期課程修了。博士(学術)。椎葉民俗芸能博物館・副館長などを経て、現在に至る。
岩手大学農学部・講師
1968年生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程単位取得退学。博士(農学)。岩手大学農学部助手を経て、現在に至る。
株式会社農楽・代表取締役
1965年生まれ。愛媛大学農学部農業工学科卒業。内外エンジニアリング株式会社を経て、現在に至る。
登録情報
- 出版社 : 学芸出版社 (2010/8/30)
- 発売日 : 2010/8/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 197ページ
- ISBN-10 : 4761524898
- ISBN-13 : 978-4761524890
- 寸法 : 15 x 1.6 x 21 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 85,117位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 5,964位アート・建築・デザイン (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1987年北海道大学医学部卒業
1991年医学博士((生化学)
現在、医療政策や医療経済に興味を持って執筆中。
2011年4月より広島国際大学医療経営学部教授
小児科医と労働基準という私的なホームページを開いています。
http://pediatrics.news.coocan.jp
金沢大学人間社会研究域地域創造学系(准教授)。京都大学大学院農学研究科博士後期課程修了、博士(農学):京都大学。人間文化研究機構総合地球環境学研究所研究部(プロジェクト研究員)、横浜国立大学大学院環境情報研究院(産学連携研究員)、電力中央研究所社会経済研究所(客員研究員)、東京大学大学院農学生命科学研究科/ソーシャルICTグローバル・クリエイティブリーダー育成プログラム(特任准教授)などを経て現在に至る。測量士補、専門社会調査士、二級ビオトープ計画管理士。専門は農村計画学。あと人口統計学を少々。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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「強制的な移転や放置には反対がだが、すべてを維持するのは非現実的。
生活と共同体、国土の保全を見据えた、選択的な撤退とは。」
2008年。
当時私は県職員として過疎地域の振興を担当していました。
その時感じたのは、まさにこの本の帯の言葉でした。
過疎対策の理想は、限界集落の人口が増えて地域が活性化すること。
しかし、全ての過疎地域がそうなるのは非現実的です。
当時この本と同じ趣旨の論文「限界集落と国家百年の計」を発表し、
ブログでも「戦略的撤退」を発表しました。
ようやく私の理論を補完する書籍が出版され、
現実的な対応を進めるにあたりとても心強く思います。
「限界集落と国家百年の計」(要旨)2008年
地方分権を推進していくためには、
地方ごとに経済圏を確立し、地方の自立を図っていく必要がある。
日本では今後100年以上人口が減り続ける中で、
今ある全ての集落や自治体を存続させることは
残念ながら不可能であろう。
だからといって成り行き任せで地域を消滅させては、
国家経営にならない。
国家戦略として、山村などの持つ歴史や、文化を評価し、
国土保全、保健休養、交通あるいは食料生産などの多様な価値を評価し、
残すべき地域を選定すべきである。
そして残すべき地域を決めたなら、
地元自治体を超える大きな枠組みで、
その地域を支援し続ける必要がある。
「戦略的撤退」(要旨)2008年
日本全国を長い時間の尺度で見た場合、
日本全体の人口減少が始まった今、冷静に考えるなら
人口減少により消滅する集落が増えてくるでしょう。
人が住まなくなった場所をそのまま放置すると、
野山が荒れ、災害などの問題も生じます。
しかし、日本全体を見た場合、
一カ所だけではなくあちこちでそのような問題が生じるならば、
人が住まなくなった人里を、自然の山の姿に復元しつつ、
撤退していくことが社会的に必要ではないでしょうか。
その作業にたいして社会がお金を払うことで、
「仕事」として成立します。
それを私は「戦略的撤退」と名付けました。
農村部のみならず郊外部の若者が親を残して街中に住み替える状況は今も続いている。
子育て世代の呼び込みにより人口の維持に成功した地域もあるが、ほとんどはコミュニティが維持できないくらいまで人口減少が進んで行くと考えられる。
題名だけ見ると過激だが、手の打ちようがあるうちからコミュニティごと積極的な撤退をすることについて本気で書かれた本。
鳥獣対策をしつつ人工山林を自然山林へと帰しながら行う道路の戦略的な縮退などなど、トータルの撤退方法が書かれている。
東京と地方、中心部と郊外部の問題は別々には語れない。
人口減少にかかる課題は全てが繋がっていているとつくづく感じる目から鱗の名著でした。
根拠もイラストなどを交えて簡潔かつしっかりと書かれていて説得力が有りました。
その計画の骨子を示し、集落や自治体担当者にとっての
ガイドラインになるような内容が欲しかった。
集落以前に、人の生活を支えているインフラの維持に係る財政運営の視点がない。
「道路などの撤収はできない」という半ページほどの記述はあるが、
水道や下水道、道路を維持する財政運営が持続可能なのかどうか、という視点から、
集落の持続可能性を論じてほしかった。
「道路などの撤収・管理の簡素化とその効果」のパートで、
「GISが大いに役に立つであろう」と書いてあるが、
その分析手法や結果・計画への反映のしかたを明示するのが、研究の肝心なところなのに、書いてない。
役に立つであろう、って他人事だな。
それを研究者がやらずして誰がやるのか。
まとめると、この本を読んだ率直な感想は、
「中身が浅い本だなあ」ということ。
その分野に関連する様々な人の執筆を寄せ集めて、多角的に論じた書物のように見せているが、
実際は、関係者が何となく考えている、「撤退」に関連していそうなことを、
コンパイルしただけの、まとまりのない本、という印象。
行き先、伊豆諸島の三宅島。台風の接近で、島に閉じ込められ。
そのおかげ(?)で、以来“僻地”への憧れ、ことに強く。
首都圏生まれ、の首都圏育ちの自分が、限りない“僻地”への憧れを抱きつつ、
伊豆諸島青ヶ島、トカラ列島宝島、そして、大隅半島南部・内之浦大浦。
結局、どこにも「定住」できず・・・・。
わが老親の老いを、見るに見かねて、首都圏へUターンを・・・・・。
という、そんな心境で手にとった一冊。
日本国憲法
『第二十二条 何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。』
押忍、解っております。老親に「鹿児島市内(!)に、引っ越してきたら?」と提案すれば、
「いや、それは・・・」。全国の“限界集落”で起きている事象を、自らが引き移し・・・・。
そんなもんですって・・・・・。
それでも!!!
自分より歳若い研究者の方々が、執筆陣に名を連ねるこの一冊。
一冊でも!。多くの人に手を取っていただき候。ゆえに、五つ星。
私は地方公務員としてそんな寂れ行く一方の山間地の集落を見て、自分の従事する仕事に欺瞞を強く感じ、そして悲しい思いをして来ました。
山間地の住民は50代が若手、70代が主力でもう何か、新しいことを生み出していく力も時間もそんなに残っているようには思えません。あと20年もすれば、日本の田舎は大きな道路と建物を遺跡として残して消えていくと思います。そしてその時になって、日本に大量の石油等のエネルギー、食糧品の輸入が不可能になっても、今のまま日本の田舎が消滅すれば、田舎からエネルギーや食糧の供給をしたいと思ってもそれはもう不可能なのです。
日本の中山間地の集落の現状は、この本の第1章、第2章に書いてあるとおり、都会の人の予想を超えてはるかに過酷で、希望が残っているようにはとても思えません。そして第3章に書いてある通り、すべてを守りきることはもはや不可能だと私も思います。
では、日本の将来のために、何をすべきなのか?
この本の第4~6章では「積極的な撤退と集落移転」「積極的な撤退のラフスケッチ」について素案を読者に提案し、現実的な対応について事例を踏まえて紹介しています。高齢者がバラバラに集落を離れ、集落が自然消滅するのを傍観するのではなく、まとまって都会に移転して種火集落を作り、山村での生活技術・生産技術・生活文化を温存し、山村文化の再生の時のために備え、併せて(山村での生産技術者である)高齢者の福祉についても誇りと連携を保ちながら維持していくべきである。という主張です。過酷な状況を見据え、現実的な提案をしていると私は思いました。
この本の最後にあるように「撤退イコール敗北ではない」と私も思います。むしろ今のまま、高度成長時代の夢を追い続けながら、公共土木事業で「国土の均一な発展」を続けていけば、工事費がなくなった途端、田舎は維持する価値のないただの荒野へと戻っていくでしょう。衰退するたくさんの田舎を見てきた私は、「積極的な撤退は日本の明日のために残された希望の一つである」と、この本を読んで思いました。
日本の未来のため、田舎の明日のため、出来るだけ多くの人にこの本を読んでもらいたい。
その前に何らかの手を打つ必要がありますが、厳しいです。