古本屋でジャケ買いして読んだら最高だったので人に貸したらなくなったのでまた買ったけどまた貸したらなくなったのでまた買った本。
一言で言うと「中年オヤジが少女を育てる物語だよ」なんだが、設定というか吸血鬼の世界観が細かいところまで行き届いてるので荒唐無稽なパートでも違和感なく読み進められる。
和訳が素晴らしい!
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大吸血時代 単行本 – 2006/3/1
- 本の長さ580ページ
- 言語日本語
- 出版社求龍堂
- 発売日2006/3/1
- ISBN-104763006010
- ISBN-13978-4763006011
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登録情報
- 出版社 : 求龍堂 (2006/3/1)
- 発売日 : 2006/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 580ページ
- ISBN-10 : 4763006010
- ISBN-13 : 978-4763006011
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,299,817位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1954年岡山市生まれ。法政大学教授・翻訳家。児童書やヤングアダルトむけの作品のほか、一般書、ノンフィクションなど、翻訳書は400点以上。訳書に『豚の死なない日』『青空のむこう』『国のない男』『不思議を売る男』『バーティミアス』『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』『ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂』『さよならを待つふたりのために』など。エッセイに『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』『翻訳のさじかげん』など。日本の古典の翻案に『雨月物語』『仮名手本忠臣蔵』『怪談牡丹灯籠』。
(写真撮影:根津千尋)
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カスタマーレビュー
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2006年4月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
レビューアーの皆さんには評判が良いけど,私にはいい感じではなかった.男が女の子を6歳から18歳まで飼育するなんて,変ではないですか ? どうにも child abuse の見本みたいで,この癖を持っている神父さんとおんなじみたい.アイディアは良かったのだけど,やりすぎたと言う感じ.もともと The Historian が怖ろしすぎて,少し軽いのを,と思ったのだけど,本来 Vampire なるものは根源的に怖ろしいのですね.Bram Stoker の本物を読むべきだった,と反省.
2006年4月26日に日本でレビュー済み
594ページの枚数に引けを取らないかなり厚みのあるこの本。
ページを捲ると一気に引きこまれてしまう面白い本です。
吸血鬼の戦略が成功した近未来が舞台でありながら、ユーモラスでホームドラマのような仕上り。
それは吸血鬼マーティンが人間牧場からママと逃げてきた7才のイスズを
周囲からひたすら隠しながらもイスズの気持ちを汲み取り、
あたふたしながらの子育ての苦労と歓びが随所に盛り込まれ退屈させない。
7才から18才までのイスズの成長
近未来ではトイレを必要としない吸血鬼マンションで、イスズのトイレに苦戦
食べ物はペットフードとか、ネットオークションで落札とか
人間のイスズを育てていく吸血鬼マーティンの対策も面白いところ
吸血鬼でもこういう描き方が残ってたんだって、眼からうろこの本だった。
ページを捲ると一気に引きこまれてしまう面白い本です。
吸血鬼の戦略が成功した近未来が舞台でありながら、ユーモラスでホームドラマのような仕上り。
それは吸血鬼マーティンが人間牧場からママと逃げてきた7才のイスズを
周囲からひたすら隠しながらもイスズの気持ちを汲み取り、
あたふたしながらの子育ての苦労と歓びが随所に盛り込まれ退屈させない。
7才から18才までのイスズの成長
近未来ではトイレを必要としない吸血鬼マンションで、イスズのトイレに苦戦
食べ物はペットフードとか、ネットオークションで落札とか
人間のイスズを育てていく吸血鬼マーティンの対策も面白いところ
吸血鬼でもこういう描き方が残ってたんだって、眼からうろこの本だった。
2007年1月8日に日本でレビュー済み
今まで読んできた「吸血鬼」ものとは、ちょっと趣の異なる作品です。
物語は、バンパイアの世の中で、人間は僅かに金持ちのための「人間牧場」で飼育されているだけという時代です。
バンパイアであるマーティが、一人の少女を拾うところから、物語は始まります。彼女は、母親と一緒に「人間牧場」を脱走したのですが、母親が殺され一人逃げているところでした。
マーティは、この娘イスズから新鮮な血を採ろうと連れてきたのですが、次第に、人間を育てることに興味を示し、やがて、父親としての自覚さえ生まれてきます。
この奇妙なバンパイアと人間の父娘の約10年間の関係が書かれています。
人間がいない時代。子どもを育てることのない時代。しかも、バンパイアと人間。ここで生まれる悲喜劇が、ユーモアとウィットに富んだ文章で語られてゆきます。少女から女性に成長する娘を見る父親の試行錯誤の中に、父親を自覚したバンパイアの愛情が感じられます。そして、娘の父親に対する愛情も。
ちょっと変わった「吸血鬼」ものですが、楽しく一気に読める作品です。
物語は、バンパイアの世の中で、人間は僅かに金持ちのための「人間牧場」で飼育されているだけという時代です。
バンパイアであるマーティが、一人の少女を拾うところから、物語は始まります。彼女は、母親と一緒に「人間牧場」を脱走したのですが、母親が殺され一人逃げているところでした。
マーティは、この娘イスズから新鮮な血を採ろうと連れてきたのですが、次第に、人間を育てることに興味を示し、やがて、父親としての自覚さえ生まれてきます。
この奇妙なバンパイアと人間の父娘の約10年間の関係が書かれています。
人間がいない時代。子どもを育てることのない時代。しかも、バンパイアと人間。ここで生まれる悲喜劇が、ユーモアとウィットに富んだ文章で語られてゆきます。少女から女性に成長する娘を見る父親の試行錯誤の中に、父親を自覚したバンパイアの愛情が感じられます。そして、娘の父親に対する愛情も。
ちょっと変わった「吸血鬼」ものですが、楽しく一気に読める作品です。
2006年3月6日に日本でレビュー済み
「吸血ねぇ、ダレンシャンとかあったしー、今更じゃない?」とか思って読んでみたらどっこい。独特の変な感じに飲み込まれている自分を発見。
紹介文にあるとおり、主人公はちょっとウツ気味の中年ヴァンパイア。(これだけで、なんとなく笑えてきません?
人間の数よりヴァンパイアの方が多くなった世界で、ウツ気味の吸血鬼の主人公がちょっと生意気なチビを拾ってしまいました。初めはガブリとする予定で。それがいつのまにか子育てモード。あれ、あれれ。
主人公の視点で進む物語は、読んでいてサクサク進んでいい感じ。金原さんの翻訳のおかげかもしれないけれど。
時々ギョっとするようなシーンはあるけれど、ダレンシャン程度かな。
そっちより問題かも知れないのは、時々出てくるえっちい表現。
小学生くらいの子が読んで、夕飯の席で意味とか聞いたら空気が固まるかもね。
でも、それも魅力の一つだと私は思っております。
今までにあった吸血鬼モノに飽きた方にも、お勧め。
紹介文にあるとおり、主人公はちょっとウツ気味の中年ヴァンパイア。(これだけで、なんとなく笑えてきません?
人間の数よりヴァンパイアの方が多くなった世界で、ウツ気味の吸血鬼の主人公がちょっと生意気なチビを拾ってしまいました。初めはガブリとする予定で。それがいつのまにか子育てモード。あれ、あれれ。
主人公の視点で進む物語は、読んでいてサクサク進んでいい感じ。金原さんの翻訳のおかげかもしれないけれど。
時々ギョっとするようなシーンはあるけれど、ダレンシャン程度かな。
そっちより問題かも知れないのは、時々出てくるえっちい表現。
小学生くらいの子が読んで、夕飯の席で意味とか聞いたら空気が固まるかもね。
でも、それも魅力の一つだと私は思っております。
今までにあった吸血鬼モノに飽きた方にも、お勧め。
2006年5月15日に日本でレビュー済み
人類がほぼすべて吸血鬼と化した近未来の地球。主人公のマーティはある夜、人間牧場から逃走してきた非吸血鬼の女の子イスズに腹を刺されてしまう。不死身のヴァンパイアであるマーティはもちろんこんなことでは死なない。そしてイスズの血を吸うのはもう少し後にしようと、この女の子を自分で育てることにするのだが…。
掘り出し物ともいえる痛快小説。
親を亡くした人間の子供を育てる吸血鬼の独身男。奇抜な取り合わせで始まるおよそ600頁のこの小説に、私は終始ニヤニヤ、ケラケラ、オロオロ、そしてホロリとさせられました。ユーモアあふれる、大変愉快で楽しい物語です。
幼いイスズが保護者マーティの愛情を求めようと健気で必死な姿に、マーティのみならず読者もまた心打たれます。この世で自分の愛情を無条件で求めてくる弱い存在がいるということ。子育てが、子供に愛されるという喜びを与えてくれるということであることをこの小説はたっぷりと示して見せます。
成長するにつれ生意気ぶりを発揮しだすイスズ。そんな「娘」に、時に毅然たる態度でのぞみ、時に圧倒されるマーティ。手塚治虫のブラックジャックとピノコみたいな関係をそこに見ました。
翻訳の練達ぶりにも触れておきたいと思います。共訳者の一人が金原瑞人、「蛇にピアス」で芥川賞を受賞した金原ひとみのお父さんです。
原書「Vamped」の冒頭を本書と比較してみましたが、日本の読者の理解が進むように、くどくない程度に原文にはない言葉が補ってあって、翻訳のお手本のような和文に仕上がっているのが良く分かります。本書を堪能できたのも翻訳者の力があったればこそでしょう。
掘り出し物ともいえる痛快小説。
親を亡くした人間の子供を育てる吸血鬼の独身男。奇抜な取り合わせで始まるおよそ600頁のこの小説に、私は終始ニヤニヤ、ケラケラ、オロオロ、そしてホロリとさせられました。ユーモアあふれる、大変愉快で楽しい物語です。
幼いイスズが保護者マーティの愛情を求めようと健気で必死な姿に、マーティのみならず読者もまた心打たれます。この世で自分の愛情を無条件で求めてくる弱い存在がいるということ。子育てが、子供に愛されるという喜びを与えてくれるということであることをこの小説はたっぷりと示して見せます。
成長するにつれ生意気ぶりを発揮しだすイスズ。そんな「娘」に、時に毅然たる態度でのぞみ、時に圧倒されるマーティ。手塚治虫のブラックジャックとピノコみたいな関係をそこに見ました。
翻訳の練達ぶりにも触れておきたいと思います。共訳者の一人が金原瑞人、「蛇にピアス」で芥川賞を受賞した金原ひとみのお父さんです。
原書「Vamped」の冒頭を本書と比較してみましたが、日本の読者の理解が進むように、くどくない程度に原文にはない言葉が補ってあって、翻訳のお手本のような和文に仕上がっているのが良く分かります。本書を堪能できたのも翻訳者の力があったればこそでしょう。