『外国映画 ぼくのベストテン50年――オール写真付きで名作500本がぎっしり』(双葉十三郎著、近代映画社)を読んで、懐かしさが込み上げてきました。
著者が選んだ、1951年~2000年の各年の外国映画ベストテン作品が写真と文章で回顧されています。
1952年第1位の『第三の男』、1953年第3位の『ライムライト』、第7位の『終着駅』、1955年第5位の『旅情』、1960年第1位の『太陽がいっぱい』、1963年第7位の『アラビアのロレンス』、1966年第1位の『市民ケーン』、1970年第8位の『明日に向かって撃て!』、1973年第5位の『ポセイドン・アドベンチャー』、1982年第2位の『黄昏』、1988年第7位の『芙蓉鎮』、1999年第7位の『運動靴と赤い金魚』などの画面が鮮明に甦ってきます。
『終着駅』の説明を読んだら、無性に、もう一度、見たくなってしまいました。「夫の許へ帰る列車を待つジェニファー・ジョーンズを、決心して別れた愛人モントゴメリー・クリフトが追ってくる。再び情熱が燃えあがり、二人は待避線にとまっていた空車にもぐりこみ欲望を満たそうとしているところを駅員に見とがめられ、公安室につれていかれる。そして最後に彼女が彼を残して去っていくラストまで、痛ましいまでの情感があふれてくるのは、デ・シーカ演出のうまさもさることながら、ジェニファーの熱演に負うところが大きい」。
『黄昏』も、再度、見たくなった作品です。「ニュー・イングランドの湖の畔にある別荘に、今年も老夫婦(ヘンリー・フォンダとキャサリン・ヘプバーン)が夏を過ごしにやってくる。フォンダはすこしボケかけている。50年もつれ添っているキャサリンにはなんでもわかっており、それとなく気を使う。先ずこの開巻から、御両人の持味を充分に生かした好演が、ぼくをなんともいえないいい気分にさせてくれた」。
映画って、本当にいいですね。
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外国映画ぼくのベストテン50年: オール写真付きで名作500本がぎっしり 単行本 – 2007/3/1
双葉 十三郎
(著)
- 本の長さ271ページ
- 言語日本語
- 出版社近代映画社
- 発売日2007/3/1
- ISBN-104764821265
- ISBN-13978-4764821262
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登録情報
- 出版社 : 近代映画社 (2007/3/1)
- 発売日 : 2007/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 271ページ
- ISBN-10 : 4764821265
- ISBN-13 : 978-4764821262
- Amazon 売れ筋ランキング: - 392,379位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年5月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
筆者がアメリカ映画嫌いとのレビューにあったので、購入したら結構多く失望しました。
ヨーロッパ映画専門のベストテンを探します。
ヨーロッパ映画専門のベストテンを探します。
2012年6月22日に日本でレビュー済み
やっぱ絵があるのはいいっすね!
しかも、わりに最近まであるから、昔と比較して楽しい。
趣味、だいたい合うなぁ。
ああそういう意味合いでこの順番か、と考えると、やはりこの方は偉人です(^^)v
しかも、わりに最近まであるから、昔と比較して楽しい。
趣味、だいたい合うなぁ。
ああそういう意味合いでこの順番か、と考えると、やはりこの方は偉人です(^^)v
2009年6月1日に日本でレビュー済み
世の中の映画に対する評価が娯楽中心になっているこの頃だが、本書の著者はそういった価値観にとらわれずに映画という作品の本質的な部分に重きを置いており、それゆえに最近の映画ファンには退屈に思える作品も多いかもしれない。しかし、著者の選んだ作品は見終わった後に人生について考えさせられる作品が多い。また映画の原点・歴史を知るにはどれも必須の作品です。
2008年7月17日に日本でレビュー済み
正直失敗しました。
映画や音楽に対する好き嫌いは、その人の好みや感性で全く変わってくるって事はよく解っているつもりだったんですが、いざ中身を読んでみると、著者の好みが色濃く出ていて、途中で読むのが嫌になってきました。
この人は基本的にEurope作品がお好きなようで、やたら上位に顔を出すのは仏蘭西や伊太利亜映画であって、映画の本場Hollywood作品は毛嫌いしているように思えます。
Plus、Action、Suspence、Horrorは余りお好きじゃないようです。OccultやKung Fuは論外ですね。
ゆえに「エクソシスト」も「燃えよドラゴン」も選外でした。「サウンド・オブ・ミュージック」もご都合主義が目立つという理由で選外です。「ジョーズ」も入っていません。
だから私にとっては非常にツマラナイ内容の書籍となってしまいました。
でも、少しFollowするとしたら、私にとってそれまで興味の対象外だったEurope作品(特に60年代以前の作品)の中で、一度は観てみたいなぁと思わせる作品が数本
(例えば、ルキノ・ヴィスコンティの「白夜」とかミケランジェロ・アントニオーニの「さすらい」など)紹介されていた事ですかね。
まぁ一般的洋画Fanが¥1,600出して買う書籍じゃないと思います。著者のCoreなFanにはどうぞ。
映画や音楽に対する好き嫌いは、その人の好みや感性で全く変わってくるって事はよく解っているつもりだったんですが、いざ中身を読んでみると、著者の好みが色濃く出ていて、途中で読むのが嫌になってきました。
この人は基本的にEurope作品がお好きなようで、やたら上位に顔を出すのは仏蘭西や伊太利亜映画であって、映画の本場Hollywood作品は毛嫌いしているように思えます。
Plus、Action、Suspence、Horrorは余りお好きじゃないようです。OccultやKung Fuは論外ですね。
ゆえに「エクソシスト」も「燃えよドラゴン」も選外でした。「サウンド・オブ・ミュージック」もご都合主義が目立つという理由で選外です。「ジョーズ」も入っていません。
だから私にとっては非常にツマラナイ内容の書籍となってしまいました。
でも、少しFollowするとしたら、私にとってそれまで興味の対象外だったEurope作品(特に60年代以前の作品)の中で、一度は観てみたいなぁと思わせる作品が数本
(例えば、ルキノ・ヴィスコンティの「白夜」とかミケランジェロ・アントニオーニの「さすらい」など)紹介されていた事ですかね。
まぁ一般的洋画Fanが¥1,600出して買う書籍じゃないと思います。著者のCoreなFanにはどうぞ。
2021年12月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
持ち主の方が大切に保管しておられたことがわかります。