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裂けた岬: ひかりごけ事件の真相 (ノンフィクションブックス) 単行本 – 1994/4/1
合田 一道
(著)
- 本の長さ227ページ
- 言語日本語
- 出版社恒友出版
- 発売日1994/4/1
- ISBN-104765240789
- ISBN-13978-4765240789
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
氷雪の知床半島で起きた食人事件。飢餓地獄から奇蹟の神兵として生還し、食人鬼として裁かれた男の生涯をつづる。名作「ひかりごけ」事件から50年、初めて明かされた真実とは。
登録情報
- 出版社 : 恒友出版 (1994/4/1)
- 発売日 : 1994/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 227ページ
- ISBN-10 : 4765240789
- ISBN-13 : 978-4765240789
- Amazon 売れ筋ランキング: - 680,020位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 254位その他の事件・犯罪関連書籍
- - 12,716位社会学概論
- - 185,971位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年3月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「ひかりごけ」を読んだら必ず読むべきです。
2020年11月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
独り言形式なのでやや読みにくかったが、内容は非常に興味深かった。 特に「人肉食はそれを裁く法律が存在しない。」ということを告げられたときの船長の反応が心に残った。 ”人肉食をした人間”を背負ったまま生きることの身を切るような後悔、どうしようもない虚脱感、この世から消えたくても消えられない葛藤、を見せつけられた思いがする。 極限状態の中で生命を維持することの意味を深く考えさせられた。 人は、生き続けるように運命づけられているのだ。 合掌
2012年12月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こんな事件が実際にあったことに驚いた。しかも自分が住んでいる北海道の道東地方の話だけに非常に興味をもって読ませてもらった。
2022年9月1日に日本でレビュー済み
テレビの特集番組の再録を観て、この事件に興味を持ち手に取りました。
武田泰淳著のひかりごけでは、極限状態の中にある人間が理性と食人行為という禁忌のあいだで揺れる様に焦点が当てられていたと記憶していますが、
この本ではそうした事件を経て、「生き残ってしまった」加害者の苦悩が様々な場面から伺えます。
それは、他の乗組員を差し置いて自分が生き残ってしまったこと、食人行為を犯してしまったことへの後悔ももちろんですが、禁忌に対する法の未整備のために十分な裁きを得られず、そうした後ろめたさにケリをつけられない苦悩もあります。
この本を読んだのはだいぶ昔なのですが、当時において、法には加害者を適切に罰するという秩序保全の性質だけでなく、このように加害者感情をある種満足させるような役割もあるのか、という気づきは非常に鮮烈な思いとして残っています(この事件においてそのような「満足」は達成されなかったようですが)。
武田泰淳著のひかりごけでは、極限状態の中にある人間が理性と食人行為という禁忌のあいだで揺れる様に焦点が当てられていたと記憶していますが、
この本ではそうした事件を経て、「生き残ってしまった」加害者の苦悩が様々な場面から伺えます。
それは、他の乗組員を差し置いて自分が生き残ってしまったこと、食人行為を犯してしまったことへの後悔ももちろんですが、禁忌に対する法の未整備のために十分な裁きを得られず、そうした後ろめたさにケリをつけられない苦悩もあります。
この本を読んだのはだいぶ昔なのですが、当時において、法には加害者を適切に罰するという秩序保全の性質だけでなく、このように加害者感情をある種満足させるような役割もあるのか、という気づきは非常に鮮烈な思いとして残っています(この事件においてそのような「満足」は達成されなかったようですが)。
2008年3月15日に日本でレビュー済み
戦時中,知床半島沖で船が座礁し,生き残った船長は,同僚の死肉を食べて生還した。
武田泰淳「ひかりごけ」のモチーフになった,有名な事件である。
実は,船長は,平成元年12月28日に心筋梗塞で死亡(76歳)するまで生きており,本書は,その船長に対するインタビューをまとめた本である。
「どこから食べた? あんた残酷な聞き方するねえ。どこからかって聞かれたってよくわからないよ。え? 検事さんの調書では内股のあたりの肉をそいで鍋で食べたってわしが答えている? そうかね,そういえばそんな気もするけどまるで記憶がないんだよ。」(72頁)
全編こんな緩々の感じで,船長の語りが続く。
船長は,コンブを拾ってきて,味噌汁にして飲むのだが,強度の便秘になるし,栄養価に乏しいからぼーっとしてくる。それが,肉を食べだしてからは,何日も経たないうちに意識がハッキリし,体力もついて歩けるようになり,便秘も治ったという。
貴重な記録ではるのだが,緩い語りをそのまま文章にしている点で,読んでいてどうにも冗長な感じを禁じえなかった。
それと,驚きは,事件を担当した検察事務官・保科衛なる人物が,被害者の骨など多数の関係写真や判決写しを個人的に所有しており,その写真が本書に掲載されていること。公務員が職務上関係した事件資料を個人的に所有したり,いわんやそれを第三者に提供したりというのは,許されることなのだろうか。
武田泰淳「ひかりごけ」のモチーフになった,有名な事件である。
実は,船長は,平成元年12月28日に心筋梗塞で死亡(76歳)するまで生きており,本書は,その船長に対するインタビューをまとめた本である。
「どこから食べた? あんた残酷な聞き方するねえ。どこからかって聞かれたってよくわからないよ。え? 検事さんの調書では内股のあたりの肉をそいで鍋で食べたってわしが答えている? そうかね,そういえばそんな気もするけどまるで記憶がないんだよ。」(72頁)
全編こんな緩々の感じで,船長の語りが続く。
船長は,コンブを拾ってきて,味噌汁にして飲むのだが,強度の便秘になるし,栄養価に乏しいからぼーっとしてくる。それが,肉を食べだしてからは,何日も経たないうちに意識がハッキリし,体力もついて歩けるようになり,便秘も治ったという。
貴重な記録ではるのだが,緩い語りをそのまま文章にしている点で,読んでいてどうにも冗長な感じを禁じえなかった。
それと,驚きは,事件を担当した検察事務官・保科衛なる人物が,被害者の骨など多数の関係写真や判決写しを個人的に所有しており,その写真が本書に掲載されていること。公務員が職務上関係した事件資料を個人的に所有したり,いわんやそれを第三者に提供したりというのは,許されることなのだろうか。